レインボーぎふ
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レインボーぎふ

マイノリティーの集い

第114回目は 2024年 2月4日(日) 13:30~16:00(開催済)
第115回目は 2024年 4月7日(日) 13:30~16:00
場所 岐阜市徹明通7-13 岐阜県教育会館 5階談話室
参加ご希望のかたは、メール、掲示板またはFaxでお問い合わせください。
お願い
 岐阜県内での新型コロナウィルス感染者が急増しています。次のことにご注意ください。
①体調の悪い方は、参加をお控えください。
②飲み物をご持参ください。ただし、おやつなどお菓子は控えたいと思います。
③会場は、エアコンは使用しますが、換気をします。手指の消毒のご協力をお願いします。
④ソーシャルディスタンスを守って着席ください。以上よろしくお願いします。

E-mail: ningento@plum.ocn.ne.jp 
Fax :058-201-6730 
 
レインボーぎふ掲示板


41回~41回~21回~40回1回目~20回目

 活動報告


113回目の集い 2023年12月3日
ぎふメディアコスモスなどで、男どうし、女どうし、恋人みたいに
仲良く話している姿を、よく見るよ。
男らしく、女らしくでなく、自分らしくしている若い人が多くなってきた。
 
<新聞記事 2023年 10月~2023年11月 >
・10/6、「性同一性障害特例法」で、戸籍上の性別を変更する際、生殖機能を失わせる手術要件の規定は憲法に反するかどうか問われている家事審判で、先月最高裁大法廷は弁論を開いた。手術要件の撤廃を最高裁に要請した市民団体は、賛同団体に実施したアンケートでも18団体すべてが「削除すべき」との回答や当事者の手紙などを提出した。
(10/26最高裁は、「違憲」との判決を出す。)
・10/8、6月に「LGBT理解増進法」が施行して以来、当事者の権利や尊厳を求める世論に逆行する動きが出ている。自民が「すべての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性を守る議員連盟」を発足、吹田市議会や大村市議会、和歌山市議会、埼玉富士見市議会では、「LGBT法の慎重な運用を求める意見書」が可決した。「女性の安全」を口実にトランス女性を性暴力加害者であるかの如く「性犯罪の増加」「社会的混乱が生じる」などの偏った考えによるものではないか。
・10/13、性同一性障害のある人が戸籍上の性別を変えるには、生殖能力をなくす手術が必要となる法律の規定が、個人の尊重を求めた憲法第13条に違反するかどうかが論点となった審判で、静岡家裁浜松支部は「必要性、合理性を欠く」として憲法違反で無効との判断を示し、申立人の鈴木げん氏の性別変更を認めた。
・10/13、トランス男性の鈴木げん氏。40歳の頃診断され、ホルモン投与を開始し、乳腺摘出手術も受けた。卵巣の摘出手術は合併症などの身体的精神的負担を懸念し、受けていない。戸籍上は女性のままだったが、「手術は違憲」との判断を受け、「男性として認めてもらえる」と喜びをかみしめた。
・10/18、性同一性障害に人が戸籍上の性別を変更する場合、生殖能力をなくす手術を要件とする特例法の規定の必要性を訴える当事者団体が17日、「合憲」との判決を求める要請書を最高裁や法務省に提出した。団体は、「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」。
・10/28、同性婚を認めない民法などの規定は違憲だとして、愛知県内の30代のカップルが国にそれぞれ100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が27日名古屋高裁であった。一審名古屋地裁判決では、憲法14条と24条2項に違反するとしたが、国の賠償は認めなかった。控訴した男性は「性的指向や性自認は自分の意志で変えられない。誰もが互いを認め合い助け合える社会の実現を」と求めた。
・10/23、当事者本人の同意なく暴露する「アウティング」の禁止に関し、10/1時点で少なくとも12都府県で26自治体が条例で明記し、3年間で約5倍に増えたことが地方自治研究機構 東京)と各自治体への取材で分かった。
・10/26、性別変更する際に生殖能力をなくす手術を要件とする性同一性障害特例法の規定は違憲かどうかの審判で、最高裁は、憲法13条に違反し、無効との決定を出した。
・10/26、性同一性障害特例法について京都産業大の渡辺泰彦教授は、「これらの要件は施行当時ほぼ世界の標準モデルだったが、諸外国で見直しが進んだ結果《(日本は)周回遅れ》になった」と指摘する。海外では、生殖能力喪失要件を撤廃してきた。この法制度を持つ約50カ国のうち喪失を要件としていないのは40カ国余りだ。WHOは、2014年関係国に要件を除くよう勧告している。
・10/28、同上の判決について高井ゆと里群馬大学准教授は語る。この特例法の手術要件は20年前にできた当時、当事者の意見で挿入されたものではなかった。仲間の中で、性別変更ができる人とできない人を分断することになるから。当時諸外国でもこの要件は前提にあった。2022年にWHOの疾病分類から「性同一性障害」がなくなった時に、この特例法の要件が見   <10/26性別変更に手術は必要か>
直されるかと思ったが、全く動きがなかった。今回の最高裁の決定は当然の判断だ。大事なのは、トランスジェンダーの人たちの生活実態と直面する困難の大きさを直視すること。
・11/8、同性パートナーがいる女性やシングルでの子育てを希望する未婚女性が海外の精子バンク等を利用し提供精子で妊娠後、産科で妊婦検診や出産受け入れを拒否される事案が複数起きているとして、性的少数者らが運営する一般社団法人「こどまっぷ」(東京)等が、国に対応を求める要望書を子ども家庭庁に提出した。「こどまっぷ」共同代表で、同性パートナーと共に子育て中の長村さとこさんは、「全ての女性が安全に産科医療を受けられるようにしてほしい」と訴えた。
・11/11、国立社会保障・人口問題研究所の釜野さおり氏らの研究チームが、住民基本台帳を基にした性の多様性にする全国調査の結果を公表した。無作為に抽出した18~69歳の5339の有効回答を分析した。「同性愛者・両性愛者・トランスジェンダー・アセクシュアル」と回答したのは、計3.5%、「異性愛者」としたのは79.0%だった。日常の困り事では、「仕事や就職」を挙げたトランスジェンダーが78.1%、同性愛者両性愛者が57.0%で、全体の36.9%で極めて高かった。居住の自治体に「パートナーシップ制度があるかどうかわからないと」回答したのは、全体の82.6%だった。
 ・11/16、海外で日本人と同性婚した外国人に異性婚と同等の在留資格を認めなかった東京高裁判決を不服とし、日米同性カップルが最高裁に上告した。二審東京高裁は一審東京地裁を支持したが、一審二審とも、「特定活動」の在留資格を認めた。同資格は、就労を原則不可としており、日米同性カップルは今後上告し、異性婚と同等の「定住者」の在留資格が認められるよう、差別を正していくとしている。
・10/18、香港の高等法院の上訴法廷は、同性カップルに公営住宅への入居・購入を認めなかった香港政府の訴えを退け、認めないことは「事実上の差別」であり、同性カップルの権利の完全否定だとの判断を下した。
・10/29、台北市内で27日LGBTQによるアジア最大級のパレードが行われた。15万3000人が、台北中心部の道路を埋め尽くした.
・11/22、タイのセター首相は、同性婚を合法化する「婚姻平等法」の法案を閣議決定したと述べ、12月の議会に提出する。アジアでは、台湾、ネパールに続き、3か国目。

< 情 報 交 流 >
・酸素を送らない病気があり、ずっと検査や治療をしていた。退職後もまた検査したら、おかしい所があった。肝臓の近くにホルモンに関する臓器があり、異常に大きくなっていた。今、大きくならないよう維持している。「ホルモン異常があり、そのうちに性別が変わる」と言われた。長いことかかって性別が変わっていくと。ホルモン注射をすることにした。そうでなくても、小さい頃の写真と比べると、病気になってきた頃から変わってきている。「戻らないかも。仕方がない。女になるんだったら、なる!」と。
・驚いたでしょう。・・・ものすごく悩んだだろう…。
・1週間~10日間ほど悩んだ・・。 ・10日間・・・。
・岐阜唯一の「アクアマリン」というゲイバーに連れてってと、パートナーに言われた。行こうかな。
・ゲイの人は若いのに、お説教が多い。幸せになるにはと話したいのだね。
・なんでも受け止めてくれる人なんだ。
・一生の連れ合いを大事にしたい。
・〇〇さんには、パートナーがいるのを最近知った。
・いるよ。
・麻生大臣も杉田水脈議員も、よく政治家を続けられるね。あんなにひどいことをしたり、言ったりしても、首にならない。政治家たちは自分たちの考えを代弁してくれてると思ってるのか、何か弱みを握られているのか、大金を出してもらっているのか、辞めさせないのが不思議だ。
・作業所へ、よく行けるようになってきた。
・名古屋のパレードは、5月にあるよ。
・そうなんだ。行こう。
・自分は、ノンバイナリーと思う・・・。
・連れ合いは、女性に対してぼんやり憧れはあるけど、セックスしたいとは思わないと言う。
・パートナーの親は、自分のことを知っているんだ。でも、まだ早いと言う・・。
・9月に導入した県のパートナーシップ制度に交付したカップルは、あれから増えて1ケタではないらしい。事実婚も結構いるようだ。導入を待っている人が多かったんだ。
・ぎふメディアコスモスなどで、男どうし、女どうし、恋人みたいに仲良く話している姿を、よく見るよ。男らしく、女らしくでなく、自分らしくしている若い人が多くなってきた。(「ぎふメディアコスモス」は、岐阜市の複合文化施設)
・どこかの国で、小さい頃から若者になるまでに、性が変わる人が多い村があることを、以前
テレビで観たことがある。
・友だちは、たくましい女性が多い。話が尽きない女性が多い。服装も楽しい。今は、女性とばかりつき合っている。話がややこしくなると、自分に意見を求められる。     
*次回は、2024年2月4 日(日)(開催済)、2024年4月7日(日)です。    
コロナや感染症で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。


112回目の集い 2023年10月1日
 幾つになっても、自分らしく生きていきたい。
ありのままの自分でと思っている。
 <新聞記事 2023年 8月~2023年9月 >
・8/1,「性別は男でも女でもないノンバイナリー作家」と自己紹介しても、日本ではなかなか浸透しない。男女どちらかの枠組みにも属さない性自認と性表現の人のことで、欧米諸国ではすでに浸透している。 (「性別がない!」シリーズ著者 あらい しょう)
・8/3、アメリカ人のテレサさんと日本人の麻智さんの同性カップルは米国で結婚。友人の精子提供でテレサさんが娘を出産。「日本での充実の日々だが、家族と認められず、就労ビザで滞在。病気などで働けなくなれば、日本で暮らせない」とテレサさん。出産していない麻智さんは、「娘の親権がなく、娘の口座や学資保険の契約者にもなれない。」と。
・8/3、パートナーシップ(PS)制度を導入した自治体は、全国で約330に上る。同性や事実婚のカップルは、パートナーの入院や手術の際手続きなどできない、保険金の受取人や遺産相続人に指定できない等制約がある。PS制度には法的効力はないが、一定の助力にはなっている。婚姻の平等をどう実現するかが課題だ。
・8/8、富山大学五福キャンパスでは、2年ほど前から「ダイバーシティラウンジ富山」が主催し毎月第3木曜に「やわカフェ」という当事者やアライの人たちの交流会を開いている。
・8/13、トランス男性の鈴木げんさん。若い頃、女性として結婚したことがあるが離婚。男性として生きてきた。6年前女性と結婚。が、戸籍上は、同性同士。結婚式場の予約の際、断られた。緊急事態時、病院で家族としての扱いは?相続や財産などの扱いは?普段男性として生きているのに、社会的な承認と引き換えに「生殖腺摘出を必須条件」と定めている「特例法」は人権侵害で違憲無効だと、家庭裁判所に申し立てをした。(10月の裁判では、「違憲」の判断が出た。)
・8/15、LGBTQを「擁護したい派」と「したくない派」の両者の溝が、LGBT理解増進法成立後、更に深まっているように見える。ネット上の“舌戦”は顔を見ない分過激な反論のぶつけ合いだ。そういうものは見ないようにしている。(「性別がない!」シリーズ著者あらい しょう)
・8/26、パートナーシップ制度の広がりに伴って、LGBTQの人たちの人権が尊重される世論が高まると、特に「トランス女性」が攻撃されるようになり、バックラッシュが起きている。「女性蔑視」の考えを持ち続ける人たちがいて、男女雇用機会均等法等の法律が制定された時にも同様な動きがあった。
・8/28、性的少数者や障害者、在日外国人等マイノリティ関連本の専門書店を、岐阜市で始めた和田さん。平日は建築事務所で働きながら、休日に専門書店を開いている。
・8/30、M県I市の「LGBTの家族と友人をつなぐ会」理事長の浦狩さんは、9年前高校受験の願書提出を翌日に控えた末っ子のSさんが「高校は、男子として入学したい。」の泣きながらの言葉に驚いた。「今までえらかったね」と声をかけ、片っ端から電話をかけ、スラックスで通える高校を探した。診断を受けられる病院も見つかるまでに二か月かかった。「シスジェンダーやヘテロセクシュアルも含め、みんな平等。LGBTQは特別ではないと
・8/30、「アウティング」を禁止する条例が全国に広がっている。埼玉・三重は県の条例で、他に23の自治体で定めている。
・9/1、岐阜県は「パートナーシップ制度」を導入した。岐阜市の大学院生中村文亮さんと
 会社員谷村祐樹さんが初めて宣誓した。宣誓書受領証を受取った2人は「今日は私たちが報われた日」と晴れやかな表情で喜んだ。
・9/1、関市の「パートナーシップ宣誓制度」で、1組の女性カップルが初めて認証を受けた。「これを機に制度の認知度が上がり、幸せになれる人や理解者が増えると嬉しい」と話した。
・9/9、女性が収容される笠松刑務所に対して、県弁護士会は性同一性障害の受刑者に自認する性に合った男性用の下着や短髪を認めるよう警告した。男性受刑者は戸籍上は女性だが、乳房切除の手術を受け男性名に変更している。同刑務所に収容され苦痛を受け、県弁護士会に人権救済を申し立てていた。
・9/12、同性カップルがいる職員に扶養手当を支給を認めるか、その判断が中部6県や名古屋市で揺れている。三重県は、条例で支給対象の解釈を拡大し、支給を始めている。長野県は、内規で支給対象を明確化した。他に、7県が支給している。岐阜県は「未定」とし、「他県の状況を見て考えたい」と担当者は説明した。
・9/12、北海道などが、同性パートナーを配偶者と認めず、扶養手当を支給しなかったのは 違憲だとして、元同僚の職員が手当の支払いや損害賠償を求めた訴訟で、札幌地裁は請求を棄却した。
・9/19、「さっぽろレインボープライド2023」が、16,17日に札幌市の繁華街で開かれた。歩
 行者天国となった会場にはいろいろなブースやグッズの販売コーナーも並んだ。
・9/27、性同一性障害の人が戸籍上の性別を変更する場合、生殖能力をなくすことを要件ととしている特例法の規定が憲法に反するかどうか争われた家事審判で最高裁法廷は、申立人の弁論を聴いた。年内にも決定を出し、憲法判断を示す見通し。
・7/24、ドイツの首都ベルリンで、欧州最大規模の「プライド行進」が行なわれた。6月末からの「プライド月間」で、主催者によると約50万人が参加し、最終日がパレードだった。
・8/4、7月始めに「ソウル・クィア・パレード」が開かれ、性的少数者や支援者ら3万5千人が、某宗教団体が厳しい顔で反対デモを繰り広げる中、ソウル中心街を練り歩いた。
・8/22、愛知県高浜市議のSさんは、台湾人の同性パートナーと台湾で結婚したことが分かった。現地メディアは、台湾の蔡英文総統が「天が巡り合わせた縁だ」と祝電を送ったと報じた。

< 情 報 交 流 >
・4年前に同性婚を法制化したあの〇国は、どうだった?
・東京の大学の先生と合流して行った。〇国の性別平等教育協会へ行くとのこと。LGBTの団体も一緒に講演会で話をしていた。
・LGBTのステキなバッジがいろいろあった。これは、女性の髪にレインボーのリボンを付けてるバッジだ。
・TED Women2023というイベントで、Sさんが多様な性について話される。
・世界的な講演会で、ユーチューブでも流れるほど。
・リハーサルでさえ、緊張して大変。
・12/17に、〇市でSさんの講演会が決まって、よかった。
・パートナーシップ宣誓制度って、自治体によって保証が違うね。
・都市部の病院でパートナーシップの相方が家族署名を要求され、署名しようと
 したら、「今回は麻酔だけだから相方でいいですが、次回の手術は本当の家族に署名してほしい」と言われたそうだ。全く失礼な話だ。
・岐阜県のパートナーシップ宣誓制度の保証欄を見たら、病院の署名も可能と書いてあった。いいことだ。そこに、指定病院が記してあった。
・それは困る。どこにでもLGBTの人はいるから、どの病院も受け入れてくれないと。県の医師会に働きかけてほしい。指定病院だけでは、いけない。
・改善するところを言って、どんどん改善していかないと。
・先日、我が子と孫と一緒に、車で遠くの公園に行った。孫が遊具で遊んでいる時、ふと我が子にカミングアウトできるかなと思ったけれど、認めてくれたならいいけれど、Noという感じなら、一緒に帰れないなあと・・・。
・金融関係は、本名でないと通帳やカードは作れない。
・〇市のA中学校の3年生が取り組んでいる研究テーマの1つに、LGBTQのことがあり、そのグループがSさんの話を聴きたいとの要請があった。
・ある講演会での帰り、高齢者から「私も当事者です」と言われたことがあった。
・高齢の人ももちろんいる。
・逆に、LGBTのことを話しても、「ほうかね」で終わる高齢者もいる。
・その人の隣に、そういう人がいるかもしれないと言いたい。
・2年前に当事者から「会いたい」と電話をもらって会った。待ち合わせ場所でなかなか見当たらなかったが、一人の高齢者が声をかけてきた。70代の人だった。仕事中は男性だが、女性だと。知り合いの女性の衣装を借りて、「どう、似合う?」と話していた。
・幾つになっても、自分らしく生きていきたい。ありのままの自分でと思っている。
・揺れる人も知ってる。女性の衣装をいっぱい集めて着ていたのに、ある日、男性の姿でいた。男性として生きていくと言っていた。そういう人もいる。
・手術した人にも揺れる人がいる。手術後、うつになってしまった人がいる。
・LGBTでなくても、揺れる人はいる。
・10代の頃、女性を見ると「守ってあげたい」と思う部分があった。かといって、男になりたいとも思わない。女性らしくしたいとも思わない。最近は、このままでいいと思うようになった。

*次回は、2023年12月3 日(日)(開催済)、2024年2月4日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。

111回目の集い 2023年8月4日
  「権利を認めてよ」でなく、「存在していることを知ってよ」と、思うだけ。
 「税金払ってるし、〇〇してるし、・・みんな一緒やて」。「LGBTQもいるよ」と、
 認めてほしいだけ。
 <新聞記事 2023年 6月~2023年7月 >
・6/3, トランスジェンダーの子どもたちは、学校や社会で強いられる性別の区分けに苦しんできた。10代のLGBTQの半数近くが自殺を考え、不登校経験は全国平均と比べ、中学生5.4倍、高校生10.6倍(ReBitリビットと文部科学省2020年調査から)という調査がある。
・6/9、同性同士の結婚を認めない民法などの規定は憲法違反だとして、同性カップル3組が国に一人当たり百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は憲法24条2項に「違反する状態」と判断した。上田洋幸裁判長は、原告が婚姻できない不利益を「到底看過できない」と指摘した。
・6/11、9日の衆院内閣委員会で、性的少数者の権利と尊厳を守る「LGBT理解増進法」をめぐり、わずか3時間足らずの審議で、修正与党案が自民・公明・維新・国民等の賛成多数で可決した。
・6/14、岐阜県は、同性カップルや事実婚カップルの関係を県が認める「県パートナーシップ宣誓制度」の案を明らかにした。公営住宅の申し込みや手術の同意など家族関係を示す必要がある場面で、申請を受けて県が交付した受領証を提示することができる。パブリックコメントを募り、導入に向けて検討を進める。(9/1に導入した。)
・6/16、LGBT理解増進法は16日の参院本会議で、自民・公明・維新・国民民主の4党で可決、成立した。立憲民主・共産・れいわ新選組・社民各党などは反対した。
・6/16、A県K市のKさんは、幼い頃から感じていた漠然とした生き辛さが、心と体の不一致の性だと50代で気付いた。そこから自分の気もちに素直に生きようと決意し、性別適合手術を受け、男性から女性に。今は、誰もが暮らしやすい社会を目指し、同市議としても活動始めた。
・6/18、中学生にLGBTQへの理解を深めてもらおうと、安八町の登龍中学校で、LGBTQ支援団体「ぎふ・ぱすぽーと」の共同代表S氏が講演した。「当事者を特別視せず普通に接してくれればいい」等話した。
・6/22、同性婚を求める団体「マリッジ・フォー・オール・ジャパンー結婚の自由をすべての人に―」は、衆院第1議員会館で集会を開き、早期の法制化を求めた。
・6/24、30代のU氏は、体は男性だが、性自認が男性女性にあてはまらないXジェンダー。家庭でも会社でも「男らしさがない」と叱責されてきた。体調を崩し、不眠や食欲不振などが続き、自己否定感で苦しんでいた。精神科に通い、在宅ワークをメインとした会社に転職するうちに、元気になっていった。性自認に関わらず、人として優秀なエンジニアとして尊重され活躍していってほしい。(精神科に勤務している精神保健福祉士)
・6/26、青森市で、25日「青森レインボーパレード2023」が開かれ、県内外から過去最多の212人が参加した。
・6/29、津田塾大学は、トランス女性を2025年度入試から受け入れると、23日発表した。理解を深めるための講演会など継続的な学習の機会を設け、差別の禁止・ハラスメント防止に努めるとしている。
・7/1、トヨタ自動車は社内に、車いす利用者や
性的少数者らが利用しやすい多機能トイレを
整備している。「みんなのトイレ」と名付け、
機能が一目でわかる絵文字「ピクトグラム」
も導入。
・7/8、性的少数者への差別発言で首相秘書官を、今年2月に更迭された荒井勝喜氏が経済産業省幹部に返り咲いた。
・7/9、法政大前総長の田中優子氏は、LGBT理解増進法について次のように述べた。「不当な差別」という言葉で「不当でない差別」があるかのように思わせ、「全ての国民が安心して生活できるよう留意する」という言葉で当事者たちを不安の原因のように扱い、「家庭及び地域住民その他の関係者の協力を得つつ」という言葉で教育現場に圧力をかけた・・・。
・7/16、高校生の頃、理系を選ぶとクラス全員が男子だった。男子だけの環境になじめず、不登校になった。大学では、性の不一致を自覚。30代で性適合手術を受けた。様々な所で男女枠のある商品があるが、社会全体で、性別で分けなくてもいい考え方を取り入れることで、生きやすくなる人は多くなると思う。(トランスジェンダ―S氏)
・7/17、自動車部品メーカー加藤精工に勤めるK氏は、女性として生まれてきたが、性自認は男性。30代の頃、仕事の悩みも重なり1年間休職。その後、意を決してカミングアウトをすると、工場長が「悩むことじゃない。仕事をするのに、男性も女性も関係ない。」と言われた。
・7/17、性同一性障害の経済産業省職員に対する女性用トイレの使用制限を、11日最高裁判決は違法とした。今崎幸彦裁判長は、トランスジェンダーの当事者が自認する性にふさわしい扱いを求めるのは「自然かつ切実な欲求だ」とし、どう実現させていくかについて社会全体での議論を促した。
・6/12、キューバでは、2022年9月に家族法が改正され、LGBTの人たちの権利を守り、同性婚を認める改正法が成立した。同法の成立の為の活動は、1959年の革命後、全ての人の平等を目指す政府の方針の中、女性の権利を守るための団体ができたことから始まったという。
・6/13、台湾では同性婚成立後4年たった先月の16日に、同性婚カップルが養子縁組をして子育てができるという特別法の一部改正案が全会一致で可決した。
・6/14、米演劇界最高の栄誉とされるトニー賞の発表・授賞式がニューヨークであり、助演 男優賞にノンバイナリーのアレックス・ニューウェル氏が授賞した。
・6/23、米上院司法委員会は、21日LGBTQの人たちと公民権について公聴会を開き、トランスジェンダーの活動家や人権擁護団体の代表らが証言した。
・6/5、性の多様性への理解を促進する6月の「プライド月間」に合わせ、タイのバンコク中心部でLGBTQの当事者や支援者らによるパレ―ドが繰り広げられた。
・6/22、エストニアの議会は、同性カップルの結婚や養子縁組を可能にする家族法及び関連立法の改正を賛成多数で可決した。
・6/27、米国では、6月のプライド月間に合わせた行事が連日行われている。民主党は、LGBTQへの差別を幅広く禁じる「平等法案」を提出した。一方、共和党への支持層が多い州では反発の動きが広がっており、対立が深まっている。
・7/24、ペルーの首都リマの高等裁判所が、同性婚を公的記録に記載することが合法だとの判決を出した。
・7/27、ロシアのプーチン大統領は、トランスジェンダーの人々の性別変更や性別適合手術を事実上禁止する法案に署名し法制化された。
< 情 報 交 流 >
・〇〇市の交流会に参加した。お食事会もあった。
・〇市では、H氏がよく活動している。今日もやってる。
・今度、〇〇〇〇の国へ行って、出版される本の関係者と会うんだ。楽しみ。
・先日、新聞に「虹色で、生きたし虹を渡るまで」という俳句があった。アライの人かもしれないし、関係者かもしれないし、家族かもしれない。
・そういう俳句が、投稿される世の中になってきたんだ。
・そうそう、幼なじみでずっと会っていた人が、ある日急に「今日から自分は、こちら側で生きていく」と言った人がいるよ。
・そうなんだ。よかったねえ。
・ツイッターで、〇〇さんの投稿を、読んでいる。
・〇〇さん、ツイッターやってるんだ。すごいね。
・うん。
・朝、熱が出て、医者へ行ったら、「熱中症の入り口だ」と言われた。水分をとって、エアコンを付けるのは大事。水を飲み過ぎても、水中毒になるよ。
・難しい。
・幼なじみで、女性から男性になった人と旅行に行ったら、他の女性たちがその人に違和感をもったようだ。
・若い人はLGBTを理解する人が多いけれど、高齢者には、理解できない人が多いと感じる。
・今の〇党をいいと思っている人の中に、LGBTQを理解できない人がけっこういると思う。
・外国から入ってきた宗派で、LGBTQが嫌いで、いらぬ噂をたてる人がいる。
・間違った噂を、事実のように言いふらしている団体がいる。
・自分は、次回、ここへパートナーを連れてこようかな。
・いいねえ。
・今、周りの人に、LGBTの当事者だと言っている。「パートナーもいるよ」と、言っている。
・自分は、定年で仕事をやめた。1か月〇〇〇を旅した。長い距離だった。今しかできないと思っていた。宿泊所や車中などで泊まり、体をこわした。以前、「女性を3か月やってごらん」と言われ、知らない土地で、1か月やってみた。女性でしゃべると、女性でしゃべってくれる。女性は、気軽な人が多い。自分が女性でいると、気を使うことが多く、大変だった。男性と話すと、話が分かりやすい。女性は、話題がころころと変わることが多い気がする。
・他の人から、「男性も女性もできるからいいね。」と言われた。
・トランス女性は、女性にこだわる人が多いと感じる。
・「おれ」から「わたし」と言えるまで、6~7年かかった。
・本人が、自分の納得するセクシュアリティで生きていけばいい。
・自分は、自治会長になり、トランス女性になったのは、仕事をリタイア―した時期だった。カミング・アウトをしてもいい環境だった。「自分の意志で生活すればいい」と医師に言われた。
・「権利を認めてよ」でなく、「存在していることを知ってよ」と思うだけ。「税金払ってるし、〇〇してるし、みんな一緒やて・・」「LGBTQもいるよ」と、認めてほしい。  

*岐阜県は、9/1に、ついに、パートナーシップ宣誓制度を導入しました。やっとです。当日、第1号のカップルが交付されました。以前、レインボーぎふの会に参加されたことがある方です。後に続く方々の励みになります。しかも、同日、関市のパートナーシップ宣誓制度にも、第1号のカップルが交付されました。

*次回は、2023年、10月 1日(日)(開催済)、12月3日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。


110回目の集い 2023年6月4日
 「人権」「差別」と言っても、地域差や環境が異なるから難しいが、
人を大切にすることが肝心だ。個を尊重することを大事にしたい。
<新聞記事 2023年 4月~2023年5月 >
・3/31, 31日に告示する統一地方選の道府県議選と政令市議選で、中部6県(愛知・岐阜・三重・長野・福井・滋賀)の県議選と名古屋市議選が、個別の候補者の性別を非公開することが分かった。男女別集計は選管による。名古屋市は「届け出通り」としたが、岐阜県は「戸籍通り」、その他の5県は「未定」。 
・4/4、「国際トランスジェンダー認知の日」の3月31日、東京渋谷のハチ公前で当事者らが、トランスジェンダーの権利をめぐる日本の現状や思いを語った。
・4/13、性的マイノリティの人権を守る法整備を求め、当事者を含む有志は、超党派の「LGBTに関する課題を考える議員連盟」に署名55,972人分を提出した。
・4/20、同性愛者への迫害の恐れを理由に、難民不認定処分を取り消す大阪地裁の判決が確定したウガンダ国籍の女性が、難民認定を受けた。
・4/20、愛知県豊山町で暮らす奥田氏と一緒に暮らす北村氏は、同町の「パートナーシップ・ファミリー宣誓制度」を利用した。「宣誓したら、驚くほど周囲に祝福され幸せだった。」と話す。ただ、宣誓後も実際の生活は変わらない、法的な効力がない、互いの相続人になれない‥等、「同性婚が実現しない限り・・」と。
・4/20,「パートナーシップ制度」を導入した自治体が中部6県の全244県市町村のうち、1割強の32県市町村、制度を利用し宣誓したカップルは19県市町村の計182組。
・4/24、東京都渋谷区代々木公園で、「東京レインボープライド2023」が開かれた。今回のテーマは、「変わるまで、続ける」。会場内では、170の企業・団体がブースを出展した。
・5/1、米国のエマニュエル駐日大使は、先進7カ国で唯一、差別禁止を定めた法律がなく、同性婚を認めていない日本に対して、「早期に法律を制定すべきだ」と強調した。
・5/2、共同通信社の世論調査で、同性婚を認める方がよいと答えた人は71%。その内30代以下は85%、60代以上は62%、男性65%、女性77%。性的少数者への差別が「法の下の平等」を保障する憲法14条に反すると答えた人は、71%で、政党別支持では、自民支持層64%、立民69%、維新の会 %、公明党71%、共産党94%、国民民主党70%、支持する政党がない層77%だった。
・5/10、立憲民主党の岡田氏は、LGBT理解増進法を巡る自民党の修正案を批判した。2021年の与野党の合意内容に触れ修正する必要はない、差別禁止法が必要と考えると述べた。
・5/11、子育て中のLGBTQらの団体「にじいろかぞく」は、同性婚の法制化などを求める岸田首相宛ての手紙500通を、議員会館で政府の担当者に渡した。
・5/11、戸籍上の性別は男性で女性として生活する性同一性障害の経済産業省の職員が女性用トイレの使用制限は違法として国に処遇改善を求めた訴訟で、最高裁は弁論期日を6/16に指定した。使用制限を適法とした東京高裁の判断が見直される可能性がある。
・5/13、性的少数者への差別禁止や理解増進の法整備を求め、地方議会が衆院に提出し受理された意見書が2023年だけで11都道府県の26件に上る。滋賀、愛知、三重県議会や長野県伊那市議会等、年毎に増えている。
・5/19、立憲民主党、日本共産党、社民党は18日、超党派の議員が2021年にまとめたLGBTQ等の権利を守る「LGBT理解増進法案}を衆院に共同提出した。自民公明両党も同日与党修正案を衆院に提出。野党の議員は「差別は許されない」を「「不当な差別はあってはならない」、「性自認」を「性同一性」に修正される等、与党修正案は後退していると批判した。
・5/19、パートナーシップ制度が5月現在325自治体で導入され、人口の7割超の地域で広がっていることが分かった。
・5/25、「受診をためらい病状が悪化した」「同性パートナーが家族として扱われず面会できない」など医療現場で性的少数者が無理解な対応に直面しないような環境を作ろうと、順天堂大順天堂医院は、職員有志によるワーキンググループを発足した。何度も研修会を重ね、男女別だった入院着を一色に、「SOGI相談窓口」の設置、大学では学籍簿の性別欄削除、「さん」付け呼称、SOGIに関する授業の必修化等に取り組んでいる。
・5/29、就活体験者らで作る団体が、就活時の女性のスカート、男性の黒髪短髪等、男女二元論に基づいた押し付けは性の多様性に反し差別的だとしてやめるように、大学や企業に訴えている。
・5/31,同性婚を認めない民法などの規定は違憲だとした愛知県内の男性カップルの訴訟で、名古屋地裁は、「法の下の平等」を定めた憲法14条と「個人の尊厳」を定めた24条第2項に違反すると判断した。
・6/1、〇市では、性的指向や性自認に悩みを抱える人たちを支援する団体を立ち上げた人がいる。
・5/17、台湾立法院は、同性結婚をしたカップルが養子縁組をして子どもを育てることを可能とする改正法案を可決した。
・5/17、米国ミシシッピー州で、トランスジェンダーの女子高校生が卒業式に男子生徒用の服の着用を強制され、卒業式出席を辞退した。
・5/19、中国の著名なLGBT団体「北京同志中心(北京LGBTセンター)」が、SNS上で「不可抗力により本日で運営を停止する」と発表した。同団体は、2008年創立し、性的少数者の為の医療や法律相談などに取り組んできた。
・5/25、台湾で同性婚が法制化されて4年となった。今年の4月までに10632組の同性カップルが結婚登録をした。
・5/30、ウガンダのムセベニ大統領は、反LGBTQ法案に署名した。同性愛に対する死刑も盛り込まれている。欧米諸国の非難を招き、援助国・機関から制裁を受ける恐れがある。

< 情 報 交 流 >
・〇〇市での講演は盛況だった。
・また、7月での講演の依頼があった。
・◇◇市では、社協さんがアライのチラシを掲示してくれている、社協だよりにも掲載してくれるそうだ。まず、一歩進んだ。
・以前から、LGBTQに関することを商売にしようとしている人がいると聞いたことがある。
・弱者のために活動する団体もあれば、金もうけ主義でやっている人もいっぱいいる。金儲けのために、税金を使われることはいかん。
・あと一度のどにレーザーをかけるだけだけど、やめた。美味しいものを食べる方が元気が出る。医者は、新宿歌舞伎町辺りにあり、以前行った時、夜中でもにぎやかだった。公園では、LGBTに人たちが集まって楽しんでいた。東京ではここより検査に5~6倍お金がかかるが、丁度「Go-To」のイベントがある時で、随分助かった。
・手術をするときは、高額医療の手続きをすると、安くなる。白内障の手術も、800円で済んだ。
・ある大学の先生が言うには、ここ数年男女共同参画の面がフリーズし課題がいっぱいだと。男女ではなく、どの性別の人もという面で考えていかないといけない。男女共同参画のことは、男女だけでなく、LGBTQについても、子育て、女性、障害者等、みんな繋がっている。
・国が決めた法案やシステムが、自分たちに有利かどうか調べないと分からない。申請してみて初めて被っていると知る。知らずにいると、使えないままだが、それはおかしい。国はみんなが特に弱者が助かるシステムを作り、受け取れるように働き掛けないといけない。自己責任にしないでほしい。
・△市のトランス女性が市会議員に当選した。
・某市にも若い政治家で、権力に縛られないで、コツコツ活動している人がいる。
・それは大事なことだ。
・某県の生涯学習課の人たちは、積極的に動いてくれている。
・もっと「人権」を前へ持ち出してほしい。
・「人権」って、固い言葉だと思い、引く人が多い。
・何かある時に「人権」と言うと、「はい、分かりました」と終了せざるを得ないことに繋がる言葉だと思っている人がいる。
・平生人権に無頓着に生活をしている人が、ある時「人権」と言って解決させようすることがあるが、それはおかしい。「人権」という言葉は複雑だが、大切だ。
・某政党が、「女性なのにトイレが使えないのは差別だと言ったり裁判にすると言ったりする」というフェイクニュースを流して、「性自認は信用できない」というデマを世間に信じ込ませようとしているが、許せない。そんなことをするのは男性だ、本当のトランス女性は、うそはつかないし、つけない。トランス女性とは、別、無関係だ
・課題によって、差別の内容が異なる。「差別」という人の差別が「差別」になるとは限らないことが多い。
・関西では、「あなた、きれい」と言うと、バカにされたと思う人がいる。関東では、いろんな人がいると思うから、バカにされたと思わない人が多い。
・多様性を認め合わないと生きていけない。認め合えない地域では生きていけない。
・ある地域では、まだまだ偏見をもつ人がいてLGBTQの人は住みにくいから、都会へ行ってしまう人がいる。
・一言で、「人権」「差別」と言っても、地域差や環境が異なるから難しいが、人を大切にすることが肝心だ。教育や子育ては大事だ。「あの子が言ったこの言葉は、いい」「他の子は言わなかったが、この子の考えはいい・・」等、「個を尊重する」ことを大事にしたい。
・親も、子どもがどこの高校ヘ進もうと、人と比べずに見守ってほしい。子どもが自分の意志で進んでいくように応援してほしい。
・ずっと昔のことだが、ある公園で、障害のある子が遊びに来た。先に来ていた一人の母親が自分の子どもに、「あの子に近づくな」と言った。その子どもは偏見を持ってしまう。私も、その母親に注意できなかったことが悔やまれる、心残りだ。
・講演する先の中学校の校長が、「いろんな人がいて当然のこと、ありのままの自分でいいんだよ」というメッセージを、子どもたちに伝えてほしいと言われた。
   
*疑問のあるLGBT理解増進法が通り、世論に反して同性婚の法制化が進まない日本。様々な少数者が生きやすくしなくてはならない法律が簡単には成立しない現状だと、今更ながら再認識しました。人の痛みを真剣に受け止められる政治家に、法案を作り決定してほしいです。子どもたちに機会ある毎に、選挙権を得るまでに、学校でも友だち同士でも家庭でも、政治の話題を何度ももってほしいと伝えます。

*次回は、2023年 10月 1日(日)、12月3日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。

 



109回目の集い 2023年4月2日
  K市の「ファミリーシップ宣誓制度」について
   市民アンケートをしたら半数者から回答があり、
   「LGBTについて人権侵害がある」という項目に8割が「ある」と答えた。
   その意識が強い。LGBTの人を守るために立ちあげたという。
 <新聞記事 2023年 2月~2023年 3月 >
・2/14, 共同通信社は、同性婚を巡る元首相秘書官の差別発言を受け、全国緊急電話世論調査を実施した。「同性婚を認める方がよい」との回答は64%で「認めない方がよい」の24.9%を大きく上回った。岸田首相の「家族間や価値観、社会が変わってしまう」との国会答弁について「適切ではない」との答えが57.7%だった。LGBTなど性的少数者への理解増進法が必要だとの答えは64.3%に上った。
・2/15, 性的少数者の課題解決を目指す超党派の議員連盟は、国会内で総会を開き、性的少数者への理解増進法の成立に取り組む方針を確認した。会長に、自民党の岩屋毅元防衛相を選出した。岩屋氏は、G7広島サミット前の成立へ「全力を尽くす」と表明した。
・2/15, 性的マイノリティ当事者団体などが、参院議員会館で差別の禁止や婚姻の平等の法制化を求める院内集会を開いた。「理解増進法」ではなく、全ての人間の公平な取り扱いを前提に不当な取り扱いを禁止する「差別禁止法」の制定を求める共同声明を決議した。
・2/15, 憲法で同性婚は認められるのかどうかが与野党で論点として浮上している。議員の六法活動を補佐する衆院法制局は2021年に「憲法は同性婚を法制化することを禁止していない。許容説は充分に成り立ち得る」との見解を表明し、現在も維持している。
・2/16, 性的少数者の権利を守る日本の法整備の遅れは、国際社会で際立っている。OECDの2019年の調査では日本の法整備の進捗状況は35カ国中34位の評価。1999年では22位だったが、具体的な取り組みが乏しく他国に追い抜かれた。調査は、LGBTQ差別の禁止や同性婚・パートナーシップを認める法律の制定、人権侵害を調査する委員会の設置等41項目の法整備の達成度を算出し、日本は24.1%、1位のカナダは86.5%で、加盟国平均は53%。
・2/18, 岸田首相は、元首相秘書官の新井勝喜氏の性的少数者に対する差別発言に関し、「心からお詫びを申し上げたい」と語った。
・2/21, 岸田首相は、自民党役員会でLGBT等性的少数者への理解増進法案を巡り、国会提出へ向けた準備を進めるよう党幹部に指示した。公明党や野党各党は、5月の先進7か国首脳会議前の成立を訴えており、自民党の対応が焦点となっている。
・3/11,岐阜県が導入の検討を進める「パートナーシップ制度」について、中川議員が「2年間議論をしている。新年度はもう一歩進んで・・」とただすと、知事は「ずっと詰めの議論を行っている。いろいろ課題があるので、詰めていきたい」と答えた。
・ゲイの青年の話。15年前高校生の頃「LGBT」という言葉の認知はなかった。どのように生きるのかロールモデルもない。同性の生徒に性加害をし逮捕された教員のTV映像を見た。自分も性犯罪者予備軍ではと恐れ、そんな人間が教壇に立てないと考えていた。そんな彼は20歳で、「性は多様である。同性愛と性暴力は異なる」など性教育の学びに出合った。様々に生きている同性愛者にも出会った。今30代の彼は高校教員。カミングアウトしてくれる生徒もいる。個性を発揮し、互いを尊重し、自分らしく生きる。「性教育」は必要だ。
・3/16, 同性愛者の迫害を理由に来日したウガンダ国籍の30代女性が難民認定をされずに 退去強制命令を受けたのを不当として、不認定処分と同命令の取り消しを国に求めた訴訟の判決大阪地裁であり、女性の請求を認めた。
・3/16, 2015年に米国で日本人の男性パートナーと同性婚したアンドリュー・ハイさんは、国に「定住者」としての在留資格を求め訴訟で争い、出入国在留管理局が「特定活動」(在留期間1年)の在留資格を許可したことが分かった。
・3/23, 5月に広島で開催される主要7か国首脳会議に向け、性的指向・性自認に関する支援団体や国際人権団体は22日東京都で記者会見を開き、性的少数者の人権保護と政策提言を促進する エンゲージメントグループ(P7)を設立すると発表した。「G7で差別禁止法がないのは日本だけ。政府はG7議長国として差別禁止法の制定を」と呼びかけた。
・3/26, 京都市の同志社大学において、トランス女性のりぽたんさんの呼びかけで、第2回きんき・トランス・ミーティング(通称・きんトラ)が開催された。「トランスジェンダーとノンバイナリーのリアル」を掲げている。コロナ前の1回目の参加者は135人、2回目はオンライン含めて440人。前回との違いは、「性暴力加害者の男性の犯罪責任を、全く関係ないトランス女性に押し付け、性被害への恐怖をあおるデマを飛ばす」等、「トランスジェンダーに対する風当たりが強くなった」と残念で悲しく思う。LGBT法案が国会に提出されたのと同時にバックラッシュ(反発)が始まったようだという。誰もが安心できる社会を一緒に作っていきたいという。
・3/28, 美濃加茂市で行政書士事務所を営む福田茉奈さんは、自身も当事者だからと、「LGBTQフレンドリー」を掲げ、マイノリティであることが障壁にならない世の中を目指し、LGBTQなどにやさしい行政書士になろうと願っている。
・3/29, トランスジェンダーにとって、選挙入場券の性別欄は、受付で性別についてやり取りされるのではないかーなど精神的な負担になりかねない。「ぎふ・ぱすぽーと」の共同代表Sさんは、2019年に岐阜県内全自治体での性別欄撤廃を訴え始めた。徐々に理解が広がり、今年4月の選挙ではようやく全廃された。しかし、大垣市と白川村以外の自治体には性別欄の代わりに記号や番号が表記され性別による本人確認が実質的に残っている。Sさんは、「記号や番号もなくしてほしい」と、訴えている。
・3/22, 同性カップルのパートナーを健康保険の被扶養者として認めないのは差別だとして、韓国の男性が健康保険公団を相手取って起こした訴訟の判決で、ソウル高裁は、被扶養者の資格を認める決定をした。LGBTQへの偏見が根強い韓国で同性カップルの法的地位が初めて認められた画期的な判断。

< 情 報 交 流 >
・在住の市の社協さんが動いてくれ、ついに自分がアライの団体を作った。早速、これもあれもやりたいと思うけど、どうなんだろう・・。
・始まったばかりで、急にたくさんの要請をされても難しい。理解できないこともある。焦らずに、まず一つのことから模索していくのがいいと思う。企業向けに、一般向けに、行政向けにと、いろんな啓発のプレゼンを作るといい。今の状況では、企業を動かすのは難しい。事例を出すのもいい。実際に当事者を雇用している企業を例に提案するのはどうか。耳を傾けてくれるかもしれない。
・取り組んでいる会社を実際に見てくると参考になるのではないか。
・自分が立ち上げたアライの団体名は、「〇〇〇」という。座り心地は人によるから、座り心地のいいと思う自分の居場所を作ってもらえるようにと、「〇〇〇」にした。一人で立ちあげ、ツイッターで発信している。在住の市の人にみてもらえるように、他の地域のLGBT状況なども発信している。市の「人権都市宣言」で、パブリックコメントを出し、回答を頂いた。自分の出した試案に、より詳しく盛り込んで記載してくれるという。社協さんが、市に居場所を無料で貸してくれるよう要請してくださるという。今後、市は、変わっていくと思う。
・いろいろな場に、顔を出している。I市のLGBTの会にも参加した。その時知ったカップルは、市議会でスピーチする機会をもらって話されたとのこと。「こもれびハートI」という会を立ち上げたそうだ。賛同する議員さんもいたそうだ。I市の議会には、市民が直接話す機会をもつという施策があり、そこで話したそうだ。I市は、改革派の人が少なからずいて、以前からこういう流れがある。
市のことも気かけてくださっている。
・どんどん、いろんなところに顔を出そう。
・白内障の手術をし、もうすぐ完治する。緑内障の検査もすることになっている。遠近療法の白内障手術の値段は高いけど、そのままの手術だったので、何千円で済んだ。高額医療の申請も5段階あるよ。
・のどの手術は、どうだった?
・のどの手術から半年経った。大変だったよ。骨を削ったんだが。次回、経過がいいかどうか検査してもらうだけで東京へ行かないといけない。どうしようか迷っている。交通費だけでも高い。
・声は変わった?
・声は声帯の手術をしないと変えられないよ。のどと声帯は別。
・力がなくなってきた。
・陶板浴で1時間ほどいると、体が温まってくる。免疫力を付けるのにいい。
・マイナーカードは、性別欄があるから作っていない。
・身分証明書としては、マイナーカードでなく、性別欄のない運転免許証があるからいい。マイナーカードはいらない。
・クレジットカードを失くした時に、カード会社に電話しようともなかなか繋がらなかった。5時間もかかった人もいるって聞いた。
・今回の選挙から、県内の市町村の性別欄が撤廃された。しかし、番号の1・2での性別欄がある。それもなくしてほしい。O市とS村は番号もないが、支障もないという。4年後の選挙では、番号の性別欄も撤去してほしいと要望する。
・選挙の頃には、メディアが取材に来るが、そういう時だけでも、メディアで広まるのはいい。
・某市の行政書士Hさんのことも、3/28に新聞記事にしてくれた。3/29にも地元のLGBTの事を記事にしてくれたことは、すごい事だ。県主催のイベントで、オンラインで企業とLGBT当事者との、講座とパネルディスカッションがあった。
・2月にO市で、当事者やアライなどの交流会が始まり、ついに毎月開かれるようになった。
・某市のゲイカップルの人が、「〇〇〇〇〇」というグループを立ち上げている。
・いろいろな地域で活動し始めているHさんもいる。性別がはっきりしない2人の当事者も活動している。
・某大学の地域科学部のTさんからの要望で、東京の大学の先生がこの地域の当事者の様子を聞きたいというので、自分が会って話した。
・K市の「ファミリーシップ宣誓制度」についていろいろ調べたいと思い、聴きに行った。市民アンケートをしたら半数者から回答があり、「LGBTについて人権侵害がある」という項目に8割が「ある」と答えた。その意識が強い。LGBTの人を守るために立ちあげたという。市の要綱で発足した。県内で初めての「ファミリーシップ宣誓制度」だ。
・5月にG市に講演に行く。「市の一般市民に話をしてほしい」と言われた。G市も宣誓制度を考えているのか。G市は、広報で4ページほどのLGBT啓発文書を出している。
・県では、宣誓制度について、いつでも検討中と言われるだけ。
・N市に「レインボーN」がある。
・事実婚のどちらかの犯罪被害者給付金が、名古屋の裁判では拒否された。同性婚も同じで、東京裁判に負けた。(5/30の名古屋地裁では、勝訴)
・M県は、差別禁止条例を出している。N市でも、検討している。我々の県でも進めている。
・選挙時に、議員の意識調査をして、意識付けていきたい。「公表する」というと、真剣に考えてくれる。公表するには、メディアへの働きかけが必要だ
・愚痴を言っているだけでは、変えられない。実際に活動しないと、世の中が変わらない。
・実は、K市でもG市でも、性教協のメンバーがここ10年程、毎年LGBTの話を小学生や中学生にしてきているが、この制度発足の種まきの一つになっているのかもしれない。繰り返し積み上げている活動が実を結んできた・・。
・県議会で、議員が「LGBTについてどうか、パートナーシップ宣誓についてどうか」と質問すると、「前向きに考えたい。検討していきたい。」いうだけ。「どのように検討していくのか」と聞いても、答えらえないという。
・ツイッターで啓発する時は、地域の細かなことでいいので流していくといいと思う。

*2月の共同通信の世論調査では、同性婚法制化に「賛成」が64%「反対」は24.9%、5/30の名古屋地裁も「同性婚法制化しないのは違憲だ」と判断している。2019年に同性婚法制化した台湾では、今年は発足直後の4年前より20%増え約60%の人が「家族制度や倫理に悪影響はない」と答えている。だが未だに日本の一部の人は「社会に影響がある」と渋っている。誰の人権も守られるはずなのに。

*次回は、2023年 8月6日(日)、10月1日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。




108回目の集い 2023年2月5日
 お互いに仲良くなったら、告白する。人間関係は誰でも同じだと思う。
慌てなくていい。焦らなくていい。じんわりと人間関係を作っていけばいい。
仲良くなって、告白していけばいい
 <新聞記事 2022年 11月~2023年 1月 >
・11/22,LGBTQなどへの理解を深め、「全ての人が自分らしく生きやすい社会を」と、ピンク色の衣服やアクセサリーを身に付けて集まり、思いを共有するイベント「ピンクドット沖縄」が那覇市で開かれた。
・11/25,同性カップルが結婚できないのは憲法違反だとして、国を相手に東京や名古屋など全国5地裁に提訴した弁護団共同代表の寺原真希子弁護士が、裁判を起こしたことで、①結婚制度の目的は自然生殖を保護する事にある②同性愛者も異性と結婚できるのだから問題はない③結婚できなくても二人で生きていくことは可能だから問題ない~等、国の具体的な主張が出てきた等、国が戸籍上の同性間の婚姻を認めないことで、日々差別や偏見を助長していると語った。
・11/29,還暦になったゲイ男性「よしさん」は、61歳の「いくさん」と10年以上の夫夫。J党の愛知県議W氏がフェイスブックで性的マイノリティへの差別発言を投稿した問題で、当事者らがW県議と議長、J党県議団に発言への謝罪と撤回、厳正な処分を求める抗議文を提出し、W氏は投稿の削除や謝罪をした。当事者らの代表は「表面的な謝罪は信用できない。県議会に勉強会の開催やパートナーシップ条例などの制定を求めたい。」と述べた。賛同の署名は2万2千人を超えた。
・12/1,同性同士の結婚を認めていない民法や戸籍法の規定は憲法に違反するとして、同性カップルら8人が国を訴えた訴訟で、東京地裁は30日「同性愛者がパートナーと家族になる制度が存在しないのは、憲法24条2項に違反する状態にある」との見解を示した。ただ、同性婚を認めない規定は「合憲」と判断し、国への賠償請求も棄却した。
・12/2,金沢市内に残る町屋を改修し、LGBTQ+の当事者や多様な人たちが集う常設の居場所「金沢にじのま」が2023年1月に完成予定。計画したのは、2020年に日本初の常設LGBTQ+センターである「プライドハウス東京レガシー」を手がけた認定NPO法人「グッド・エンジング・エールズ」(東京)代表の松中権さん。「ここでは暮らせない」と18歳で飛び出した故郷で、当事者が抱える生き辛さを解消し、安心して暮らせる社会にしようという思いで計画したという。
・12/13,同性婚訴訟で、請求を棄却した東京地裁判決を不服とし原告側が控訴した。法制度はないのは、「同性愛者の人格的生存に対する重大な脅威、障害だ」と指摘した。
・1/17,さいたま市は2020年、同性カップルなどを公的に家族と認めるパートナーシップ制度を導入。その後規定を改定し、一緒に暮らす子どもを含めて家族とする「ファミリーシップ制度」を新設した。ただ、市は年に1回、市役所の人の前で家族が子どもに制度利用を確認する制度があり、「同性カップルの子は周囲と比べ辛い思いをしているはずという無意識の差別を感じる」と話す当事者がいる。
・1/28,テレビドラマ「恋せぬふたり」や「作りたい女と食べたい女」等を観ていると、「人は異性と恋愛し結婚するのが当たり前」や「料理が得意な女性は良いお母さんになる」という刷り込みに疑問を呈する作品だ。こうしたドラマを観ていると、世の中には「当たり前」や「普通」なんてないと気付かされる。(西森路代)
・1/31,スカートが嫌で制服が着られなくて、地元の中学校を3年間私服で通った。とてもつらかった日々。ようやく卒業すると、そこには「性による決めつけ」だらけの社会が広がっていた。学校という分かりやすい「敵」もいなくて、私は何と戦えばいいか分からなくなり、迷い、悩み、立ち止まってばかり。そのたびに母は、「で、あんたはどうするの?」と言う。「あんたの人生はあんたが何とかするんだ」と教えてくれた。女だから、男だから、ではなく、私の事は私が決めるのだ。性別不一致、100人に一人いるという。もはやマイノリティでもなんでもない。いろんな人がいるってことだ。性って、男女の二つではなく、グラデーションなものだ。・・・(古賀美礼)
・12/1,米上院は、同性婚の権利を保障する法案を賛成多数で可決した。下院も通過する見通しで、バイデン大統領も法案に署名する意向を示している。成立すれば、連邦法で同性婚の保障をするのは初めてになる。
・12/1,シンガポール議会は、男性同士の性行為を違法とする刑法377A条を削除して合法化する刑法改正案を可決した。一方で、議会は、婚姻を男性と女性の間に限るとする法的根拠を強化する憲法改正案を可決し、同性婚を認めなかった。
・12/2,インド最高裁は、同性婚を認める訴えを起こしていたカップルの主張について、連邦政府に見解の提出を求めた。最高裁は2018年に、同性間の性行為について犯罪ではないとする判断を出しており、今回の動きは同性婚の合法化への一歩とみられる。
・12/10,米下院は同性婚の権利を連邦レベルで擁護する「結婚尊重法案」を賛成多数で可決した。野党共和党の一部も賛成に回った。近くバイデン大統領が署名し成立する。一方、日本は先進7カ国で唯一、同性婚も国レベルでのパートナーシップ制度も認めていない。
・12/15,ロシアで、性的少数者の恋愛をテーマにした小説がベストセラーになっている。プーチン政権が、LGBTQなど性的少数者に対する抑圧を強める中での売れ行きに、当局は神経をとがらせている。
・1/13,米マサチューセッツ州と西部オレゴン州で、このほどレズビアンを公表する米史上初の知事がそれぞれ就任した。

< 情 報 交 流 >
・自分の在住のM市の人権施策推進指針に対するパブリックコメントを提出した。LGBTQに関する施策面の内容が浅かったので、詳しく書いて提出した。一人での活動は難しい。いろんな会に参加し、人間関係を広め、自分の自治体の取り組みを深めていきたい。ついにO市の社協がLGBTQの会を開くことになった。M市の社協の人にパブリックコメントの事を熱心に話したら、社協の人がO市のLGBTQの会に一緒に行ってくださることになった。
・イベントで会ったヒロという人が「虹色会」を立ち上げて、LGBTQの会を開いている。
・白内障の手術をした。高額医療の手続きをしてから手術を受け、4000円でできた。眼圧検査や目薬など、いろいろしないといけない。のどぼとけの手術の後、声が出にくかったが、今はいい。手術前に先生からとことん説明を受け、骨を削った。あと2回検診したら完了。
・イベントに参加し、性教育に関心をもった。LGBTQの事も勉強したいと思い、ここに参加した。
・10年以上つき合ってきたパートナーと縁が切れた。最近の男性は、年の男性に興味を持つと聞いているので、期待している。いろいろな所でLGBTQ当事者がいる。
・異性愛者の人に「当事者だ」というと、「好きになられると困る」という目で見られるが、みなそれぞれに好みがあるんだ。誤解しないでほしい。
・事実婚でパートナーと暮らしている。
・日本の保険は、事実婚では異性パートナーの様な保障はない。
・楽天生命は申請すれば、OK。外資系もOK。
・事故の保険は会社によって同居者に保障がつく。
・事故で亡くなった場合も保障がつく。
・S市の「パートナーシップ宣誓」導入の説明を聴いた。「みんなのトイレ」の表示が、最初の頃と随分変わった。ハートがレインボーの色からピンクに変わった。
・以前、県にせめて「フレンドリー宣言」をしてほしいと言ったら、知事の事務局が「知事には全く意思がないから、その話題は出さないでくれ」と言われた。知事はそれに触れたくないのだ。以前新聞記者に、県内の大学にトランスジェンダーの人を受け入れるかと聞いてもらったら、全ての大学が、「他の大学が受け入れたらと、様子をうかがう」と答えたそうだ。
・選挙前のインタビューで、H知事は「パートナーシップ制度を導入する」と言っていたはず・・。
・最近、国の方での差別発言が多い中、マスコミがもう少し取り上げてくれるかと思ったが、少ない。
・国に忖度している。
・差別発言は、ネット上では炎上していた。ラインなどで「腹が立つ、悲しい、」等みんないう。でも、「そうだけど、それだけで終わってはいけない」と返信している。何らかの活動をしたりして、動かないといけない。仲間間だけで愚痴を言ってたって、「井の中の蛙」状態に過ぎない。動かないといけない。「家族にも言っていない。職場にも言っていない。具体的に何もできない」と言う。「でも、それで終わったら、それ以上進めない。」と返信した。「あなたは公表しているから動ける。私たちは動けない。動ける人が動いて」と言う。
・GE市から、5月に一般市民向けに講演の依頼を受けた。GE市は、やがて「フレンドリー宣誓」をするのかな。6月からまたO市女子短大で講義を受け持つ。今までの講義内容は、トランスジェンダー女性はどんな人でどんな生き方をしたいか等、要望でその話をしていた。授業後の学生の感想に、「もしかすると自分はレズビアンの傾向なのかも」「ノンバイナリー(性自認が分からない)かも」と言う人が増えてきた。中村中も氷川きよしも「ノンバイナリーかも」と言っている。性別を決めないという生き方をしている人がいる。短大では、今年「ノンバイナリー」の事を話そうと思う。
・最近、魅力的な男の子を発掘するという「ジュノン」という雑誌がある。井手上漠は、自分には性別がないと言っている。若い人に性別を考えたくないという人が増えてきていると思う。
・「LGBTQ」ではなく、「SOGI」が規範となっていく。
・枠の中で生きていかなくてもいい時代に早くなってほしい。
・まだまだ理解できない人が多い。差別発言をしてくれるから、話題にしてくれる。発言しないとこもってしまって、かえって怖い。いろいろ差別発言で炎上するおかげで、表に出て、それを機会にいい方向に持っていければいい。
・文句だけ言っていてもよくならない。動かないと。
・LGBTQについては、ずっと以前、御嵩町の印鑑証明の性別欄削除事件がもとで、広まっていった。今、役所では、書類など必要のない性別欄削除をしている。住民票には性別欄があるが、本人が申請すれば、削除した証明書を出してくれる。G県内の自治体のほとんどがやっている。こういうことも動いたからできたことだ。自分だけでなく、アライの人を増やしていくことが大事。一人では難しい。
・ゲイの人がおちゃらけをすると受け入れてくれる傾向だが、まじめに話すと引いてしまわないか心配になる。
・おちゃらけも大事だ。それだけじゃないから大丈夫。
・レズビアンでも同じと思う。お互いに仲良くなったら、告白する。人間関係は誰でも同じ
だと思う。
・慌てなくていい。焦らなくていい。じんわりと人間関係を作っていけばいい。仲良くなって、告白していけばいい
・そのままの自分でいい。おちゃらけ面もまじめな面も、そのままでいいと思う。
・今の若い子は、自分の若い頃の子と違う。S市の「パートナーシップ宣誓」は、トップダウンでできた。H市もトップダウンで通せばよかった。G市もG県もやらないといけない。
・東京都が「パートナーシップ制度」を導入したから、国民の6割がこの導入に関わっていることになる今、国がやらなくてはいけない。
・選挙前、H知事は導入すると言って、選挙後に検討会を開くと言っていたが・・・。 

*次回は、2023年 4月2日(日)(実施済)、6月 4日(日)、8月6日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。


107回目の集い 2022年12月4日
 自分の地域に集まれる場があるだけでも、安心感がある。
LGBTだけでなく、いろんな生きづらい人にも対処できる自治体になるといい。
 <新聞記事 2022年 10月~12月 >
・10/1,海外で同性婚した米国人のA氏と日本人のK氏が、A氏の「定住者」在留資格を認めなかった国の処分は違憲だとして、国に損害賠償を求めた訴訟の判決が東京地裁であった。裁判長は、定住者の資格は認めなかった一方で、外国人同士の同性婚パートナーに認められる「特定活動」資格は許可すべきだったと判断した。
・10/5、J党の愛知県議W氏がフェイスブックで性的マイノリティへの差別発言を投稿した問題で、当事者らがW県議と議長、J党県議団に発言への謝罪と撤回、厳正な処分を求める抗議文を提出し、W氏は投稿の削除や謝罪をした。当事者らの代表は「表面的な謝罪は信用できない。県議会に勉強会の開催やパートナーシップ条例などの制定を求めたい。」と述べた。賛同の署名は2万2千人を超えた。
・11/4、佐賀県伊万里市の浄誓寺の僧侶古川さんは「誰も取り残さない墓を普及させたい」と話す。ゲイで家族と断絶した知人の遺骨を引き取り、新たな墓の整備に動いた。完成した「永代墓」は、一人分の区画の他、パートナーなど自由な組み合わせで納骨できる二人分やグループの区画を用意。墓参りできる人がいなくても、門徒らが「永代教法要」を続け墓を守るという。
・11/7、早稲田大の長谷部教授は「許容説」の立場で、「政府は、憲法が同性カップルの婚姻を「想定していない」との表現にとどめており、否定しているわけではない。同性婚の制度をつくることは現在の憲法で十分、許容されている」と語る。東北大の辻村教授も「憲法が「婚姻の自由」を直接保障していると言えるかどうかが一つの争点。私は権利として保障されると考えるが、最高裁は『十分尊重に値する』としか言っていない。」と解説する。
・11/12、トランスジェンダーの40代会社員がうつ病を発したのは、勤務先の上司から性的指向や性自認に関するハラスメント受けたことによる強い心理的負荷が原因として、神奈川県内の労働基準監督署が労災認定していたことが分かった。ハラスメントを受け、休職、労災申請し、現在は復職している。
・11/13、「transgender japan」が主催の「東京トランスマーチ」が東京都新宿区で行なわれた。約1000人が「性差別を許さない」「私の事は私が決める」と声を上げて行進した。
・11/21、私は50代の専業主夫。体の性は男性で装いは女性。手術はしない方針でホルモン治療のみしている。同世代の妻と熟年再婚し、仲良く暮らしている。妻は外で仕事。私がはっきりと心の性を自覚したのは40歳過ぎ頃。ネットで調べLGBTという単語を知り、性自認が女性寄りだと分かった。性的指向は女性。40代で男性として婚活し熟年再婚をした私は、愛する妻にどう告白しようか毎日深刻に悩んだ。離婚覚悟で告白したら「まあ、いいんじゃない?」との返事。「あなたの性別と結婚したのでなく、あなた自身と結婚したのだから」と。私は号泣。今では私は女性(戸籍は男性)として生活している。旅行に行っても、普通のカップルと同じように温かいもてなしを受けている。
・11/21、LGBTQなどへの理解を深め、「全ての人が自分らしく生きやすい社会を」と、ピンク色の衣服やアクセサリーを身に付けて集まり、思いを共有するイベント「ピンクドット沖縄」が那覇市で開かれた。
・11/24、子どもの当事者が男女を区別する文化が根強い学校現場で苦しむケースが目立つ。認定NPO法人「Rebit」の10月に公表した調査では、この1年で不登校を経験した当事者は中学生22%、高校生15%、2020年の調査の中学生5倍、高校生11倍高かった。また、自殺を考えた十代の当事者は48%、自殺未遂は14%、昨年の「自殺意識調査」(日本財団)と比べると割合はいずれも性的少数者の方が4倍高かった。男女の区別が起こる修学旅行や水泳授業などで、トランスジェンダーの子どもは生きづらさを感じやすい。
・11/25、LGBTQに詳しい明治大学の鈴木賢氏は、欧州から相次ぐ抗議表明について、「黙認は人権侵害の加担だ」と話す。昨年の東京五輪を機にLGBTQ問題が注目を浴びたが、「政治が真摯に取り組まないことが社会の鈍感さに繋がっている」と指摘する。政府や企業による人権侵害に対して、「市民が批判などの行動に繋がらなければならない」と訴える。
・12/1、現行の婚姻制度を一部「憲法違反の状態」として改善を促した30日の東京地裁。地裁前では性の多様性を示す虹色の旗が翻り、目を潤ませる人も。法的保護を受けられずに暮らすカップルは「真摯に受け止めて」と法整備を求めた。
・10/6、東欧のスロベニア議会は、同性カップルの結婚や養子縁組を可能にする家族法を可決した。旧東欧で同性婚が合法となるのは、スロベニアが初めて。
・10/21、シンガポールの監督官庁の情報メディア開発庁は、宗教と性的少数者を題材にした映画「#ルックアットミー」の国内上映を認めない決定を下した。
・11/22、8日投票の米中間選挙では、性的少数者の候補者がかつてない数での当選し、社会的な受け入れが広がっている。下院は既に同性婚を守る「婚姻尊重法」を可決している。上院は可決に必要な60票を2票上回って可決された。
・11/26、ロシア下院は性的少数者を含む「非伝統的な性的関係」の情報発信をほぼ全面禁止する法案を可決した。今後、性的少数者を擁護する報道や「虹色旗」の販売が禁じられる。
< 情 報 交 流 >
・O市の相談センターから来た。当事者の方が「LGBTの相談や当事者同士で話せる場があると嬉しい」と言われたので、場を設けるために実際に「レインボーぎふ」に参加してみようと思い、当事者の方と一緒に参加した。
・すぐに動かれるところがすごい。
・我々の団体は、全面市の管理下ではないので、動きやすさはあると思う。
・休日にも関わらず、動こうとされる。
・耳を貸そうとされる職員なんだ。私の市には相談センターはない。当事者として市長に「パートナーシップ制度についてどんな見通しがあるか」とメールしても、返事がない。「メール返信がない場合は、窓口へ来てください」と書いてある。「市内にLGBTの活動をしている人がいたら紹介してほしい」とメールすると、「ありません」との返信。「当事者はいないから窓口もない」という思いだろう。言い出せないから言わないだけであって、当事者がいると思って対処してほしい。若い時から自治体に相談窓口があれば、生き方も変わっていたと思うので、ぜひ作ってほしいと要望した。高齢者や一人親の相談窓口はあるが、LGBT関係はなく、全く心を寄せていないと思う。電話の相手の職員は「そうですね」というだけ。「もし、相談の電話があれば、私の電話番号を教えてあげて」と言った・・・。生活の面では対処しているが、人権の面では全く情けない。
・他の自治体も変わらないよ。パートナーシップ制度導入の自治体は、全国1741自治体中228自治体だけ。G県はS市だけ。
・だから、こまめにいろいろな自治体に顔を出して要望しないと動いてくれない。
・仕事があるから、なかなか役所に行けない。時間を考えてほしい。NPOで窓口を作っているところがあるといい。
・直接いけなければ、空き時間に電話をこまめにするといい。
・自分も団体を立ち上げるまでは、一人で走り回っていた。立ち上げてから仲間ができると、いろいろ協力しながらできた。
・活動って、簡単にできるもんではないね。
・あちこちで話していると、繋がれることに気付いた。そういう機会を作っていくのが必要。
・大きな期待はできない。小さい機会をたくさん作って繋がっていくのがいい。そうでないと繋がれない。
・新県庁の内覧会の案内をもらった。アドバイスをしたトイレも見てくる。また、新たな糸口が見つかるかもしれない。
・LGBTに関して職員は心なくても、うちの市長さんはどう思っているか聞きたい。
・建前だけで、本音は言わない。
・でも、何度も足を運ぶうちに、なんかのタイミングで変わっていくと思う。顔を繋ぐことが大事。
・G市長もH市長も、議員に顔繫ぎしてもらったから会えた。
・自分は、家族にも公表していないから、地域で活動できない。まず、家族への公表が最初かなと思う。また、自分の市が全く動かないから嫌になる。
・どっちが先は、関係ない。自分も家族に話す前にメディアに出た。どうにかなっていく。
・覚悟がいる。世間体や近所の目が気になる。地域で活動する事の恐さもある。まだ、覚悟できていない。
・覚悟は大事。トランスは覚悟があるかないかが大事。手術してもしなくても生きていける。
・表に出なくても活動はできる。家族に公表してもしなくても活動はできる。
・ネットで資料を集めているだけの人もいる。
・うちの市でも、HPで「相談できるよ」という一言でもあれば、安心して暮らせる。一言もないと、「どういう市だ」「無視されている」「疎外感がある」と思う。社会福祉協議会の人は、HPにLGBTに関して一言でも載せてほしい。
・我々の団体に、Sさんが当事者だと相談しにいらした。当事者が集まる場所がこの地域にはなかったので、このレインボーぎふの参加してみた。職員はいずれ異動するので、継続できる会にしていかないといけない。
・Sさんも勇気をもって相談できたけど、どの人もみんなが相談できて生きやすい地域にしていきたい。
・素晴らしい行政だ。
・行政ではない。社協は民間と行政の中間。行政より動きやすい。当事者はSさんだけではない。他にもいると思う。
・自分の地域に集まれる場があるだけでも、安心感がある。
・LGBTだけでなく、いろんな生きづらい人にも対処できる自治体になるといい。
・誰かがやってくれると思っていたが、誰もやってくれない。いろいろやらなくちゃと思う。行政がこの地域には当事者がいないと思い込んでいると思うと、心配。
・以前、H市の職員と話していたら、「うちの職員にはいないと思ってる人が多いと思う」と言われた。
・当事者が行動してくれると変わっていく・・。
・当事者がカミングアウトすることができる学校が増えてきた。講演依頼の学校が増えてきた。言い出しやすい時代になってきたのか。
・社会人や高齢者は、まだまだ言い出せない雰囲気がある。
・言い出せないから言えないだけで、言いたい高齢者がいる。言える場があれば・・。吐き出せる場があれば、いい。地域に。救われる。
・中高年って言えない人多い。場もない。
・MK市に、30代で、居場所作りをしている人がいる。
・実家のある小さな市で、一人でトランスの人が、居場所作りをしている。市に居場所は必要だと掛け合ったら、提供してもらったようだ。
・言い出せない人は多い。私は、親が認めてくれたのが早かった。社協の人に相談したら、居場所作りは必要だと、場所を用意してくれた。今、居場所作りのために、勉強している。社協さんが用意してくれたので、心強い。
・パートナーがいる人は、自分の生活を守ればいいと思う。シングルだと同じ当事者同士で話すことができると心強い。が、友達に話すことではない。
・当事者同士だと、年齢を超えて話が弾むと思う。なごみ合えると思う。
・旅友達にカミしたら、一人が「別に言わなくてもよかったのに。あなたはあなただ」と言われたけど、知っててほしかったから。
・法が整っていれば、カミしなくてもいいが、まだ整っていないからカミしないといけない。
・法があれば、わざわざカミしなくていい。カミしなくても付き合い方が変わるもんではない。でも、隠すのが嫌だし知っててほしいから、カミするんだ。
・カミには微妙な所がある。
・強制してカミさせるのはいけない。
・言わないと、罪悪感がある。
・東京で、喉仏をとる手術をしてきた。来年は全部女性になる予定。
・「おれ」と言っていたのが友だちに言われて、「わたし」と3年かけて言えるようになった。
・トランスの人はその性になるために勉強してるんだ。
・歩き方も座り方もしぐさも話し方も、なんでも練習しないといけない。トランス女性は男っぽいと不思議がられるから。
・新宿2丁目は、男で女の人も堂々と歩いていた。解放的だった。
・いろんなところに居場所ってあるだろうけど、自分の自治体に居場所があると、安心できる。

*次回は、2023年 4月2日(日)、6月 4日(日)、です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。 


106回目の集い 2022年10月2日
 「パートナーシップ制度を誰が必要なのか」と市役所の人が言うが、
「この市にはパートナーシップ制度があるというだけで、人権を大切にする
住みやすい地域だという事が伝わる」と、HPに書いて答えた。
<<新聞記事 2022年 8月~9月 >
・8/5、車の定期点検のため自動車販売店に行くと、迎えてくれたスカート姿の人はいつもの担当者と声や笑顔は同じだが容姿が違う。戸惑う自分に「生まれ変わった」と説明。「ずっと性に違和感を抱いていた。子どもが結婚したのを機に、自分の気もちに素直になろうと決めた。もう男性に見せようと気遣う必要はない。妻が納得するまで時間がかかったが、今は一番の支えだと。」これまでと同じように車の相談にのってくれた。
・8/6、性的少数者が生きやすい社会になるよう、三重県I市LGBT専門相談員として、相談や講演活動に取り組んでいるTさん。8年前に中3の我が子から「男子として高校へ」と打ち明けられ、まだ公的な相談先がなかった当時、苦労して病院やズボンで通える高校を見つけた。「自分の子どもからカミングアウトされたら支援者になって!正直で勇気のある親孝行な子だと思って!」と訴えている。
・8/13、今年6/20大阪地裁の判決は「同性婚を認めないのは『合憲』である」とした。憲法24条1項が保障する婚姻の自由は同性カップルには及ばない(排除している)。故に憲法に違反していないという。同性カップルは社会の中でカップルとして公認され、共同生活を営むのに、パートナーシップ制度など婚姻類似の制度によっても可能だ。不利益は契約や遺言によって相当程度解消されている・・などとして、憲法に違反していないとした。この判決は、同性カップルが置かれている過酷な実態を無視した誤った判断だと考えている。(訴訟・弁護団、弁護士 三輪晃義)
・8/17、住民票の代わりに使える「住民票記載事項証明書」について、岐阜県内市町村の74%に当たる31市町村が要望次第で性別を記さず交付したり交付する方針を示したりしている。選挙の投票所入場券では95%の45市町が性別の記載をしていない。印鑑証明書は全ての自治体が性別欄を削除している。
・8/21、8/1時点で、「パートナーシップ制度」を導入している225自治体のうち42自治体がカップルと生活を共にする未成年の子どもとの関係を証明する制度を取り入れている。30自治体は「ファミリーシップ」を加えているが、12自治体はその名称を加えなくても家族関係の証明をしている。
・8/21、東京都内の学校用品などの製造販売を手掛ける「フットマーク」がジェンダーレスの水着「男女共用セパレーツ水着」を開発した。男女同じデザインが特徴。
・8/21、第二次岸田改造内閣で自民党の杉田水脈衆院議員が総務政務官に、簗和生衆院議員は文科副大臣に起用された。LGBT等を巡る差別的な言動が問題となった二人である。当事者や識者は「岸田政権が差別を容認しているとしか捉えられない」と憤る。
・8/21、性同一性障害で男性から性別変更した40代の女性が凍結精子を用いて、女性パートナーとの間にもうけた女児2人との間に法的な親子関係が認められるかが争われた訴訟で、東京高裁は性別変更前に生まれた長女について親子関係を認めた。一方、変更後に生まれた次女については女性を民法上の「父」とすることはできないとした。「同じ凍結精子で同じ親から生まれた姉妹なのに、片方だけ認知できないのは公平性を害する」と述べた。
・8/26、同性パートナーを殺害されたU氏が、同性を理由に犯罪被害者給付金が支給されないのは不当だとして、A県公安委員会の裁定の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、一審N地裁判決に続いて原告側の請求を棄却した。
・8/27、前記の訴訟は、事実婚の相手にも支給する規定がある犯罪被害者給付金制度が同性カップルにも適用されるかどうかが争点だった。N高裁裁判長は、「現行の法体系は、異性間の関係のみを意味しており、同性間を含むと解するのは困難」と指摘した。
・9/3、性的少数者「パンセクシュアル」であると公表した厚生労働省職員のM氏。入省した頃、先輩から最大多数の最大幸福をと「8割の人のための政策を」と言われた。だが、自らの経験を経て、「2割の人も考え、10割が納得する政策を目指す。そんな官僚になりたい」と。
・9/9、内閣府が設けたワーキンググループ(WG)が、自治体などが申請書類やアンケート用紙から性別欄を廃止する動きについて、「拙速な対応は慎むべきだ」と提言した。男女別の統計が取りにくくジェンダー平等の改善をめざす政策に影響が出る恐れがあるとしている。
・8/11、台湾では同性婚が法制化されている。台湾人と日本人との同性カップルが、カップル相手国の日本が同性婚を承認していないので婚姻はできないとしたことから、二人は訴訟を起こした。そして、勝訴した。日本の法制度の遅れの影響が、海外の日本人に及んでいる現実を直視してほしい。
・9/18、“この街で私らしく生きていく”を合言葉に「さっぽろレインボープライド2022」が17日から2日間札幌市で始まり、パレードを行った。今年立ち上がった小樽プライド委員会も出店した。
・8/4、今年はウクライナが戦時下の為、6月に「キーウ・プライド・パレード」が「ワルシャワ・プライド・パレード」と合同でワルシャワで開催され、数万人の人々が集い、人権と平和のために声をあげた。日本はどうか。参院選の投開票日、ラジオの選挙特番で同性婚などについて尋ねても、正面から答えない政治家があまりに多いことを痛感した。(フォトジャーナリスト安田菜津紀)
・8/23、シンガポールのリー・シェンロン首相は、男性同士の性行為を禁じた刑法の条項を削除すると表明した。ただ、同性婚の合法化には踏み込まなかった。
・8/30、ブラジルでは、10/2投票で大統領選・連邦議会選・州知事選・州議会選が実施され、今回は、黒人候補者が白人を史上初めて上回り、女性候補者やLGBTなど性的少数者の候補も過去最多であることが明らかになった。
・9/4、米フロリダ州のデサンティス知事は、小学校でのLGBT教育を禁じた州法を成立させた。ディズニーは、州から多くの補助金を受けている。そのディズニーが、人種や宗教、LGBTQといった多様性を作品の物語性や従業員の構成に反映させているなど、「カルチャーウォー(文化戦争)」の渦中にある。
・9/6、タイでは、同性婚を合法化する法案を審議しており、合法化されれば、台湾に次いでアジアでは2例目になる。ベトナム保健省では、「医師、職員、患者が同性愛や両性愛、トランスジェンダーについて正しく理解できるよう情報伝達・普及の強化。LGBTQへの差別や偏見を避けるためにジェンダー平等と尊重を確保。LGBTQを疾患とみなさず、治療を強要しない」というような内容で、国内すべての医療施設に通達した。

< 情 報 交 流 >
・高齢の当事者に、もう年だからと自分らしく生きていこうとするのを諦めようとしている人がいる。更に、当事者が高齢者のLGBTQの本をクラウドファンディングでお金を募って出版しようとすると、家でその操作ができない人が特に高齢者に多いから、出版により難しい面がある。
・ツイッターで知り合った人の事だが、小さな町で一人でいろいろ活動している人がいて、刺激を受けている。
・自分の在住市のホームページに、「パートナーシップ制度について、今後の見通しを教えてください」と書いたが、返事がない。HPの欄に「返信がない場合は、直接窓口へお越しください」と書いてある。
・しつこく、この前の質問はどうなのかを聞いた方がいい。
・研修会で知り合ったO市の人に、自分の在住市の議員を知らないか聞くと、O市の議員さんを紹介してくださった。
・どの政党の人でもいいので、動いてくれる人がいるといい。いろんな人に会って、人間関係を広げていくのがいい。
・まず、勉強して、人のつても広げていき、動いていきたい。
・名詞にも、会った月日と場所を書き、何かあると、「この人に聞いてみよう」と思える。まず、自分の思いを伝えることが大切。
・今まで、クローゼットにいた。見ないようにしてきたので、勉強もしていない。当事者なのに、当時者でない人から何か聞かれても、答えられない。
・知識を身に付けてから動かなくていい。動きながら勉強していけばいいし、調べればいいんだと思うよ。
・講演を頼まれるようになって、とにかく資料を集めているうちに、資料の精選ができるようになってきた。
・家族にはまだ話せていない。資料をみられたら大変。
・いつかは家族に伝える時が来る。言わないと「なぜ言ってくれなかった」など言われる前に伝えるといい・・。
・「LGBTの子どもをもつ親の会」はあるが、「LGBTの親をもつ子どもの会」はない。年の人は置いてきぼり。
・親は隠すからそういう事例は少ない。親は表立って言わない。悩んできている。言わない親は多い。または、離婚して一人暮らししている。地方ではそれが強い傾向がある。都市では、いつの間に他から耳にし、納得する。しがらみがないので、あっさりしている。しつこく人のことを言わない。
・G市の市長は、LGBTQについて動かない。「国の動きを見て動く」と広報誌に書いてあった。政府次第だ。G県知事も同様だ。
・G新聞の記者が「トランスの学生を受け入れるか」と県内の大学に調査したら、どの大学も「他の大学の様子をうかがってから」という答えだった。
・G県は、そういう先駆者にはならない地域だ。
・「パートナーシップ制度を誰が必要なのか」と在住市の人が言うが、「この市にはパートナーシップ制度があるというだけで、人権を大切にする住みやすい地域だという事が伝わる」とHPに書いて答えた。
・保険証の性別欄に、「裏面参照」と書いてくれている。最初の頃は、手書きで苦心していた。今は、送ってくれる。G県内に「裏面参照」と記載している件数を調べてもらったら、K市で1人、G県全体では2人とのこと。市や県の広報でもっと広めてほしいと伝えた。どの地域でもいつ利用してもいいように整えてほしい。
・資料を集めに、図書館へ行くと、当事者にとって、LGBT関係の図書の前で躊躇してしまう。他の人の目を気にしてしまう。
・年の人ほどそう思う人が多い。若い人は平気で手に取っている。
・何度か手に取っていると、慣れてくる。
・一歩踏み出すのが大変。やっと一歩踏み出せたら、周りの反応はなかった。平気になる。
・家族も、それとなく分かっている人もいる。
・K市に、トランス女性がいて、家を出る時は男性だが、目的地に着くと、車内でお化粧し服を替え女性姿で車から出る。妻に総スカンを食らったが、今では妻とツーショットで写真を撮るようになった。そんな感じで妻の下着や服を着ている人もいる。
・5年前から「レインボーぎふ」に参加するようになった。町内会長をした時、みんなに話してしまった。最初の頃はびくびくしていた。女性の服で歩いた時、自分はびくびくしていたが、周りの人は何も気にしていない。
・人は自分が気にしている程気にしていない。子どもは敏感でピンときて見るくらいで、大人はどうってことない。
・見慣れるのは大切。
・見慣れる社会に早くなってほしい。
・トランス女性はトイレでは気を付けなくてはいけない。誤解される。
・どんな格好で街を歩いても、人はどうも思わない。
・一番初め、洋品店ではびくついたけど、今では平気。
・以前と比べて、隠さなくていい時代になってきたと思う。
・地域による・・。
・自分の地域は、ばれると大変・・。
・「世の中、10年経つと変わる。悩まなくていい」という人がいる。だが、トランスということで今日明日どうやって生きていこうという人もいる。そういう人もいる。その人たちがうまく生きられるために、活動しているのに・・。
・何かしたいと思ったら、期待せずに、情熱をもって、活動していくといい。点の集まりが時間が経つと線で繋がって、どんどん線が増えていくと、面になっていく。

*テレビや新聞などメディアでは、多様な性についてよく取り上げられるようになり、若い世代では、受け入れる人も少しずつ増えてきた感があります。子育てが終わり年齢を重ねると、自分本来の生き方を見直す方も増え、レインボーの会などに参加されるといいと思います。
*次回は、2022年、12月4日(日)、2023年 2月 5日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。

<LGBTに関するお知らせ> 
・「わいわいサロン(ぎふ、ぱすぽーと)」
問い合わせ https://gifu-passport.com/salon 
・はろっと!ぎふ  @halotto_gifu  
・LGBTの家族と友人をつなぐ会(名古屋ミーティング)
 E-mail nagoya@lgbt-family.or.jp(
・「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(行政書士大橋事務所)があります。
問い合わせは「 http://gifu-passport.com」。
*新型コロナウィルスに係るイベント等の自粛により、中止する場合があります。
HPをご覧ください。


105回目の集い 2022年8月7日
 70代以上の人でこれまで抑えてきた自分を、
どこかで自分らしく生きたいと思うようになった人が増えている感じがする。
この間も、70代の人で、ずっと感じていた性の違和感を、
どれだけか表に出して生きていきたいと思っていると話された。
<新聞記事 2022年 6月~7月 >
・6/6、大阪市で葬祭ビジネスを手掛ける石原氏が、「パートナーと同じ墓に入れない」「家族として葬儀に参列できるか」・・等の性的少数者の不安を解消しようと、「LGBTQフレンドリーな葬送ガイドブック」の作成を目指して、クラウドファンディングを始めた。「それぞれが望む葬送から誰一人取り残されないように」との思いだ。
・6/21、同性婚を認めていない民法や戸籍法の諸規定は、「婚姻の自由」を保障する憲法24条や法の下の平等を定める憲法14条に違反するとして、愛知・京都・香川の30~50代の同性カップル3組が国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は「合憲」と判断、国の責任を認めず、賠償請求を棄却した。昨年3月札幌地裁は差別に当たるとしたのに、大阪地裁は不平等な状態は解消されつつあり保護の在り方は議論の途上にあるとした。
・6/21、同上の判決に対して、原告カップルは怒りと落胆の色を隠せなかった。自分たちを「存在してはいけない」と思ってしまう当事者がいないか心配だと。少数者に妥協を求め差別を容認する判決だと。パートナーシップ制度で得られる主な権利は、公営住宅への同居申し込み・病院に入院す際の家族手続き、法制化によって得られる主な権利は、所得税の配偶者控除・子どもの共同親権・配偶者が亡くなった場合の遺産の相続権や遺族年金の受給等。法制化されないと得られない。
・7/4、自民党の井上義行参院比例候補が街頭演説で、LGBTQを差別する発言を繰り返している。「家族をしっかり作るために、同性婚には反対」と主張した。
・7/5、自民党国会議員の多数が参加している議員連盟の会合で、LGBTQなどを差別する内容が含まれた冊子が配られていた問題で、4日自民党本部前で、当事者らが「差別をやめろ」と怒りの声をあげた。冊子には、同性愛について「精神の障害、依存症」「回復治療の効果が期待できる」・・等と書かれている。「最も筆舌に尽くし難い、目を覆わんばかりの差別そのものであり、・・・」と強く抗議をした。
・7/5、NHKが参院選候補者に行ったアンケート調査で、同性婚を法律で認めることについて、自民党候補者は、「反対」「どちらかと言えば反対」は合わせて43%で、無回答は46%に上った。
・7/5、同性婚を認めない今の法制度について、6/20の大阪地裁判決は「合憲」、昨年3月の札幌地裁判決は「違憲」とし、判断が分かれた。立民、日本維新の会、共産党、国民民主党、れいわ新撰組、社民党、NHK党の野党7党は同性婚を認める姿勢で、公約に明記している。与党の公明党も「必要な法整備に取り組む」と記載している。自民党は「容認は相いれない」と記載。
・7/6、投票所の入場券に性別を記載しない動きが進んでいる。今回の参院選では、県内42市町村のうち、東白川村と白川村を除く40市町で記載がなくなる。「男女」の代わりに番号や記号で区分しているが、大垣市は性別を示す部分が一切ない先進的な運用をしている。
・7/14、その言葉、当事者を傷つけるかもー。性的少数者を巡る取材時の記者・当事者双方の確認事項などを記した「LGBTQ報道ガイドライン」の第二版が発行された。2019年発行の第1版の内容を更新し他のコーナーも追加した。どの分野にも当事者はいる。様々な現場で参考にしてほしいと報道以外での利用も促している。
・7/24、全国の主要87市区の83%に当たる72市区が住民票の代わりに使える「住民票記載事項証明書」に関し、性別を記さず交付しているか交付方針であることが共同通信の調査で分かった。
・7/26、愛知県警津島署の新庁舎で26日に落成式があった。当署では誰でも利用しやすい「みんなのトイレ」を設け、LGBTQ等らに配慮する。
・7/26、自民党国会議員ら参加した「神道政治連盟国会議員懇談会」でLGBTなどへの差別を含む冊子が配られた問題で、自民党に内容の否定などを求めるオンライン署名が、
51,503筆集まった。25日までに自民党本部に郵送した。
・6/2、性的少数者を暴力と差別から守る方策を話し合う国際ワークショップが5/27、ベトナムのハノイで開かれた。ベトナムでは、2014年に結婚に関する法律から同性間の結婚を禁じる規定を削除し、2015年には民法に「性を再決定する権利」を明記したことを紹介した。一歩ずつ権利保障の措置をとっていると強調した。
・6/7、タイのバンコクで、LGBTQに対する差別や偏見の解消を求めるパレードが初めて行われた。バンコク都知事もパレ―ドに参加し、「多様性の美しさを受け入れなければならない」と訴えた。
・6/27、ニューヨーク市で3年ぶりの対面のLGBTQパレードがあり、3万人が参加した。米国では、LGBTQへの暴力や差別が問題化しており、保守的な州では学校でのLGBTQ教育を制限する動きも目立っている。
・7/17、欧州連合(EU)欧州委員会では、ハンガリーのLGBTQの描写を学校教材で禁じる法律や、政府に批判的なメディアの放送免許の更新取り消しが基本的権利を侵害しているとして、同国をEU司法裁判所に提訴すると発表した。
・7/27、中国の精華大学は、LGBTなどの権利を主張する虹色の旗を構内に置いた学生2人を警告処分とした。中国では昨年7月、LGBTQの権利保障を訴える学生団体のSNSアカウントが相次いで凍結されるなど、抑圧が強まっている。
・7/22、日本と台湾の同性カップルが台湾当局による婚姻届けの不受理処分取り消しを求めた訴訟で、台北高等行政法院(裁判所)は21日、不受理処分の取り消しと受理を命じる判決を言い渡した。台湾で初めて日本人を相手とする同性婚が成立する見通しとなった。
・7/24、ベルリンで23日、LGBTQ等に対する差別撤廃や権利擁護を訴える「クリストファー・ストリート・デー」を祝う行進が行われ、約35万人が参加した。
・7/28、ハンガリーの首都ブダペストで、23日LGBTQの権利を求める行進「ブダペスト・プライドマーチ」が開催された。オルバン首相やジョルト副首相は「父親は男性、母親は女性ということをただ受け止めてほしい。同性婚や同性カップルが養子をとるなどのばかげた考えに騙されてはならない」と主張した。

< 情 報 交 流 >
・(セクシュアル・マイノリティの当事者が)何を求めているかによって、どの集いのグループが自分に合っているか判断したいが、簡単には分からない。
・他の集いグループでも、1回参加したきり来ない人が多いと聞く。
・自分がいる集いグループも仲間と開いてから4年になるが、当事者にとって居場所になっているか分からない。
・いったいどこにどんな集う場所があるんだろう。分からない・・。
・パートナーシップ宣言をしたS市には、集う場所はあるのかな?
・以前あったけど、1つは消滅したと聞いている。
・K市にはないと思う。
・参加して、みんなと気が合わなくても、誰か一人気の合う人がいればいい。連絡をし合える人ができるといい。そうすると、また行ってみようと思える。
・初めての人に声をかけることも大切だ。
・自分の名刺を渡して、よければ連絡先を教えてもらい、連絡し、会って話すようにしている。
・このレインボーぎふには、同性愛の人がなかなか来ない・・。
・同じ気持ちの人と、話してみたい。
・どこかの病院か何かで、90歳代の男性高齢者の方が「ゲイだ。一度もセックスをしたことがない」と話されたことを聞いたことがある。
・70代以上の人でこれまで抑えてきた自分を、どこかで自分らしく生きたいと思うようになった人が増えている感じがする。この間も70代の人で、ずっと感じていた性の違和感を、どれだけか表に出して生きていきたいと思っていると話された。
・胸に秘めた思いが強いほど、話せないものだ。
・当事者と話すことは大切だし、当事者以外の人にも話して伝えなくてはいけないと思っている。
・G新県庁のトイレの表示は、「オールジェンダー」ではないけれど、「車椅子・妊婦さん・・・」等の表示と、「性別に関わりなくどなたでも使用してもいいです」というような文が記載されている。
・要望を伝えてきたから、受けとめられた。伝えることを伝えないと、変わっていかない。伝える場があれば、大いに行動しなくてはいけない。国際基督教大学のオールジェンダートイレには、「男性・女性・トランスジェンダー」の表示がある。
・男性トイレも作ってはあるが、やがて個室になると聞いている。使いやすいらしく、若者が、わいわいとたまり場のように使っていると聞く。
・自分は、家族の構成というか周りに近い人がいないという環境に変わったら、自分の事を言い出せるようになった。環境が変わらなければ、言い出していないと思う、
・自分も一人暮らしになって、時間があるようになり、考える時間もできたからか、この先どうしていこうと思うようになった。
・ネットのニュースを見たり、ツイッターをやってると、ニュースであふれていることを知った。フェイスブックは自分の名前を登録しないといけない。ツイッターは通称でいい事を知った。


*本来の自分を出して、気軽におしゃべりしたり行動したりしたい。せめて、レインボーぎふの会でそんな時間をもってほしい。じっと抑えている人、抑えていない人も、みんなでおしゃべりできるといい。
*次回は、2022年、10月2日(日)、12月4日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。 



104回目の集い 2022年6月5日
 今年は、ぼく頑張るんだ。
好きになった男の人がいたら、「好きだ!」と言おうと思う。
うん、がんばろー。
病院で見ていると、思うんだ。
「亡くなる時に後悔しているという人にはなりたくない」と。

<新聞記事 2022年 4月~5月 >
・4/20, LGBT法連合会は、「LGBTQ報道ガイドライン」の第2版を公開した。トランスジェンダーの人たちを表す用語で、「体の性と心の性の不一致」について、「体の性」は生まれた時に医師などの判断によって割り当てられたものであり、「心の性」は性自認という概念を正確に表せていない。「割り当てられた性別と性自認が異なる」とする等より正確な表現の検討を求めている。
・4/24、札幌地裁裁判の原告らが、同性婚の法制化を求め国会内で集会を開いた。与野党の国会議員33人が参加した。東京の原告のK氏は、同性パートナーを偏見から守るため、様々なことを隠しながら生きるつらさを語った。
・4/26、Iさんがレズビアンだと自覚したのは高校生の時。テレビでは嘲笑やいじめの対象で、「絶対ばれてはいけない」と隠し誰にも相談できなかった。日々の重ねる嘘で罪悪感や自己嫌悪を抱えていたが、31歳の時の公表後は気持ちが楽になった。今は、獣医師として働き、動物看護師のUさんと暮らしている。大阪市のパートナーシップ制度第1号交付。
・5/6、身体は女性だが、性自認は中性の新井氏。「コロナ禍」は自分に大きな影響を与えた。一番の変化は「結婚感」。ゲイのこう君とお互いにパートナーだと認識している。戸籍は男女だから結婚できる間柄ではあるが、いろいろ・・・。が、「明日死ぬかもしれないこの時代にごちゃごちゃ言っている場合ではない」と、プロポーズした。
・5/13、50代になってから会員登録などの際に「女性」と認識されるようになった。50代の「男性らしい」記号とは何だろう。広い額や男性的な体格、紳士用の眼鏡、お父さん系の私服・・そのどれもない自分。女性かと聞かれるたびに、マスク下のあごひげを見せる。たかが会員登録でいちいち性別を記入しなきゃならない習慣自体が無くなればいいと思っている・・。(身体は女性だが、性自認は中性の新井氏)
・5/19、「#KUToo」という運動は労働の場で女性のみがヒールをはかされることへの抗議だ。某議員が「これは女性差別ではないか」と国会で総理に質問してくれた。私の職場でのたった一つの悩みが、国会まで行ったことは感動的だった。ジェンダー平等の活動をしていく。
・5/20、東京慈恵会医科大の研究グループが公表した調査結果によると、国内の医科大と大学医学部で、学生が臨床実習に出る前の段階でLGBT等の性的少数者について全く教えていなかったのは、30.5%、臨床自習など医療現場で学ぶ際は未実施が47.2%だった。米国・カナダでの調査結果より「教育が圧倒的に不足している」としている。
・5/20、三重県議会は、人種や性自認、感染症などあらゆる差別解消を目的とした条例案を全会一致で可決した。県議会によると、県に当事者間の仲裁役として介入を義務付けた条例は都道府県で初めて。体制整備が必要な一部規定を除き、即日施行された。
 ・5/29、職場の上司だった男性から女性としての性自認を否定されたりセクハラ行為を受けたりして、心的外傷後ストレス障害を発症したとして、トランスジェンダーの30代会社員が、勤務先の「ピクシブ」と元上司を相手取り、計約550万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
・4/4、ブリンケン国務長官は、3/31声明を発表し、4/11から米国民のパスポート申請において、性別欄で、男女どちらでもない「X」を選べるようにすると発表した。
・4/2、英与党保守党のジェイミー・ウォリス下院議員が3/30、英国の国会議員で初めてトランスジェンダーであることを公表した。脅迫やレイプ被害を受けたとも告白しており、ジョンソン首相やツイッターユーザーから「勇気」をたたえる声が相次いだ。 
・4/14、ハンガリーで7/3、右派オルバン政権下で、学校での性的少数者に関する教育の禁止に是非を問う国民投票が行われた。結果は、禁止の不成立。LGBTQ権利活動家のドロッチャ・レダイ氏は、「反LGBTQ」や「反ジェンダー平等」の運動は世界的に広がっており、「女性や少数者が力を得ることで『伝統的な男らしさ』に支えられた人たちの権力が脅かされる。それを妨害するための大きな動きだ」と語った。
・5/6、バイデン大統領は、5/5黒人女性カリーン・ジャンピエールを報道官に昇格させると発表した。ジャンピエール氏は、黒人として、また同性愛者の公表者として初めての大統領報道官。
< 情 報 交 流 >
・トランスジェンダーのMtFの人がソジハラをうけ鬱になり、裁判になったというニュースを見た。FtMの人もソジハラされている。人間扱いされていない・・。
・想像力が足りない。「性器はどうなってる?」等と平気でからかう。
・その人、突然の交通事故で性器をやられたら、どうする?それでもからかえるだろうか?
・去年、睾丸を取ったが違和感がある。今年はどうするか、研究中だ。更に手術するかどうか。最終的には、温泉へ行きお風呂に気軽に入りたいんだ。ホテルでの内風呂でなく、他人もいる大浴場に気軽に入れるようにしたい。
・WHOは2014年に、戸籍を変えるのに手術を強要しないようにと言っている。
・日本は、受け入れていない。政治家が男性ばかりだからか・・。
・女性の賃金も低い。
・雇用全体も減らしているから、女性が雇い止めされやすい。
・日本は、世界でも遅れている。
・北陸のお風呂屋さんで、夜遅くに「清掃中」にしてもらい、30~40分くらいお風呂に入れたことがある。
・それはラッキー。トランスの人はみんな気軽にお風呂に入れないんだ・・。
・ずっと以前、髪が長い時、銭湯で、はっと気づくと、後ろから男の人がじっと見ていたことがあった。
・今通っている総合病院の他に、セカンドオピニオンで診てもらう。そうすれば、もう判定会議で通ると思う。そして診断書が出る。診断書があれば、銭湯にも入れるんだ。秋には、手術しようかと思っている。
・手術しなくても、診断書があれば銭湯に入れるんだ!
・入れるよ。
・判定会議は、年に2回しかない。
・予診の時に、30分くらい話す。本診で、予診の話の通りか逐一聴かれる。緊張する。その後、「性同一性障害」の証明書を発行してもらった。
・私も、予診は10分くらいだったが、本診はしつこいくらい質問された。
・手術は、O県のO大医学部が有名だけど、Y県のY大医学部も以前からやっている。
・髪の毛は女性の人格の一部だ。髪を切れなんて言わないでほしい。
・知人の親は、子どもが成人したら手術をしろと言うが、これから何年もこのまま苦しむのか。自分の事がはっきり分かった以上、苦しみたくないと言っている。
・一度しかない人生、自分らしく生きていきたいよね。
・久し振り。後悔しないように、今年は動こうと思う。作業場で仲良くなった人がいるが、どこまでいけるか分からない。作業場の外ではつき合ってはいけないことになっている。何かあると、責任がかかるからだろう。が、作業場は、社会で生きていくためのものだから、中で抱え込むのはおかしいと思う。人権侵害じゃないかな。
・守るためのルールか・・。何を守るのかな?・・・。
・名古屋のレインボーパレードに参加した。K市の同性カップルと話したんだ。その人たちはT市に住んでいたけれど、K市がパートナーシップ制度を導入するというので移住したんだって。市役所に朝早くから並んで「第1号」になろうとしたけれど、なれなかったそう。「二人の親さん方はどう思われているのか」と聞くと、「自分の人生だから好きにさせてと言って飛び出してきた」と。
・「彼役と彼女役」のカップルだよ。
・同性愛者にも、男性役や女性役のカップルがいるんだ・・・。
・自分も、心の中に「女がいるな」と思う。
・個性はいろいろある。男っぽい女性と女っぽい女性のカップルもある。どのカップルもいい。
・あのカップルに会えて、よかった。
・今年は、頑張るんだ。好きになった男の人がいたら、「好きだ!」と言おうと思う。
・いいと思う。がんばろー。
・病院で見ていると思うんだ。患者さんが亡くなる時に「後悔している」という人にはなりたくない。
・5月中旬に、某新聞社から取材を受けた。
・性が揺れ動いている子たちを知っているけど、お互いは知り合いではない。だから、二人を会わせたの。二人とも、若いし同じようなマイノリティの人に会ったことがないから、友だちになった。いい雰囲気でよかった。他にも、トランスではなく、性が揺れ動いている人を知っている。その人も二人に会わせてあげると、視野が広がると思うし、元気が出るかもしれない。
・レインボーぎふには、ゲイの人がいなくて、トランスの人が多いのはなぜかな。
・トランスの人がトランスの人を誘ってくるから、増える。ゲイの人を知らないから、誘えない。
・選挙が始まるから、選挙の入場券の男女を見分ける「 1⃣ 2⃣」を除去してもらうように要望してくる。県内の2村以外は「男女」表記はないが、「 1⃣ 2⃣」とある。それもやめてもらいたい。選挙へ行く気がなくなる。
・大垣市だけは、番号も一切ない。大垣市ができるのなら、他もできると思う。

*誰でも、トイレにも、温泉の大浴場にも、選挙にも、気軽に行きたいです。ゲイの人も、レズビアンの人も、性自認が揺れて定まらない人も、トランスの人も、気軽に公表し合って友だちや恋人になりたいです。と、深く思います。
*次回は、2022年、8月7日(日)、10月2日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。



103回目の集い 2022年4月3日
 子どもがある日、「保育園の時に男の子か女の子か聞かれて、
 『まだ決めてない』と答えたけど、その答えがとっても気に入っている」と話してくれた。
自分も子どもの時「まだ決めてない」って、
こんなにステキな返答ができてたら、どんなによかったか。
<新聞記事 2022年 2月11日~3月 >
・2/18, 子どもがある日、「保育園の時に男の子か女の子か聞かれて、『まだ決めてない』と答えたけど、その答えがとっても気に入っている」と話してくれた。自分も子どもの時「男の子?」とよく聞かれて、否定するのがしんどかった。「まだ決めてない」って、こんなにステキな返答ができてたら、どんなによかったか。(ジェンダー委員)
・2/18、同性パートナーシップ・ネット共同代表の大江千束氏は、自分も当事者で、性的マイノリティの相談や支援をしている。相談内容の特徴は、社会的・文化的につくられた自分の性別への違和感で「女の子に生まれたけど、女の子の服装が嫌」、「女の子らしい格好をしなさい」「制服を着たくない」など、ジェンダーの問題が圧倒的に多い。いじめにも繋がっている。「おかしい事ではない」と伝えている。
・2/25、街のポスター、電車の中吊り、TVのコマーシャルで目にするのは、男女のカップル用ばかり。女性向けファッション雑誌には、「カレシのために・・」しかなく、女に恋愛的にもてたい女の服装を教えてくれるものはない。この世界で、自分のような人間はいないものとして扱われているのを感じてきた。それはしょうがない事だとも。しかし、インターネット登場で変わった。世界では多様なセクシュアリティや多様な家族構成などたくさん普通に流されている。しかし、この国では、マイノリティの生活の目を向けてくれる広告はあまりに少ない。(王谷晶氏のエッセーから)
・2/25、先日、東京地裁で行われた同性婚訴訟の口頭弁論で、国側は「同性カップルは異性カップルと同等の社会的承認を得られていないので法律婚が認められなくても問題はない」と言う旨を主張した。唾棄すべき、酷い答弁だ。・・差別の無限ループ。私たちがここにいると知っているのに、まだ必死にいないものにしようとしてくる力の強さに寒気がする。(王谷晶氏のエッセーから)
・3/1、性同一性障害特例法に基づき男性から性別変更した女性が、凍結保存していた自身の精子を用いて女性パートナーとの間にもうけた子どもを認知できるかどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁は、請求を棄却した。二人には、3歳と1歳の子がいて、法的な親子関係をとの訴訟だ。弁護士は「ママが二人いる家庭を裁判所が認めない。実の親子なのになぜ認めないのか」と訴えた。
・3/17、「パートナーシップ宣誓制度」の導入について、岐阜市は「国や県の動向を注視する」と方針の明示を避けた。「パートナーとして受けられるサービスが自治体ごとに異なる、転出先で申請する際のカミングアウトが心理的負担になる」などの課題を指摘。
・3/22、約140年ぶりに成人年齢が18歳に変わり、それに伴い様々な契約に親の同意が要らなくなる。また、国家資格取得が2年早くなる。戸籍上の性別変更の申し立ても同様だ。ただ、トランスジェンダーのS氏は「成人になるからといって18歳19歳に申し立てができる訳ではない。申し立てするには、高額な性別適合手術費が必要なので親の理解や援助なしでは困難だ。」「社会には当事者の思いに寄り添う姿勢が必要だ」と。
・2/18、ニュージーランド議会は、LGBTQ+の性的指向や性自認を転換するためとして用いられてきた「転換療法」を禁止する法案を大多数の賛成で可決した。法案により、18歳未満の子どもや決断能力に障がいのある人に対し「転換療法」を施すことは違反とされ、3年以下の懲役が科せられる。年齢にかかわらず治療が深刻な損害を与えた場合、懲役刑を課せられる。アラン自然保護相はフェイスブックで、「16歳の時に受けた「転換療法」で傷つき、恥とトラウマを取り払うのに時間がかかった。法案が可決し、次世代の子どものために安心した」と述べた。
 ・3/29、米フロリダ州のデサンティス知事は、性的指向や性自認に関する話題を小学校の授業で取り上げることを規制する法案に署名し、同法は成立した。州議会で多数派を握る共和党主導で成立し、共和党はリベラルな学校教育に反対している。一方、人権団体や企業から批判の声が出ている。フロリダ州にある米ウォルト・ディズニーも、アカデミー賞の発表・授賞式でも出席者から反発する声明を発表。

< 情 報 交 流 >
・LGBTの事で、何かしたいが、何をすればいいか分からない。近くで友だちが欲しい。遠くにはいるが、近くで繋がりをもちたい。TVの番組ではLGBTの事をよくやっているが、他人事のようだ。家族や知り合いに、自分が録画したものや関係のものを見ていたんだと分かってもらいたい。一人暮らしだから、いつどうなるか分からないことがある。かといって、LGBT啓発の活動しようという方へは気持ちがいかない・・。
・コロナの影響で、閉じこもりっぽくなってることもあるかも・・。
・特にレズビアンやゲイの人は、誰が当事者が分かりにくい。友だち、欲しいよね・・。
・知り合いのトランスジェンダーの人、ツイッターで攻撃されていたんだって。病気になってしまったけれど、今は元気になった。よかったよ。
・LGBTの関係の映画ももっとやってほしい。名古屋へは来るけどG市はあまり来ない。
・自認する性別で生きようとして、手術までできることになったのに、家族から猛反対され攻撃され、自殺未遂までした。家族から離れ、女性の姿でいたら、狂っていた体調も良くなりすっきりした。もうすぐ手術もできそうだ。
・たいへんな思いをしたね。
・「エールぎふ」の子ども支援センターでは、トランスの人も支援されていたよ。「子どもがいる親だからトランスしてはいけない、などと悩んでいるのでは子どもにとって悪影響。親が自分らしく生き生きと明るくしていた方が、子どもたちにとっても良いことでしょう」と言っていた。そうだよね。
・トランス女性(体が男性で、性自認が女性)は、特に差別されている。ホルモン治療するから、筋肉が減って体力がガタ落ちするのに、「元男だから筋肉はそのままだ」などと、医学的事実に基づかなく、知識不足のデマ攻撃をする人がいる。
・あくまでも女性なのにね。
・いったい、どういう人が攻撃するのだろう。
・トランス女性が大嫌いな人がいるのか。
・「トランス女性は、風呂に入るな」、「レイプしているだろう」などと、攻撃したいのだろうか。
・黒人差別の歴史を考えてみても、差別、トランス差別、トランス女性差別というのは、絶対に許されない差別だと一発で判るはずなのに。
・そう言えば、「性同一性障がい」あるいは「性別違和」の診断書があるのに、平気で攻撃する人がいると聞いたことがある。
・診断書は、発行する医師にとっても重いものだ。軽々しく発せられるものじゃないよ。
・警察も検察も裁判所も、診断書を覆すことなんてできない。
・こういう話を知り合いの医師にしたら、「医師の職権を舐めるな」、「医師の診断書を舐めるなよ」とたいそう憤っていたよ。
・そうなんだ。
・自分は、初めてジェンダークリニックに行くのが恐かった。ハードルが高いのに我慢して行った。何度も診てもらい、やっと診断書を出してもらったんだ。
・トイレで、性犯罪した人の中に、診断書をもらっていた人はいるだろうか。そんな話、聞いたことがない。正式に診断を受けているトランス女性が、女子トイレで性犯罪をしたという事例を聞いたことがない。そもそもトランス女性は女性なんだから。それを平気で攻撃するとは、全く言葉にならない。
・女性トイレを不正に使用して捕まったという事例は、未診断の「自称トランス女性」だったはずだ。
・「診断書」を持っている人が女子トイレを使用したって、用を足すという目的で入っているのだから、トイレの目的に沿った使用であって、何ら攻撃するのは、明らかに差別だと思う。
・ひょっとして、勘違いした人から勝手に通報されて、警察に事情を聞かれることはあるかもしれないけど、それ以上はないだろうね。
・そうだよ。そういう時は、あるいは他の事件のように「弁護士が来るまで話せない」と言わないと、どうなるか分からないね。
・トランスの人は、ただありのままの自分でいるだけなのに、トイレにも気楽に行けないんだ・・。
・幼稚園時代から、自分が男女のどっちか分からなかった。両方入り混じっている感じ。娘と息子がいる。男性として生きてきた。体のホルモン値を調べると、男性だったが、筋肉質ではない。2年以上髪を切っていなく、伸ばしている。車中で着替えたり化粧したりする。家族には言っていない。何十人かにカミングした。女性は受け入れてくれるが、男性は難しい。「見せろ」という人もいる。
・今も、男女で揺れているの。どちらがいいの。
・揺れている。休みの日は、化粧している。男性は、野獣に見える。女性がいい。自分も女性に憧れる。
・決めることは窮屈だ。揺れる自分の今のままでいい。周りの理解は難しいと思う。周りはどうでもいい。自分はこうだと思えばいい。
・国際キリスト大学のトイレはよく考えてある。
・オールジェンダートイレだね。
・60歳近くて、手術は難しいかな。
・まだ若い。医者と相談し、少しずつやっていくといい。
・病院で、明確に診断してもらいたい。医者が、最近、体が男性で、姿が女性の人が多いなあと言ってた。10対1の割合で、女性服を多くもっている。
・5年前から、MtF(体の性は男性で性自認は女性)になった。病気になって、MtFになったが、治らないと言われ、2週間悩み、女性として生きていくことにした。トイレには、迷うとだめと言われ、女性トイレに直行する。
・S市の中学生の制服は、S市内全中学生にアンケートを取り、男女共、スラックスもスカートも選択制になった。
・「男はスカートをはくな」と先生が言うのをTVで映していた。現場はまだまだ。「男もスカートをはいていい」と書いてほしい。
・S市の「パートナーシップ宣言」は、自分の思いから程遠い。医療関係が不十分。医療関係者にもこの宣言に関わってほしい。トランスジェンダーにとって、名前と外見が合わないことが多いので、保険証の性別欄をなくし、病院では通称を許可してほしい。名前を呼ばないでほしい。入院中、男女どちらの病棟に入れられるか心配。個室は高いし。
・申請すれば、保険証の性別欄を変更してもらえるが、市役所の担当者も当事者もそのことを知らない。通称でもいいし、性別欄は裏でもいい。申請した人は、G市もK市も一人ずつしかいない。県の医師会に要望しようとしたら、「国の医師会にこそ要望しないと」と言われた。
・性別変更に手術が必要。その手術に保険が効くようになったが、ホルモン治療していると保険適用できない。みんなホルモン治療しているから、保険が効かない。手術もできない。ホルモン治療をしていても、保険適用できるようにしてほしい。
・G県は、パートナーシップ条例について、話し合いをしているようだ。他県のまねでなく、実際のアンケートを基にG県独自のものにしてほしい。
・アンケートも、とる側やとられる側の都合でなく、当事者の事を考えた内容にしてほしい。
・「男性もスカートをはいていい」等明確にし、「はいてよかったのか」と言われないような内容にするといい。実際、男子がスカートをはいてきた時に、周りの子からからかわれないよう、また、からかわれた時の対処の仕方など、指導すべきだ。
・小学校から、LGBTの勉強ができるように、段階的指導をしていってほしい。広めていってほしい。
・男女共同参画委員に推薦された。
・パートナーとの関係が対等でなければ始まらない。家庭で、女性ばかりに仕事を押し付け、男性はお金を稼げばいいと威張っているのではいけない。家事も分担し、対等でないと。
・S市は、パートナーシップ宣言をしたが、知らない人も多い。学校で多様な性の勉強し、感想を市に提出している。制服は、2025年からセーラー服からブレザーに代わる。
・制服を無しにはならないのかな。
・それも言ったけれど、時期尚早と言われた。校則も昔と比べると、やわらかくなっってきた。「メークしたいんです」と言う男子もいる。学校が一番遅れているのかもしれない。これだけ、ジェンダー意識について勉強しているのに、ふとした時に生徒の言動などから「あー、とらわれている」「沁みついている」と感じることがある。
・G市のK高校が生徒会と学校が1年間話し合い、来年くらいに制服をなくすかもしれない。自分が生徒の時、帽子や丸坊主を無くすよう話し合いをしたら、頭髪が自由になった。1970年代に学校が荒れた時に、また校則が厳しくなった。今は、また変わってきた。自主的に考えて行動できる校則にしてほしい。

*トランスジェンダーの方が、外出時のトイレ使用の度に、困難を感じられることは想像していましたが、・・「恐怖」・・までは及ばなかったです・・。
*次回は、8月7日(日)・10月2日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。



102回目の集い 2022年2月6日
新型コロナウィルス感染症の急拡大の状況を踏まえて、中止しました。
新聞記事をご覧ください。
<新聞記事 2021年 11月末~2022年2月10日 >
・11/30、LGBTQの会「ももたろう岡山 虹の祭典」が28日岡山市で開催され、中国地方では初めての取り組みで、当事者や賛同者300人が約3キロをパレードした。
・12/3、未成年の子を持つ親に性別変更を認めない性同一性障害特例法の規定が、憲法に違反するかどうか争われた家事審判の決定で、最高裁は「認めた場合、家族秩序を混乱させ、子の福祉の観点からも問題を生じかねない」とする判例を踏まえ、合憲と判断した。裁判官5人中4人の多数意見。違憲と判断した裁判官は、「性別変更できないことで親の苦悩を知れば、子も罪悪感を覚える」とし、親子関係に影響が出る可能性を指摘した。
・12/9、7日の都議会本会議で、東京都知事は同性パートナーシップ制度について、2022年度中に導入する方針を明らかにした。同制度は、2015年東京都渋谷区で始まってから,
今年12/1時点で5府県137自治体が導入している。
・12/10、自分がゲイであることを祖母に伝えるかどうか母と相談し、伝えないことにした。が、新聞で知ることになるかもしれないと、母が祖母に話すと、「そうかあ」の一言。「健康で幸せに暮らしてくれればそれでよい」とのこと。東京都足立区のS区議が性的少数者に対して差別発言した時、祖母は抗議と忠言の手紙を出したという。(松岡宗嗣fair代表理事)
・12/17、東京で「トランスジェンダーの権利は人権です!」と、400人程のパレードがあった。このパレードの中で、誰がトランスジェンダーでそうでないかは分からない。それはつまり日常生活でも私たちはすでに共に生きているということを示している。昨今、特にトランス女性の女性スペース利用をめぐって、バッシングが繰り返されている。「発言する前に勉強すること」が重要だ。全ての人が安心して生きられる方法はないのか、立ち止まって考えてほしい。(松岡宗嗣)
・12/24、社会学者のケイン氏は、マジョリティ(多数派)を「気づかないでいられる人々」と表現し、差別の問題に気づかず自身は傷つかずに済み、この「特権性」を「労なくして得られる優位性」と紹介する。自分はシスジェンダー(体の性と性自認が一致する)でゲイだ。ゲイではマイノリティで差別に直面するが、シスジェンダーとしてはマジョリティで労なくして得られた恩恵があると感じる。自身の特権性を自覚し、その立場を利用して抑圧された側の声を届け、社会構造を変えていくとういう視点がALLYに求められるのではないか。(松岡宗嗣)
・ゲイでライターの松岡宗嗣氏が、一橋大でアウティングされ転落死した学生の遺族が起こした裁判を紹介しながら「命の危険につながる恐れのあることを知ってほしい」と、アウティングの問題点を指摘した本「あいつ、ゲイだって」を出版した。
・12/11、マンガ「しまなみ誰そ彼(たそがれ)」は、しまなみ街道が有名な尾道市を舞台にした物語で、主人公はゲイの「たすく」。マンガを通して多様性について考える連載であった。マンガが娯楽でありつつ、多様性理解を後押ししてくれるものであることを今後も忘れないでいてほしい。(トミヤマユキコ漫画研究者)
・12/24、同性婚を認めないのは憲法違反として、北海道のカップル3組が国に計600万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が札幌高裁であった。一審札幌地裁は3月に違憲と判断したが、国会は認めなかった。原告側は不服として控訴した。
・12/26、A新聞社が、LGBT等の権利を守る取り組みについて国内主要100社にアンケートしたところ、「差別禁止の明文化」が8割を超えた。が、当事者の苦悩は見えにくくニーズの把握は難しい。法律の整備など国による後押しが足りないとの指摘が多い。
・12/27、うつ病や発達障害があるLGBTQ等性的少数者の就職活動をサポートしようと、認定NPO法人「ReBit」(リビット東京)が障害福祉制度を活用した就労移行支援事業所を東京都渋谷区でオープンした。このような事業所は「全国初」としている。性的少数者は周囲の偏見等から精神的に不調を来すことが少なくない。トランスジェンダーでは35%がうつ病を経験するとの調査結果もある。
・12/27、来春の入学者を選抜する公立高校の2022年度入試までに、東京都を除く全国の46道府県教育委員会が入学願書の受験生の性別欄を廃止することが分かった。岐阜県は、20年度入試から廃止している。
・12/27、性別欄の廃止は就職活動で使われる履歴書にも広がっている。海外では性別欄を法律で禁止する国もあり、日本政府も対応に乗り出した。「日本規格協会」が20年7月に履歴書に性別欄のある様式例を撤廃している。コクヨも性別欄のない履歴書を発売した。
・1/14、出会った時から引かれ合った相手が実は戸籍上の同性で、結婚できないと分かったら・・。トランスジェンダー男性と恋人の女性の2人の10年間を描いた恋愛映画「フタリノセカイ」が14日から順次公開される。(宮城、東京、群馬、京都(2/12~14)
・1/1、子どもの頃、「女の子を好きになった」という自覚後、自分の性自認や性的指向に対する混乱があった。周囲の人たちとどう付き合っていくのかとても悩み苦しんだ。アメリカの大学に留学し、多様な人が尊重し合っている環境にふれ、「自分はそのままでいいんだ」と受け入れることができた。現在パートナーと暮らしているが、コロナ禍で「命にかかわる状況になるかもしれない、家族として扱ってもらえなかったら・・」と不安に襲われた。「東京都にパートナーシップ制度を求める会」を発足させ、制度導入が採択され、よかった。
 (東京都にパートナーシップ制度を求める会代表 山本そよか)
・1/1、東京都のM子さんのパートナーは、同性のカナダ人のKさん。日本は同性婚法制化されていない。そこで、駐日イギリス大使館で結婚登録をした。ここで登録した同性カップルは自分たちで58組目とのこと。
・1/1、自治体が同性カップルを認証するパートナーシップ制度は、2015年東京都渋谷区で始まってから今年1/1時点で5府県146自治体が導入した。東京都も2022年度導入に動き出している。都が実施すれば制度を利用できる自治体の人口は国内の半分を超える。
・1/11、2017年みずほ銀行が邦銀で初めて同性カップル向け住宅ローンを発表した。しかし、Tさんは、岐阜県のO銀行に相談したが、パートナーシップ制度がない自治体に住んでいるからと断られた。長野銀行や八十二銀行は、制度がない自治体に住む同性カップルもローンを利用できるようにした。
・1/27、日本ガイシは、同性パートナーにも結婚祝い金などを福利厚生が使える制度を開始した。性的少数者であることを公表した従業員がいたことをきっかけに、LGBTの社内研修やトイレ整備等、働きやすい環境の整備に力を入れてきた。厚生労働省の2020年公表によると、家族手当を同性パートナーに適用する企業は0.9%、慶弔休暇への適用は1.6%にとどまっているという。
・1/27、無料冊子「トランスジェンダーのリアル」の制作委員のKさん。身体の性は男性、小さな頃から自分を女性と捉え、男らしく振る舞っていた。24歳から、女性として生きている。冊子には自分の半生や今の暮らしの様子を綴った。この冊子で、少しでもトランスジェンダーの実際をしてほしいと語る。
・2/3、交際5年目の同性カップルのH氏とM氏は、毎年恒例だった二人の旅行がコロナ禍でできず、紅葉が見頃の伊香保温泉街で、紋付きはかま姿のウェディングフォトを撮ることにした。周辺を散策しながら時折笑いも起こる中、撮影は進んだ。フォトウェディングは結婚式を企画する「シェアウェディング」(高崎市)が担った。
・2/3、埼玉県の川越市の最明寺は、2020年市が宣誓制度を導入したのをきっかけに、寺での結婚式の受付を始めた。指輪の代わりにLGBTQを象徴する虹色の数珠を授け、仏前で誓いの言葉を述べる。大阪市中央区の神社「願いの宮」では、8年ほど前から神前式の同性結婚式を始めている。愛知県西尾市のホテル「三河湾リゾートリンク」も、市が導入した2019年に、同性結婚式を始めた。人目を気にするカップルにも配慮している。福岡市博多区のホテル「福岡サンパレス」は式の申込用紙に「新郎」「新婦」の欄がない。トランスジェンダーの人も着られるよう、衣装のサイズをそろえた衣裳店とも連携している。
・2/7、パートナーシップ制度を導入しているのは、1/1時点で、全国の5府県と146自治体で、そのうち48市町が利用者の転居時に再申請などの負担を減らす連携協定を他の自治体と結んでいることが共同通信の調査で分かった。2021年末時点で、全国2537組が制度を利用している。
・2/10、関市は、「パートナーシップ宣誓制度」を4月から始めると発表した。法的効力はないが、市営住宅への入居や結婚に伴う祝い品の贈呈など婚姻と同様の行政サービスを受けられる。
・12/2、スウェーデン国会は、11月マグダレナ・アンデション氏を新首相に選出した。初の女性首相。同氏は、学校相にトランスジェンダーのリナ・アクセルソン・キルブロム氏を任命した。
・12/9、チリの議会は、同性婚を合法化する法案を圧倒的多数の賛成で可決した。中南米では、7カ国目となる。法案は、<異性間も同性間も婚姻の差別をなくす><子どもの出生登録上の「父・母」の項目を男女区別ない「親」と変更する>などを盛り込んでいる。
・12/26、台湾当局に婚姻届けの受理を拒否された日本と台湾の同性カップルA氏とR氏が、処分取り消しと受理を求めて台北高等行政法院に提訴した。台湾は、2019年に同性婚が合法化された。しかし、相手が外国人の場合、同性婚を認めている国の出身者に限っている。A氏は同性婚を認めていない日本の出身だ。
・1/1、台湾では、2019年に同性婚が合法化されて以来、昨年11月までに6961組の同性カップルが結婚登録した。合法化以来、メディアやSNS上でのからかいが減りまじめに扱うようになった。しかし、相手の出身国が同性婚の合法化されていないと結婚できないことや、養子を育てたり人工生殖で子どもを設けたりすること等がまだ認められていない。
・1/1、2001年にオランダが世界初の同性婚を実現して以来、2021年末までに31の国が法制化している。
・1/14、ハンガリー政府は、同性愛や性別転換に関する教材や教育プログラムを禁止するかどうかの国民投票を4月3日に行うと表明した。昨年6月には学校でのLGBTQに関する議論を事実上禁止する法律を制定した。この決定を巡り、野党やEUから非難が噴出。
・1/7、ポーランドには、性的少数者の排除を公然と宣言した町が多数存在する。EUは、「差別を助長する」と激怒。宣言を取り下げた自治体もあるが、対立が続く。
・1/12、ドイツ政府は、性的少数者に関する連邦政府部局の新設と担当委員として緑の党のスウェン・レーマン下院議員を任命した。性の多様性への理解や保護を推進し、LGBTQ+に対するヘイト行為に対抗していくことが目的だ。
・1/14、中国の湖南省長沙で、2016年同性婚の実現を求める裁判があった。1月に裁判が始まり、4月に原告の訴えが棄却された。「なぜこんなに早く判決が出るのか」と頭が真っ白になったという。5月には、結婚披露宴を開いた。今は将来弁護士になり法律の面からLGBTQの権利向上を目指すため勉強中という。

*上記のように2か月間の新聞記事を読むだけでも、LGBTQ+に関して世の中の目が変わってきていると感じられます。少しずつでもいい方向に動いていると。いろんな所で、いろんな人が、いろんな方法で、地道に活動されているからだと思います。

*次回は、4月 3日(日)、6月5日(日)、です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。



101回目の集い 2021年12月5日
スカートをはいて生活するようになったら、体調も良くなった。
  自己否定していると、体も悪くなる。職場では女性で通用している。
みんながピンクの小物をくれるし・・。
ママ友と話していると、「知り合いにもいるよ」と言ってくれる。
 
 <新聞記事 2021年 10月~11月 >
・10/10、明治大学の鈴木賢教授は、「同性婚を認めない現行制度の違憲判決が出たことは、今後同性婚の実現に向けるきっかけとなった。パートナーシップ制度導入の自治体の増加も判決に繋がったと思う。政権次第だ。」という。
・10/18、トランスジェンダーの当事者が、実際の姿を知ってほしいと無料冊子「トランスジェンダーのリアル」を作成した。年齢も考え方も様々な5名の手記を紹介。希望する学校や自治体に届けるという。
・10/21、LGBTなど性的少数者の法整備を求める当事者団体の「LGBT法連合会」は、衆院選に合わせて9政党へのアンケートの回答を公表した。性的指向や性自認に関する法整備について、7党が「早急に成立を」と答えた。超党派の議員連盟で与野党合意のLGBT理解増進法案には6党が賛成した。同性パートナーの不利益解消には自民以外の8党が賛成。
・10/29、A県I市の松山さんは、戸籍上は女性だが、10代の頃はトランスジェンダーと考えていたが、20歳頃にXジェンダーという言葉を知り、自分にはそれがしっくりくるようになったという。
・11/20、青森県は、パートナーシップ制度の創設に向けて具体的に検討を進めていると公表した。
・「やる気あり美のLGBTですけど?!」より。
7/24、僕がゲイであることを初めて伝えた相手は母だった。「若い頃コンプレックスの塊だった。・・自分の努力ではどうしようもない事で苦しかった。・・あなたはこれまでどんなにつらかっただろうと想像した。私が一番に受け入れたい。」と語った。嬉しかった。(T)
・8/28、この街に住んで3年。行きつけは、高齢の母と息子が営む駅前の八百屋だ。今の住まいは、駅近・相場が安い・富士山が見えるだけでなく、近所に住む人やお店の方々との関係性が大きい。私たち二人セットで顔を覚えてくれている。「カップルです」と伝えてはいないが、みな優しい。「結婚されているの?」「はいそうです」という会話に憧れているのかも。(ゆー)
・9/23、ある夜、芸能界のスーパースターが、LGBTQについて聞きたいという。いろいろ説明し、「LGBTQはいないのではなく、見えていない」と話すと、彼はお酒を勧めながら「うーん、でも〇〇界にはいないんだよ~」というので、「いや、いるんです」と言った。帰ろうとすると、彼はタクシー代を渡そうとした。いらだちが吹っ飛びそうになる自分に辟易とした。暴力は、自分の視点を、視野を、疑わない人たちの「死角」を無視する姿勢にも含まれている。(太田尚樹)
11/20、友人は、「どうせこの先も変わらないんだろうな」と言った。僕はゲイ。17歳の時に自覚した時、30歳になる頃には、メディアに当事者が登場したり全国各地の自治体でパートナーシップ制度が施行されるなんて想像もしていなかった。それに「やる気あり美」と出会い、社会活動する方々の交流で、変化を起こすために尽力する人々を知ることができ、いろんなことを得た。友人に会ったら、話してみようと思う。(たん)
・11/20は、トランスジェンダー当事者の尊厳と権利を考える「トランスジェンダー追悼の日」。LGBTQの若者の居場所作りに取り組む遠藤まめた氏は、この日を前に、トランスジェンダーに関する基礎知識や会員制交流サイトに流れる情報のファクトチェック結果などをまとめた情報サイトを作った。正確な情報を知ってほしと話している。
・10/4、メキシコ市は、LGBTの患者の受け入れを専門とする総合病院を開設した。公立では初めてだ。シェインバウム市長は、「多様性を認めることは、私たちの社会を豊かにする。差別や憎悪は社会を貧しくする。メキシコは権利を守る自治体だ。」と語った。
・10/28、米国務省は、性的少数者らの多様な性自認に対応した旅券を初めて発行したと発表した。男性女性しかなかった性別欄で、新たな選択肢として「X」が選べる。
・11/3、シンガポール出身、サンフランシスコで石川県出身の女性と結婚したダイアナ・フーンさん。同性愛と意識したのは12~3歳の頃。いじめられた。悪い事をしていないのに傷つけられた。こんな辛さを子どもに経験させないために、LGBTQについて知ってもらう活動を広め、金沢市で初めてパレードも実現させた。
・11/16、アフリカ西部のガーナの議会で、LGBTQであることを犯罪とみなす法案について、賛成派と反対派が議論を交わした。反対する連合組織は、同法案は「全体主義的」「憲法違反」だと発言。賛成派は、国民の多数の意思が反映していると述べた。

< 情 報 交 流 >
・台湾の人に、誰かと繋がりが欲しいと言うと、日本の明治大学教授の鈴木さんのアドレスを教えてくれ、繋がりを持てた。
・他の子よりできる子(浮きこぼれ)は、不登校になる傾向がある。西洋は人権を大切にする意識が高い。日本は、戦後、みな一斉に底上げしようという教育をしてきた。みんなと同じように進んできたから、LGBTQのように目立つと、いじめられる。目立たないようにするしかない。
・戦後からでなく、戦前からだ。互いに飛び出さないようにする生活をしてきた。
・息苦しい事があるが、いい事もある。
・2か月前に手術をし、女性に近くなった。服も着やすくなった。
・手術すると、性欲にも関係すると聞いたことがある。
・高齢になったからということもある。
・NHKの番組で、男女の性は、染色体10%で決まり、後は環境で変わると言っていた。
・パスポートに「X」を加えた国がある。
・女性とは話せるが、男性とは避けてしまう。
・年になって、気持ちが薄くなってきた。
・病気でホルモンが変化した。交通事故で、変わった人もいる。なぜ変わるか分からない。
・ずっと男性の服を着ていたけれど、50代になって、女性用の服を着るようになった。
・きょうだいが亡くなり親もいなく、残りの人生が短い、真剣に考えないといけないと思うようになった。このままではいけない、動きたいと思っている。結婚も離婚も経験した今、仲間が欲しいが、なかなかできない。いろんな人とメールで繋がりたいと思う。自分のこの今がチャンスだと思う。同性婚の訴訟を起こす人は、2人で力をつけていけて語り合えるが、自分は一人だ。精神的に充実する老後にしたい。
・私は、毎朝、喫茶店で繋がりを増やしている。旅行友だちもできた。
・仕事をしているから、疲れて出ていけない。TVで、LGBTQについて取り上げることが多くなったが、現実はまだまだ・・。特に、女性同性愛者は、本当に目につかない。出にくいのか、引っ込み好きなのか・・。
・ゲイのアセクシュアル、これが最近の自分だ。
・昨年、手術できそうだったが、親に反対され、子どももいるからできなかった。家出をしたり・・自殺未遂もしたり・・、いろいろあったが、今、実家近くで、パートナーと暮らしている。体調も戻った。実家にいる時はこれでいいと思い込まされていたけど、親と別居して、楽になった。スカートをはいて生活するようになったら、体調も良くなった。自己否定していると、体も悪くなる。職場では女性で通用している。みんながピンクの小物をくれるし・・。ママ友と話していると、「知り合いにもいるよ」と言ってくれる。若い人はいいが、親の世代は通じない。服を買う店の人にも、トランスジェンダーだと言っても「あー、いいですよ」と普段通り。子どもは親の所有物じゃない。一族を守りたいと思っていることもあるだろうが、子どもは別人格。
・すごい!自分の人生を諦めないところがすごい!
・私は、日本に来て20年。外国人に問題があると、相談にのっている。女性とデートしたことがある。普段こういう話はできない。レインボーの会ではできる。もっとこの会が広がるといい。
・自分は、アライの立場だと思っていたが、バイセクシュアルかもしれない。日本の文化を取り入れたLGBTQの活動ができるといい。
・アイデアを出そうよ。

*当事者は、11人に一人もいるっちゅうのに、見えない。街角で、気楽に話せるようになるにはどうすればいい・・・。「レインボーぎふ」のようなしゃべり場が校区に1か所でもあるといい。それとも・・?早くしないと、みんなどんどん高齢に向かう。いや、既に高齢の方が・・。

*次回は、2022年、2月 6日(日)、4月 3日(日)です。
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。


100回目の集い 2021年10月3日
三重県が運用を始めた「パートナーシップ宣誓制度」に、
1組目となるT市のカップルに三重県知事が「宣誓書受領書」を交付した。
パートナーの女性は「やっと家族になれた」と笑顔で話した。
2人は「コロナ感染で入院した時に面会ができないかもしれない」と考え、申請したと説明した。
<新聞記事 2021年 8月~9月 >
・8/1、LGBTQの支援団体と子どもの権利推進団体が、子どもの心と身体を守る指針「レインボー・セーフガーディング(行動規範)」を作成し、7/16に発表イベントを開いた。性の多様性を前提に、子どもの尊厳を傷つけないよう全ての子ども・若者を守るため、子どもやLGBTQの支援団体での活用を目的に作られた。
・8/28、MSさんは、7年前、名古屋市でLGBTへの正しい知識を広めようとNPO法人「アスタ」を立ち上げ、これまでに小中学校で300回以上の出張授業を行ってきた。「血液型がAB型とほぼ同じ割合でいるというLGBTの存在。正しい知識がない事から、差別や偏見に繋がる」と訴える。
・9/1、三重県は、「県パートナーシップ宣誓制度」を開始した。「公正証書」を提出したカップルには、「公正証書等受領証」が交付される。公営住宅の入居申し込みや医療機関での面会時などに利用できる。
・9/1、三重県が運用を始めた「パートナーシップ宣誓制度」に、1組目となるT市のカップルに三重県知事が「宣誓書受領書」を交付した。パートナーの女性は「やっと家族になれた」と笑顔で話した。2人は「コロナ感染で入院した時に面会ができないかもしれない」と考え、申請したと説明した。
・9/2、遠藤まめたさんは、「トランスジェンダーのリアル」という冊子を仲間と製作している。自分の体や性別に違和感があるトランスジェンダーの人は自分は何者かと悩み、細かなことで日々つまずいてきた。更に、ネット上で差別や偏見、排除につながる投稿が増え、怖さを感じた。正しい理解のためにも、一人ひとりのストーリーを語り現実を伝えようと製作している。
・9/16、トランスジェンダーの40代女性が勤務先で、性的指向・性自認への差別的な言動や嫌がらせを意味する「SOGIハラスメント」を受け。うつ病を発症したとして、K県内の労働基準監督署に労災申請したことが分かった。労組は、上司の発言はセクハラやパワハラで、労災認定基準に当てはまると主張している。
・9/21、同性パートナーがいる女子サッカー選手の下山田氏。「メンズ(男性的で恋愛対象が女性の人が多い)」という呼び方が自然だ。2年間プレーしていたドイツでは同性婚が認められていて、驚かれなかった。違いを理解できなくても、生き方を尊敬し合えればいいのではないだろうかと言う。
・8/3、東京五輪重量挙げ女子87キロ超級で、ニュージーランドのローレル・ハバート選手がトランスジェンダー女性として史上初めて五輪出場した。ホルモンの一種テストステロンの値がIOCの基準を下回り、国際重量挙げ連盟から五輪出場が認められた。
・8/3、男子シンクロ高飛び込みで金メダルを獲得した英国のトーマス・デーリー選手が「私はゲイ、世界チャンピョンです」と話した。陸上女子砲丸投げで、銀メダルを獲得したレーベン・ソーンダース選手(米国)は、表彰式で「抑圧された人々」への連帯を示す抗議行動として、頭上で両手を交差させて「X」の形になるポーズを作った。
・8/5、バイデン米大統領は、LGBTを閣僚や政府高官に起用している。それに対し、共和党の州では、反LGBT法を制定する動きが進んでいる。
・9/5、東京五輪の女子重量挙げ競技に五輪史上初めて、性別適合手術を受けたトランスジェンダーの選手が出場した。LGBTQと公表する五輪選手は回を追うごとに増え、今大会は180人以上とも。多様な性を尊重しつつ公平性を保つにはどうすればいいだろう。
・9/6、米国で同性愛者と公言する初めての閣僚となったブティジェッジ運輸長官は、2人の養子を迎え、同性婚したC氏と共に、1人ずつ赤ちゃんを抱く写真をソーシャルメディアに投稿した。
< 情 報 交 流 >
・Zさんは2回目のワクチン接種の後、気分がすぐれないので今日は欠席なんだ。
・軽く済むといい。
・NHKテレビの収録があった。10分程度の番組なのに、収録に何時間もかかった。
・夫婦で、カミ(カミング・アウト)してるから、女二人の家族だ。男性として生きてきたけど、やはりここらで女として生活していきたいと思い、トランスジェンダーの雪斎さんに会ってもらった。妻は、恋人同士の時も、自分の個性(MtF)っぽい所を知っていた。普段は、男性として仕事している。
・もうすぐ手術する。手術するには「性同一性障がい者」という証明書がいるが、総合病院では発行までに時間がかかるから、手術するクリニックの関係の医院で証明書を出してもらった。以前はこのままでいいと思っていたが、やはり変わりたいと思ってネットで調べているうちに、手術する選択もあることに気付き、決断した。
・戸籍を変えるために、WHOは手術の強要をしないよう通達しているのに、日本は無視している。
・だから、手術が保険適用になったが、ほとんどの人が手術するまでにホルモン治療をしている。ホルモン治療をしている人には、保険適用できない。何のための保険適用か分からない。ホルモン治療していないことにし、証明書を出してくれる医師もいる。
・ホルモン治療すると、肝機能が悪くなる人が多いので、気を付けなくてはいけない。時々、調べてもらうといい。
・会社の組織が変わったのに、契約を交わさないのでもう働けないのかと思い、最後の挨拶をしようとしたら、既に契約済みだった。よかった。MtFっぽくしていたので、首になるのかと思っていた。関西のO市の常連の取引先の人から「首なら、うちで雇うよ。トイレも女子トイレ使えばいい。」と言われていた。そこではトランスジェンダーに寛容で、女性っぽくしていてもからかう人も嫌がらせする人もしない。ここGi地域は保守的だから、自分を異様に思い、「性器はあるの?」「胸はどうやって作ったの?」と平気で言う人がいる。人に対する偏見が強い。
・NHKの収録が終わった。県庁にはよく出入りしていて、収録の場にと要望したが、断られた。パートナーシップ制度の検討中なので、いろいろ難しいのだろう。Gi市庁舎では、トイレなどいろいろな場でトランスジェンダーのピクトグラフマークが無いから検討してほしいという要望の収録ができた。その他、大きく2つの要望をした。「トランスジェンダーの労働課題について、‟変な人はダメ“と職場で快く雇用しない所があるので、改善を!」「医療関係の課題では、トランスジェンダへの理解がほしい」と。Gi市は、厚労省のGi局に繋げてくれた。働きにくいことを話した。厚労省のパンフレットはあるが、ありきたりで現実的ではなく、現状を話すと、理解してくれた。Gi市は、医療関係の課題について、医師会にも繋げてくれた。医師会と接触するには書類審査があるがそれも通り、今後は直接関われる。これも、NHKの収録のお陰だ。
・「性同一性障害」の証明書は、1~2年通院し、「いつ頃から違和を感じるようになったか・・」等多くの質問を何度もして、別のもう一人のクリニックの医師と話し合って慎重に判断し出すことになっている。医者によって、初診でも簡単に「性同一性障害」の証明書を出す所があり、簡単に手術をする人がいる。中には手術をしたことに後悔して元に戻りたいと思い、鬱になる人がいる。手術をして幸せになってもらいたい、後悔をしてほしくない。医師会にこう要望した。自分が経験しないと人に話せないから、証明書をもらった。
・長年、男か女か揺らいでいる人がいる。その人は、「性同一性障害」の証明書を持っている。揺らいでいる人に、証明書を出してほしくない。無責任だと医師会に言った。
・Na市の「姫クリニック」の先生は、自分も当事者で、手術を望んで相談に来る人に「望む性の生活を2か月続けて生活してごらん、それができたら入口についた証拠」と言う。慎重で誠実な先生だ。
・精神科へ、男性の診察券を持って女性の姿で行った。「女性として生きたい」と言うと、「お薬を出しましょう」と言って終わる。帰宅して飲んだら、意識がボーッとした。薬出して終わりでなく、心の辛さを聴いてくれる分かってくれる医師がほしい。
・証明書があるといい。トイレで疑われた時に見せて、分かってもらえる。関西のSAのトイレで、「男女問わず」の表示があった。取引先で大きな会社には、多目的トイレがあるが、一般にはないから、困ってしまう。だから、証明書がほしい。
・いろんなセクハラの言葉を浴びせられることは、いっぱいある。手術するためのお金がいるから働きたいのに、トランスだからと雇ってくれない。ちゃんと就職できる態勢を作ってほしい。
・会社の上司は、ちゃんと女性として扱ってほしい。

*依然と比べると、LGBTQの言葉を知っている方が随分増えたという統計が出ているし、ネットの情報も増えています。しかし、理解までは、う~ん・・・・。レインボーバッジをつけるようになりました。「それなあに?」と言われると、「しめた!」です。

*次回は、2021年12月 5日(日)、2022年 2月 6日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。

<LGBTに関するお知らせ> 
・「わいわいサロン(ぎふ、ぱすぽーと)」
問い合わせ https://gifu-passport.com/salon 090-6072-2244 090-9802-4299
・はろっと!ぎふ  @halotto_gifu  
・LGBTの家族と友人をつなぐ会(名古屋ミーティング)
 電話080-3865-2423 又は E-mail nagoya@lgbt-family.or.jp(
・「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(行政書士大橋事務所)があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」 スマホ(Android/iphone)にも対応OK。
*新型コロナウィルスに係るイベント等の自粛により、中止する場合があります。HPをご覧ください。


99回目の集い 2021年8月6日
 喫茶店のメニューに、小さくてもレインボーフラッグの絵があると、
応援してくれてると思って、嬉しくなる。
アライのバッジやステッカーをつけてくれていると、嬉しい。
ステッカーやアライバッジ、フラッグなどを広めてほしい。
<新聞記事 2021年 6月~7月31日 >
 ・6/2、国際人権団体アムスティ・インターナショナルのミシュラン氏は、日本の自民党が今国会への提出を見送ったLGBTなどの法案について「棚上げしてはならない。」「東京五輪を控えた日本では差別が許されないと世界に示す歴史的機会だ。」と声明を出した。
・6/2、バイデン大統領は、「全ての性的少数者の権利を守ることを約束する」と宣言した。バイデン氏が政治任用した政府当局者の14%がLGBTQ。
・6/5、性同一性障がいで男性から性別変更した女性が、凍結保存していた精子を使って、生来女性のパートナーとの間にもうけた子を認知できる地位にあることの確認を求め、東京地裁に提訴した。
・6/10、事実婚の同性カップルについて内縁関係を認めず、扶養手当などの支給しなかったのは憲法が保障する「法の下の平等」に反するとして、札幌市の元北海道職員S氏が道と地方職員共済組合に約483万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した。
・6/10、アメリカ人の男性が日本人の男性パートナーと共に日本で安心して暮らせるように、「定住者」の在留資格を求めて国を相手に2019年9月東京地裁に提訴している。この訴訟を巡り、「応援する会」が今年3回目のオンラインイベントを開いた。
・6/21、トランスジェンダーのU氏は、鳥取市を訪れ鳥取市保健所に対して、ワクチン接種券を戸籍上の名前でなく通称名で発行するよう申し入れた。
・7/17、性の理解を深めてもらうために、G市女性センターとLGBT支援団体「ぎふ・ぱすぽーと」が共同で開いた出前授業が、G市のAT中学校で開かれ、S氏がトランスジェンダーの経験を語った。「相手を認めて応援する気持ちをもってほしい。考えるだけでなく、行動してもらいたい。」と生徒たちに求めた。
・6/26、一人暮らしをしていた時は、意味なく毎日夜更かししてダラダラしていた。そんな私が、2人の時間をできるだけ長く過ごしたくて、早起きするようになった。・・・日常をこんなにも大切に思えることに自分でも驚いてる。・・異性愛者の人と何ら変わらない気がする。でも、未来の事を考えようとした時、「結婚できない」という事実に直面。レズビアンだから・・。    (LGBTエンタメユニット「やる気あり美」PON)
・「愛知・岐阜にパートナーシップ制度を求める会」が今春、両県に在住かかつて住んでいた人を対象に、インターネットでアンケートを実施した。計465人から回答があり、岐阜関連は87人だった。「性的指向」にまつわる苦難は、アウティングの他「いつ結婚するの」としつこく聞かれることなどのストレスが、「性自認」では、制服や性別欄、トイレ、らしさを求める風潮に困難を感じたことが多かった。ほとんどの人がパートナーシップ制度の制定を求めた。
・LGBTなど性的少数者の中には、精神障害や発達障害がある人もいる。就職活動や職場で、理解が得られず、心を病む人も少なくない。「虹色ダイバーシティ」が2015年に約2000人を対象に行ったアンケートでは、トランスジェンダーの35.3%が就職後にうつを経験したという(LGBT以外の人は16%)。「リビット」が行った調査では、企業の面接などで、82.9%が「障がい」に関する困難、66.3%が「性のあり方」に関する困難を感じたという。
・トランスジェンダーのRさんは、広告会社の役職に就いていた40代の時、「おじさんとして人生を終えたくない」と、女性への性的移行を決意した。「差別解消の法整備とカミングアウトしやすい社会の実現が必要」と話す。
・7/10、NPO法人東京レインボープライド共同代表理事の杉山文野氏は、トランスジェンダーFtMで、元フェンシング女子日本代表。親友から精子提供を受け、パートナーの女性との間に第1子と第2子をもうける。子どもの頃ロールモデルがいなく、「大人になれない、どうせ死ぬのなら早い方がいい」と思った。親友に自分の事を打ち明けると、「性別がどうであれ、文野は文野に変わりない」と言われ、生きる気持ちが生まれたという。
・7/30、愛知県のF町のF中学校3年生の教室で、LGBTに関する新聞記事などを参考にY校長が作った教材をもとに、新しい制服について話し合う授業があった。「性的少数者の生きづらさに繋がらないように男女の区別がない制服がいい」「LGBTは個性の一つと考えるのがいいと思う」「スラックスは防寒や防犯にも優れる」等と生徒たちが話した。
・6/10、オーストリアの法相は、ウイーンの地方裁判所で、過去に同性愛を理由に有罪の判決を受けた人たちに対し謝罪した。
・6/27、アルゼンチンで、公的機関にLGBTの雇用枠設置を義務付ける「雇用割当法」が成立した。
・6/30、米バージニア州で、FtMのトランスジェンダーの生徒が、男子トイレの使用を禁ずるのは差別だと郡の教育委を訴えていた。訴えは認められ、郡教委は米最高裁に上告したが退けられた。
・7/7、イギリスの外務省は、LGBTに対する過去の差別を正式に謝罪した。1991年に廃止されたが、LGBTが外交官として働くことを禁ずる規定があった。
・7/7、スペイン北西部のサムエルさんが殺害されたのは、ゲイであることが理由だったとして、LGBT憎悪犯罪に抗議する集会やデモ行進が全国で100か所以上で実施された。
・7/23、人権意識の高いEU欧州委員会は、未成年の目に触れる同性愛の描写を禁じる新法を施行したハンガリーと、自治体の多くが「LGBT排除区域」と名乗って差別を助長しているポーランドに、法的措置を開始した。
・7/29、東京五輪で、大会史上初めてトランスジェンダーを公表した選手が、自認する性別で出場する。ニュージーランドの重量挙げ女子のローレル・ハバート選手。
・仕事はA県だけど住まいはG県。A県N市のLGBTの会に参加している。G県にもこの会があるので参加してみた。名古屋には、「レインボー名古屋」もあるが、「虹色グラカフェ」も活発に活動している。
・「レインボーぎふ」に参加してから、もっと他にもいろいろ知りたくなった。年だから、もっと人生をしっかり生きていきたい。情報が欲しい。
・N市は人数も多いし、様々な人が集まってくるから、新情報があれば知らせるよ。
・20年以上も一緒に生活してきた同性パートナーが事件に遭い殺されたという。亡き後の保障が無い。申請したが、同性だからという理由で出ない。裁判にかけているが、なかなか進まない。FtMの男性が男性と暮らしていたのだ。
・イオンで、女性同士のカップルが買い物をしていた。そのカップルの片方は男性っぽい服装をしていた。
・レズビアンの人もおられるはずなのに、なかなか分からない。こういう会に参加してくれると、お互いに心強いのに・・。
・短大でもG市内の中学校でも、LGBTについて話をしてきた。
・そういう話は、家族にも伝わり、広がるからいい。
・みんなにもっと知ってもらいたい。
・NHK「まるっとぎふ」で、LGBTについて取り上げてくれそうだ。短大や中学校での話のビデオ撮りをし、企画化しているようだ。
・先日、「まるっとぎふ」で、今里哲さんが取り上げられていた。いい構成だった。
・今里さんの「古城里」へもよく行って、歌を聴いたことがある。
・小中の職員向けにLGBTの話をした時、「無知は罪だ・・」と感想を言われた。もっと多くの人が知ることが大切だ。子どもに知らせないと。
・もっと表に出てくれる当事者がいるといい。
・今の若い子は、公言できる子が多い。年取ってる人は、テレビを見て「いろいろな人がいる」と言うが、いざ身内にいるというと、分かってくれない。絶縁された人もいた。そういう人は、公言を勧めない。
・若い子でも、経済的に自立していればいいが、まだ不安定な子には公言を勧めない。
・企業は、なかなか学習してくれない。
・当事者が前面に出て、「こういう困難がある」と言わないと、通じない。県も企業向けに5つのブロック研修会を開いたそうだが、効果は分からない。
・企業は、実際当事者がいるかどうか分からないから、対処のしようがない。言い出せないような雰囲気の会社なら、更に言い出せない。
・中学校が6校あるGE市では、最近の数年間に数人のLGBTの児童生徒がどこかの小・中学校にいて、相談したり先生が気付いたりして、先生たちが丁寧に対処されている。その人数は、電通の調査結果の8.9%という確率からみて当然だが。
・相談できるという雰囲気がその市にはあるのだと思う。
・その市の中学校では、10年ほど前から、LGBTの学習をしているからもあるかもしれない。話しに行くと、「兄から聞いて知ってる」という生徒がいた。
・伝え続けることは大切だ。電通の調査では、社会全体でLGBTの言葉を知っているのは80%ほどあるのに、LGBTの学習をしている学校は、数%しかないという。
・台湾は同性婚の法制化に至るまでには、たくさんの困難があったという。
・明石市では、SOGIEを取り上げて、リーフレットを作っている。明石市に、リーフレットを送ってほしいと言うと、ネットでダウンロードしてと言われた。
・明石市のLGBTの相談電話口の担当者は、当事者だ。
・大分県は県として「リンゴの色」というコミックを出したそうだ。法務省は、このコミックの実写版の動画を作ったそう。ネットで見られる。
(https://www.youtube.com/watch?v=Q4lVysT1wNA)
・岐阜は、具体的にどう動いてどう啓発していいか分からないのか。当事者が具体的に言えばいいのではないだろうか。
・県は、パートナーシップ制度を昨年12月に導入するといい、そのための会議も開かれている。
・反対する理由がないから、スムーズに導入するといい。
・岐阜の場合、「同性が仲がいい」ということ自体に納得できない議員が多そうだ。
・最近は、「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を導入する自治体が増えてきている。子どもを育てる家族も保証するという。
・パートナーシップ制度を導入して、県外から来た人に仕事も保証すると、移住者が増えると思う。
・カミングアウトしていない人と、町をぶらついていて、パレードがあったら「ちょっと見に行こう」と言えない。怪しまれないかと思ってしまう。
・話しやすい人にカミしたら、「別に関係ないから」と言われ、それから話しやすくなった。
・知人のトランスの人は、仕事は男性の姿で、休みの日には女性の姿になっている。アパートを借りて、そこで着替えているとのこと。
・トランスの人は見た目で分かる人もいる。ゲイやレズビアンの人は分からない。
・同性愛の人もトランスの人も、ふるまいも暮らし方も治療の仕方もみんな違うから、見た目も分からない。みな保障されなくてはいけない。男でも女でもどちらかでなくてもゲイでもレズビアンでも誰もがみな違う。「○○だ」という時代ではない。
・経済的に不安定な人が公言すると、どうにかなってしまう。
・県は、パートナーシップ制度を導入したら、各市町村に通達し、実施しているか確認をしてほしい。いろいろな決まり事で、各自治体で問題があれば、県に相談し、各自治体に通達してほしい。
・A県の大橋運輸は、LGBTの人も採用しているので、全国から採用希望者が集まるという。
・台湾に行くと、レインボーフラッグが掲げてあるからそれを見ると、心がおどる。よく通る道のラブホテルにもレインボーフラッグがある。喫茶店のメニューにも小さくてもレインボーフラッグの絵があると、応援してくれてると思って、嬉しくなる。
・アライのバッジやステッカーをつけてくれていると、嬉しい。
・パートナーシップ制度の導入と同時に、ステッカーやアライバッジ、フラッグなどを広めてほしい。


*「SOGIE(そじー)」は特定の人を指す言葉ではなく、すべての人の性的指向(どんな性別を好きになるか(Sexual Orientation))、性自認(自分はどんな性別だと思っているか(Gender Identity))、性表現(どんな性別の服装、髪形を望んでいるか、自分を何と呼ぶかなど(Gender Expression))を表す言葉です。

*大分県の「リンゴの色」というコミック漫画を法務省が動画にしたそうです。漫画も動画もネットで観ました。ぜひ観てください。アライバッジやステッカーも広げたいです。
(文責:中村一惠) 
*次回は、2021年10月3日(日)、12月 5日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。



98回目の集い 2021年6月6日
 どこにでも何%かのLGBTの人がいる。
ロールモデルがいなくで悩んでいる子どもがいる。
ロールモデルになって、市役所の公務員にでも、学校の先生にも、
会社員にもなれると、子どもに思ってもらいたい。
<新聞記事 2021年 4月~6月1日 >
・4/5、三重県のK県議にインターネット上で住所を公開されたとして、同県の男性カップルが削除を求めた。県は、「アウティング」を禁じる条例を都道府県で初めて施行した。
・4/10、電通は2020年12月のLGBTなどに関する調査結果を公表した。「LGBT」という言葉の認知度は、80.1%、同性婚の法制化に賛成は、82.2%など。インターネットを通じ、全国20~59才の6万人を対象に調査した。
・4/11、岐阜県は、2月にパートナーシップ条例を検討するワーキンググループを始動させた。そのメンバーの一人である中京大の風間孝氏と岐大の立石直子氏が制度の意義や必要性を語る。条令があれば、手術の同意やお見舞いなどの制限から解放され、開かれた社会に繋がっていける。それだけ地域に貢献できる。
・4/11、愛知と岐阜両県在住の性的少数者でつくる「愛知・岐阜にパートナーシップ制度を求める会」が、SNSなどで当事者を対象としたアンケートを今月末まで実施している。結果は、両県と両県議会議員に送る予定。
・4/17、名古屋市は、「パートナーシップ制度」の本年度導入を目指している。名古屋市長選の候補者も前向きな姿勢を示している。この制度を導入した自治体は、4/1で全国103。
・4/17、厚労省は、就活などで持ちいる履歴書の性別欄について男女別の選択肢を設けず、記載を任意とする様式例案を初めて示した。
・4/21、上司からアウティングされたことが理由で精神疾患で休職に追い込まれたとして、東京都のT区の20代男性が池袋労働基準監督署に労災申請をした。
・4/24、バレーボールも脚本を書く仕事も好きなゲイだが、「LGBT当事者」と呼ばれると小さな箱に押し込まれるような気になる。決して「LGBT当事者」なだけではない。    
(LGBTエンタメユニット「やる気あり美」代表太田 エッセイより)
・4/28、性的指向や性自認に関する差別禁止を限定した法律の必要性を訴える集会「第5回レインボー国会」が参院議員会館で開かれた。会には、LGBT当事者や有識者、超党派の国会議員が参加した。ゲイであることを公表している早稲田大教授のロバート・キャンベル氏も法律の必要性などを話した。
・4/26、3/17に札幌地裁で「同性カップルが法律上結婚できないことは、憲法14条に違反する」という判決が出た。武部知子裁判長は「異性愛者と同性愛者の差異は性的指向が異なることのみ、性的指向は自分で選べるものではない、同性愛者の保護が異性愛者と比較しあまりにも欠けると言わざるを得ない。・・したがって憲法4条1項に違反すると認める。」と述べる声が震えているようにも聞こえた。原告側の弁護士だけでなく、傍聴席で涙を流す人たちの顔が見えた。自らも胸にこみ上げる想いを感じた。(fair代表理事 松岡宗嗣エッセイ)
・4/29、札幌地裁の同性婚訴訟で弁護団に加わっていたK弁護士は、自らもゲイであることを法廷で明かした。5年前にニューヨーク大に留学した時「自分が公表しないと変わらない」と思い、帰国後周囲に打ち明けた。
・5/9、LGBTに関する差別をなくすための法整備を巡り、行政や企業などによる差別的な取り扱いを禁止する「差別解消」を訴えた野党の法案に比べ、自民党は「理解増進」を柱に掲げ、大きな隔たりがある。就活中の当事者たちがLGBTを理由に断られる例が多い中、「理解増進」では今ある差別的な扱いはなくならないとの指摘がある。世界では、80ヵ国以上で性的少数者に関する雇用差別を禁じる法律がある。
・5/9、三重大教授らは、県庁で記者会見し、同性カップルの住所を無断公開した問題で、当県議に議員辞職を含む厳しい措置を講じるよう求めた。
・5/21、体は男性だが心は男性でもあり女性でもあるという井手上漠は、モデルを中心に活躍し、自分らしくという思いを込め4月にフォトエッセー「normal?」を刊行した。
・5/22、6年前に発足した超党派議員連盟は差別解消を目指すLGBT法案について議論を行い、合意に達した。
・5/22、自民党のY元国土交通政務官は、LGBTなどを巡り「生物学上、種の保存にそむく」といった趣旨の発言をした。
・5/26、トランスジェンダーへの差別偏見をあおる誹謗中傷が広がっている。特に、MtFに対して、「女に見えない」「女装した性犯罪者の男と見分けが浮かない」等の言葉の刃を向ける傾向がある。国会では、LGBTQへの「理解増進」法案要綱が、自民党の反対で暗礁に。差別を禁じる政治のリーダーシップはないのか。MtFのKさんは、数年前からツイートで公表してから大量の嫌がらせを浴びせられている。心配なのは、誹謗中傷が子どもや若者に与える影響だ。
・5/28、MtFの経済産業省の50代職員が、職場の女性用トイレの自由な使用など処遇改善を求めた訴訟の控訴審判決で東京高裁は職員を逆転敗訴とした。最高裁に上告する。
・5/29、超党派議連はLGBT法案の今国会成立を目指したが、自民党の反対で、結局国会への提出は見送られた。
・2/23、ドイツの男女サッカークラブに所属する800人以上が、サッカー雑誌「11フロインデ」3月号で、同性愛者だと公にする選手への支援を表明した。
・4/7、米のアーカンソー州では、トランスジェンダーの若者に性適合治療の提供を禁ずる法案が広がっている。伝統的な男女役割分担を重視する保守派の多い州。
・5/27、台湾で同性婚が法制化され2年となる。今年4月までに5871組の同性カップルの婚姻を受け付けたと発表。アンケートによると「同性カップルが合法的な結婚の権利を持つべき」と答えた人は60.4%、「子どもを育てる権利を持つべき」と答えた人は67.2%、「子どもをうまく育てることができる」と答えた人は72.2%など、前回の調査より増えた。
・6/1、LGBT法案の提出の見送りを決めたことに抗議する人たち100人以上が、永田町の自民党本部前で声を上げた。大阪市中央区の自民党大阪府連前でも、抗議行動が行われた。

< 情報交流 >
・国会のLGBT法案見送り問題で、G市の市議が議会で質問するために勉強したいと事務所を訪問された。少しでも議論が深まるといいが・・。
・嫌なことはない。ちょっとずつ変化し、生きやすくなってきている。
・G県は、パートナーシップ制度導入の為に、2月に第1回の会合をし、進めている。内容のあり方を検討している。県民にいろんな項目で意識調査しているが、LGBTの項目も入っている。5月にワーキンググループを作ったと聞くが、同性愛者やトランスジェンダー等当事者が入っているか分からない。生の当事者が入っていると、よりいい制度になると思う。県では多様な性についての懇話会も実施している。
・G県のパートナーシップ制度について関わる人は、地元の人が多いといいと思う。G県なりの風土があるから。
・G県は、保守系議員が多いので、取り入れられるのはなかなか難しいのでは?
・県議会で、パートナーシップ制度の前に「アライ宣言」をしてはどうかと申し出ても難しいようだ。
・アメリカの企業の「P&G」が、多くの人にLGBTを分かってもらうために、「アライ(支援・理解者)」を増やす研修のプログラム「ウエルシア」を披露しているとのこと。神戸市役所も活用しようとしているそうだ。「P&G」が「アライ」について調査したら、認知度が数%しかなかった。「アライ」を増やせば、随分生きやすくなると思う。
・それはいい。地域で広がれば、パートナーシップ制度も広がりやすくなる。
・市町村がパートナーシップ制度を導入しないと、県が導入しても県民に浸透しにくいのじゃないか?まず、「アライ」を増やすことかなあ。
・全国でパートナーシップ制度を活用した人の数が3000人くらいで少ない。なぜ、利用しないのか意識調査しないといけないと思う。
・G市も、「P&G」の研修のプログラム「ウエルシア」をやればいい・・。G市ならこそ、活用してほしい。
・「P&G」の当事者への調査によると、約半数が「自分らしく生きられない」と感じ、最も生きづらいコミュニティは「職場」だそうだ。
・企業が理解を示さないと、LGBTで働く人が生きにくいままになる。実態を知ってほしい。企業は、LGBTをいない者としているし、採用もしていない。G県のS市のH工業は、理解を示し、採用もし、何も問題ないという。できれば、大いに啓発してほしい。
・G市庁舎のトイレのドアノブ近くに、傘立てやスマホ入れやバック掛けがあるといいと提案したら、採用されていた。
・高速道路を走ることが多いが、最近のサービスエリアの女性トイレの数が多くなってきた。以前は、女性団体さんが男子トイレにパーッと入ってくることがあった。男女平等といえども、社会ではまだまだと思う。女性のリーダーがなかなか出てこない。LGBTを含め、女性の力が強くなるといい。物流の社会では女性が増えてきた。男性の若者は少ないし続かない。女性は我慢強いしさぼらない。今はリフトがあるので、荷物の出し入れはできる。運搬先では担当が待っている。以前は結婚退職があったが今はない。明石市が、LGBTの相談窓口を作り、担当者として当事者の職員募集をしていた。私も行きたかった。
・妻を亡くしてから、男性だが、女性として生きていきたいと思うようになったという人がいる。
・市の広報に、LGBTの事など調査結果を少しずつでも掲載してくれると、広まると思う。
・どこにでも何%かのLGBTの人がいる。ロールモデルがいなくで悩んでいる子どもがいる。ロールモデルになって、市役所の公務員にでも、学校の先生にも、会社員にもなれると子どもに思ってもらいたい。
・性に関する悩みはない。好きな服も着るようになったし。将来どうしようかと思うくらい・・。就活していた時、研修パンフを見たら、女性はピンク男性は青のシャツを着ていたので、無理と思ったことがある。
・制服の選択制が増えてきた。以前は、「LGBTに配慮して」と書いてあったが、配慮でなく、全体を考えて改革しているのであって、「配慮」はやめてほしい。制服に男女差はない。

*「LGBT法案」について超党派議員連盟が6年も前から議論を行ってきた挙句、野党が提出した「差別解消」案ではなく自民党が出した「理解増進」案に野党がやむなく合意したにも関わらず、それさえも見送ったとは、・・。とにかく、身の周りから「性は多様」と知る人を少しでも増やしていくのがいいです。
* 次回は、2021年8月 1日(日)、10月3日(日)です。     
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。ホームページをご覧ください。
 



97回目の集い 2021年4月4日
 家族にカミングアウトしても、自分がすっきりするだけかもしれない。
それで子どもが苦しむとしたら、おかしい。
LGBTをカミングアウトする事がおかしいのは、不自然。
LGBTは、自然なことだ。自然でいられる社会であってほしい。
 <新聞記事 2021年2月~2021年4/2>
・2/6、<MtFの三橋順子氏のコーナーより> 知人のゲイの方が亡くなった。その際、故人と13年連れ添ったパートナーが、故人の病状を間接的にしか受け取れていなかった。前々から気になっていたことだが、同性婚が法制化されていないのでパートナーが臨終にも立ち会えないことについても、以前から批判がある。2018年3月に厚労省は、「終末期医療に関するガイドライン」で、ケアの方針を伝えるべき「家族」を「家族等」に改正したが、多くの病院で、この改定の趣旨が浸透していない。
・2/28、衆院法制局は、「日本国憲法は同性婚の法制化を禁止していない、認めているとの許容説は成り立ちうる」と述べた。他方、内閣法制局は「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」を根拠に「認めることを想定していない」と述べた。
・愛知県内に住むトランスジェンダーの小6女子児童は、「同じように悩んでいる人を勇気づけたい」とこの春男子生徒として中学校に進学することを決意した。「男らしく女らしくでなく、誰もが自分らしく生きていける世の中になってほしい」と語る。文科省によると、小中の指導要領にはLGBTについて学ぶ項目はなく、対応は各校に任せられている。トランスジェンダーの要望には個人差が大きく、画一的なマニュアルは適さないという。
・3/17、M大のS氏は、同性婚の法制化について、2つの目的があると述べる。①異性カップルと同様に平等に権利・利益を受けること。②同性カップルは一段低いものとして扱われるきらいがあり、それを法制化によって解消し、偏見をなくすこと。札幌地裁の判決に期待する。
・3/18、国が同性婚を認めないのは憲法に違反するとして、北海道の同性カップル3組が国に計600万円の損外賠償を求めた訴訟で、札幌地裁は17日法の下の平等を定めた憲法方14条に違反し、違憲との初判断を示した一方、請求は棄却した。武部知子裁判長は「同性カップルに婚姻によって生じる法的効果の一部すら与えないのは立法府の裁量権を超え差別に当たる」と指摘した。
・3/18、札幌地裁の判決に全国の当事者から「画期的」と声が上がった。愛知県のT氏は、同居する男性と結婚の証にと公正証書を交わした。緊急手術時の同意、財産分与、預貯金の払い戻しの取り決め等、法律婚と同じ権利と義務を定めた証書は40㌻に及んだ。但し、二人の取り決めで、法的効力はない・・・。訴訟弁護団は、札幌地裁の判決は高く評価できると指摘。他方、国会の責任を認めなかったのは、法律婚の制定を待つ多くのカップルの権利実現を先延ばしにするものと批判している。
・3/29、札幌地裁で、同性婚訴訟の原告3組は、違憲としつつも国からの損害賠償請求を退けた判決を不服として、控訴する方針を示した。
・中部地方の自治体では、西尾市豊明市伊賀市いなべ市が、パートナーシップ制度を導入している。豊橋市は4月から。三重県は今年9月から導入する予定。
・3/24、三重県は、「アウティング」の禁止などを規定する「性の多様性条例」案を全会一致で可決した。昨年6月施行の改正労働総合推進法(パワハラ防止法)では、アウティングをパワハラと位置付けた。
・3/26、日本で「LGBT平等法」の制定を求める国際署名の政党提出に関する会見が行われた。「LGBT法連合会」「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」「アスリート・アライ」の3団体が、106250人分の署名を集め、議員立法での今国会成立を求めた。
・3/27、お茶の水女子大と奈良女子大がMtFのトランスジェンダー学生を受け入れを始めてから1年。受け入れにあたり、教職員や学生の研修等は行なった。その後順調で、批判的な反応はないとのこと。
・4/2、パートナーシップ制度の導入自治体が、4/1には100自治体を超えた。昨年末時点で、1516組に証明書等が交付された。
・2/27、米下院はLGBTへの差別を禁止する平等法案を賛成多数で可決した。LGBTを標的とした差別を禁止する法律をもつ州は、米国50州中22州と首都ワシントン特別区のみで、連邦法の制定が求められている。
・3/14、欧州議会は欧州連合を「LGBTの開放地区」とすることを宣言した。ハンガリーやポーランドでは、国内で一部LGBTの権利を制限しようとする動きがある。
・3/26、米上院は、厚生次官補にMtFのトランスジェンダーのP氏を承認した。トランスジェンダーとして初の米政府高官となる。
・3/29、バイデン米政権はトランプ政権の方針を撤回し、トランスジェンダーの米軍入隊を認めた。

< 情報交流 >
・愛知の支援団体から、愛知と岐阜と協力し、パートナーシップ条例導入要望の署名集めをしようという話があったが、既に岐阜県知事には導入する意思があることが分かっていたので、早く施行する要望ならいいと言った。
・県の人権部署担当の異動があって、困る・・、これまでの経緯や関係等最初からやり直さないと・・。
・県や市の新庁舎のトイレは?間取りは?表示は?
・「みんなのトイレ」では、誰でも使える。若い子が次から次へと使って、自分が使いたい時に使えなかったことがある。表示を何とかできないかなあ。
・全て個室にすればいい。
・全て個室で洋式にすると、立って使用する男性がまだいるから、汚す可能性がある。しばらくは、立ってする男性用も置き、慣れてきたら洋式にするらしい。
・トランスジェンダーのFtMは女性トイレを使用しやすいが、MtFはつらい人が多い。誰にでも使えるトイレを作るのは、難しい。
・県のほうからトイレの表示について相談したいという申し入れがあった。
・昔は、学校で先生が政治の話をよくしていた。それを聞いても、先生の考えに同調することはなかった。今の学校では、なぜか先生が政治の話をするのは禁止のようだ。
・丸刈りから、長髪が許されるようになったのは、生徒会が運動したからだった。行動すれば、改革できる。生徒にこうした自治力があった。
・パートナーシップ条例を導入しても、全国で1516組しかカップル申請をしていない。導入しっぱなしでなく、みんなが申請できるように動いてほしい。
・S市のフレンドリー宣言も、今だにパートナーシップ条例導入までになっていない。
・制度を導入しても、申請できる人がどれくらいいるか、地域や学校での学習や啓発等をしないと、変わらないのではないか。
・戦前と戦後の教育について、TVでやっていた。戦後、アメリカが民主主義教育啓発をするために、アメリカ人が教員に教育した。教科書に墨を塗った。が、今、民主主義が成り立っているか?戦前に教育されたままの考え方の人がまだいっぱいいる。政界でも社会でも学校でも。
・仕事も結婚も選択肢があって選べる。なんでも選択肢があってこそいいことだ。
・水脈議員の「LGBTは生産性がない」と言ったお陰で、日本中にLGBTの言葉が広まった。森氏のお陰で、女性は差別されているという意識が広まった。
・東京都の某区で、「LGBT ばかりだと、人間絶滅になる」と言った人がいた。すると、その区に、やがてパートナーシップ条例が導入されたとのことだ。
・某県の某偉い人が、若い人に「仕事をして、男女で遊べ。そうすれば少子化は防げる」と言ったそう。
・なんと愚かな・・。どんな人生を歩んできたのか・・。
・先日TVで夜遅い時間に、芸人が話の最後に「ゲイはきもい」と言ったのを聞いた。今の時代に、まだこんなことをTVで言う芸人がいるのかと驚いた。今頃、批判されているのでは?
・以前、石原元東京都知事が現役の頃「閉経後の女は税金使うな」と発言したことがある。今なら、バッシングされている。#MeToo 運動やフラワーデモをやるようになって、みんなの関心が広まった。今のうちに、LGBT のこともどんどん広めないといけない。
・コロナ禍が始まって、LGBT の活動も止まってしまった。自粛しているうちに、LGBT 問題意識も下火になった。新聞記事も少なくなった。G新聞が今年取り上げてくれたので、まだよかった。
・愛知にも三重にも、LGBTに関して一生懸命に活動する人がいる。こうして動く人がいないと、進まない。やらずに後悔するより、やって後悔する方がいい。
・図書館へ行き、LGBT関連の本を探していたら、借りられていたから、読む人がいるんだと嬉しかった。誰もが見られる所にそういう本があることがいい。
・この岐阜の地元に、LGBTについての情報がどこに行けばあるのか、分かるといいんだが。「家族」は第一関門。一度カミングアウトして、もし理解されないなら一生その関係が続くと思うと、家族には言えない。が、言えないまま死ぬのは辛い。自分の生きざまを知ってほしい。自分の母が死んだ時、母の人間関係など知らなかった。他から聞いた父母像と自分の思いと違っていた。お金に困っていることも知らなかった。弱さを見せなかった。自分は、子どもには知ってほしい。家族に言っても大丈夫という方法を知りたい。家族にフォローしてくれる団体があるといい・・。
・カミングアウトの問題は、本人にとって生きるか死ぬかの問題だ。
・親は聴きたくないと思う。子は将来がある存在。「当事者の母親の会」で親の気持ちを聴くと、最終的には母親は子どもの気持ちを大切にし理解できるが、父親は理解するのが難しい人が多い。
・いつかは家族に知ってほしい。自分もいつかは死ぬ。その時、自分の事を知っていてほしい。自分の存在を肯定したい。でも、家族にカミングアウトしても、自分がすっきりするだけかもしれない。それで子どもが苦しむとしたら、おかしいことだ。       LGBTをカミングアウトする事がおかしいのは、不自然。LGBTは、自然なことだ。自然でいられる社会であってほしい。子どもは分かってくれると思う。友だちにもLGBT の人がいるし。ただ、妻やその両親もいるから、話すのが難しい。
・「LGBT」という言葉でくくるのがおかしい。「性は多様」だと分かってもらいたい。
・みんな一人の人間だし、社会で生きているし、くくるのは変。一つの個性であって、特別ではない。ほんとに嫌だ。〇〇さんというだけの話。
・「スカートをはきたくない」と親世代に言うと、「自分もだよ」と言う人がいる。じゃあ、果たして自分も男っぽいだけなのかなと、あえて枠にあてはめなくてもいいかなと思う。
・言うと、いつも枠に当てははめられそうだから、言わなくていい。
・自分のセクシュアリティを決めなくてもいいと思う。その時のその思いでいいよ。自分はこうなの、これでいいと肯定すればいい。それで受け入れてくれる友だちと付き合えばいい。
・そう、女の子だから女の子のようにしなくちゃいけないと思って辛かった。変と思われないようにしていた。
・友だちと思っていても受け入れられないと落ち込んじゃうけど、いろんな人がいるんだから、落ち込まなくていい。
・最近、周りの目を気にせずに、自分の好きな服を買えるようになった。
・自分も、ネットばかりだったけど、今は自分に自信をもてるようになって、買えるようになった。
・うん、気楽になった。
・いい時代になった。
・新聞社の人も、インタビューで年齢を出していいかと聞くが、70代~80代にもLGBTの人はいるから、いいと言う。ありのままの自分を大切にしてもらえるといい。

* 前回と同様に、誰にも相談できなく一人で抱えている当事者の方が、まだまだおられるでしょう。これから成長していく子どもたちがいる学校でも、学ぶ場をぜひ持ってほしいです。一人一人違ってそれぞれなんだと。参加者の言葉のように、セクシュアリティを決めなくても、その時のその思いでいいし、自分はこうなの、これでいいと肯定したいですね。

* 次回は、2021年6月6日(日)・8月 1日(日)です。      
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。ホームページをご覧ください。



96回目の集い 2021年2月7日
 「多様な性」について話し合う時、「LGBTの人は・・」でなく、
みな誰もそれぞれが違う人であって、
その中にLGBTの人もいるし、・‥の人もいるし、
いろいろいるという意識を持ってほしい。
<新聞記事 2020年12月~2021年1月>
・12/10古田岐阜県知事は、同性カップルを公的に認める「パートナーシップ制度」の導入を検討していると明らかにした。市町村と連携してこの問題に取り組むという。
・2004年に施行された性同一性障害特例法に基づき戸籍上の性別を変更した人が、2019年までに9625人になった。この性別変更は、二人の医師からの診断の上、5つの条件を満たさないとできない。LGBT法連合会は、5つのうち年齢以外の条件は、離婚を強制し生殖機能を奪うものだとし、この特例法を廃止し新法を制定すべきだとしている。2014年WHOでも2020年の学術会議でも、手術要件を撤廃するべきとしている。
・12/21文具大手のコクヨは、性別欄のない履歴書を発売すると発表した「日本規格協会」が性別欄のある様式を削除したことをきっかけに見直した。
・トランスジェンダーのモンキー高野さんとパンセクシュアルの高島由美子さんを招いたシンポジウム「性的少数者LGBTと語ろう!」が東京世田谷区で開かれた。ろう者でもある高野さんはパートナーの高島さんと手話団体を立ち上げ活動をしている。
・同性婚訴訟弁護団の水谷陽子弁護士は、「ジェンダー平等の実現」を掲げた市民連合の政策要望書を実現することは当事者の人権と命を守るために急務だと語る。当事者には偏見や無理解による苦悩のため精神疾患になる人や命を落とす人もいる・・。
・12/7 米最高裁は、トランスジェンダーの生徒が学校で自身の性自認にあったトイレを使用することを禁止するよう求めた訴えを棄却した。最高裁判事は保守派が多数となっていることから、裁判の行方が懸念されていた。全米市民自由連合は「最高裁の判断は、誰もが充実した学校生活を送る権利があることを発信した」と言っている。
・12/18スイスの下院は、同性婚を合法化した。上院はすでに可決している。
・1/25バイデン米大統領はトランスジェンダーの米軍入隊を禁止したトランプ前政権の方針を見直し、入隊を認める大統領令に署名した。
・12/16米連邦地裁は、トランスジェンダーが出生届の性別変更を禁止した中西部オハイオ州の方針は違憲だとする判決を下した。これで、性別変更を禁止する州は南部テネシー州のみになった。
・ローマ教皇フランシスコが、ドキュメンタリー映画で同性愛者同士の事実上の婚姻を容認する発言をし論議を呼んだことを巡り、カトリック総本山バチカンが、「教会の教義に言及したわけではない」として教えの変更を否定する内容に内部通知を各国の司教らに送っていたことが分かった。フランシスコは、以前から現場主義者で、就任以来偏見に苦しむ社会的弱者を寛容に受け止め、慈悲深い対応が必要だと主張してきた。

< 情報交流 >
・「多様な性」について話し合う時、「LGBTの人は・・」でなく、みな誰もそれぞれが違う人であって、その中にLGBTの人もいるし、‥の人もいるし、いろいろいるという意識を持ってほしい。
・難しい問題だ。なかなか理解できない人がいる。
・M氏の様な人がいろいろな場で意思決定している日本では情けない。昔から後進国と言われているが、これだけ経済力があることから日本はこれでいいと思っている政治家が多い。
・G県の4人の知事候補者に5項目のアンケートの集計結果を、各新聞記者に見せて公表してもらおうとしたら、その日に限ってコロナの非常事態宣言が出たので、G新聞1社だけが公表しただけだった。
・アンケートでは、G県の「パートナーシップ条例」の導入について検討すると答え、「時期」について聞くと、「できるだけ早く」と答えた人が多かった。今後も、早く実施されるように、「時期」について何度も聞くようにしたい。
・トップは、自分の考えと異なる人に対しても、耳を傾けるという雰囲気を出してほしい。コロナ禍が収まったら、集計結果を持っていき、考えを聴こうと思っている。
・G新聞に、10回シリーズで若者と高齢者を繋ぐ記事がある。10回目に、LGBTを取り上げようとし、その取材をしに自分の所に来た。LGBTについての記事では、当事者に取材してほしいと要望した。その後、記者が原稿を書いて見せてくれたが、当事者が見つからなかったと言う。当事者だと公表している人は、何度も記事に出ているが、新しい人を載せてほしかった。意志表明しようと思う人がいるかもしれないからもっと捜してほしかった。公表しようかなという雰囲気になるような記事にもしてほしい。今後もどんどん関連記事を出してほしい。自分の事を公表できる世の中にまだまだなっていないから、見つからないのかも。
・そうだね。LGBTについて話題になるようになってから、数年経つのに、世の中はあまり変わっていない?
・A新聞の記事で、ジェンダー問題コーナーがある。3/8の国際女性デーに合わせて、取材に来た。少しずつだが、話題にしようとする面が増えてきてはいる。
・G市の青少年・・会から、教育現場でLGBTの話をしてほしいと依頼があった。教育現場での依頼は初めてだ。講演では、当事者も同席させてほしいと要望している。そうでないと、いないことにされてしまう。いつも同じ人でなく、いろんな当事者がいい。
・県はなかなか動かない面がある。もっと腰を据えて取り上げてほしい。事件が起きてからではなくて・・。
・A新聞は、ズバリ真実を掘り出そうとする意気込みが見られる。他の社は、やんわりと取り上げる傾向がある。それは、このG県の読者に受け入れられない面があるのかも・・。
・権力を恐れていては、改革できない。
・公的な場に何度も足を運ぶと煙たがれ、顔も見てくれないこともある。「話だけは聞いておこう」という人もいる。「本気に聴いているの?」「当事者の気持ちを聴いてもらいたい」と思う。特に教育関係の携わる人に。
・高校の制服が選択制になっても、当事者は簡単には変更できない。生徒たち皆が制服を選択制にする意味や当事者の気持ち等を学ぶ場を持たないと、制服を変更しようとする人もそうでない人も受け入れられない。制度を導入すると同時に、学ぶ場を持ってほしいと、県に要望しに行っても・・・。
・他の県がやっているから、うちも‥ということが多いのか・・。
・指示されたことは行なえるが、考えて新しく踏み出すことは難しいようだ。
・学校現場では、コロナ禍で、生徒たちは課題を見つけ考える学習や調べ学習に力を出してきているようだ。先生が前に出て教え込む一斉授業でなく、子どもが考え行動する機会を大いに保証するべきだ。今がチャンスだ。
・ニュージーランドの首相は、レズビアンの親に育てられたという。閣僚も多様な人々で成り立っている。
・ゲイのカップルで、養子縁組して子どもを育てている話をよく聞く。
・ゲイカップルで、精子提供者も一緒に親として育てている例がある。
・同性カップルが増えてきた。
・離婚率が高くなっても、夫婦喧嘩している中で子どもが育つよりも、離婚して穏やかな環境で育つ方がいい。
・女性も経済力を持たないと、DVを受けても離婚出来ない。何かにつけて自助と言われているから、なお一層困難だ。
・何かあったら、支援されることができることを、教えないといけない。パンフレットを配布したり。義務教育最終学年や高校で教えてほしい。
・以前は、寝られないことはなかった。最近、受け入れてくれないことが多く、腹が立って、考えると心配で、寝られない。
・自分の考えをちゃんと持っている若者が多い。
・物が豊富だから、選ばなくてはいけない機会が多い。
・確かに、自立心が育っている子が多い。
・孫は、自分の考えをしっかり言う。
・小学校に上がる頃には、性の学習をしてほしい。
・パパやママの体を知っている。私の体を見て、「男なの?女なの?」と聞く。おっぱいを見てから言わなくなった。もう少し大きくなったら、教えようと思う。
・小学校の名札の色に男女の区別はないが、幼稚園や保育園は、今だに青と赤の区別があり、ジェンダー意識改革にほど遠い。厚労省から指導がない。「男の子なのに」「女の子なのに」等偏見にとらわれている親も多い。
・いつになったら、「らしさ」から脱却する世の中になるのかな。
・一人ひとりそれぞれなのに、その人らしく生きればいいという世の中にならないといけないのに・・。
・今の世の中、ネットで発信すると伝わりやすい。
・S市のS高校は、年に一度、LGBTのことを発表している。顧問の先生は毎年変わるから難しいが、学んでいる先生が多い。
・毎年高2の生徒がテーマを決めて調べ発表しているが、前年度の引継ぎがないようだ。蓄積していけるといいが・・。
・地区毎に、S高校の様な意識を持った実践をする学校が増えるといい。県が県中に呼びかけてほしい。

* 誰にも相談できなく一人で抱えている当事者の方が、まだまだおられるでしょう。これから成長していく子どもたちがいる学校で、学ぶ場をぜひ持ってほしいです。一人一人違ってそれぞれなんだと。当事者だけでなく、誰もが知りたいことだと思うのですが。

* 次回は、2020年4月 4日(日)・6月6日(日)です。
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。
 



95回目の集い 2020年12月6日
 化粧しなくてボーイッシュなのが自分で、みんなもそう思っている。
今後は、新しく出会う人には発信して、自分の思いを出したい。
問われたら言いたい。隠すのは嫌だ。
 <新聞記事 2020年10月~2020年11月>
・11/20、三重県知事は「パートナーシップ宣誓制度」を導入する方針を表明した。時期や証明方法は未定。条例にアウティングの禁止を盛り込む方針。
・法務省では、性犯罪規定の刑法改正に向けた検討会で、性的マイノリティの性被害の実態を反映した法制度について、議論している。今の刑法では「男性器挿入」が犯罪成立の要件になっているため、性的マイノリティなどの性暴力被害が強制性交等罪に問えない現状がある。
・性的マイノリティの25%が「アウティング」をされた経験を持つことが当事者1万人を対象とした意識調査で分かった。また、66.9%が「5年前と比べ多様性が尊重される世の中になった」と答えたという。(宝塚大の日高庸晴教授調査)
・性的少数者の困難を抱えている当事者などに対する法整備のための全国連合会(LGBT法連合会)が設立5周年を迎え、一般社団法人化することを記念するイベントがウエブ上で開かれた。
・東京都足立区議会議員S氏は、本会議での性的少数者差別発言について謝罪し、撤回した。
・Yさんは、男性として生まれ、所作や考え方が女性っぽいと言われ、男性の体を受け入れられない事はなかった。大学入学の頃、性自認がどちらでもない「Xジェンダー」という言葉を知り、それまでに持っていた違和感がふに落ちた。以来、自分らしく生きている。
・「中性」と言うと、15年前は「なにそれ?」と聞く人が多かったが、最近はネットで調べるのか聞かれなくなった。「中性」といっても、体や性自認の様々な考えがあるが、「中性」だと自認していることこそ中性だ。以前は理解できない医者がいたが、最近は少数派に優しくなってきた。(エッセー漫画家A氏)
・9/30に、A新聞に、トランスジェンダーの短い髪の男性FtMとセミロングの女性MtFの顔が並んだ大きなカラー広告が掲載された。トランスジェンダーであることをプライドをもって表明しる人をバックアップする広告を、大企業が世に出す時代にやっとなったということ。(性社会文化史研究者M氏)
・10/22、ローマ教皇フランシスコがキリスト教カトリックがタブーとする同性愛者の事実上の結婚を社会的に認めるべきだと発言した。教皇を題材としたドキュメンタリ映画「フランシスコ」の中で述べたとイタリアメディアが報じた。
・イタリア下院は、11/4女性やLGBTに対する暴力を、ヘイtpクライム(憎悪犯罪)とする法案を可決した。上院での可決で、法律として成立する。イタリアでは、2016年同性のパートナーシップを認める法律が可決している。
・ハンガリーのオルバン政権はLGBTの人々への差別を強めている。ハンガリー政府は、同性婚者に養子縁組を禁じる法案などを議会に提出した。これに対し、ハンガリーの人権グループは、法案と憲法改定案を批判した。
・アルゼンチンでトランスジェンダー女性(MtF)のゴメスというサッカー選手が史上初めて女子プロ1部リーグでの正式登録を勝ち取った。
・ブラジル地方選で、トランスジェンダーを公表する候補者が各地の議会選挙で当選を果たした。ブラジルでは男性優位主義や同性愛嫌悪といった考え方が根強く、トランスジェンダーを標的にした犯罪は世界最多となっている。
・ベルギーで、11/1、発足した連立政権の新内閣は、閣僚20人の半数が女性となった。副首相はトランスジェンダーで、難民移民担当相は父親がイラン難民。
 
< 情報交流 >
・久しぶりに役所へ行くと、課長がかわっていたから、自分たちの要望について最初から話さなくてはならなかった。係長はかわっていなかったからよかったけど・・。理解していた方がいないのは辛いこと。G市の人権センター長もかわっていた・・。
・パートナーを亡くされ寂しくなったのか、話したいというトランスジェンダー(MtF)の方がいる。
・自分の人生を振り返ってみて・・、この年齢(還暦)になると、自分らしく生きようと思うようになった。T都で活躍している性的マイノリティの知り合いがいて、以前からその人を見ていた。少しずつでも若い人のために、前に出てみようかなと思うようになった。FtMだが、結婚し離婚もした。自分を枠に入れたくない。「自分は自分なのだ」ということにいき着いた。自分に合う生き方の人と付き合っていけばいいと思うようになった。
・60歳以上になると、自分は自分、自分に素直に生きたいと思うようになる人が多い。
・性別欄がなくなってきているのがいい。
・どこかの外資系で、採用する時、名字だけで名前は書かないという会社がある。
・高校の入試願書にも性別欄がなくなった。
・制服も選択できるようになった。
・中学から高校へ行った時、スラックスからスカートをはこうとする子がいじめられては、何にもならない。中学校時代に学習の場を持たなければいけない。中高ともに教育が必要だ。
・「制服選択制」等、新しく何かを取り入れる時「他の県・市・町が導入するならそろそろうちも」と、他の様子を見て決定するのではなく、現場の学生のアンケートで「取り入れていい」と言っているのだから、素早く取り入れてほしい。
・Mi県は、東海で最初にパートナーシップ制度を導入した
・ポスターを作ったり講演会を開いたりするのもいいが、それだけでなく当事者を前に出して改革してほしい。
・クローゼット生活はだめだ。南定四郎氏はゲイ、日本で最初にパレードを始めた人だ。最初パレードに50人しか集まらなかった。パレードをしているうちに参加する人が増え、ゴールでは200~300人になっていたとテレビの番組でやっていた。
・このG市でもパレードをしたいね。
・ちょっと、みんなに声をかけてできるといいね。
・「何かやろうよ」と声をかけると、「自分は今満足しているから、やらない。他の人に声をかけて」と言われる。
・レインボーぎふのような会に行くと言うと、「子どもも孫もいるから、今の生活を守る方がいいんじゃない。このままでいい。」と言う友がいて、ずっと葛藤していた。いろいろな人の話を聴いて、世界が広がるかもしれないと思い、ここへ来た。
・あなたのような人がどんどん出てほしい。
・ネットでLGBTなどを調べると、すぐ削除してしまう。関係するテレビの録画も見たらすぐ消してしまう。もっとオープンにしていろいろ知りたいことがある一つという感じでいたいが、まだ自分でクローゼットしているんだと思う。
・LGBTになって数年。病気になって診断を受け、家族に「女性化して男性に戻らないんだって」と報告した。喫茶店で話すのはほとんど女性で「自分はこうなの」と言う。ランチやお茶もする。
・病気でなったのだから、納得してくれたのか。生まれつきだと納得されにくい・・。
・化粧しなくてボーイッシュなのが自分で、みんなもそう思っている。今後は、新しく出会う人には発信して、自分の思いを出したい。隠すのは嫌だ。問われたら言いたい。
・ほとんどのトランスジェンダーの人は、ずっと悩んでカミングアウトできない人が多い。
・相談されている人に、子どもを育てる間はトランスジェンダーを隠すのはしかたがないと言っている。
・トランスは、男女を問わず隠して生きていかないといけない。知人で、仕事の内容にトランスの本質が出てしまうからと、転職した人がいる。同性愛の人も恋人の話になるとごまかさないといけない。苦痛で鬱になりかねない。
・みんなが自分のことを言える社会になれば、閉じこもったり鬱になったりする人が減る。
・台湾は、LGBTの人が普通に歩いている。レインボーフラッグもあちこちでたっている。観光地でも。ホテルにLGBTの支配人も。コマーシャルもある。日常で目にするから当たり前のことだ。それを見ると、自分はこれでいいんだと思える。帰国し帰宅すると、クローゼットに入る・・。社会が変わってほしい。
・台湾は多くの自治体がパートナーシップ制度を導入したから、国会も動いて同性婚の法制化ができた。日本はまだまだ。導入した自治体で申請するカップルが少ない。
・日本も少しずつ変わってきているが、遅い。
・当事者に「協力して」と言うと、「大丈夫。10~20年後にはよくなっている」と言うが、自分の周りには「明日が困る」と言う人が多い。
・誰かが動かないと変わらない。
・フラワーデモもやっているうちに広がって、メディアを動かし、裁判も変わった。動かないといけない。
・小学校の時に、LGBTの話を聴きたかった。高学年の時に、「女らしく」と言われ嫌だった。中学校のスカートも嫌だった。その時、女らしさを考えないといけないのかと思った。男っぽい事を好きと親に言えなかった。大学ではスカートをはかなくてよかった。同時にLGBTについて知る機会が増え、自分は自分でいいと思うようになった。性教育の話を聴いて、好きなものを好きと言っていい事を知り安心し、自分に自信を持てるようになった。
・LGBTの家族の会があるが、父親の理解者が少ない。自分の子どものことをよく考えて、人権を尊重してほしい。
・以前、好きなものを好きと言ったら親に嫌な顔をされ、正直に言えなくなり、自分に自信が持てなくなったし、人目を気にするようになった。最近は、周りの人は自分が思う程、気にしていないことに気付いて、スッキリした。好きな服も買える。
・好きな人、好きなものは理屈じゃないもんね。
・男女を意識しないで、自分の事を好きと言ってくれる人がいればいいやと思ってる。
・すごい!自分も大学に時にそう思えてたらよかった。
・レズビアンの人とゲイの人と結婚した人がいる。お互いにいい人と思うようになって、暮らし-ているんだそう。

*「自分は自分だ」と言えるって素晴らしいと、しみじみと思いました。誰もが思えるといいです。
* 次回は、2021年2月7日(日)・4月 4日(日)です。
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。HPをご覧ください。



94回目の集い 2020年10月4日
 手術するのはわがままじゃない。
ありのままの自分になれば、明るくなるし、鬱も治る。
 <新聞記事 2020年5月~2020年9月>
・「パートナーシップ宣誓制度」を5月から導入した豊明市で、男性同士のカップルが誕生し、県内では初。愛知県では、他に西尾市が導入している。三重県の伊賀市では導入後5組のカップルが誕生している。
・同性婚の実現を目指す一般社団法人「MFAJ」が、新型コロナウィルス感染拡大での不安に関するアンケート結果を報告。「入院・緊急・万一の時に家族扱いして連絡がとれるか」「PCR検査時に濃厚接触者としてあげることで性的少数者だと明かされないか」「リモートワーク時に予期せず、同棲等の生活感が見えてしまう」等の声があった。不安を持たずに、意志決定できる環境作りが必要だ。
・三重県いなべ市は、「パートナーシップ宣誓制度」導入に向けた条例案を6月定例会に提出した。
・昨年、WHOは、性同一性障害を精神障害の分類から除いた。日本は、それを受け性同一性障害特例法」を改正する動きがない。トランスジェンダーは障害ではない。特例法は、精神科医の診断のみならず、不妊治療まで義務付けし人権侵害である。
・三重県は、LGBTの差別を禁止する条例を制定する。「アウティング」や「カミングアウトの強要」の禁止条項は、都道府県で初めての制定。
・政府は、6/1施行した「改正パワーハラスメント防止法」で、職場での性的マイノリティへの侮辱的な言動やアウティング防止など、企業にハラスメント対策やプライバシー保護の取り組みを義務付けた。
・「日本規格協会」は、履歴書について、性別や年齢、顔写真等の欄のある様式例を取りやめた。文具大手の「コクヨ」も、履歴書の全商品について対応を前向きに検討したいという。労働問題に取り組む「POSSE」は、性別や年齢欄の削除を求める署名活動を実施し当事者と共に1万筆以上の署名を協会に提出した。
・厚労省は、精神疾患に関するウェブサイトで性同一障害を「病気」とする記載があり、ネットで批判を受け、削除していた。
・鳥取県は、7月に作成した「・・・職員のハンドブック」で、同性パートナーと事実上結婚生活を送っている場合、異性カップルと同様の休暇、各手当、福利厚生が受けられることを明記し制度の運用を始めた。
・同性パートナーが、殺害され、犯罪被害給付金制度に基づき申請した遺族給付金が、「同性」を理由に棄却された。
・8月の時点で、「パートナーシップ制度」の導入自治体は、57に広がっている。(ちなみに、10月時点では、60に近い。(全国の自治体数は、1741) 国の所管官庁がないことから、国内の導入状況や利用数の把握は難しい。
・国勢調査が始まるのを前に、性的マイノリティの団体などが、総務相に同性カップルの集計・発表を求める要望書を提出した。世帯主と配偶者が同性の場合、「他の親族と同居」として集計される。自治体で家族と認められる一方、集計発表されないことは、家族としての尊厳の否定だと要望書は訴えている。
・「トランスジェンダー」という言葉を知った時、とても安心できた。その後いろいろあったが、一生懸命に「男らしく」あろうとしていた自分が本当にありたかったことは、「自分らしく」あることだったのではないかと思えるようになった。「その人らしく」が尊重できる社会・人間であってほしい。(セクシュアルマイノリティと人権を考える会の「さらだ」スタッフ)
・同性パートナーと「パートナーシップ宣誓書受領証の交付手続き」をおこなった。職員が緊張した面持ちで交付書を読み上げ私たちに手渡し、記念写真を撮ってもらった。受領書には「・・・自分らしくいきいきと活躍されることを期待しています」と書かれ、温かいものを感じた。同性同士の婚姻制度に準ずる制度ができた日に、あらためて皆に祝ってもらいたい。(「さらだ」スタッフ)
・京都府長岡市議会は、同性婚の法制化に向けた議論を進めるよう、政府や国会に求める意見書を全会一致で可決した。全国初。パートナーシップ制度があっても、このままでは家族として法律で守られない。
・日航は、10/1から機内や空港で使用していた「レディー・&ジェントルマン」の英語アナウンスを廃止し、「オール・パッセンジャーズ」等の中立的な表現に変更した。
・アフリカ中部ガボンの上院は、同性間の性行為を処罰からはずす法案を可決した。ガボンはアフリカで、同性愛禁止を転換する数少ない国、画期的な決定。
・オーストリアで、公文書に男でもない女でもない「インター」の表記が認められた。

< 情報交流 >
・ゲイの人は、一度参加しても二度目来る人は少ないね。
・出会いを求めているのかな?
・名古屋のゲイバーに行くといい。何度も行かないと出会えないかな。
・岐阜には少ない・・。
・ネットの国勢調査のアンケートに、性別の男女の二択は不自然だと書いた。
・某団体が、国勢調査に事前に要求したが、自分の思いでいいと言われたそう。二択できない人は、自分の存在はないとということになる・・。
・国がこんなんではいかん。
・日航の「レディース&ジェントルマン」の言葉の廃止は、イギリスは以前からやっている。企業は国よりよく取り組んでいる。
・「性的マイノリティ」はいいが、「セクシュアル・マイノリティ」はだめだという年配者がいる。「セクシュ・・」の言葉だけで「セックス」に結び付けてしまう。
・性教育を子どもの時から正しくやらなきゃいけない。
・幼稚園からやらないと。
・子どもがマスターベーションしていたら、親がどう言葉かけるかで、その子の性に関する一生に影響がある。
・岐阜性教協では、10月に、子どもにどう教えるかという性についての例会がある。
・三重県では、「アウティング」や「カミングアウトの強要」等LGBTの差別を禁止する条例を出した。三重県は、知事が若くて頭がやわらかいと思う。いいものをどんどん進めていく。
・パートナーシップ制度の導入自治体が増えていると言っても、少なすぎる。岐阜県はゼロ! 一昨年、県にパートナーシップ制度がだめなら「アライ宣言」くらい出しませんかと言ったら、「そんなつもりはない」と明言したと聞く。「検討する」もなかった。
・台湾は、すぐに広まった。官僚は女性が多い。
・Ji党のMi議員は、「LGBTの人は生産性がない」と言った。税金を使っていいかと。子どもがいない夫婦は?生きていれば、生活に必要な食べ物を買って、税金を出している。Ji党にはMiと同じ考えの人が多いから、やめさせないのでは・・。
・不在投票者の考えも聞きたい。
・ところで、最近恋人とはどう?
・方向性が少し違うと感じている。たまに会う程度だ。
・名古屋のパレードは、今年はなくなった。
・うちの町内の防火訓練も、各町内に一人で、参加者の少ない訓練だった。
・国勢調査の性別欄は、同性婚が分からないよう答えるようになっている。人権尊重に意識がない。
・前例通りで、面倒くさい事はやらない。
・LGBTの人で、国会議員はいるのかな?
・尾辻さん、石川さん、上川さん、・・議員だが・・。
・ネット検索では、LGBTの議員は、11人いる。
・自分の近くに問題が起きないと、自分の事として考えられない。他人事としてしか考えられない。辛い人生を送る人ほど、表に出てこれない。
・セクマイの家族をもっている人の集まりがある。同じような悩みを持つ人がいると、みんなの悩みを聴いて、どんどん明るくなってきた。
・近くに悩んでいる人がいたら、どう声をかけてあげたらいいか考えてねと言う。自分だけ楽しんでいるのでなく、聴いてあげてほしい。
・両親に理解がない人がいる。自分の進みたい道(トランスジェンダーとして)を反対する。絶縁ともいう。
・レズビアンのパートナーが異性愛の男性と結婚してしまい、病気になった人いる。
・「努力して自分の意思を貫き通せ」と言えない人がたくさんいる。
・自分のありのままの姿で実家で過ごせない人もいる。その人は県外で暮している。
・日本は、血縁関係が強い。家族で抱え込むことは難しい事があるから、家族以外に助けてもらえるといい。
・パートナーが欲しい。手術したい。親に理解がない。手術するのはわがままだと言う。親に「子どもの言うことを聴け」と叱ったが通じない。鬱になり薬も飲んでいる。眠れない。帰宅するのが怖い。
・手術するのはわがままじゃない。ありのままの自分になれば、明るくなるし、鬱も治る。
・子どもと本人が良いようになるのがいい。ご両親はいいのに・・。
・この会では、なんでもあからさまに言える。

* 次回は、2020年12月 6日(日)・2月7日(日)です。    
コロナ問題で、開催の有無がわかりません。詳細はホームページをご覧ください。



93回目の集い 2020年8月2日
 コロナ禍の中、今回も感染対策を十分とった上で、開催をしました。
 当日は、スタッフ2名と参加者1名で、いつも参加してくださっている方
が、来られないかなぁ?といっているところへ、初めて参加するという方が
来られました。
 「岐阜には、こういう集まりがあるとは思っていなかった」と、ホームペ
ージを見て参加してくださった。新しい仲間を迎い入れていろいろおしゃべ
りに華が咲いた。
 参加者の皆さんに配布した資料(新聞記事他)

🔶内外教育の記事「ジェンダー平等は女性管理職から 国立女性教育会館がリーフレット」
🔶岐阜新聞「素描」記事。レインボーの仲間の書いた記事をみんなで読む。

【参加者の日ごろの思いを話そう】

🔶岐阜新聞「素描」記事をコピーして持って来てくださったので、「へぇ~?!還暦でカミングアウトしたんだ」記事を読みながら、交流した。
🔶自分も、会社で倒れたことで、いろいろ調べたら、からだが女性化すると言われ、それから、今の自分を受け入れた。今の自分になってからの自分史をいろいろ聞かせていただいた。
🔶初参加の方にも自分を話していただいた。MtFの方で、お子さんがいること。
  パートナーとは別れて、自分がお子さんを育てていること。職場でカミングアウトしたら、理解された恵  まれた職場である。更衣室も作ってもらい、トイレは多目的を使用している。最近は服装も髪型もFにな  ってきたけど、自分の両親が理解してくれないことに悩んでいる。手術も考えておられて、職場は3か月  の休暇を認めてくれていること。職場の理解は割とすんなりいけたということで、聞いていた私たちも、  県内の職場でそんな理解が進んでいるところがあることに喜びを感じた。まだ、まだ壁は高いと思ってい  たので。
   今自分は、子どもの学校で理解をしてもらうよう学校で、何かアクション起こしていきたいと思ってい  ると話された。今後自分の本来の姿Fで接していくために、何をどうしたらよいか考えているとのこと。  また、子供向けの絵本も2冊持って見えた。私たちも知らない絵本だったので、読ませてもらった。
  この会には、同じ当事者に会えると思ってこられたようだが、その時によって、参加者はまちまちなので  会ごとに違うことをお伝えし、また来てくださいねと、お伝えした。

 私自身、参加者の自分史を聞きながら、理解と支援が広がっていくために、自分はどうしたらよいか、自分 には何ができるだろうか?を考える機会でした。

* 次回は、2020年10月 4日(日)13:30~16:00です。詳細はホームページをご覧ください。  



92回目の集い 2020年6月7日
 コロナ禍の中で、いろんなイベントが中止されている中、関係性やコミュ
ニケーションが大切だと言っておきながら、「自粛」の言葉に閉鎖的になっ
ていくばかりで、ふと、セクシャルマイノリティの方々のコミュニティー
は、大丈夫だろうか?ますます閉鎖的になっていないか?いろんな思いをし
ゃべりたいのではないか?と思い、感染対策を十分とった上で、開催をしま
した。
 当日は、スタッフ3名と参加者4名で、最近の世の中の様子や自分の生活、
テレビや新聞での情報など、とりとめもなくおしゃべりをしました。
参加者の皆さんに配布した資料(新聞記事他)
 🔶本の紹介文「タンタンタンゴはパパふたり」ペンギンの同性愛のカップル。他のカップルのようにたまご  を温める姿を見て、同じように石を温めるカップル。かえらない石のたまごを温め続けている。それに気  づいた飼育係が・・・素敵なペンギン家族の誕生となった。ぜひ絵本を買って読んで欲しい。
 🔶三重県の性的指向暴露、条例で禁止記事(2020年6月4日)
 🔶多様な家族全てに支援を。「1世帯2枚の布マスク」「世帯主にまとめて給付する10万円」コロナウィ  ルス対策では、個人よりも家族単位の施策が目に付く。多様な家族の在り方への想像力が、政治にかけて  いないか?(2020年6月5日)
 🔶同性パートナーへの遺族給付請求棄却 同居20年の原告「つらさに性別関係ない」性的少数者への差別  「放置」(2020年6月5日)
 🔶男性カップル拒否、尼崎市ラブホテルを行政指導。尼崎市が同性カップルを夫婦とみなす「市パートナー  シップ宣誓制度」に申し込んで、関係を証明する受領証を得ていた。(2020年5月17日)
 🔶性的指向上司が暴露20代男性精神疾患訴え労災申請へ(2020年5月25日) 

【参加者のコロナ自粛中の様子など交流しながら、日ごろの思いを話そう】
 🔶巣ごもり状態だった。何も動いていない。これからどういう生活をしていこうか?0に近い状態。市役所  の異動があり、また一から説明に行かないといけない。勇気を振り絞って行かないといけない。
 🔶岐阜新聞の「素描」の原稿依頼を受け、書くことになった。660字の中で、どれだけ言いたいことをま  とめられるか?また、伝わるか?ぜひ読んで欲しい。大垣女子短大でトランスジェンダーについて講義し  てほしいと言われたが、オンラインだからイヤだと思っている。カメラに向かってしゃべるので、学生の  反応がわからないまま話すのが不安。
 🔶人権教育をやっていれば「性的少数者」といわなくて済むはず。性的少数者なんて言われたくない。ごく  普通に生きている人間である。性的少数者というのは、納得いかない言葉である。これに代わる言葉が欲  しい。
 🔶マイナンバーカードを作った。免許証には性別はないが、マイナンバーカードにはある。しかし、カード  カバーをもらうと、性別が隠れるようになっている。マイナンバーカードを作ったら、カードカバーを要  求するともらえて、性別が知られたくない方には便利である。岐阜市市役所の方もそのことを知らない人  もいた。
 🔶岐阜市役所の男女参画課のMさんSさんに会ってきた。LGBTの第2弾パンフレットを作製した。生徒  から300通の手紙が届いたと言っていた。
 🔶コロナ自粛で「なまかわしてもいい」「このままでいいんや」となんか、なまかわでいることが肯定され  た気がした。
 🔶同性婚の判決はひどい。事実婚がOKなら、同性婚もOKなのでは?
 🔶よく社会通念上というが、社会通念しか判断基準がないのか?裁判所の匙加減では困る。
 🔶ワイワイサロンは6月20日南部コミセンでやる。確実に連絡先を聞き、主催者側が把握することになって  いる。
 🔶コロナの影響で、自然にアウティングされてしまうのではないか?クラスターが発生すると自然にアウテ  ィングになってしまい、「あ~あアの人そういう人なんだ」ということにならないか?



91回目の集い 2020年4月5日
 世の中、変わってきたこともある。同性カップルが増えてきた。
自分は、よく見る。以前と比べると、増えている。
トランスジェンダーも見る。ピンとくるんだ!
 <新聞記事 2020年2月~2020年3月>
・岐阜県教育委員会は、高校の制服を性別にかかわらず選択できると校則に明記するよう全県立高校に要請した。
・2/3、同性同士の婚姻を認める法制度の実現を求めて、同性カップルら国を提訴した「結婚の自由をすべての人に」訴訟の第4口頭弁論が、東京地裁で開かれた。同性婚を認めない民法は、「これで生きていけるのかという絶望感を体験している」と、憲法24条2項に違反していると主張。
・トランスジェンダーへの人権問題を考える企画が、関西大学梅田キャンパスで開かれ、135人が参加した。MtFの人が「彼」と呼ばれる等、分かりにくい差別があり現実は複雑だ等。
・2/13、同性愛者を公表している米ハワイ州最高裁判事のサブリナ・シズエ・マッケナさん(東京都出身)の講演会が岐阜市であり、130人が参加した。米国でのLGBTをめぐる差別や権利獲得の歴史を解説した。「同性婚を事実上認めている国は30ヵ国近くあり、主流。認めていない日本は珍しい」と指摘。この講演会は、岐阜市女性センター「ハートフルネットぎふ」と岐阜大学の立石・三谷ゼミとの合同企画で実現したものである。ゼミ学生からの「多様な性」についての研究発表もあった。
・2/14、安倍内閣は婚姻を定めた憲法24条について、「同性婚の導入は検討していない」とする答弁書を閣議決定した。
 ・三重県の高校生らでつくる団体の委員長のHEさんは、トランスジェンダーへの理解を求め、LGBTに関するシンポジウムやイベントでレインボーのタオルを販売する等の活動をしている。将来の夢は中学・高校の教師。差別や偏見はいけないと伝えたいと。
 ・性別を変更する際、結婚していないことを要件の一つとした性同一性障害特例法の規定が、幸福追求権などを定めた憲法に反するかどうか争われた裁判で、最高裁は違反しないと判断を示した。
・東海大学のT教員は「中学生に人気のバラエティ番組等で、性的少数者の容姿や物言いをネタに貶めた笑いを取ることがあり、番組制作者は考えるべきだ。講演に行くと、校長が多様性を重視し人権教育に熱心な学校は、生徒からの質問が活発で自分の言葉で語る。同調圧力がないので、安心して個としての表現ができるのだろう」と語る。
・2/24、佐賀県のLGBT支援団体SOiGIEs(そいぎーず)では、第3回佐賀LGBTs成人式を開き、50人が参加した。ファッションショーやミニ結婚式も行われた。
・3/4、同性同士の事実婚をめぐって異性間の事実婚と同等の法的保護が認められるかが争われた訴訟の判決が東京高裁であった。「同性同士でも、婚姻に準ずる関係から生じる法律上保護される利益を有する」と判断した。同性事実婚に法的保護を認めるのは、高裁判決では初めて。
・名古屋市に住む30代の男性同士カップルが親元で暮らせない子どもを育てる「養育里親」の認定を受けた。里親希望者は、里親に必要な知識や技術を身に付ける研修や調査を受け、専門家議会の審議を経て認定される。2016年大阪の男性カップルも認定を受けた。
・同性婚訴訟で、「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立」という憲法24条1項について、「両性の合意」は男女だけのものという議論があるが、原告側は、戦後、明治民法下の戸主の同意なく当事者同士で結婚できるよう、個人の尊重と男女平等の実現を目的にしているとする等の制定過程から同性婚は排除されていないと主張する。
・FtMの遠藤さんの新刊『ひとりひとりの「性」を大切にする社会へ』は、性の多様性の視点から国語辞書の書きぶりを取り上げている。例えば、15冊の辞書では、「恋愛」について大半が「男女間」が前提だが、(まれに同性同士)と多様性に触れる辞書があった。その辞書は2002年の初版では「異性」だったが、第2版では語訳が変わっていた。
・にじいろかぞく① 子育てをしている女性同性カップルが語る。自分たちの家族は、親にとっても子どもたちにとっても「普通」。違うのは家の外でのことや、学校の先生や保護者とのこと。が、その関係も近年良くなりつつある。
・にじいろかぞく②「にじいろかぞく」は、子育てをするLGBTの親たちを中心とした会。10年前に立ち上げ、ホームページに少しずつ集まってくれ、LGBTの家族と知れば知るほど「ただの家族」と教わってきた。
・にじいろかぞく③ 10年前に悩んだ挙句に結婚式をした。その日を機に、親きょうだいも家族なのだと理解を深めてくれた。大好きな人たちに祝ってもらえたという体験は、人生を生きていく支えになった。
・にじいろかぞく④お互いの連れ子と共に暮らすようになって数年が経った15年前、自分の子どもが1週間程の入院から退院する日、仕事の都合でパートナーに退院手続きを任せたが、急に再入院することになった。しかし、同性パートナーでは再入院手続きができないと断られた。ショック!自分たちの関係性が証明できなかった。その後、パートナーシップ宣誓ができるようになったが、法的保障はない。現在、同性カップルの人にも結婚制度をという訴訟の原告になっている次第だ。
・同居生活40年以上続け、急死した同性パートナーの火葬への立ち合いを拒否され、財産を相続できなかったのは違法だとして、親族に財産引き渡しや損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は請求を棄却した。生前に、パートナーと財産贈与の合意があったが、供述以外に証拠がなかった。
・100年に及ぶLGBTの権利回復の運動を学ぶ「LGBTヒストリーブック(日本語版サウザンブックス社2600円)」が出版された。アメリカでは、2015年に同性婚が合法化されたが、そこに至るまでの運動の歴史を子供たちにも分かりやすく伝えようと作られた。
・LGBTであることを公表し,音楽活動をしている長野県の中学3年生のFtMのMさんは、不登校や高校受験を乗り越え、この春高校進学を果たす。
・発達障害があり、トランスジェンダーFtMの男性が、「ダブルマイノリティの自分が嫌だった」「受け止めてくれる人と出会ったことで少しずつ自分を受け入れられるようになり、救われた。」と。特別支援高等部の時、性教育をしてほしいと先生に訴えたが、七生養護学校事件などを理由に断られた。原告団長の日暮かをるさんに出会い、行動を広げていった。
・男の体で女だと思って育った。同性愛者だとカミングアウトできる環境はなかった。ニューヨークの大学時代に様々な人と出会い、自分を応援してくれる人がいると感じた。帰国し、自分のルーツや良さを知るために僧侶の資格を取り、活動している。
・2/9、スイスで性的少数者差別を禁止する改正法の国民投票が行われ、賛成が63%。大都市ジュネーブでは76%だったが、一部地方では反対が多くなった。

<情報交流  コロナ問題により、いつもより早めに終わりました。>
・コロナウィルスの三密で、岐阜性教協の5月の例会も6月の総会も、どうなるか分からな
いね。
・大学の新入生は、入学式などがなく、単位の取り方も分からないまま進んでいくのか。
・うちの町内は、転居してきた人が多いから、町内総会の参加者も多い。集まるのも大変。
・映画館も隣同士の席は使ってない。
・小学校は、二つに分けて登校らしい。時間数が少ないから進度も遅いのでは?
・学習内容が精選されるのか。音楽や体育等の実技科目は残るだろうか。
・一軒30万円支給と言っても、申請しないともらえない。
・市役所にはテレワーク等で半分しか出勤してないから、申請しに行くのも大変じゃないか。
・政府の決定が遅いよ。
・テレビをつけても、コロナばかり。
・お花見も行けない。
・競馬は、券をネットで買うから、景気良さそう。
・食料の自給率を上げないと、いかん。非常事態時に、外国が日本へ輸出してくれない。
・消毒液は持ち歩いている。トイレやノブやエレベーターなど、拭いてから触っている。
・顔の粘膜は触ってはいけない。
・トランスジェンダーFtMの杉野さんは、3人で子どもを作ったと、テレビでやってた。
・子どもとの関係は、戸籍上はまだ不安定だ。
・明治時代に決めたままの民法だから、人権を保障するために変えないといけない。
・家父長制度の名残がまだあり、自営業の女性や息子の保証が守られていないままだ。
・教育も変えないといけない。
・指導者が古いままだと、変わらない。
・未だに、イエスマンを取り上げる傾向がある。
・社会は、本当に変わらない。
・テレビで見たが、広島県の教育長は、変えようとしている。
・世の中、変わってきたこともある。同性カップルが増えてきた。自分は、よく見る。以前と比べると、増えている。トランスジェンダーも見る。ピンとくるんだ。
・鋭いんだ。
・テレビで、「7歳の時にゲイだと思った」という人がいた。7歳で、分かるのかなあ。
・今の子は、3歳の頃から自分の服を選んでる。
・家庭によって経済力が違うから、選ぶ服も家庭による。貧しくて選べない子もいる。そんな子は、「自分に合うファッションだ」と主張すればいいとテレビ番組で言ってた。
・なるほど。
・幼稚園では、ジェンダー意識を植え付けているね。未だに、名札の色を、男は青女はピンクにしている所がある。
・おもちゃも、小さい時から、男女別に分かれている。
・幼稚園教諭の教職課程で、教えないといけない。
・ようやく最近、左利きの道具が、ぞくぞくと出てきたばかりだ。ハサミだけは以前からあるが。いろんなことがまだまだだ。
・岐阜市がジェンダー意識改革や多様な性についての学習資料の「大切なあなた大切なわたし」を作成し、学習した生徒から感想がたくさん集まっているって。担当者が、それを分析するらしい。ジェンダー意識を変えるのにいいことだ。
・飛騨市は、パートナーシップ条例を導入したが、まだ施行はしていないらしい。
・岐阜市や岐阜県内で、選挙票の性別欄をなくしたことは早かった。
・どの市にもなくしてほしいと要望しに行くつもりだったが、全部いかなくて済んだ。

*2/3に、岐阜県内の県立高校の制服は、スカートもズボンも選択制にすると発表しました。その後、コロナウィルス問題で休校が続き、制服についてどんな反響や影響があったのか、分かりませんが・・。


<LGBTに関するお知らせ> 
・「わいわいサロン(ぎふ、ぱすぽーと)」参加希望の方は、下記にお問い合わせください。
問い合わせ https://gifu-passport.com/salon
・はろっと!ぎふ  @halotto_gifu  
予定していた春休みカフェ貸切企画は、新型コロナウイルスの社会情勢を鑑み、開催を中止するそうです。今後の開催日は未定です。 
・LGBTの家族と友人をつなぐ会(名古屋ミーティング)
今後の開催は、HPをご覧ください
又は E-mail nagoya@lgbt-family.or.jp(@を半角の@に変えてください)
・「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(運営:行政書士大橋事務所)」があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」  
スマホ(Android/iphone)にも対応OK。
*新型コロナウィルスに係るイベント等の自粛により、中止する場合があります。
それぞれのHPをご覧ください。


90回目の集い 2020年2月2日
 いろんな人がいることを、学校で教えてほしい。
例えば、通常学校と同じ敷地内に、特別支援学校を作らないと、
いろんな人がいることを知らずに大人になってしまう。
枠は作らないで。
みんな一緒に育っていく方が、社会に入りやすい。認めやすい。
 <新聞記事 2019年12月~2020年1月>
・トランスジェンダーの心理的ストレス軽減のため、既に2012年厚労省から、健康保険証の性別を裏面に移したり通称名を表記したりできるとする連絡が出されていた。これをS氏が昨年の11月に知り、在住の市役所に要望した。役所では表記変更への準備を進めている。県下の幾つかの自治体が、HPの掲載を検討中とのこと。
・12/3、性同一性障がいと診断され、8歳の長女はいるが過去に離婚し親子として生活したことがなく、戸籍上の親子関係しかないというMtFの人が、戸籍上の性別を男性から女性に変更するよう求める審判を神戸家裁に申し立てた。既に、性別適合手術を受け、女性的な名前に改名し女性として働いている。だが、戸籍上男性の為、男性用トイレの使用を指示されるという。性別変更を認めている国で、未成年の子がいないことを変更の要件とするのは、日本以外ないという。
・戸籍上男性であるMtFの経済産業省の職員が、勤務先の庁舎で女性用トイレの利用を制限しないよう求めた訴訟の判決で、東京地裁は、制限を「違法」とし、国に慰謝料など132万円の支払いを命じた。職員は、性同一性障がいと診断され女性として生活している。健康上の理由で性別適合手術は受けていない。民間企業では、トランスジェンダーの人に制限なくトイレ使用を認める例があり、「国民の意識が変化している」とした。
・12/10、同性カップルなど多様な家族の形を考えるイベントが慶應義塾大学日吉キャンパスで開かれた。自治体にパートナーシップ制度を求める会の明治大学教授のSさんは「それぞれがどのように性にかかわっていくかを自分で決定できる社会・権利を求めている」「同制度が31自治体に広がり、20の政令市のうち8自治体で導入されている。来年には過半数になる見通しだ」と述べた。
・4年前の同性愛者だとアウティングされ命を落とした一橋大学(国立市)の大学院生の事件を機に、同大の卒業生が立ち上げた「プライドブリッジ」と同大ジェンダー社会科学研究センターの共同事業で、当事者が大学で安心して過ごすためのプログラム「プライドフォーラム」が始まった。すべての学生や教職員が希望をもって自分らしく生きられる大学にすることが使命だという。国立市では、全国初のアウティング禁止条例が施行された。
・セクシュアルマイノリティと人権を考える会のKさんは「震災は普段隠れている様々な問題が深刻化されると言われている。例えば、ホルモン投与しているFtMの人は、男性ホルモン摂取ができず月経が再開するかもしれない。だが、髭など男性化しているため生理用品がもらえない、トイレや共同風呂の使用が難しくなる、避難所で、同性パートナーと離れ離れになるかもしれない等・・・。避難所には、相談窓口は勿論、様々な人が存在しているという認識に立てる人が増えてくれることが安心に繋がる」と、話す。
・「小学校高学年で同性愛を自覚し、自殺を考えるほど悩んでいた。どう生きていけばいいかロールモデルがなかった」「家で一緒にご飯を食べているとき、いいなと思う」「朝、起きた時にパートナーと愛犬がとなりに寝ていると居場所だと思える」と、香川県のKさんとTさん。「同性同士で結婚できないのは憲法違反」と全国12組の同性カップルと裁判を起こした原告の2人。同性婚が法的に認められず、同性カップルは大きな不利益を被っている。
・トランスジェンダーを公表した新宿区議のTさんと参院選愛知選挙区候補のSさんが、ジェンダー平等とLGBTに関する差別について語り合った。「『生産性』発言に怒りを感じた。自分は子どもはいないし弟は障がい者だ。『生産性』で人間の価値をはかるのはおかしい」「内閣は“国家の役に立つ人間が大事”という。役に立つかどうかで決めないでほしい」「性は様々で、トランスジェンダーにも異性愛者も同性愛者もいる」等々・・。
・不法就労などを理由に退去強制令が出された外国人を収容する出入国在留管理庁の収容施設では、トランスジェンダーのペルー国籍のMtFの人が、収容中に男性として処遇されたのは人権侵害に当たるとして、彼女の関係者が批判の声を上げている。入管施設ではLGBTへの配慮に関する規定はない。専門家は「時代遅れの対応」と指摘する。日本人が多く収容される刑務所などでは、2011年には既に対応の指針がある。
・ドキュメンタリー映画の「性別がない!インターセックス漫画家のクィアな日々(渡辺正悟監督)」が「台湾国際クィア映画祭2019」に招待され、反響を呼んだ。当漫画家の新井氏は、「女性として育てられていたが、違和感があった。30歳で受けた染色体検査でインターセックスと判明。女性男性でなく、真ん中のまま生きるというのはなかなか理解されにくい」と語る。映画には、誰もが「自分らしく、自分を大事に生きよう」というメッセージが込められている。
・青年同士の恋愛を描いた映画「his」。同性間ならではの困難や社会の現実に直面しながらも、共に人生を歩むカップルを描いた映画だ。
・12/4、香港では、十周年を迎えたLGBTのパレードが今年は許可されず、集会のみとなった。香港政府は、デモ取り締まりを強めており、そのあおりを食った形だ。
・英国の「レガタム研究所」がLGBTの人たちを受け入れる傾向がこの10年で世界のどの地域でも強まっていると公表した。受け入れようとする傾向は、167ヵ国のうち111ヵ国になった。東欧とサハラ以南のアフリカ以外で見られるという。

<情報交流>
・3/18に、岐阜県主催の企業向けLGBT啓発イベント(新型コロナウィルス感染予防症拡大
防止により中止)がある。LGBTの人も受け入れている企業の話も 聞ける。一般企業の人は勿論、多くの当時者に参加してほしい。
・自分の性別に違和を感じる人は、保険証に「性別は裏面に」と書いてもらえることになっている。もう8年前にその決まりができている。自分(Sさん)は、K市で最初に書き換えてもらった、県では2番目。
・日本で全体の数パーセントのトランスジェンダーがいるが、仮に少なく見積もって85万人としても、その中の7000人だけが戸籍変更しただけ。後の人は、 手術を望まなかったり結婚していたり戸籍変更を望まなかったりいろいろな理由で 戸籍を変えていない。でも、性別に違和は感じている。保険証の性別欄で医者に行けない人もいる。ぜひ、この「性別は裏面に」と書き換えられることを知ってほしい。
・性別違和に苦しんで手術する人がいる。が、手術後の姿を商売に使うためといって、外国で簡単に手術する人もいる。
・女装して性加害する人もいる。
・入院ともなると、性別が違う病棟は嫌だろう。
・10年くらい前は、FtMの人の戸籍に、「但し元は女性」と書いてあるが、消してほしい。
・それはできるだろう。住民票ではできたから。改名したら、前の名前は消せた。
・公的証書は、本人が希望するように書いてもらわないと困る。
・前例がないからと、動かない役所が多い。
・性別欄が変わったという保険証をどんどん使い、医者に慣れてもらいたい。
・いろいろな人と実際に会って話すと、よく理解できるもんだ。
・交流会も増やすといい。
・そういえば、自分たちの地域でブラジル人との交流会をやることがあるが、子どもたちはすぐになじんでいる。子どもの頃から、様々な国の人や肌の色の違う人、LGBTの人、車椅子の人等いろいろな人と会うといいんだ。
・今、学校の子どもたちは、一か月に一度はLETと会うから、外国に人に慣れている。
・国が、市が、でなく、一人ひとりを大切にする姿勢が大事だ。
・変えるためには、一人ひとりが自分を大事にし、動ないといけない。
・昨年の10月に正式に名前を変更し、所在地の市役所で保険証の性別欄を「裏面に・・」との書きかえに行くと、「前例がないから分からない」と言われ、今年の1月初めにやっとできた。新聞社が取材に来ていたので、載ると思う。
・県下のトランスジェンダーの人に知ってもらいたい。県や市の広報誌にも掲載してもらいたい。
・選挙の投票所入場券に性別欄をなくすことになったが、1・2という番号が書いてあって性別だと分かる。トランスジェンダーの人の顔を見て、「〇〇さんですね」と確認したいのだろうが余分なことだ。何のために性別欄をなくしたのかを、研修してほしい。
・八百津町であった印鑑証明書の性別欄削除の件で、他の市も申し入れ書をもっていく前に、市長面談が決まったり新聞に載ったりして、実施されるようになった。G市は全ての公文書の中の性別欄が必要かどうか検討し、不必要なら削除する取り組みをしつつあるという。
・県下の市町が取り組んでいると言われたが、某市に整えているか電話で聞くと、まだできていないと言われた。ちゃんと、通告してほしい。
・言わないといけない。言う人、後継者も作らないと。
・若い後継者がほしい。自覚のある人!
・本当に、啓発してほしい。
・ありのままの自分で、みんなに受け入れられているから、わざわざ啓発活動まではしたくないという人も、少なからずいる。
・10~20年後には解決していく。一人ひとりが強く生きていけば、いいんじゃないか。だから啓発はしないと。
・活躍している人はいいが、待っているだけでは、我慢できない。まだまだ表に出られない人がいる。出ても、周りに理解されない人がいる。だから、啓発しないといけない。
・家族に認めてもらえていない人もいる。
・性別適応手術をする人は、戸籍を替えたいからする。が、医療関係者で「ややこしいからそのままでいいんじゃない?」と言う人がいる。
・手術をして後悔をする人もいる。ホルモンのバランスが崩れ、生活しにくくなって。
・幼稚園に行くくらいの子は、いろんなことを覚える。
・その頃から教えてほしい。
・幼稚園教諭や保育士等が、子どもたちに性のジェンダー教育をしてほしい。いろんな考えやいろんな人がいること、固定観念を植え付けさせないように。
・3歳の子も、自分で選んで服を決めている。親が言っても自分で決めた服を着る。自分の意思を持つことが大事だ。
・個を大切に、自分の意思をもつ力をつけてきた子どもが、学校の一斉教育になじめなく、不登校が出る訳だ。
・当事者は自分から言わない。当事者でない人は人によると言って、無関心の人が多い。
・N市のトランスジェンダーの医師が、在住の町の人に、トランスジェンダーって知ってるかどうかを聞くと、知らない人が多かったそうだ。
・いろんな人がいることを、学校で教えてほしい。
・通常学校と同じ敷地内に、特別支援学校を作らないと、いろんな人がいることを知らずに大人になってしまう。枠は作らないでほしい。 
・みんな一緒に育っていく方が、社会に入りやすい。認めやすい。


・・・・・・・・・・いつものように、話は尽きません。
*今回の「レインボーぎふの会」の翌日(2/3)に、岐阜県内の県立高校の制服は、スカートもズボンも選択制にすると発表しました。ヤッター!画期的!・・・でも?、かといって、突然念願の制服を着ていって、他の人たちが温かく受け入れる環境(意識・対応)作りができているのでしょうか?そうでなければ、着ていけない・・。ぜひ、早急に、対処を!
* 次回は、2020年4月5日(日)・6月 7日(日)です。


89回目の集い 2019年12月1日
・・だから、動かなくては変わらない。自分だけが当事者ではない。
当事者自身が、いろんな場に出てきて、話したいことを話してもらいたい。
皆に話してほしい。
<新聞記事 10~11月>
・MtFのYさんは中高一貫男子校の学生の頃、体育の授業は隠れて着替え、水泳はほぼ見学、男であることをはっきり嫌だと感じていた。堂々と女性の格好ができるのではと、17才からコスプレを始めた。大学、大学院へと進む間に、自分の女性の姿がしっくりくるようになった。就職活動ではMtFを理由に取り消された会社もあったが、内定を受けた3社のうち1社で現在女性として働いている。MtFの診断を受けホルモン治療を続けている。
・岡山大の中塚教授の調査で、LGBTの当事者が自身の精子を凍結保存するといった生殖補助医療を実施していたことが分かった。性別適合手術を受ける前に自身の精子を凍結保存したり、FtMの人と結婚した女性やレズビアンのカップルが、第3者から精子を提供してもらい人工授精したりするなど様々に・・。
・同性カップルの結婚を実現するための法制度を求める集会が11月19日、衆院第2議員会館で開かれた。与野党の議員に対し、全国5か所の裁判の原告が訴えた。認めないのは違憲だとする判決を勝ち取ること・民法の改正・市民の意識喚起の3点を指摘した。在日米国商工会議所のクリストファー会長は、「・・G7で同性婚法制化していない国は日本だけ。やがては日本で働くことをあきらめる人が出るだろう・・・。」と指摘した。
・愛知県の30代のT氏O氏のゲイカップルは、重婚の禁止や同居義務、財産の共有など 2人の関係を示す15㌻にわたる書面「結婚契約等公正証書」を作った。また、病気や加齢等で判断能力が衰えた際代わりに意思決定する「任意後見人」を互いに委任する証書もそれぞれ作成し、40㌻93項目に上った。費用は12万円。男女の結婚なら婚姻届けを1枚役所に出せば済むことだが、同性婚が認められていない日本では法律上は「赤の他人」なので、「男性同士でも限りなく男女の婚姻に近づけたい一心で作った」という。
・前記のT氏O氏カップルは、子どもを育てたいと児童相談所に「養育里親」を申し込んだ。だが、2人は法律上は「赤の他人」なので、将来的に親子関係を結べるのはどちらか1人。その親権者の方が急病等で亡くなると子どもは不安定な立場に置かれることになる。男女間で認められることが、なぜ同性間では認められないのか・・。
・前記のT氏O氏カップルが、同性婚が認められているオーストラリアへハネムーンに出かけた。人混みのシドニー等では、たくさんの同性愛者たちが当たり前のように寄り添う。T氏O氏たちも恋人として振る舞っても周囲は全く気にしない。彼らは、「日本も、結婚を選択する自由をすべての人(ケシスベ訴訟)にあたえるという先進国らしい判断をしてほしい」と願う。
・G市在住のH氏S氏は戸籍上は女性の同性カップルで、S氏の大学卒業後に結婚をする予定だ。「心は男性よりの中性」のトランスジェンダーのH氏は、胸は切除したが性別適合手術はリスクを考えて受けるつもりはないので、戸籍は女性のままだ。しかし、民法は両性は男性女性という前提で運用されている。まだまだ政府の見解は固いが、パートナーシップ条例は広がりつつあり同性婚が認められる社会に少しずつ近づいている気がする。
・M氏は「プライドハウス東京(性的少数者とスポーツについて考えてもらうため、イベント開催や情報発信する期間限定の施設)」の運営責任者。母校の一橋大でゲイを暴露された大学院生が転落死した姿が自分と重なり、会社を退職しこの活動に専念すると決めた。
・北アイルランドで、同性婚と人工妊娠中絶を合法化する法律が発効された。
・南米ブラジルで、LGBTの人たちを対象にした初めての銀行「プライド銀行」が営業を始める。米国でも来年LGBTの人たちを優遇する「スーパービア信用組合」が発足する。
・サモアでは、8月の週末の夜、その年の「サモアの顔」となるファファフィネを選ぶ国家的行事である「ミス・サモア・ファファフィネ・パジェント」というショーが行われる。
「ファファフィネ」とは、男性に生まれながら女性として、あるいは女性のように生き ることを選んだ人のこと。
 
<情報交流>
・先日母の3回忌の法要を、男性として行なった。
・体に変化が生じるようになってから、最近胸に痛みが出てきた。胸が発達してきた。受診したら貧血と言われ、サプリメントを飲んだら治った。副腎関係と心臓の弁辺りが調子悪い。副腎に腫瘍があるが、大きくはないので大病院で再検査をすると手術はしなくてよかった。最近、友だちの仕事を手伝うことになった。忙しくて疲れ気味だ。幼い頃、自分は弱い子だったので、いじめられていた。強くなるために空手をした。
・皆さんにコーヒーを飲んでもらって喜んでもらっている。MtFのSさんに自分たちの会で話をしてもらった。皆の参考になった。当事者の話を聴くことは、話を聴くだけよりよく分かる。目からうろこ状態だ。性的マイノリティだけでなく、障がいのある人はいっぱいいるのに、「生産性」だけで判断してほしくないね。政治する人が、いろんな人がいることを知った上でいろいろ判断してほしい。障がいのある議員が出てきた から良くなっていくのかなと思う。自分も性的マイノリティの方の気持ちを少しでも分かるようになりたいと思っている。当事者の方に会える機会は少ない。通りすがりで会っているのかもしれないが、分からない。Sさんと繋がりができてよかった。トランスジェンダーとしてSさん自身がどう生きているか等の普段の話をされたので、聴きやすかった。
・今年、いろんなところで話す機会をもらったが。最初は構えてLGBTとはなどを話していたが、トランスジェンダーとして自身の生き方を話すようになったら、伝わるようになった。
・自分自身、いろんな当事者の相談にのって話しているうちに、自分の生き方を話した方がいいと学んだ。
・当事者の若い子たちに聞くと、相談TELは1~2回はするが、なかなか伝わらないからしなくなったという子が多かった。中には分かってくれる人もいるから、どんどんTELするといいと言っている。
・FtMの方の手術のことをTVでやっていた。子宮も卵巣も取り女性で過ごしている人や、どうするか迷う人等、いろんな人がいることを知った。大変なことだと学んだ。
・手術後、ブルーになった人と会ったことがある。MtFの人で、後悔していた。術後の爽快感が持てなくなった。性を変えることに憧れていたというケースだ。名古屋のトランスジェンダー医師の「ムトウ姫」さんによれば、「性を変えるとリスクを負うという危険性はある」と言われた。手術後の性の生活を十分に体験してみて、いいとなってから手術をした方がいいと思う。「性同一性障害」の診断が簡単に出た人ほど、簡単に手術をしがちだ。日本は、戸籍を変えるのに、たくさんの垣根があるのは、人権侵害だ。ドイツは人権尊重の考えで、手術をしなくても戸籍の性を変えやすいし、元に戻せやすい。手術をしなくても、戸籍を変えられるようにしないといけない。
・戸籍を変えるのに手術を強要してはいけないと、WHO(世界保健機構)から既に2014年に通達が出ている。
・手術をして、後悔している人がいるんだ・・。
・日本は、後戻りができないことが多い仕組みになっている。前へ進めるのに、時間がかかる・・・。
・だから、動かなくては変わらない。意見を言うだけでは変わらない。
・2014年、健康保険証について、戸籍を変えたら、表に性別を記載せず裏に変更前の性別を記載することになっていた。今年の10月に戸籍の名前を、正式にSに変えた。でも、自分の自治体で保険証の性別の記載変更ができなかった。なんと、自分の自治体も県庁所在地のG市もその決まりを知らないでいることに驚いた。県に、県全体の実状を、自治体で把握しているか調査してほしい。やっていなければ、文書で通達してほしいと言った。実施してもらわないといけない。
・県内の高校入試に性別の記載が無くなった。選挙票も記載がない。いろんな書類に性別が不要なものは無くなった。
・保険証にも性別はいらないから要望した。春には実施してほしい。性を書かないことを望む人が一人でもいれば、対応できるようにしてほしいと、県に要望した。
・自分だけが当事者ではない・・。当事者がいろんな場に出てきて、話したいことを話してもらいたい。皆に話してほしい。深刻に悩んでいる当事者もいれば、家族が理解し幸せな当事者もいると新聞にも載っている。G市にも同性婚を公表している人が いて、集いを運営し頼もしい。でも、このカップルは、やがてはG市から出るそうだ。
G大学の性的マイノリティのNサークルの顧問も退職が近いらしい。両方のサークル共に、途絶えず次に繋がるようになってほしい・・。でも、G市にも自分たちのことを分かってほしいという声が現れるようになって、心強い。
・自分のことが新聞に何度も載ったが、「載っていたね」と言う人は少ない。関心のない人が多い。読んでも気にもとめないし、読みもしない。何度もメディアに載らないと、世間に通じない。当事者にも、「保険証に性別を書かなくてもいい」等、変わってきたんだと伝えたい。医者へ行きやすくなったから行ってもらいたい。そもそも、全員が保険証の裏に性別を書くようにすればいい。
・LGBTという言葉が知れ渡っていい時代になったと言っても、MtF・FtMでないとわからないことがいっぱいある。
・キャッシュレス化してるけど、名前を書かなきゃならないから、カードを作れない。
・同性愛者も同性愛者でないと分からない悩みがある・・。

・・・・・・・・・・いつものように、話は尽きません。
*「…関心のない人が多い。読んでも気にもとめないし、読みもしない。何度もメディアに載らないと世間に通じない。・・」と。以前よりメディアに出てきている今がチャンス・・・関心のある人が発信しなくては・・。
* 次回は、2020年2月2日(日)・4月5日(日)です。



88回目の集い 2019年10月6日
  当事者の気持ちは理解できないけど、いろいろな人がいるよと、
知ってもらいたい。寛容さも持ってもらいたい。
「いろいろいて、いいよ」と思う人になってほしい。
町の中で、男どうし女どうしのカップルかなと思うのを見るように
なった。何となく、分かるんだ。
 
<新聞記事 8~9月>
・静岡県保険医協会理事長(歯科部会長)の山田美香さん(58才)が静岡市の講演会で、性別適合手術を受けて20年になる節目に、トランスジェンダーで苦しんできた体験を語り、反響を呼んだ。
・弁護士ゲイカップル南さんと吉田さんが大阪市内で営む法律事務所では、南さんの母ヤエさんが事務員として週4手伝っている。息子たちを受け入れるまでに10年かかった。異性愛を前提とした社会の中で、それ以外は「おかしい事」と思い込み、世間体を気にしていた自分に気付いたという。
・トランスジェンダーで性別変更したことを職場で同意なく公表され、精神的苦痛を受けたとして、大阪市の女性が勤務先の医療法人に損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。
・名古屋市の繁華街で、「名古屋レインボープライド」のパレードが行われた。当事者や支援者らで参加者は670人。人と違うから多数派と違うからと排除するのでなく、「私は赤が好き」「青が好き」と互いに違いを受け入れて認め合えれば、みんなが生きやすい。
・9/15札幌市中心街を歩行者天国にして「さっぽろレインボープライド2019」のパレードが行われた。
・当事者の居場所をつくろうと、「はろっと!ぎふ」が市内で交流会を開いている。毎月1回、JR岐阜駅周辺の公共施設や喫茶「星時」を借りて開いている。
・滋賀県内の「教育のつどい2019」の分科会で、性の多様性への理解を深める教育について交流があった。「カミングアウトできる、またはしなくても生きやすい社会をつくるのが教育の目的だ」「LGBTを理解させる授業でなく性の多様性をどう伝えるかが大切」などの意見が出た。
・9/5同性カップルに婚姻が認められないのは憲法違反だとして、福岡市の同性カップルが、福岡地裁に国を提訴した。
・同性パートナーと米国で結婚した女性が、相手の不貞行為により破局したとして、慰謝料などの損害賠償を求めた訴訟の判決が宇都宮地裁真岡支部であった。「同性カップルでも事態に応じ法的保護の必要性は高く、内縁関係に準じた保護を受けられる」として、相手に110万円の支払いを命じた。
・米国で日本の男性と同性婚をし、東京都内で同居しているアンドリューさんが、日本国内で長期の在留資格を得られないのは憲法が保障する法の下の平等に反するとして、国に在留資格を求めて東京地裁に提訴した。また、家族とを生活する自由を侵害されたとして、国に損害賠償を求める訴訟も起こした。
・私立宮城学院女子大は、戸籍上男性だが女性と認識しているトランスジェンダーの学生の入学を2021年度から認めると表明した。国立のお茶の水女子大と奈良女子大は、2010年4月から受け入れを始める。
・宮城県は、県民にLGBTなど性の多様性なあり方について認識してもらい理解を深めてもらおうと、8/1夜から1週間、県庁をレインボーカラーでライトアップした。
・茨城県で今年7月から「いばらきパートナーシップ宣誓制度」が」始まった。同性カップルが県に宣誓書を提出し夫婦同様の扱いを認めるもの。同制度が開始し、16組のカップルが宣誓書を提出した。
・笠松刑務所に服役中のトランスジェンダーの受刑者が、本人の性自認に合った髪形や下着の着用、カウンセリングの受診が受けられないのは人権侵害だとして、岐阜県弁護士会に人権救済を申し立てた事を受け、同弁護士会は是正するよう同刑務所に勧告した。

<情報交流>
・ホルモンをしただけで、肉付きも骨格も変わってきた。家族には気付かれてない。  
・辛かった時は?
・高校生の時、女の子には恋心が起きなかった。男の子より女の子と話すのが楽しかったし、女の子の友だちが多かった。卒業後は背広が嫌で、髪を伸ばし私服で働ける所に就 職した。
・自分は、男の子も女の子も好きになっても、同じような気持ちだから、まっいいかと思った。別に困っていない。中学生の時に、講演でLGBTのことを聴いていたし、高校でも聴いたし・・。
・「ぎふパスポート」の集まりも、レインボーのこの会と同じように、喋りたければ喋ればいいっていう会なんだ。
・自分の彼女は、こういう会で知り合った。トランスジェンダーだよ。
・彼女から、ホルモンのこと等をいろいろ教えてもらった。
・ホルモンのお陰でか、肌がきれいに若くみえるようだ。
・ホルモンを打たないと、どうなるの?体調は?
・体調は悪くならないけど、胸が小さくなる感じがする。
・国会図書館(京都市内)で、LGBTに関する資料をコピーしてきた。ネットではもう出てこない。改憲されたら・・、改憲草案24条が問題(多様な家族を認めない。育児や介護の負担増、結婚・離婚も不自由になる?! 結婚、離婚、住居の選定も本人同士“のみ”では困難に。ジェンダーの役割を固定へ)。
・今年2回県議とLGBTについて話す機会があった。勉強したいから教えてくれと。互いに忙しいから、なかなか会えないが。また、会う。
・自分の体調はいい。診てもらっているしホルモンを続けている。主治医もLGBTに関して勉強中。
・トランスジェンダーの方はトイレの使い辛さがある等、いろいろ勉強になるので、聴かせてほしい。新聞に、アメリカで同性婚したレズビアンの一方が不貞し、関係が破綻し、訴訟した判決が事実婚と同様に被告女性に慰謝料を支払うよう命じたとある。レズビアンの方の不貞相手が男性(MtF)とある等、全体にどういう件なのか。
・同性婚した二人(7年間同居)が子どもを持つために、一方が精子提供したMtFの人と特別な関係を持ってしまった。MtFの方は女性だ。日本では法的に認められていないが、同性カップルも事実婚として法的に判断されて画期的だ。
・正義と合法が一致しないといけない。親が性加害しても無罪とか原発の責任が企業側にはないとか、一致しないことがいっぱいある。
・18才は選挙権があるから、政治経済のことを大いに学ばなくちゃ。
・若い時、労働組合を作ろうとした。圧力をかけられた。
・そうそう、組合つぶしもあった。
・管理職にもなれなかった。少し経つと、ある程度の割合で組合の人も管理職になった。
・今、学校の先生たちは、政治のことを話してはいけないという雰囲気だ。
・指導要領に書いてあることだけやればいいと言われているが、性教育にも圧力をかけられている。エイズになっても、知識がないから放置し発症してから気付くのではいけない。ちゃんと教えないと・・。教えないで、どうする。
・指導要領は、参考資料目安として使えばいい。実態に合わせて応用するものと、裁判官が言っている。
・今の社会の事実だけでも、教えてもらいたい。
・女性議員を増やすことも大事。
・18才で選挙権を持たせた以上、教えるべき。
・今の高齢者の戦後教育は、戦争は大変だった、多大に迷惑をかけてきた等、肌身で教えられていたから選挙にも関心が高い。だから、投票率が高い。今の若い子たちは環境が違う。政治に関心をもって、投票にいってもらいたい。
・うん、知らないからこのままでいいと思っちゃう。
・でも、LGBTのことでも勉強すると、このままではいけないと思わない?いろんなことを知ると、考えなくてはと思ってくるんじゃないかな。
・震災のことも話していかないと、忘れられてしまう。震災の被災者は半分になった。アメリカでは、津波の可能性があれば、地下に発電機を設ける。
・シャンソン発表会で、歌った。若い子にとって、政治は他人事。適当にやってくれればいいと言う人もいる。
・昔は、高校卒業後は働く人が多かった。働きながら、資格を取る人も多かった。今は、ほとんどが進学する。だが、大学生は、学費を返す為にフルバイト!しかも、就職しても借金を返し続ける子が多い。
・今の若い子は、J党に投票する子が多いそう。若い子向けにJ党がブログでバンバン宣伝している。
・当事者の気持ちは理解できないが、いろいろな人がいるよと、知ってもらいたい。寛容さも持ってもらいたい。いろいろいていいよと思う人になってほしい。
・ラグビーの選手も大坂なおみも、いろいろな日本人だ。いろいろな日本人がいると知られて、いいことだ。
・ごく親しい子には、女の子が好きと言っているが、他の多くの子とはイケメンの話をしている。まっ、しょうがないか・・。
・町の中で、男どうし女どうしのカップルかなと思う様子を見るようになった。何となく、分かるんだ。
・いいねえ。
・そうそう、夕方暗くなると、男同士のカップルらしいのを見かけることがある。昼間でも、手をつなげるようになるといいねえ。


・・・・・・・・・・いつものように、話は尽きません。
*そうなんだ!同性のカップルを見かけるようになったんですね。昼間でも、手をつなげるようになってほしい。・・・それにしても、J党は、24条の改憲草案が世界に逆行しているのに、よく出せる!実に危険です。
* 次回は、2019年12月 1日(日)・2020年2月2日(日)です。
  場所は、岐阜市徹明通7-13 岐阜県教育会館5階です。



87回目の集い 2019年8月3日
 トランスジェンダーの人は、外出しづらい。人の目が気になる。 
   「女装している人をよく見る」と言われるが、それは女装家だからだ。 
トランスの人は見られたくないから、地味な服装で外出することで精一杯。
地元では自分の姿を見せられない。都会へ出る人が多い。
 
<新聞記事 6~7月>
・2014年にLGBT当事者3人で始めた“青森レインボーパレード”が、6/30、6回目のパレードを開催し、県内外から208人が参加した。
・精神科医の香山リカさんが教えている大学生が、「人を好きになるという感情は様々。その相手が同性であっても全然おかしくない」「家族や愛はとても大切なこと」「愛し合っているのに、家族になれない人たちがいるという現状がおかしい」と、真剣な表情で言っている。
・“名古屋レインボープライド2019”が名古屋市中区栄で開かれ、600人がパレードに参加した。沿道から手を振る人やハイタッチする人の姿もあり、「ハッピープライド」の声が飛び交った。
・弁護士ゲイカップルのドキュメンタリー映画「愛と法」の上映会で、映画の主人公の南さんと吉田さんが、幼い頃から今に至るまでの思いを語った。同性愛を公言するつもりはなかったが、「様々な人がいるし、そのままでいい」と伝えたいと言う。
・K市のMtFのSさん。小学生の頃から女性の服装やしぐさに興味があった。家族や友人に言い出せず、本心を抑圧するうちに「女になれないなら徹底的に男になってやろう」と、青春時代は柳ケ瀬に学ラン姿で朝まで繰り出したことも・・。今、Sさんは、「私たちは、

特別扱いをしてほしいのではない。個人の生き方を大事にしてほしいだけ」と。
・声優のゲイ公表した三ツ矢雄二さんは、「LGBT支援を公約に盛り込んだ政党は、もっとLGBTのことを語ってほしい。同性婚の合法化を進めてほしい」という。演出家としても、男性カップルを描く芝居の上演もする。
・茨城県の大井川知事は、「パートナーシップ宣誓制度」を7/1から始めると発表した。また、県は職員採用試験の申込書や各種申請書などで性別欄を見直し、LGBT相談窓口も開設する。
・読売テレビは夕方の報道番組で、一般の人に対し「男性か女性かどっち?」と執拗に確認する取材を行い、同じ番組の出演者から「許しがたい人権感覚の欠如」と指摘された。
・日本政府は、昨年出身国で同性愛行為を理由に逮捕収監され保釈中に来日した人に、難民認定を出していたことが分かった。3月には、日本人男性の同性パートナーとして日本で暮らす台湾人男性に、在留特別許可を出していた。
・性的指向・性自認に対するハラスメント=SOGI(ソジ)ハラについて、企業に対策を講じるよう求める、パワハラ関連法の付帯決議が国会で採択されたことを受けて、国会議員らによる報告集会が開かれた。
・性同一性障害の性別適合手術に公的医療保険の適用が始まった昨年4月からの1年間で、保険が適用されたケースは4件だったと、GID学会のまとめで分かった。この間、認定病院で実施された手術は40件で、適用は1割。大半の患者が手術前に保険外の自由診療であるホルモン療法を受ける必要があるが、保険診療と自由診療を併用すると混合治療と扱われ保険適用外となる。GID学会は改善を求めている。
・S市のわかくさ・プラザで、個々人の多様性への理解を深めるシンポジウムが開かれた。参加者の高校生が「LGBTだから特別ではない。みんな違ってみんな特別なのだと気付いた」と話した。
・MtFの大学講師の三橋順子さんは語る。最近、MtF(トランス女性)への排除的・差別的な事実を歪曲した書き込みが拡散されるようになった。排除する根拠は、MtFを 「性暴力の加害者」とみなしていること。それは間違いで、むしろ性暴力の被害者であることが多い。根底には、男性による性暴力の多くが放置されてきた問題にある。
・学校には、LGBTをカミング・アウトする生徒はほとんどいないので、教師はいないと思ってしまう。しかし、必ずいる。そのつもりで、発言に配慮する必要がある。仮に、カミング・アウトされ、他の教師と共有する必要を感じたら、他に伝えてもいいという教師を本人に尋ね、承諾を得る必要がある。例え保護者にも絶対に本人の同意なしでは話してはいけない。同意なしで話すことを「アウティング」という。当事者は、誰かに伝えたい時やどうしていいか分からない時は、相談窓口があるので、ぜひ相談してほしい。相談窓口を、学校で何らかの工夫して生徒たちに知らせてほしい。性は、多様だ。誰もが自分のあり方を否定されずにすむのかを考えていきたい。身の回りに差別発言があれば、否定するなど、日常の様々な場で行動することで、社会が変わっていく。 (文化人類学者砂川秀樹の週1のコラム10~12回分)
・新宿のショーパブで売れっ子ニューハーフだった葛目奈々さんは、20代半ば十数校の護師学校に門前払いされた。「介護はその人らしくを支援する仕事、性別は関係ない」 と、介護の世界へ。デイサービスなどを経営し、LGBTが働きやすい職場作りを実践している。
・英国のウイリアム王子は、LGBT支援団体の会合で、自分の子どもたちが同性愛者であっても「全く構わない」と述べた。

・米国ニューヨーク市で、「プライド・マーチ」が行われ、15万人が行進した。
・フィギュアスケート界で公表してきた米国のジョニー・ウイアさんは、2006年のトリノ五輪で演技後、記者から演技についての質問ではなく「君はゲイだよね?」と言われ・・・。2010年のバンクーバー五輪でも・・。平昌五輪では、同性愛者の矯正を支援していた米副 大統領に異議を唱えたゲイの有名人が指示を得て、風向きが少し変わった。
・メキシコ市で、移民の人たちによる「プライド・パレード」が行われ、数万人がレインボ ーカラーの服を着て、行進した。
・北アイルランドで、同性婚と人工妊娠中絶を合法化する法案が可決した。

<情報交流>   
・ずっと引きこもりだったトランスジェンダーの人が、就職して働いている。
・自分の知人のMtFの人も、働きだした。でも驚く程の低賃金なので、労働基準監督署を紹介したら、何か月間もかかったが何とかもらえるようになった。
・最近、若い人の参加者がない。
・集まる場所が増えたからだろうか。それならいいけど・・。
・「ドクターひめの境界なき医療」というラジオ番組が8/5にある。ひめさんは、MtFの新生児医療専門の先生だ。皮膚科も内科もOK。総合病院で勤務してが、MtFと公表したら患者が混乱するからと病院から追い出されたそう。どこの病院にも採用されなくなった。診察医療に、トランスジェンダーは関係ない。差別だ。医者自体が学んでいない。
 ・I県の県医師会副会長が、LGBT当事者に対して「手術してマジョリティになれないか」と言ったそうだ。まだまだそんなレベルだ。現状は、なかなか理解が深まっていない。
・以前よりは、就職への待遇が良くなっていると聞いた。
・医者がLGBTを排除するくらいだから、女性を平気で差別するんだ。
・選挙カードの性別欄廃止というが、カードには1・2と番号が書いてある。1は戸籍の男性で2は女性だ。それが当てはまらないと思う当事者には見るのも辛い。1にも2にも当てはまらない人もいるというのに、性別欄廃止にならない。しかも、K市では、担当者二人で声を出して名前を読み合わせていた。MtFなのに、男性名が聞こえた。周囲に聞こえてしまう・・・。
・G市では、名前の読み合わせはなかった。O市では、1・2もない。バーコードチェックをしている。周囲にも本人にも分からない。
・番号を書いたり、読み合わせをしたりでは、性別欄廃止にならない。
・性別欄廃止は、トランスジェンダーのためのもの。1・2と書くのは解決にならない。受付の次の投票用紙をもらう所で、担当者がボタンを押すと用紙が出てくる。そのボタンが、性別ボタンだ。どちらを押したか分からないように覆いなどで隠して配慮してあればいいが、配慮していない所もある。元来トランスの人は絶対数が少ないのだから、見た目でボタンを押せばいい事だ。選挙へ行けなくなる。
・性別欄廃止に向けて、その意味を学ばないでいる。市が担当者向けに勉強会を持たないと意味がない。通達だけして、やったことにしているのか・・。だから、声を出して読み合わせなんかする。

・期日前投票で、G市の市役所へ行った。MtFだが、本人確認の時、担当者の態度に変わりはなかった。教育されている。
・以前は、コンビニもレジで男女の区別ボタンを押していた。
・男女区別をする意味がないからと、それはなくなった。Sのコンビニだけ続けている。
・女装の人とトランスの人の区別が分からない人がいる。マツコさんもミッツマングローブさんも女装家なのに、MtFと思っている人がいる。
・MtFの人が衣料店に行ったら、店員によって着替えていいという人といけないという人がいる。店で話し合って共通理解をしてほしい。
・トランスジェンダーの人は、外出し辛い。人の目が気になる。「女装している人をよく見る」と言われるが、それは女装家だからだ。派手な服装している人は女装家。トランスの人は、見られたくないから、地味な服装で外出することで精一杯だ。地元では自分の姿を見せられない。都会へ出る人が多い。Sさんのような人は少ない。
・知人のMtFの人は、高校時代は、男子用学生服を着ていた。体育授業も男子として。
 彼女は明るい高校時代を過ごしていた。シスジェンダーの女友だちが多い。彼女のような例は少ないだろう。人による、いろいろだ・・。
・明治時代に、国が西欧から男尊女卑の方針を採り入れただけ。それまで日本は、数%の侍を除いて男女関係はもっと緩やかで柔軟だった。
・最近、「LGBT」が浸透してきたが、その分特別なこととして考えられ、分断されてきたような気がする。ソジという言葉が出てきた。
・初めまして。また参加したい。
・今年G市役所が出した「大切なわたし大切なあなた」という人権学習冊子について、市の別館で聞いたら、「何のことか?」と言われ、同じ市役所なのにと愕然とした。
・冊子の内容を理解できなくて、せっかくの資料をムダにしている人もいる。
・LGBTについて、各所で、講演会が開かれているが、聴いたことを職場に持ち帰って他の人に広めてほしい。
・教員養成大学では、人間作りの為の勉強、人権学習などに時間をかけてもらいたい。性的指向や性自認は、いつの時代にも昔から誰にでもあることなのに、知らないままできている。
・最近、どんどん生産性のある子どもを育てる学校になってきている。
・力があるのに怠惰な人がいるが、働こうとしてもできない人もいる。トランスジェンダーの人は、働けない面がある。生きるのが辛く逃避のために、トランスだと思い込む人もいる。医者に相談しながらホルモン治療するのはいいが、逃避のために思い込み、手術したりホルモンを打ったりして、後で悔やんでも取り返しがつかない。結婚してトランスだと思い離婚して、後悔する人もいる。自分がトランスなのか、現状から逃避したいのか、じっくり見つめることが大切だ。学校時代にでも自分をじっくり見つめる時間を持ってほしい。
・ドクターひめ先生も、逃避のために簡単に変えたいと思っている人は、最低2年間性自認の性の暮らしをしてみることが必要と言う。自認の性が女性だったら、女性の暮らしを。
慣れない性を生きるのは、大変だ。しぐさも服装も化粧も言葉も。トイレにも行けない。後で後悔する。手術してから後悔しても遅い。
・生まれつきの性を生きるのと、性が変わった人が生きるのとは違う。努力がいる。
・手術して体が変わったトランスの人はいいが、手術していないと生活に制約がある。お風呂屋さんにもプールにも行けない。救急病院で処置される時、入院する時男女どちらの部屋へ運ばれるのか、いろいろ不安なことがいっぱい。
・病院側にはもっと勉強してもらいたい。知らない先生がまだまだいる。

・・・・・・・・・・いつものように、話は尽きません。
*選挙投票カードの性別欄廃止といっても、意味を理解していなければ、改善したことに繋がらない、縦に通達しただけでは、浸透しないです。一人でも多くの人に理解されるには、少しずつでも行動することが大切だと深く思いました。
* 次回は、2019年10月6日(日)・12月 1日(日)です。



86回目の集い 2019年6月2日
トランスジェンダーの人のための補正下着を、
滋賀県彦根市の下着メーカー6社が共同開発した。
<新聞記事 4~5月>
・4/28、「東京レインボープライド2019」の参加者によるパレードが東京渋谷で行 われた。様々な国籍や年齢、性別の人たちが虹色の旗を振りながら2.5㌔歩いた。
・LGBTなどへの支援策を検討する茨城県主催の会合で、県医師会副会長のM氏が「性的マイノリティの人にマジョリティに戻ってもらう治療はないのか」と発言した。それに対し、杉野文野さんは正しい知識があれば『戻る』という言葉は出てこない・・差別的と感じる。」と指摘した。
・“レインボーなごや”が名古屋市中区栄で、「多様な性にYES!」等と街頭活動で呼び掛け、酒井代表は、先の茨城県のM氏の発言に触れ「LGBTの言葉は浸透したが、まだまだ変えていかなければならないことは多い」と語った。
・性的少数者のための法整備を求めて活動するLGBT法連合会は、「LGBT報道ガイドライン」を策定した。当事者関係の記事が増えている一方で、当事者とメディアとのすれ違いによるトラブルも増えており、その解消に向けて取り組みたいと述べている。
・LGBTの当事者本人の了解なく暴露する「アウティング」被害の相談が、民間団体の専用電話に2012日3月以降6年間に110件寄せられていたことが分かった。「アウティング」以外に「自分の性的指向や性自認と向き合うことができない」「周囲の理解がないため生き辛い」「カミングアウトをどうすべきか」などの相談も多い。
・北海道議選札幌市東区選挙区で、MtFで戸籍を女性に変更した立憲民主党新人の渕上綾子氏がパートナーシップ制度の普及などを訴え、当選した。
・性別適合手術や戸籍変更したFtMの有矢さんは沙都さんと結婚した。二人は、養子縁組で長男を迎えた。有矢さんは、一度は女性として生きていくつもりで化粧をし彼氏と付き合うことがあったが、長続きはしなかった。当事者が葛藤や困難を乗り越えるテレビドラマを見て、自分に嘘をつかなくてもいいと気づいたという。
・F tMの杉野文野さんは、パートナーと昨年生まれた子どもと、「東京レインボープライド」のパレードに参加した。信頼できる男性M氏に精子を提供してもらった。杉野さんは法的には女性同士のために結婚はできず、親権もないが、パートナーとM氏と3人で、道を探りながら子育てをしていくという。
・金沢大学が今春実施した入試で、男性同性愛者を描いた漫画「弟の夫」を引用して性的マイノリティの子どもへの対応について意見を問う論述問題を出した。これまでも、卒業証書等の性別欄の削除や多目的トイレの表示を「誰でも使えるトイレ」に変更するなど性の多様性を尊重する施策に取り組んでいる。
・トランスジェンダーの人のための補正下着「ジェンフリー」を滋賀県彦根市の下着メーカー6社が共同開発した。股間やバストの膨らみを目立たなくするショーツやシャツ。大量生産でないとコストがかかるので、まずはクラウドファンディングで資金を集めて工場を動かしていきたい・・。支援は、「FAAVOしがトランスジェンダー」と検索。
・5/9日本若者協議会は、若者と議員が公開議論するイベント「ユース・パーラメント」で日本共産党との意見交換会を開いた。
・5/25世界保健機関(WHO)の総会で、「国際疾病分類」改定版(ICD-11)が了承され、「性同一性障害」は「国際疾病分類」から除外され、「性の健康に関連する状態」という分類の中の「性別不合」に変更されることになった。これにより、出生時に割り当てられた性別への違和が「病気」や「障害」ではないと宣言されることになった。ICD-11は、2022年1月1日から効力を発する。
・性は多様。性別で人を分けることは多々あるが、まずは「そのままでいい」と受け止めることが大事。悩んだら、相談や読書するといい。出生時に分けられた性別に違和感を持つ人がいると同時に、どちらかの性別に固定されることに違和感を持つⅩジェンダーの人もいる。同性を好きになる人は異性を好きになる人と同様に、自然なことで努力とか治療などの対象ではない。また、「アセクシュアル」といって恋愛感情を持たない人もいる。出生時の性別に違和感がない多数者を「シスジェンダー」、異性を好きになる人を「ヘテロセクシュアル」という名称があり、誰もが多様な性の一人。性的少数者の当事者は信頼する人にしか告白はしない。告白されて困ったら、本を読んだり支援団体に相談したりするといい。アウティングはしないこと。          (文化人類学者砂川秀樹の週1のコラム9回分から)
・ブラジルの連邦最高裁は、LGBT差別を犯罪とみなす判断を示した。
・ケニア高裁は、LGBTの支援者らが訴えた同性愛行為を犯罪とする刑法は、憲法に違反するとして無効を求めた控訴審で、それを棄却した。ケニア の刑法は、英国の植民地時代に制定されたまま。
・2020年の米大統領選に向けた民主党候補で、インディアナ州の同性婚を 公表した市長ブティジェッジ氏が浮上した。
・台湾で5/24アジア初の同性婚を認める法律が施行され、台湾全土の500 組が婚姻届けを出した。
・米下院は、性的指向・性自認(SOGI)を理由にした差別から個人を保護 する「平等法案」を超党派の賛成多数で可決した。現在米国では、LGBTの半数以上が差別から保護されない州に住んでいる。       しかし、上院の採決は難しい。

<情報交流>   
・昨年世界保健機関(WHO)が「性同一性障害」は「精神疾患」から外れることになり、 今年5月の世界保健総会で採択され、厚労省は、「性別不合」という名称を付けた。
・じゃあ、診断されるために2人の医師判定もいらなくなる。
・立命館大のB氏は「そもそも精神科医が判定するのは差別だ」という。
・ホルモン治療している人は、性適合手術の保険適用ができないのもおかしな話だ。
・G県で予算をとってLGBTのイベントをやると言っていたが、あやふやになっている。 どれだけ本気なんだろうか。毎年いつもの人権イベントはあるが、LGBTだけのイベ ントをすると議会で、答弁されたはずだし・・。
・LGBTの存在が見えにくいから。
・名古屋の講演会で当事者として話した時、「自分もそうだ」と言われる人が 何人もいた。言わないだけで、ちゃんといる。
・K市の課長さんと話していた時に、「K市ではカミングアウトをしてるのは自分だけだ」と言ったら、非常に驚いていた。
・スマホもDNA分析も進化しているのに、LGBTくらい理解できないのが情けない。
・そう言えば、東京都のどこかの区では、「男女共同参画」を「女男共同参画」にした。
・へえー、でも、「男女・・」でなく、「人間共同・・」だ。
・国が、国連からの通達で「ジェンダー・・」を和訳する時に、「男女共同・・」にしたらしい。
・ところが、今の内閣は、とっくに「男女共同参画」を内閣府から外している。
・・・・Ai県にもSi県にも、立派な女性センターが設置してある。Gi県は他県のような 建物はなく、Gi市には駅構内に女性センターはあるが他の部署と兼用だ・・。
・男女平等という言葉を、今の若い子はどうとらえているか疑問だ。男性がおごり、デー トコースは女性が決めるのが当然と思っている子が多い。それで男性が引いてしまう。
・男がおごるのは、昔は男が収入を得、女は家事労働だった習慣からか。学生のように収 入がない者同士は、割り勘が当然。
・北欧のどこかの国では、青少年の性の相談センターが、校区ごとにある。ちゃんとお金 をかけている。
・アマゾン社の妻が、遺産を全部寄付すると言っていた。そんな太っ腹日本に、いる?
・昔は、地域の金持ちが地域の苦学生を支援していた。今の社会は・・。
・生徒の悩みを聴いたり自分の意思を大切にしたりして考えや生き方をどう育てるかでな く、文科省は、とにかく黙って働いて税金を払える人を作ればいいという傾向にあると、特別支援学校の先生が言ってた。
・女性ホルモンの影響で、腰回りに肉がついてきて女性らしくなったようだ。
・ホルモンと精神安定剤の両方の服用は危ないから、やってない。
・飛騨市の市長がパートナーシップ条例を進めようといったが、議会で否決された。 関市は市長が動き、議会でも可決した。
・先日のLGBT電話相談会は、0件だった。
名古屋の相談会でも、新聞でも宣伝していたが、2件だけだった。
・みんなどうしているんだろ。
・若者は、ネットで情報を集めている。
・トランスジェンダーは、WHOから「障がい」ではないと認定された。
・今までは、精神病として診られていたが、それがなくなる。それにしても、就労したくてハローワークへ行くと、A型授産所などを紹介されていたけど、給料が安いので自立できなかった。「障がい」ではなくなると、どうなるだろう?トランスジェンダーの人も就職しやすい ように、更に支援がいる。
・逆に「病気」でないと保険が適用されないから、困る人が出てくる。
・妊婦は病気でないが、規定で保険が適用される。それと同様に保険適用されるのがいい。
・混合診療でも保険が適用されないといけない。ホルモン治療の人が性適合手術する時に保険が効かないのはおかしい。
・MtFの人で、医者が子宮欠損症という病名をつけて、ホルモン治療しているという話を聞いたことがある。

・政治しだいだ。いつもそこに行き着く・・・。
・Gi県では、今度の参議院選は42市町村のうち9市町村以外は、選挙カードの性別欄 はなくなる。やがては、全部なくすという。Ai県では性別欄は全部ないが、投票所で 男女別に並ばせた所があった。
 
・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*「ある少年の告白」という映画を観た。敬虔な牧師の19歳の息子(1985年生)が同性愛を治療するために矯正治療所へ入り、教官の指導の下に何日も過ごすが、矯正するものではないことに気付き、母親の助けを借り治療所から飛び出し、自己受容し性的にも精神的にも自立していく。この間の苦悩や闘いを観ているのが辛かった。実話だ。映画の最後の画面で写真と共に記載されていたが、やがて大人になった彼は男性と暮らし、父親とも和解していた。非常に圧力的だった教官も実はゲイだったことに唖然としたが、彼も男性と暮らしていた。それぞれの彼らの写真は、穏やかな表情であった。米国では、矯正治療を禁じる法が成立している州が15、いまだに35の州は禁じていない(2019.3.31現在)という・・。
*次回は、2019年8月4日(日)・10月6日(日)です。



85回目の集い 2019年4月7日
戦争でできなくなった東京オリンピックを、日本はテレビで放映するつもりだった。
放映していれば、日本は世界でも早いほうだった。はやぶさ2にも日本の技術がいっぱい。
日本は、そんなに技術がすごいのに、自殺率は減らない!
同性婚も、LGBTなどの問題も、何とかならないのか・・!
<新聞記事 2~3月>
・東京都中野区は、10校ある区立中学校で4月から、標準服の原則(男子スラックス・女子スカート)を見直し、女子のスラックス着用も認めると発表した。世田谷区も区立全29校で4月以降、同様に女子用のスラックスも用意し、選べる仕組みを導入するという。
・2月に、茨城県は、4月実施を目指し、「パートナーシップ」を導入する検討を始めた。都道府県レベルでは初めて。
・堺市は、4月から「パートナーシップ宣誓制度」を開始するという。
・愛知県豊橋市は、市立中学校で、性別に関わらず生徒が制服を選べるようにする方針を明らかにした。
・体育の「文教社」小5・6年と「光文書院」小3・4年教科書には、LGBTに関する記述が掲載された。学習指導要領を超えた「発展的な学習内容」に位置付け、自らの性について不安や心配なことがあった場合には相談するよう呼びかけている。
・神奈川県教育委員会はLGBTに配慮し、公立高入試の願書の性別欄を来年度から廃止すると決めた。
・飛騨市は、新年度事業計画に揚げた「パートナーシップ制度」について、当初4月とした開始を延期する。時期は未定。市民向けのセミナーや市職員への研修を開き、周知してから導入するという。
・弁護士の南和行さんと吉田昌史さんは結婚をしているが、法律で保護される「婚姻」ではない。現行法での結婚の本質は、愛情や共同生活の実情ではなく、代々家を継ぐための枠組作りだ。過去には表面化されていなかった多様な家族を肯定する社会があってこそ、誰もが幸せになれると訴えている。
・一橋大法科大学院の男子学生が校舎から転落死したのは、「同性愛者であることを同級生がアウティングした事に対して大学が適切な対応をとらなかったため」として、両親が賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は大学の過失を否定し、請求を棄却した。
・同上の原告代理人の南和行弁護士は、「裁判所は本質に踏み込んだ判断を一切しなかった。アウティングは、人間関係を壊すものだ」として大学の対応を問題視していた。判決は、アウティングがなぜ危険なのかやどう対処すべきなのか言及しなかった。
・国が同性同士の結婚を認めないのは、憲法が保障する婚姻の自由を侵害し、法の下の平等に反するとして、13組の同性カップルが2/14国に損害賠償を求めて札幌・東京・名古屋・大阪の4地裁に提訴した。原告側は「同性同士の結婚契約等の公正証書を交わしていても、扶養家族として給付される健康保険や遺族年金の支給など異性間では認められる社 
会保障は受けられない。養子を迎えようとしても、親権は一方にしか認められなず、 家族全員で同じ名字を名乗れない。パートナーが病院に運ばれても、面会できない可能性もある。辛い思いをするのは、我々の世代で終わりにしたい。」と同性婚実現への支援を呼びかけた。
・就職活動を経験した同性愛者らの4割超、トランスジェンダーの8割超が、面接時の質問や服装等で嫌な思いを経験したことが、NPO法人「Rebit」の調査で分かった。性の問題に対して、大学の就職課やハローワーク等の就労支援機関に対し、95.9%が相談していないと回答した。
・遠藤まめたさん(FtM)主宰のLGBT系ユースの居場所「にじーず」では、15才以下の子どもたちが好きなように遊んだり絵を描いている。「男なのに、なんでこの絵?」などという人はいない。誰が困っているか見分けるのではなく、どんな子も自由に好きに描ける社会になるといい。
・同志社大の岡野八代さんは、同性愛者。同性のパートナーはいない。同性愛でも異性愛でも独りでいることは珍しくない。一対の男女の関係が社会の基盤になっているが、夫・妻・子どもという家族のモデルが日本で一般的になったのは1950年代半ばから。 家事や育児は女性に無償の労働を強い、男性は長時間労働を余儀なくされた。そのカップル像から外れる人たちをバッシングしてきた。統計上、日本では単身世帯が一番多い。単身者が互いに支え合い、共同で暮らす形態も家族と認め、法的にも担保すべきだという。
・ブラジルの次期大統領にジャイル・ボルソナロ氏が当選したが、LGBTに対して暴力的で、亡命した議員もいる。就任当日に「女性・家族・人権省」が検討すべき項目から、ゲイとトランスジェンダーを外した。LGBTの議員は、大統領との対決を進めている。
・2/21に、台湾の行政院(内閣)は、同性カップルの婚姻を認める特別法案を閣議決定した。5月までの成立を目指している。施行されればアジアで初めての同性婚法制化となる。
・セルビアの女性で同性愛者のアナ・ブルナビッチ首相は、パートナーが男児を出産したと発表した。セルビアでは、同性婚は法制化していない・・。
・国際レズビアン・ゲイ協会(ILGA)は、同性婚を合法化した国は欧米等26カ国に増えたが、中東やアフリカを中心に70カ国が同性愛行為を禁じていると発表した。日本へ は、差別を禁じる法律がないことを挙げ、国の対策に不備があるとして改善を求めた。

<情報交流>   
・G市で中学生向きに編集された「大切なあなた、大切なわたし」の冊子を市役所でもらった。ジェンダーのこともLGBTのことも、分かりやすく載っている。その時、男女共同参画課の担当者と2時間くらいも話をした。
・東京都のある区立中で、制服も私服もどちらでも選択していい、スマホもタブレットも使用可という学校があり、いじめが減ったそう。制服規定のままで、スカートやスラックスを選択することは、 カミング・アウトにならないかなって。生活が自由になって、自分で考えるようになったからか、いじめが少なくなったそう。
・それ、ネット新聞に載ってた。若い人が見るよ。紙新聞は若い人は読まない。
・びしっとした素敵な服だね。
・通販で買った。安いからね。
・年末セールの時に買う。
・リサイクルには、いいものがある。悪いものは捨てるし、いいものはリサイクルに持っていくから。
・リサイクルと言えば、360ccの軽自動車(4~50年前の)を持っている人もいる。
・昔は、バイクの免許をとって、高校に通っていた子もいた。
・若い頃は、ゴーゴーや盆踊りやオートバイ・・等、よく踊った。
・夜間高校は、春休みや夏休みの後には、いなくなる子が多かった。
・祖母に育てられた。道を反れかけたこともあったが、祖母がいたからよかった。ホームレスの人も知ってる。いろんな人を見てきた。自分の道を選んで進んできた。
・N市のゲイサークルへ行ってる。
・言ってもいいかな?HKWきよしもゲイだよ。
・知ってる。それを言ったら、ファンが他の女性に取られないから喜ぶって聞いた。
・カルーセル麻紀は、トランスジェンダーだね。
・日本で最初に性別適合手術をした人だ。
・みんな、もっとオープンにすればいいのに。
・カミング・アウトされた人が抱えきれなくてアウティングして、カミした人が自殺した事件があった。
・対応ができていなかったと学校を訴えたけど、裁判では敗けた。それって?まだ まだ・・。
・子ども3人の子連れで結婚した人が、夫が性転換したから、同性婚になるからと、戸籍が変えられないっていう記事があった。
・自分も、性転換して女性になったら、同性婚になるから、離婚しなくちゃならなくなるって言われた。
・昔は、同性婚でなく養子縁組をしていた。
・同性婚が認められるようになると、養子縁組をしていた人は、同性婚ができないって聞いた。親子では結婚できないからって・・。
・昔は、パソコンはオフコン(オフィスコンピューター)といって、ものすごく大きかった。今は、どう!凄い発展。
・戦争のためにできなくなったけれど、その東京オリンピックを、日本はテレビで放映をするつもりだったんだ。放映してれば、世界でも早いほうだったんだ。
・はやぶさ2にも日本の技術がいっぱい。
・日本は、そんなに技術がすごいのに、自殺率は減らない!
・同性婚も、LGBTなどの問題も、何とかならないのか・・!

 ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*LGBTに関する新聞の記事が増えてきた。少しずつ、理解者が増えてきている・・ならいい・・。
 



84回目の集い 2019年2月3日
 幼い頃からMtFと分かっていた。「これが自分だから」と強い心をもって、
生きてきた。自分のことを聴いてくれる人が、1人か2人いればいいと思う。
楽しく生きている。
<新聞記事>
・女優の東ちづるさんが、「お互い違いを認め合おう」とLGBTをテーマにしたドキュメンタリー映画「私はワタシ0ver the rainbow」のプロデュースをした。映画では、LGBTの活動家や芸術家、写真家、俳優など50人以上をインタビューしている。皆「今のままの私でありたい」という共通した希望をもっている。
・シンガー・ソングライターの中村中さんが、杉田水脈議員の「LGBTは生産性がない」発言を受け、当事者として「書いておかなきゃ」との憤りから、「裏通りの恋人たち」という曲を作った。
・12/2、誰もが尊重される社会や制度のあり方をLGBTの人たちと考える講演会とシンポジウムが京都市内で開かれた。同性愛者の南和行弁護士が講演し、同性愛者の小原明大長岡市議や性同一性障がい者の西田彩精華大学音楽講師、玉本なるみ京都市議などが多様な性を認め合い、誰も排除されない社会を作るのに何が必要か等を語り合った。
・「ゲイは女性的だ」という誤解が多いと痛感する鈴掛真さんが、「ゲイだけど質問ある?(講談社)」という本を書いた。
・1/7、千葉市は、事実婚や同性カップルを「パートナー」として認める証明書を発行する宣誓制度の要綱を制定した。
・「LGBT法連合会」は、平沢勝栄衆院議員がLGBTについて「この人たちばかりになったら国がつぶれてしまう」という発言をしたことに対して、多様な性に関して法整備した国が、その法整備によって少子化に繋がったとは聞かないと述べた。同性婚を法制化した国の多くは、出生率で日本を上回っている。同性婚と少子化は無関係だと。
・南和行弁護士が語る。「LGBT」という言葉を知っていても、異性愛者である「ヘテロジェンダー」や体と性自認が一致する「シスジェンダー」と言う言葉を知る人は少ない。自分を「普通」と思い、誰にでも共通する「性指向」や「性自認」を意識しないからだ。自民党の改憲案で創設される緊急事態条項は、発動されると人権保障がなくなり、同性愛者を排除する危険性があると思う・・など。
・龍谷大学は、2016年に「セクシュアリティによって差別しない」ことを定め、授業や講演会など理解を深める取り組みや誰でも使えるトイレの設置、健康診断や宿泊研修など男女が別れる行事への配慮などを行ってきた。また、「何でも相談室」や当事者の交流サークルの発足、当事者の卒業生による就職活動体験談冊子の作成も行っている。
・電通は、昨年10月にインターネットで20~59歳の6万人を対象に、LGBT意識調査をした。同性婚の合法化に78.4%の人が賛成した。「LGBT」と言う言葉の浸透率は68.5%で、前回(2015年)より30.9%の増。一方、「職場でのカミングアウトに抵抗がある」は50.7%「サポート制度がない」は54.5%だった。
・「パートナーシップ制度」は、東京都渋谷区に始まり、世田谷区、伊賀市、那覇市、宝塚市、札幌市、福岡市、大阪市、東京中野区と広がっている。LGBTの人権保障は、ジェンダー不平等にも風穴を明けることに繋がる。
・同性婚が認められないのは憲法で保障された婚姻の自由を侵害し、法の下の平等に違反するとして、何組かの同性カップルが2月中旬、東京地裁など全国で国家賠償を求める集団訴訟を起こす。(実際には2/14に13組集団訴訟)
・1/1から、ドイツで「第3の性」を認める法律が施行された。連邦裁判所が昨年11月に、自身を男性でも女性でもないと考える人たちや、生まれながらに身体性別のあいまいな人たちのために「第3の性」を設け、身分証明に反映することを求める判決を出した。
・米連邦最高裁は、トランスジェンダーの米軍入隊を制限するトランプ米政権の政策について、執行を容認する決定を出した。

<情報交流>   
・時代が変わった。若い頃と違う。新聞にLGBTのことがよく載るようになった。
・東京の中学の女子生徒の制服で、スラックスが選択できるようになったと新聞にあった。
・いろいろなことが、ネットでも調べられる時代だ。先日、20代のMtFの人が、「高校生の時に、ネットで将来手術などできると知り、よかったと思っていた」と言っていた。
・某大学病院に通院している。内科的には良くなってきた。が、妻も子どももいる自分(MtF)の今のままでは、法的にホルモン治療はできないと言われた。今の自分のままで生きていくことに理解ある某レディースクリニックで、ホルモン治療をしている。
・親戚も近所も高齢で分かってもらえないから、誰にも言えない。一人でも言える人がいればいいが無理だ。10年以上前からこのレインボーの会に毎回来ることで、気持ちのバランスをとってる。
・国内では、性別適合手術までの条件が厳しくて、なかなか手術ができない面がある。もぐりの医師もいる。
・手術は、国内でするのと国外とでは、半々らしい。
・以前、胸の除去手術で失敗して、裁判で訴えた人もいる。
・治療も手術も難しいこと。平沢ゆうなの「僕が私になるために」というコミックがある。本人(MtF)が、タイで手術をするまでや手術した後の様子などが載っている。壮絶だ。
・うん、以前、動画で手術の様子を見たことがあるが、・・・。
・幼い頃「リボンの騎士」を見て、「あー(自分と同じトランス・・)」と思った。ホルモンも手術もしていない。
・選挙所では性別確認するから、選挙へは行っていない。
・最近は、性別確認をしない所が多くなった。Ai県でしない地域は、3か所くらいだ。G市は、次回の選挙からしないのじゃないかな。
・自分のことを連れ合いにも家族にも伝えている。転居してきた今の町内の総会には女性ばかりいた。いつかは知られるかもしれない。
・自分は、町内の人に打ち明けた。町内の仕事がやりやすい。
・幼い頃からMtFと分かっていた。「これが自分だから」と強い心をもって生きてきた。自分のことを聴いてくれる人が、1人か2人いればいいと思う。自分が開いている某教室の生徒さんにも教えることもある。知られてもいい。「自分は自分だ」という意志をもっているから、ついてきてくれる。幼い頃、「おかま」といじめられたことがあるが、強い心で生きてきた。楽しく生きている。トランスジェンダーは、水商売が多いが、そうでない仕事もできるということを、いつかみんなに見てもらいたい。自分は、このまま強く生きていこうと思っている。
・「手術しないとトランスジェンダーじゃない」と言う人がいるが、関係ない。自分を納得させるために手術をする人もいる。単に、女性に見られたいためだけに手術をする人もいる。自分は手術をしなくても女性は女性だから、しなくていいと思っている。
・ホルモン治療依存の人がいる。やめると、やせて男性化するのじゃないかと心配している。
・やめても戻らないから、大丈夫。自分は女性だという思い込みが大事。いっこうさんも言うように、こういう体になりたいと思うと、なっていくのじゃないかな。
・薬で治療するというのではなく、男性として女性としてこう生きたいという意志を持って生きることだ。
・性別適合手術をした人で、やってよかったという人が多い。
・男性の体のままだと男性ホルモンが出ているから、ホルモン治療で女性ホルモンを投与すると、肝臓に悪い。
・体の手術をしなくても、生活に支障はないから、手術もホルモン治療もしない。女性として生きていけばいい。例え、ホルモン治療しても、1ヶ月に1度だけ。食生活も考える。
・来年度は、県がLGBTのイベントを開く。当事者の考えを含んで計画を立てるよう申し出ている。新聞社や放送局からは、最初はいろいろな場所でミニイベントを持ったらどうかとも言われ、ハウジングで2月末にミニイベントを開く。県が動いてくれる機会を活用したい。自分の仕事で料理講座を開いても、生徒さんが「先生は男なの?」と思っていても指摘する人はいない。トラブルもない。新聞に載って以来、周りの人に知られても支障はない。このG地域の役所は前例がないと動けない人が多い。トラブルが起きるのを恐れている。人数の多い与党の議員に動いてもらいたい。
・時代は変わった。昔と比べて、ネットで調べられて知ることができ、今の若い人はいい。

 ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*久しぶりの中学時代のクラス会で、「同性婚は理解できんなあ」と呟く人がいたので、ついミニ学習会を開いてしまった。「そうか、わざとじゃないんだ・・」と納得したような人が多い中、「でも、・・」と言う人も・・。納得したような親父たちが彼に「だから、様々なんだよ。多様なんだよ・・」と。彼は、「こんな親父になってからでなく、子どもの時に教えてほしかった・・」と呟く。そう!子どもたちに性教育が必要!
*次回は、2019年4月7日(日)・6月2日(日)です。 



83回目の集い 2018年12月2日
働き場所で困っている人が多い。 昔からニューハーフは水商売が多かったが、
今も 変わらない。ニューハーフで働いている人が、「なぜこんな店にいるのか」 と言っていた。 映画やテレビでは、LGBTに関することを盛んにやっているが、 行政は遅れている。動いていない。行政が動けば、企業も動く。
 <新聞記事>
・10/11の「ナショナル・カミングアウト・デー(自らの性的指向や性自認を周囲に公にした人を祝う日)」に合わせ、LGBT問題に取り組む企業を表彰するイベントが東京都内で開かれた。
・同性愛者やダウン症など親とは違う価値観や個性を持った子どもがいる家族のあり方を伝える米国のドキュメンタリー映画「いろとりどりの親子」が公開されている。来日した監督は、「人は多様性と違いによって豊かになることを明白にしたかった」と言う。
・10/5東京オリンピックを意識し、都議会で人権に関わる条例が成立した。「多様な性の理解の推進」。しかし、条例からは、性の多様性について具体的に何をするのか見えてこない。積極的な取り組みを期待したい。
・心と体の性が一致しないGIDの治療として行われる性別適合手術が公的医療保険の対象となり、半年が過ぎた。しかし、ホルモン療法を先に受けていると「混合診療」とみなされ、手術の保険は適用されない。手術を受けるには、望む性での生活を送れていること、術後のホルモン剤の投与が体に合うかの確認が必要な場合が多い。両方共に術前のホルモン治療が必要で、公的医療保険対象の条件に矛盾があることから、ホルモン療法の保険適用を求める声が上がっている。
・愛知県の某小学校の4~6年生と保護者に、LGBTの啓発活動する「ASTA」が、三重県の某小学校の3年生では啓発活動団体の「ELLY」が、出前授業をした。トランスジェンダーの子は低学年から性別違和を感じる子が多いことから、小学校の低学年から教えるのは早すぎることはない。
・10/7大阪市で「関西レインボーフェスタ2018」で1万人が、10/8東京で「東京ラブパレード」で500人が性の多様性を祝い、イベントやパレードを行った。
・レズビアンの衆議院議員のO氏が、「LGBTに関する正確な知識や実態調査のないまま論じ、水かけ論が多いように感じる。が、黙っていることは差別発言を許すことになる。当事者も支援者も連帯し共に声を上げていくことが必要だ」と述べた。
・10月LGBT当事者が、医療現場で直面する問題は様々だ。無理解や偏見を恐れて医療福祉へのアクセスを諦める当事者がいる。「LGBT医療福祉フォーラム」で現場の経験や実践例の報告会があった。
・つき合っている同性のパートナーが急に入院した。病院では、身よりのない彼女だからなのか、難なく会えた。入院手続きもした。が、多くの同性カップルが今回のようにできるとは限らない。不安を抱えているたくさんのカップルがいることを知ってほしい。
・11月、長崎県と県教育委員会は、長崎大学で性について考えるフォーラムを開催し、市民約400人が参加した。大阪の同性愛の弁護士南さんが講演した。
・米国の中間選挙で、自らがLGBTと公表した上下両院選の候補者が過去最多の22人に上った。結果、マイノリティを批判する大統領にとって対極の政治家が多く誕生し、同性愛者や両性愛者などLGBTの議員だけでなく、イスラム教徒議員、先住民出身議員なども当選。しかし、トランプ政権は、行政上の性の定義を生まれつきの性別に限定しようとしている。
<情報交流>   
・総合病院を紹介され、内科的には治療できたが、副腎(皮質ホルモン)については今も通院している。ホルモン分泌異常で性別違和になった。女性の集まる会にも参加し、徐々に女性の気持ちに馴染むようになった。最近は随分多くの女性と交流している。主治医が勉強のために、この会に参加したいと言っていた。金融関係に勤めている友だちも来店者の中にLGBTの人かなと思ったことがあると言う。最近、自分の周りにはLGBTという言葉を知っている人が多いと感じる。企業でも、LGBTの啓発が増えているのか。
・恋人と別れた人がいる。彼が気になる。今、週に1度作業所で仕事している。
・親の法事で、男装の礼服で、親戚をもてなした。
・S市役所は、書類の性別欄を撤廃したとか?
・S市役所は昨年、印鑑登録証明書等の70以上の公文書から性別欄を削除した。
・K市G市H市の市長さんと会い、LGBTに対する取り組みを要請した。次回はGe市の市長さんと会おうと考えている・・。Ge市は、テレビで知ったことだが中学校でLGBTについて取り組んでいるようだ。某市長さんに、「開催回数は少ないが県の市長会議でLGBTについて話してみたらどうか」と言われた。その後、内容が多くて時間が取れなかったと言われ、残念だ。しかし意識化できた。O市にも議員に声を掛けたい。
・三重県では1万人の高校生にLGBTについてアンケートを取った。この資料を取り寄せて、岐阜県でもLGBTについて子どもたちにアンケートが取れないか考えている。県立高校は無理なら私学校に働きかけてみたい。それも無理なら塾ではどうかと。とにかく、子どもたちのLGBTに対する関心度やLGBTに関する自分自身のこと等、実態を知りたい。
・先日、公共施設で、聾者でLGBTの人の講演やイベントがあった。身体障がい者にもLGBTの人はいるのに、障がいがあるのでよけい見えない。
・この“人間と性”教育文化センターの事務所に、彼も登場する聾者のLGBTドキュメンタリDVDがある。
・最近は、トランスジェンダーが自認する性の制服を着ていいという風潮になってきた。
・LGBTについて啓発事業を盛んにし始めた県の部署がある一方、人権啓発育成の為に大いに関連のある部署にその情報が伝わっていなかったので、驚いた。全くの縦割りで、横繋がりがない。せっかくの事業が広まらない。
・以前、性教協の例会で、感染症について県の担当部長に話してもらった事があり、その際性教育をしっかりやらないといけないと話された。が、やはり縦割りなので、県内の学校などへ性教育を進めるよう通達を出す部署に伝わっていないのでは・・。
・また、担当者が変わると要望内容などを最初から説明しないといけないなど大変で、引き継ぎをしっかり文書で残すなどして確実にやってほしいが。
・先日、あるG市議員が次回の議会で、性教育について質問したいと言われた。多様な性を含めた包括的性教育を進めていくよう、今後も働きかけていけるといい。
・K市もG市もH市も、LGBTについて要請に行くと、「承りました」とは言われたが・・。
・それをきっかけに、市民運動をしていくといい。
・以前、教員の研修と企業研修、大型複合施設でLGBTに関するイベントを企画すると、県から答弁があった。
・県は、LGBTのパンフレットを県内の中学生に配布したようだ。
・更に、具体的に進めていくといい。
・全く当事者の顔が見えない。どこにでもいるから出てきてほしい。実態が知りたい。
・高校生にアンケートをとると、分かるのでは?
・日頃、自分の思いを出すことができる学校の子はアンケートに答えるだろうが、同様の雰囲気のない学校の子は素直に答えられないだろう・・。でも、やってみないと分からない。
・今、ネットで調べているが、「日本学術会議」の統計に全てある。例えば「性別違和に気付いた時期」の統計もでている・・出典も書いてある。LGBTについて要請する時、どこへでも、この統計を出せばいい。
・この統計を基にすれば、誰が答えてもみな同じ数値になる。誰に聞かれても同じ答えだから要請を受け取られやすい。オリンピックに向かって国際的外圧も含め、LGBTに関することも今は動かしやすい。学術会議の統計は、専門家のもので信頼されているから強い。企業も意識している。熱意のある市長や議員、市民にかかっている。
・パラリンピックも、当事者が先頭に立って起こした。
・行政を含め、みんなを動かしていくのは我々だ。我々が動けば、何らかの反応はある。一石を投じていくことが大事。
・LGBTの人が会社で面接しても、トイレも更衣室もこのままだがいいかと会社側が言う。結局、その会社へ入らせないようにしているのでは?
・働き場所で困っている人が多い。昔からニューハーフは水商売が多かったが、今も変わらない。ニューハーフで働いている人が、12時間以上の労働、月7万数千円の低賃金で「なぜこの店にいるのだろう。」と言っていた。
・映画やテレビでは、LGBTに関することを盛んにやっているが、行政は遅れている。動いていない。行政が動けば、企業も動く。
・障がい者トイレのマークについて、統一見解がなかなかまとまらない。虹色のマークを入れるとLGBTの人かと意識されるかも?、車椅子マークは車椅子の人しか入れないのか?、誰でも入れるトイレでは障がい者が優先されなくなるか?・・いろいろな思惑があり、その思い違いをみんなで共通理解できるようにしないといけないのだが・・。今、調整中。
・G市は、選挙時の性別欄を廃止することを決定した。
・K市もだ。

 ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*トランスジェンダーの人が病気になったら・・。病院で性自認の性で対応するように望むと医師も看護師も快諾するか・・通称で・診察時に・トイレ・入院時性自認の病室か・・、様々な課題があるが、快く対応できる病院かどうか、通院前から不安だ! 行政も企業も皆動いてほしい!
*今年の6月3日の会から、新しい事務所の5階で行っています。広くて明るい場所です。
(住所:岐阜市徹明通り7-13 岐阜県教育会館)
*次回は、2019年2月3日(日)・4月7日(日)です。  



82回目の集い 2018年10月7日
 前へ出てくると、変わってくるよ。岐阜も、パレードをすればいい。
各地域で、勉強会をしている人がいる。その人たちが交流し合うと強くなる。
 <新聞記事>
・「ぎふ・ぱすぽーと」の田中雪齋さんと大橋正和さんが、9/20羽島市市長に、性的少数者への配慮を求める申し入れをした。当事者の悩み相談の受け付けや公的機関の窓口等の充実等を求めた。市長は、岐阜地域で連携し、県市長会の場で取り上げると応じた。
・レズビアンの加藤麻衣さんら5人が、岩手初のプライドパレードを9/1に開催し、約160人が集まった。
・那覇市の国際通りで、9/16にLGBT理解へのイベント「ピンクドット沖縄」が開かれ、国内外から約3000人が参加した。
・自民党の杉田水脈・谷川とむ衆院議員等、LGBTに無理解な政治家の言動に危機感を覚え、日本文学研究者のロバート・キャンベル東大名誉教授は、自身の性的指向を公表し、「ふつうに『ここにいる』ことが言える社会になってほしい」と訴えた。
・「新潮45」が、杉田衆院議員の寄稿やそれを擁護する原稿を載せたとして、作家らが批判の声を上げた。その一人星野智幸さん(新潮社出版「焔」の谷崎潤一郎賞受賞者)は言論の自由について「あの寄稿は、言論ではなく『暴力』だ」等を語った。
・シネマスコーレ支配人の木全さんは、「問題発言した衆院議員には、旧来の男女観・家族観がある。LGBTの人たちの本来の自分を取り戻し、社会に認識させる闘いは始まったばかりだ。多様性こそ、活力を生み出す原動力となる」と述べた。
・「新潮45」を発行する新潮社は11月号から休刊すると発表した。
・「LGBTの子を持つ家族」有志は、自民党本部にインターネットで集めたという杉田議員の謝罪会見や差別を許さない法律を作るよう求めた署名26,6650人分を提出した。
・FTMの遠藤まめたさんが、「その人自身の問題じゃなく、社会全体の問題。黙っている人が多いと、世の中良くなんないから」、「『嫌だ』と疑問を感じたら小さなことにも声を上げた方がいいと思っている」と話し、「オレは絶対にワタシじゃない(はるか書房)」という本を出版した。
・元小児科医であったトランスジェンダー当事者の武藤ひめ医師が、名古屋栄の久屋クリニックで、当事者らにカウンセリングやホルモン療法を行う専門外来を始めた。「手術は保険適用されたが、ホルモン治療は自由診療のままで、問題が生じても見過ごされる。早く保険適用にしてほしい」と訴える。
・青森市教育委員会は、宝塚大の日高康晴氏を講師に、小中教職員を対象にした「性的マイノリティへの理解と支援」に関わる研修講座を開いた。
・性的指向や性自認の頭文字をとった「SOGI(ソジ)」ハラスメントについて、連合や厚生労働省が啓発に力を入れている。
・インド最高裁は、英植民地時代から残る法律377条の「自然秩序に反した性行為」として禁じられている同性愛に関する部分を削除する判断を下した。
・ルーマニアの首都ブカレストで、9/30、同性婚を禁止しようとする動きに反対する集会が行われた。
・中米のコスタリカで、最高裁が同性婚を認めない法律は違憲との判断を示した。
・ドイツ政府は、出生届の性別欄に、男女以外の「第3の性」を加える法改正の素案を閣議決定した。

<情報交流>
・看護師をしていた時は女性の恰好をしていた。その職場の男性医師から悪口を言われ、鬱になった。「おまえは頭が悪い。将来手術をしないといけない」と言う神経科の医師もいた。医者なのに、勉強していない。仕事場の人が、この会を紹介してくれた。
。 ・どういう医者だ。医師会に、正式に言おう。
・以前レインボーに来た人がいい医者に診てもらってると言ってたから、紹介してもらおう。
・G病院へ行ったが、ホルモン治療している等途中からの治療でなく、最初から順序立てて治療してほしいと言われた。1~2年間のカウンセリング後、ホルモン治療をし・・、親にもカミングアウトして・・と。できなければ、診れないと言われた。
・私は、近所の医者でホルモン治療をしている。
・自分もG病院だ。最初から診てもらっている。独断でやると危険。副作用も人によって違うから。医師も責任を負えないと思う。
・手術は高額だ。200万円以上はかかる。保険適用なら30~40万円だ。保険が効く病院でやりたい。自分の今の収入ではできない。手術しないと、仕事を見つけるのが難しい。トランスジェンダーだと言うと・・。更衣室の事も対処してほしい・・。
・学生時代に、岐阜性教協でいろいろ話を聴いた。学生に性教育を教えている。男子は保守的で、性の話を受け入れられない子が多い。女子はまじめに受け入れる。
・内科で体の検査は終わり、異常はなかった。精神科は続けている。「レインボーぎふ」や「ぎふ、ぱすぽーと」等の集まりの事を話すと、精神科の先生は興味をもったようだ。女性の体になるよう望むが、先生は待ったをかける。トランスジェンダーについていろいろ調べているらしいが、まだよく分からないらしい。サプリメントはいいが、ホルモンはまだできないと言われる。男性の体だったが、ホルモンの不具合で女性化してきた自分の体は珍しいと言う。女性の体になるには3~4年かかるらしい。先生も勉強しながら相談に乗ってくれる。
・ホルモンは、2週に1回1000円だ。
・自分は、2週に3本3000円だ。
・「ぎふ、ぱすぽーと」として羽島市役所へ行ったが、話を聴いてくれた。環境整備を申し入れた。「レインボー名古屋」は、バーの店主だ。悩みを言うと、動いてくれる。柳ヶ瀬にも、ちゃんといろいろなバーがあるよ。N5はオカマバー、カマラヅカはニューハーフショートパフ、アクアマリンはゲイバーだ。
・収入を得ようと仕事をしたいのに、会社で拒否される。行政に働きかけなくてはいけない。当事者が言えば、取り上げざるを得ないと思って、頑張っている。大垣のN 議員から、10/3の県議会でLGBTについて質問をする原稿について、言葉遣いが適正であるかチェック要請された。その際、より具体的な内容になるよう、各地域で教職員や企業の研修を進めることや大型商業施設などでLGBTの啓発活動を行ってほしいと伝えた。H市役所では、役所の人がH市にはLGBTの人はいないと言った。知らないのだ。悩みを訴えてきたら動くのではなく、事前に研修してほしいと話した。H市長は、県の市長会議で、ぜひ話をするようにと、段取りをしておくと言われた。県では、企業研修をすると言う。企業がLGBTを雇用することについてアンケートを取り、学校へ配布したいと思う。LGBTの人が少しでも安心して働ける環境を作りたい。
・子どもにとって、LGBTのロールモデルがいるといい。いないと先がないと思って、自死してしまう子がいる。
・NHKで、パラリンピックの障害者たちの活躍を映している。それを、「見せびらかさなくていい」とものすごい反発があった。どの人も一生懸命に生きているのに。腕が無くても義足でも・・。すてきだ。打ち込んでいるみんな、同じ気持ちで、生き生きと生きている。それを、みじめだと勝手に決めつけている人がいる。LGBTに対することと同じだ。無関心の人も同じだ。
・身障者はこっそり生きていればいい、誰とも話さなくていいと。とんでもないことだ。パラリンピックのどの人も、当事者が頑張っている。LGBTの人も当事者が動かないと、みんな理解できない。前へ出てくると、変わってくる。岐阜も、パレードをすればいい。
・各地域で、集まる会や勉強会をしている人がいる。その人たちが交流し合うと強くなる。
・S市の「レイニーオーレ」のマコト君がS市内で活動しているよ。

 ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*各地域の会の人たちが交流すると、強くなれそう。そうだ! 「愛と法」の映画を観てきました。性は多様、生き方も、家族も・・も多様!誰もが自分らしく生きることは当然なのに、難しい・・。けれど、前を見て進んでる人もたくさんいる。
*今年の6月3日の会から、新しい事務所の5階で行っています。広くて明るい場所です。
(住所:岐阜市徹明通り7-13 岐阜県教育会館)
*次回は、12月2日(日)・2019年2月3日(日)です。

<LGBTに関するお知らせ>・・・(性教協MLに寄せられた情報です。) 
・はろっと!ぎふ @halotto_gifu  
11/18(日) 13:30〜16:30 参加費300円です。
場所は岐阜駅のハートフルスクエアーGの和室研修室です。
・LGBTの家族と友人をつなぐ会  
日時 :11月18日(日)13:30~16:30  
場所: イーブルなごや 第6研修室 名古屋市中区大井町7番25号
会費 :500円
申し込み先: 携帯電話:080-3865-2423 E-mail : nagoya@lgbt-family.or.jp
・ぎふぱすぽーと「わいわいサロン」
12月9日の昼にあります。詳しくは、
「 https://gifu-passport.com/salon #LGBT #岐阜県 #岐阜市 #ぎふ・ぱすぽーと」へ。
・「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(運営:行政書士大橋事務所)」があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」 。
スマホ(Android/iphone)にも対応します。


81回目の集い 2018年8月12日
 障がいのある人にも、LGBTの人がいると思う。ただでさえ生き辛いのに・・。
普段の生活の様子から、気付くことが大切だと思う。


<新聞記事> 
・性的少数者のための団体「ぎふぱすぽーと」が、田中雪齋さんを中心に立ち上がった。田中さんは、中学生の頃、女性の服装に憧れを抱くようになった。その後女性と結婚し、子どもにも恵まれたが、女性への憧れは消えなかった。50代で劇団に入り女性役を演じた事を機に、普段も女性の服装や化粧をするようになり、これが「自分」と思えるようになった。「自分の気持ちに正直に生きてほしいし、それを認める社会になってほしい」と語った。
・名古屋市議会本議会で議員が、市営住居に同性パートナーが入居できない現状を改めるよう求めたことに対して、6/22、河村市長は、「パートナーシップ制度を導入する方向で検討するよう指示した。差別しちゃいかん」と答弁した。
・同性カップルを公的に承認する「パートナーシップ制度」が全国的に広がっている。8月4日に、当事者らが首都圏などの27自治体の議会に、制度導入を求めて請願や陳情を出すと明らかにした。現在導入済みの全国7市区には、延べ184組のカップルが利用した。
・全国青年司法書士協議会は、「セクシュアル・マイノリティ電話相談会」の結果をまとめた。「どこに相談したらよいか分からない」という相談が多く、社会や法制度が性的少数者を考慮したものになっていない、司法へのアクセスも不充分だと指摘した。
・お茶の水女子大は、7/2、戸籍上は男性でも自身の性別が女性だと認識しているトランスジェンダーの学生を、2020年4月から受け入れると発表した。
・上記を機に、奈良女子大、津田塾大、日本女子大、東京女子大も検討をしているという。米国の複数の女子大は、既にトランスジェンダーの入学を認めている。
・LGBTへの配慮に取り組む関市は、性の多様性について考えるシンポジウムを7/1に開いた。関高生の当事者へのインタビューなど研究活動の報告もあった。
・青森市で、6/24、「青森レインボーパレード2018」が開かれた。今年で5回目、参加者が1回目の約60倍に広がった。
・英政府は、7/3、同性愛者に対する性的指向を変えさせる「転換療法」を中止する等、性的マイノリティの生活をより良いものにする計画をまとめた。LGBT健康アドバイザーを任命し、450万ドルの予算を確保し、学校での同性愛者のいじめ対策などの事業に使う。
・MtFの高野山真言宗僧侶の柴田宗叔さんは、自身の経験を生かし、性的少数者の悩みに寄り添うお寺を今年中に建立する予定だ。
・映画になる漫画「性別が、ない」の作者新井祥さんは、30才まで女性で生きてきた。徐々に体毛が濃くなり女性に関心が向くようになる性分化疾患の一つ。今、「中性」「男でも女でもない」がしっくりくる。単行本は15巻にも。
・経済評論家の勝間和代さんは、レズビアンとしてLGBT支援をしている女性との交際を公表した。公表は「心の氷を溶かした」という。
・自民党の谷川衆院議員は、インターネット番組で、「同性愛は趣味みたいなもの」と述べた。
・自民党の杉田水脈衆院議員が、月刊誌にLGBTのカップルは「子どもを作らない、つまり生産性がない」と攻撃し、行政支援への否定的見解を示す論考を寄稿した問題で、LGBTや支援団体から厳しい抗議の声が上がっている。批判は、杉田氏を擁護する安倍政権や自民党にも向けられている。杉田氏は、子どもを産むか産まないかで人間を差別している。杉田氏の発想は、人の能力に優劣をつける「優生思想」に連なる。ユダヤ人らを大量虐殺したナチス・ドイツは「優生思想」に基いていると。
・自民党本部前で、杉田議員に対し当事者や市民らが抗議の声を上げた。「公人の差別発言は問題・・。」「誰かの存在意義を別の誰かが決めることはできない」「差別と偏見を煽る国会議員はいらない」・・・。

<情報交流>
・某総合病院で、糖尿や貧血などいろんな病気を診てもらっている。酸素が送りにくい病
気だったところ、ホルモン分泌の関係で性別違和になった。診てもらいながら、ホルモン等が処方されている。1年前に女性として生きると決めた。先生はこの病気は珍しいので原因を調べたいという。
・性は決められない。心は男に近いかな。医者はトランスジェンダーというが、Xジェンダーだ。スカートをはく気はなかった。中学では制服が嫌だった。家では否定され怒られてばかり。家にいなかった。高校は卒業した。叔父には話していた。2~3ヶ月程前から自分を肯定できるようになり、ここへ来れた。甥っ子や姪っ子には癒される。
・Xジェンダー。自分は、ほったらかしにされていた。ずっと家にいた。1~2年前から外へ出られるようになって、明るくなった。甥っ子姪っ子はかわいい。
・知的障がい者の支援をしている。話すのが苦手な人も、その人なりに意思がある。伝えられずにいる。障がいのある人にも、LGBTの人がいると思う。ただでさえ生き辛いのに・・。支援したいのでレインボーの会に勉強しにきた。
・知的障がいの人は、自分の性別違和をどこまで感じることができるだろうか。自分の性に違和感を感じていても、言葉にできないこともあるだろう・・。
・普段の生活の様子から、息苦しさに気付いてあげることが大切だと思う。その人との関係性を築いていきながら、日々気付くことで、その人が生きやすいように支援していきたい。
・性同一性障がいで医者に罹った。ホルモン療法をしていた。別の医者に「アスペルガー症候群で、女性に憧れているだけで性同一性障がいではない、発達障害の人には、自分がLGBTだと思い込んでいる人がいるんだ」と言う人がいた。驚く。
・普段、仮に、性別違和でもなくてもいい。
・「LGBTでなくても、関係ないよ」と言うよ。
・LGBTと思っても思わなくてもいい。
・どっちでもいい。彼氏彼女の話にはついていけない。「彼女いないの?」と言われるのが嫌だ!「この中で誰が好み?」と言われるのも嫌。適当にごまかすのが苦手。考えると疲れる。ごまかすのがうまい人はすごいと思う。
・答えを出さなくていい。「心の安定」が大事だ。
・ごまかすのが「安定」に繫がると思うのもいい・・。
・精神科のデイケアに通っている。いろんな人が来る。自閉の人も発達障がいの人も。
・父が風邪で数日間寝込んだら起きられなくなった。デイケアに行くようになったら、動けるようになった。お寺に亡き母のお施餓鬼に、家の代表で男性の恰好をして行った。女性の着ている礼服が羨ましかった。通称でポイントカードを作りたいけど、郵便物で通称の女性名を見られると困る。いつか、女性として過ごしたい。
・手術をして戸籍を変えた。自分らしい仕事を探したが、なかなか見つからないうちに、親が認知症になった。その当時、自分が無職で不安定な立場だったから、親も不安定になったのかと思っていたので、親を診てもらうのが遅くなり、治療も遅くなってしまった。何とかしたい。
・LGBTとしての新聞記事で、近所や知人に認識してもらった。ある政党からLGBTについて講演してほしいと言われ、話をした。杉田議員問題発言の後だったからか、いろいろあった・・。今後も、他の市町村にも活動を広げていこうと思う。今住んでる市に、LGBT相談窓口を作ってほしいと要望したら、できた。県庁にも4月からできた。

 ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*先日、聾者の今村彩子監督(愛知県在住)の「11歳の君へ~いろんなカタチの好き~」という聾者でLGBT当事者5名のドキュメンタリー映画DVDを観ました。今回の話題にもありましたが、障がいをもちLGBT当事者である人のことを再認識しました。
*前回の6月3日の会から、新しい事務所の5階で行っています。
(住所:岐阜市徹明通り7-13 岐阜県教育会館)
*次回は、10月7日(日)・12月2日(日)です。

<LGBTに関するお知らせ>・・・(性教協MLに寄せられた情報です。) 
・はろっと!ぎふ @halotto_gifu   9/17(月 祝) 13:30〜16:30 参加費300円です。
場所は岐阜駅のハートフルスクエアーGの和室研修室です。
その後の予定は、 10/21(日) 9:30〜11:30  11/18(日) 13:30〜16:30 です。
・今年は、名古屋どまんなか虹色パレードがありません。
・「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(運営:行政書士大橋事務所)」があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」 。スマホ(Android/iphone)にも対応します。



80回目の集い 2018年6月3日
自分のような人が、周りにいない。
いや、いるよ。いるけど隠してるだけだ。
早く、このままでいいっていう社会に、なってほしい。


<新聞記事> 
・東京都国立市は、「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例を施行し、「性的指向、性自認等の公表の自由」を個人の権利と定め、本人の意に反して公表すること(アウティング)を禁止する全国初の条例を出した。
・働く女性らに人気の経済評論家勝間和代さんが女性と交際していることを自身のブログで公表した。
・アムネスティ・インターナショナル日本は、参院議員会館で、性的指向、性の自認を理由とした差別を禁止するよう日本政府に法整備を求める署名4万5千人分を法務省に提出したことを発表した。
・全国青年司法書士協議会(全青司)は、6月3日午前10時から午後4時まで、セクシュアル・マイノリティ電話相談会を実施した。
・「レインボー消費」と呼ばれるLGBTの関連消費に企業が注目している。身長145cm~196cmの幅広いサイズやメンズとレディースから選んだり組み合わせたりできるスーツイベントを開催した。
・5/5東京レインボープライド(TRP)2018が開催された。5日はフェスタ、6日はパレードで約7000人が渋谷の街を歩いた。
・性同一性障がい(GID)の人の性別適合手術で、公的医療保険の対象となる全国初の手術が岡山大病院で実施された。自己負担は3割となる。
・復興庁は、東北六県でLGBTが旅行しやすい環境作りに乗り出した。「LGBTに配慮することは、おもてなしの向上に繋がる。誰にでも優しい場所として東北をPRしたい」と復興庁が話す。
・明治、徴兵制実施のために、近代国家が全ての人を「男」「女」に分けて把握する中で、性分化疾患が発見された。欧米にならって異性愛の夫婦が「文明国の証」とされ、同性間性愛は1873年禁止され、治療の対象となった。(勿論今はならない)最近の「明治150年」イベントで、明治の差別・偏見を再び肯定的に思い起こさせてはならない。
・男女の垣根を超える可能性を考えようというファッションショーが、6/3に東大安田講堂で開かれる。「常識とされる性の捉え方、価値観を考え直すきっかけにしてほしい」と意気込む。
・LGBT法連合会は、明治大学情報コミュニケーション学部ジェンダーセンターと共催し、SOGI問題を考えるシンポジウムを開いた。
・銀行・保険会社で、同性カップルに対し、夫婦同様の金融サービスを提供する動きが広がり始めた。住宅ローンや自動車保険、生命保険等。
・LGBTを支援するNPO法人代表理事の安間優希さんが、OKBふれあい会館で「性のあり方は一人一人みんな違う。多様な性を認め合える社会に」と講演した。
<情報交流>
・小さい時から女の子が好きだった。中学生の時も、高校生の時も。あれっと思って、ネットで調べて、そうなんだ(同性愛)と思った。大学生になって、よく話す友だちに「そうでしょう」と言われたが、彼女も同じだった。その彼女とつき合っている。
・病気の為に体が変化して、今までの性に違和感を持つようになった。ネットで調べたら「トランスジェンダー」ということが分かり、納得。自分の事が分かるまでは相談する人もなく悩んだのは2~3週間だけ。女性になりたいと思うようになり、女性になれるように協力してくれる人もいるし、エステにも行ってる。肌もよくなり、服も着られるようになった。スカートをはいて外出している。
・バスツアーでは、女性トイレを案内してくれた。
・いつから、自分の性に違和感をもったのか?
・中学生の時に、性暴力受けてから男って嫌だと思ったことがあった。10代20代の時には、相談するところがなかった。「オカマだ」と悪く言う人がいた。
・自分の性に違和感がある。でも、どちらか分からない。自分が何者か分からないのが辛い。男としても女としても、見られたくないんだ。決められない。
・簡単に決めなくていい。ゆっくり考えていけばいいよ。
・自分が何者かって悩んでも、焦らなくていいからね。悩んでる時は苦しい。何年でもかけて決めればいいと思えるまでが長い。それに、悩みを持ちながら仕事をするのは辛い。
・自分のような人が、周りにいない。
・いや、いるよ。いるけど隠してるだけ。
・早く、このままでいいっていう社会になってほしい。
・最初の頃は、ひげを処理し、髪を伸ばして女性になろうとした。ホルモンを5~6年やったし、精巣除去したら、体が楽になった。今は、女性の連れができ、一緒にお風呂にも行ってる。何かにつけて、男性の名前は書きたくない。
・病院では、本名で呼ばれる。呼ばれて診察室へいくと、「お連れの方ですか。ご本人を連れてきて」と言われる。
・「フルネームで呼ぶのはやめて」と言っておくと、名前で呼ばれるようになった。
・商工会の役員に会って、「仕事場でLGBTの人で悩んでいる人がいる」「理解して就職できるようにしてほしい」と訴えてくる。
・自分はMtFで仕事をしている。仕事場では、理解してくれている。
・同性愛では、公正証書を作っておくといい。パートナーが急病になっても会う事ができる。遺留分については、まだ・・・。

 ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*今回の6月3日の会から、新しい事務所の5階で行いました。
(住所:岐阜市徹明通7-13 岐阜県教育会館)
*8月の“レインボーぎふ”は、第2日曜日の8月12日に行います。
お間違えのないよう、お願いします。
*次回は、8月12日(日)・10月7日(日)です。

<LGBTに関するお知らせ>・・・(性教協MLに寄せられた情報です。) 
・はろっと!ぎふ 6月10日(日)@halotto_gifu 参加費300円
会場  喫茶 星時 / GORO 岐阜市神田町3-3 加藤石原ビル2F
・LGBTの家族と友人をつなぐ会  第20回名古屋ミーティング
日 時 : 平成30年 7月8日(日) 13:30~16:30  
場 所 : イーブルなごや(:名古屋市中区大井町7番25号)  参加費 500円
・今年は、名古屋どまんなか虹色パレードがないそうです。
・岐阜市内にも「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(運営:行政書士大橋事務所)」
があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」 。
スマホ(Android/iphone)にも対応します。



79回目の集い 2018年4月1日
 小さい頃から自分らしくしてきた。何も言われなかった。中性でいた。
高校では男性の制服で、とても嫌だった。私服はずっとユニセックス。
卒業してから女性服でいられる!
小さい頃から、性別適合の手術ができると知っていたから、安心していた。


<新聞記事>
・在日韓国人2世でゲイの今里哲さん。思春期の頃から二重の差別をされてきた。いろいろ経てシャンソン歌手になった。日本人の心も韓国人も男も女もどっちの心も分かる。
・県主催のLGBTについて理解を深めるセミナーが、岐阜県図書館であった。理解を広める活動をしている支援者やLGBT当事者、親たちがパネリストを務めた。セクシュアリティはグラデーションのように分類できないほどある、皆人それぞれだ。
・文科省が2/14に公表した高校学習指導要領改定案には、国連の目標にもなっているジェンダーの平等や性的少数者等性の多様性についてどの教科にもない。日本学術会議も新設科目の「公共」で性の多様性、ジェンダー平等の視点を重視するよう提言した。
・ゲイの人たちの出会いの場所という新宿2丁目には、最近若者が少ない。出会いは、スマホのアプリが主流という。ネットで相手を選ぶのだそう。都会は人が多いから選んで出会えるだろうが、人の少ない地域では難しい・・。
・ホテルや旅館は、同性カップルの宿泊を拒むことはできない。これまでも宿泊拒否は違反だったが、厚労省は具体的に書き込んで周知を図る。
・三重県男女共同参画センターで、高2生1万人に性の意識調査をした。性に何らかの違和感を持つ人は1割で、その内3割はいじめや自傷行為を経験している。
・2月名古屋の中区で、LGBT成人式が開かれ、両性愛の人や振り袖を着るのが嫌だったというFtMの人等約60名が参加した。
・3月高校卒業式に、学ランで卒業証書を受け取った三重県のFtM冬馬さん。高1入学後、スカートが嫌で登校後ジャージに着替えトラブルに。高2の春、スラックス着用が認められた。2年の秋から学ラン着用。ツイッター等で似た境遇の中高生と繋がる。
・福岡市が、4月から「パートナーシップ宣誓制度」を導入する。
・性同一性障がいと診断され家裁で戸籍の性別変更が認められた人が「変更は誤りだった」として取り消しを求めた裁判手続きで、それを認める判断を出した。
・東京都立西高で、チリのMtFの俳優を迎えた特別授業があった。自身がMtFとして主演した「ナチュラルウーマン」という映画について、観賞後生徒たちと交流した。
・オーストラリアのシドニーで、性的少数者の差別解消を訴える恒例のパレードがあった。昨年末に同国で同性婚が解禁されたこともあり、例年にない人が詰めかけた。
・平昌冬季五輪で、LGBT等性的少数者であることを公表した選手たちが活躍している。オランダのイレイン・ブストやアメリカのアダム・リッポン、ガス・ケンワージ、カナダのエリック・ラドフォード・・等。東京五輪に向けて東京都は差別を防ぐ条例を検討している。
<情報交流>   
・織田信長は、ペドフィリア(幼児・小児を対象とした特殊な 性愛・性的嗜好)ではなく、純粋に森欄丸を好きになったんだと思う。昔から武将にゲイはいた。武将でなくても今でも同じようにゲイはいる。日本は西欧とは違って、昔から分類をしない文化がある。明治になる前までは、性に関しておおらかな国だったんだよ。
・2003年東京の七生養護学校の性教育が、都議から攻撃された。それを受け全国の性教育が下火になったが、2009年学校側が勝訴し子どものためにと性教育が少しずつ盛り返しているにも関わらず、最近になってその時性教育に不当介入したK都議が、あの裁判では勝ったとうそを言い再び性教育をバッシングしようとしている。とんでもないことだ。
・ヨーロッパでは、子どもの時から性の学習をしていると聞く。当たり前のことを日本はどうして教えようとしないんだろう。
・国連機関ユネスコ等からも、以前から男女平等や性の多様性、思春期の性等の性教育を子どもや若者のために行うよう通告されている。
・最近、彼とは少し間をおいている。その分、他の男子に目がいってしまう。名古屋のライズにも行っている。岐阜のA店は値段が高いからね。でも、なかなかいい人が見つからないな。
・自分はポリアモリーかも。ポリアモリーは複数の相手と真面目に向き合っていて、隠れてする浮気や不倫とは違う。多夫多妻の感覚だ。以前、付き合っている人が他の男と浮気をした時、自分は腹が立たなかったから、自分のことをおかしい、変な性癖があると思った。
・一人一人は皆考えが違うんだから・・。理解し合える人と出会えるといい。
・いや、こんな性癖だから、なかなか人と話せない。ここでは話せたんだ。
・性癖ではないと思うよ、個性だよ。セクシャリティはみな違う。
・セクシャリティのことは、長い時間をかけて話さないと分からないもんだと、テレビで医者が言っていた。
・S市の市民共同課を訪ねた時、LGBTについて発表会をするという高校を紹介され、行って来た。その高校には、数年前からLGBTについて調べているサークルがあって、毎年発表会をし、後輩がそれを引き継いでいっているという。
・そこの高校生が、数年前にこのレインボーの会に参加されたことがあるよ。
・○市で、印鑑証明書などの性別欄削除について、今度市長が私の話を聴いてくれることになった。更に、先日LGBTについての話をFMワッチで収録された。それが、4/19の午前11:00から11:30まで放送される。ぜひ聴いてね。(FMワッチは、78.5です。)
・以前より、前に進んだね。
・議員は自分の党の成果にとこだわっているが、与党・野党などとは関係なく、とにかくLGBTについて前へ進めてほしい。
・先月に母が亡くなった。誤嚥性肺炎だった。肺炎は強い薬で治るが、それを使うと次回菌がもっと強くなる。まず、本人が動いて力をつけるのがいい。自分は、酸素ボンベを持っていなきゃあいけない体なんだ、走ってはいけないと言われた。体は、思春期の頃のようだ、胸が少しずつ大きくなってきている。下着も替えていかないと・・。
・12月に母が亡くなって100カ日をすませた。生活のリズムが変わり、落ち着いてきた。父の介護もある。子どもに返ってきている。寂しがる事があり、手を握ると落ち着く。
・MtF。小さい頃から自分らしくしてきたし、何も言われなかった。中性でいた。ホルモンを17才から始めた。高校では男性の制服で、とても嫌だった。私服はずっとユニセックス。卒業してから女性服でいられる!小さい頃から、テレビで性別適合の手術ができると知っていたから、安心していた。

 ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。

*次回の6月3日の会から、新しい事務所で行います。
(住所:岐阜市徹明通り7-13 岐阜県教育会館310 )
    E-mail  ningento@plum.ocn.ne.jp も、
ホームページ URLhttp://ningento.sakura.ne.jpも、変わりません。
*8月の“レインボーぎふ”は、第2日曜日の8月12日に行います。
お間違えのないよう、お願いします。
*次回は、6月3日(日) ・次々回8月12日(日)です。  

<LGBTに関するお知らせ>・・・(性教協MLに寄せられた情報です。) 
・NLGR+(エヌ・エル・ジー・アール・プラス)開催
(Nagoya Lesbian & Gay Revolution Plusは、セクシュアルマイノリティのお祭り)
期日: 5月26日(土)・27日(日)
場所: 栄・池田公園
* 同日にはHIV等の検査が無料・匿名で受けられます
・レインボーぎふの方の話が、FMワッチで収録されました。4/19の午前11:00から11:30まで、放送されます。(FMワッチは、78.5です。)聴いてください。
・LGBTの家族と友人をつなぐ会  第18回名古屋ミーティング
日 時 : 平成30年 5月13日(日) 13:30~16:30                       場 所 : イーブルなごや(:名古屋市中区大井町7番25号)                         
男女平等参画推進センター・女性会館 3階・第7研修室
名古屋市中区大井町7番25号 参加費 500円
問合せ・連絡先電話 : 080-3865-2423
・今年は、名古屋どまんなか虹色パレードがないそうです。
・岐阜市内にも「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(運営:行政書士大橋事務所)」があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」 。
スマホ(Android/iphone)にも対応します。


78回目の集い 2018年2月4日
  介護していた母の葬儀で、誰にもMtFの自分を公表していないので、
喪主を男性として果たした。髪を縛り背広に隠した。ホルモンを投与するようになり、
腰骨がすっかり女性の骨格になってきた。映画を見に行った時、化粧品セールスのお姉さんに
「きれいな肌だ」と言われた。


新聞記事です。
・10年ぶりに改訂された広辞苑の「LGBT」の説明文「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」について誤りとの指摘が出て、版元の岩波書店が修正が必要か検討している。
・昨年10月22日の投開票された衆院選で、静岡市の投票所に投票に来たLGBTの女性に、市の職員が性別を声に出して確認していた。市選管は不適切な性別確認だったと認め、研修強化など再発防止を図る。
・名古屋市中村区で2014年12月に起きた殺人事件で、長年同居した同性パートナーを殺され、犯罪被害者遺族への給付金を申請した市内の男性に対して、愛知県公安委員会が「配偶者や内縁関係とは認められない」と不支給を決定した。弁護士は「同性カップルを排除する理由は全くない」と批判した。
・関市は、LGBTに配慮し、印鑑登録証明書の記載事項から性別欄を削除した。その他76の公文書からも性別欄をなくしていく方針。また、公共施設61ケ所の多目的トイレにLGBTの象徴の虹色のマークが入ったステッカー「みんなのトイレ」を提示する。また、中高生の理解を促すハンドブックを9千部作製した
・厚生労働省は、性同一性障がい者への性別適合手術に対する公的医療保険の適用を、一定の医療機関(3施設)で手術を行う場合に限って対象とする方向で検討に入った。
・住友電装で、「LGBT勉強会」があった。講義は、東北や九州の関連会社や事業所にもテレビ会議を通じて中継された。
・関市の早川工業は、就業規則を変えて結婚の定義に同性との事実婚も含めた。
・経団連は、性的少数者の社員や顧客への取り組みは、企業の「急務」とした。
・岐阜市長選を前に、LGBTの支援団体「レインボーなごや」が市選管に、投票場の入場券等に性別を記載しないことを求める申し入れをした。また、立候補者へのLGBTに関する政策アンケート結果の中で、中西氏森下氏小森氏が性別欄削除に同意したと公表した。
・オーストラリアでは、12月9日から同性婚が合法となった。それに先駆け、保守系議員が長年の同性パートナーに議場でプロポーズをし、パートナーは頷き、議場から拍手が起きた。
・米国防総省は、トランスジェンダーの米軍入隊を1/1から受け入れる方針を示した。

<情報交流>   
・介護していた母の葬儀で、誰にもMtFの自分を公表していないので、喪主を男性として果たした。髪を縛り背広に隠した。母を亡くし、生活のリズムが変わりまだ落ち着かない。ホルモンを投与するようになり、腰骨がすっかり女性の骨格になってきた。首下がまっすぐだったのが斜め前になってきた。映画を見に行った時、化粧品セールスのお姉さんに「きれいな肌だ」と言われた。
・ある市に選挙時の性別欄削除を申し入れしてきた。市でも動いていると言われたが、メディアでそれを取り上げて伝えてほしい。そうでないと、諦めて選挙に行かない人がいる。市長に会うのは難しい。与党議員も口添えがないと難しい。野党が動き市長が動くと、野党の成果に繋がるからと前に進まない。市議会の現実だ。
・ずっと以前、スカートをはく男性に初めて会った時は驚いた。でも彼が初めてスカートをはく時のドキドキして大変だった行動や気持ちを詳しく聞いた時、たいへんな思いで始められたんだ、単に驚いてられないと、その意気込みに感動した。
・最初の頃、ドライブの途中でトイレに困ったことがある。まだ十分女性っぽくなっていなかった。車中でズボンにはき替え男性の服装でトイレに行った。以前、(MtFとしての)気持ちが確立していない頃は「自分は変だ」と思っていた。
・文科省がLGBTの子どもたちに配慮するように全国の学校に通達したのは、まだ4~5年前だ。最近やっと県でも市でも研修を行うようになってきた。しかし、まだ子どもたちの学習内容には入ってきていない。5~6年前に市のMtFの子どもに対応した小学校があった。その子のために何度もケース会を開いていた。その後、どの学校も同様に対応しているとは限らない。啓発することは難しい。その学校をモデル校として広がっていってほしい。
・小さい頃、いじめられていた。家庭でも母親から前妻の子だといじめられた。祖母の家の子になった。祖母は権力者だった。最近、病気からホルモンの関係で女性の体になった。自分の体のことを聞く人がいなかったのでネットで調べた。男性ホルモン治療は副作用があるのでやめた。自然に任せている。しかし、1ヶ月くらい葛藤はあった。今はパーティに呼んでくれるし、女性服などの買い物に行って事情を話すと応援してくれる。アドバイスもしてくれる。最初は通販で買っていたが、次はリサイクルショップでいい品を安く買っている。東急ホテルでイベントがあった。盛装して参加した。トイレが困ったが、新しい世界で楽しい。
・コスプレのイベントでは、最近LGBT用の更衣室ができたそうだ。
・12月28日の「はろっと」では、20人位集まった。学生や社会人成りたての人が多かった。LGBの人が多かった。Tの人は少なかった。グループを変えながら色々な人と交流できるようにしていた。友だち作りの場の感じだ。1/8にも2/17にもある。2/10には、名古屋でLGBT成人式が、2/17・18には、大須で虹色映画祭がある。3月には「弟の夫」というテレビ番組が始まる。
・体が細くなった。足の大きさも小さくなった。ひげも朝晩剃っていたが、今は朝だけでよくなった。顔の皮膚も女性の皮膚になって、敏感になってきた。ホルモンは強い、サプリメントにしている。ホルモン剤の効き具合は人による。
 
 ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。

*次回は、4月1日(日) ・6月3日(日) ・8月12日(日)です。  

<LGBTに関するお知らせ>・・・(性教協MLに寄せられた情報です。) 
・第5回「 はろっと!ぎふ」 は、3月21日(水 祝)13:30~16:30 です。
ハートフルスクエアーG 和室研修室(JR岐阜駅直結、名鉄岐阜駅より徒歩5分)
参加費200円 https://twitter.com/halotto_gifu
・大須にじいろ映画祭が、2月17日 16時から、18日 10時45分から行われました。
http://osurainbowfilmfestival.org/ 来年を楽しみに!
・LGBTの家族と友人をつなぐ会  第18回名古屋ミーティング
日 時 : 平成30年 3月4日㊐ 13:30~16:30
場 所 : イーブルなごや(男女平等参画推進センター・女性会館)2階 第1研修室
名古屋市中区大井町7番25号 参加費 500円
問合せ・連絡先電話 : 080-3865-2423
・岐阜市内にも「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(運営:行政書士大橋事務所)」があります。問い合わせは「http://gifu-passport.com」。
スマホ(Android/iphone)にも対応します。


77回目の集い 2017年12月3日 
 こういう会では、ゲイ・レズビアン・トランスジェンダーに
 相当しないマイノリティの人も、気楽に参加できる会でありたい。
 トランスジェンダーは・・、ゲイは・・、もあるけど、
 みんなそれぞれにいろいろある。
 いろいろなマイノリティの人が集まって、とにかくしゃべり合おう。
 
新聞記事です。
・日本学術会議は「性的マイノリティの権利保障をめざしてー婚姻・教育・労働を中心にー」を発表した。差別解消のために根拠法(基本法)の制定と包括的な法政策が求められると述べた。提言はホームページで公表している。
・衆院選を前に、LGBT支援団体「レインボーなごや」と八百津の山口さんが、岐阜県選管に有権者に送る投票所の入場券に男女の性別を記載しないことなどを求める申入書を提出した。
・NHKEテレ「バリバラ」の特別企画で、京都市岡崎公園の特設ステージで、トップモデルと」して活躍するトランスジェンダーのアイバンさん率いるチームが、バリアフリー・ファッションショー「バリコレ」を開いた。バリコレは、今年で3回目。
・当事者と支援者らでつくるNPO法人「ReBit」が、就職活動をする当事者の学生たちが企業の人事担当者らと交流するイベントを開き、企業と学生ら計約800人参加。
・トランスジェンダーの友人が採用試験の面接でカミングアウトした途端、面接が打ち切られた。落ちこんだ友人は大学をやめ連絡が取れなくなった。ゲイの自分は、大学4年時、学生向けのビジネスコンテストでLGBTの人々と企業をつなぐサービスを提案し、優勝。翌年、就職支援会社を立ち上げた。
・厚労省は、性同一性障がい者の人を対象にした性別適合手術について、来年度から公的医療保険の適用対象とする方向で検討に入った。現在、精神療法以外は保険が適されず、治療に百万円以上かかる場合が多い。比較的費用が安い海外で手術を受ける人も多く、アンケートでは国内と国外での手術件数がほぼ同数になっている。
・自民党のT総務会長が宮中晩さん会について「国賓のパートナーが同性の場合、私は反対だ」と出席に否定的な考えを示した。同性婚や同性パートナーの法的な権利を認める国は増え続けている。G7で制度がないのは日本だけだ。
・厚労相は、介護保険証に戸籍上の名前とは違う「通称名」の記載を認める通知を都道府県に出した。
・全国青年司法書士協議会は、「バラエティ番組における同性愛表現について改善を求める会長声明」を発表した。フジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげでした30周年スペシャル」で「保毛尾田保毛男」と称するキャラクターが男性同性愛者をやゆ・嘲笑の対象として描いたことを重視。
・オーストラリアでは、同性婚合法化の投票の結果、過半数の「賛成」により、年内に法制化を目指す。
・カナダのトルドー首相は、過去のカナダ政府がLGBTの公務員を差別し公職から追放したことを公式に謝罪した。
・トランスジェンダーの米軍入隊を禁じるトランプ大統領令について、首都ワシントン連邦地裁は、執行の差し止めを命じた。

<情報交流>   
・以前、数カ国に留学していた。あの国ではいろんな人がいてこだわらなくてよかった。自分も過ごしやすかった。でも、人それぞれだから、差別する人もいたよ。
・セーラー服を着ていると、じろじろ見る人がいる。地域による。岐阜ではじろじろ見られない。セーラー服は、元々海軍の制服だった、男の服だった。
・カミングアウトをしてから、人間関係で悩むようになったな。
・以前、セーラー服を着ていた女子高校生が「男にしか見えない」といじめられていたことがあった。そんないじめを受けてる子はその子だけでなく、他にもいるだろうと思った。男がスカートをはいていてもいじめられる。男でも女でも。こうなったら、男がスカートをはいてもいいと思って、はいている。はきたいんだから。
・いろいろ勉強したいから、いろんな会に参加してる。
・“クイアーズ“の人から、「レインボーぎふ」を紹介されたよ。八百津町の印鑑証明書の性別欄撤廃に賛同。今、住んでいる町もそうしたいから、動いている。選挙投票所でも、入場券の性別と自分の外見が違うから、係りが戸惑ってやりにくい。確認の仕方を考えてもらいたい。いっそう性別欄をなくして欲しい。だから、選挙に行かない人もいる。
・仕事がきつくて大変だった。睡眠時間も少なかった。幾つもの重い病気に罹った。心臓も弱りホルモンバランスも崩れ、体が女性化してきた。胸も。心も女性化してきた。どう生きていくか、自分で決めていく。トランスジェンダーの父親が、母親になった家にも行ったことがある。友だちを作りながら、生きていきたい。
・トランスジェンダーの人は、保険証が使いにくいから、正式に働き辛い。だから、貧困が多い。ゲイやレズビアンの人は、そのままの性でいいのではないかな。
・・・・。
・間もなく、性適合手術に保険が使えるようになる。
・MtFの人は、元々男の仕事のままだと男性の服装。女性の服装や化粧をするようになると、お金がかかる。
・FtMは仕事がしやすいと思う。MtFは職種が少ないのでは?
・岐阜市で唯一のゲイバー「アクアマリン」へ行った。
・名古屋には、ゲイの人、レズビアンの人、トランスジェンダーの人それぞれが行く店がけっこうある。
・こういう会は、ゲイ・レズビアン・トランスジェンダーに相当しないマイノリティの人も、気楽に参加できる会でありたい。 
・トランスジェンダーは・・、ゲイは・・、もあるけど、みんなそれぞれにいろいろある。ここでは、いろいろなマイノリティの人が集まって、とにかくしゃべり合おう。
・自分は、開き直って生きていけるようになったけど、若い子たちが自分らしく生きられるようにしたい。仕事をしながら、啓めている。
  ・・・・・・・・・いつものように話はつきません。

*“レインボーぎふ”の掲示板ができました。読んでくれるといいなあ。投稿してくれるといいなあ。

*MtF=身体の性は男性、心の性は女性 GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。 レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。 FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもない。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、2月4日(日) ・4月1日(日)です。

<LGBTに関するお知らせ>
・12月28日の 13時から 16時まで、「はろっと!ぎふ」の集まりがありました。
場所は、喫茶 星時(岐阜市神田町3-3 加藤石原ビル2階)でした。
https://twitter.com/halotto_gifu   また、次回に。 
・LGBTの家族と友人をつなぐ会の次回の名古屋ミーティングについて
第17回名古屋ミーティング
日時:1月21日㊐ 13:30~16:00  場所:イーブルなごや 2F 第2研修室
http://lgbt-family.or.jp/archives/2250
名古屋市中区大井町7-25 TEL052-331-5288 参加費:500円
お申し込みは080‐3865‐2423 または nagoya@lgbt-family.or.jp まで
・岐阜市内にも「LGBT何でも相談室“ぱすぽーとの知恵袋”」(運営:行政書士大橋事務所)」があります。
問い合わせは「 http://gifu-passport.com」 。
スマホ(Android/iPhone)にも対応します。


76回目の集い 2017年10月1日
 岐阜にも、LGBTの人はいるんだから、レインボーぎふの他にも、
気軽に集まる場所を作らなくては。相談したい人もいるから。
新聞記事です。
・LGBT当事者のための法整備に取り組むLGBT法連合会は、国会内で国会議員に来年度の予算編成に関して要請した。LGBTの言葉は広まっているが、具体的な実態の認知はいまだ少ない。必要な支援や安心安全に生きていける環境整備を求めた。
・自治体からLGBTへの理解と権利保障を広げていくために「LGBT自治体議員連盟」が7月に設立された。LGBT施策に関する情報交換や勉強会、施策を推進する目的。
・「父ちゃんって呼んでほしいな」と、女性から男性に戸籍を変更した有矢さん(夫)と沙都さん(妻)が養子縁組で男の子を迎えた。有矢さんは、9月16日の「なごやどまんなかパレード」で、先頭を行くトラックの上でDJを担当した人だ。
・「レインボーなごや(旧GIDプラウド)」のメンバーである八百津町自営業のトランスジェンダーYさんが、八百津町に対し印鑑証明書の性別欄の撤廃を求めたところ、町長は受け入れる方針を示した。岐阜県の自治体では、初めて。全国の自治体1740中183が印鑑証明書に性別欄が無い(2013年調査)。総務省は2016年12月に「性別欄は記載しなくとも差し支えない」と通知している。
・耳が聞こえない今村彩子映画監督が、聴覚障がいのあるLGBTをテーマにしたドキュメンタリーDVDの制作を勧めている。障害と性的マイノリティの二つの困難を抱えながら自分らしく生きる姿に焦点を当てる。「多様な生き方を知ってもらい、誰もが生きやすい社会の実現につなげたい」と。
・高齢者施設に就職したFtMのTさん。制服に違和感があり、更衣室も女性用で、「わたし」を強制された。上司に相談すると、「わがままだ」と言われる等、気力がなえ退職した。次の就職活動では、トランスジェンダーを打ち明け面接に向かい、10社程目で受け入れられる。通称名や「ぼく」を使用し、適合手術のための休暇も認めるなど理解ある職場だ。
・インドでは、トランスジェンダー「ヒジュラ」の地位向上に向けた動きが出ている。音楽やタクシー業界に進出、地方議員にも立候補している。2014年に「第3の性」として「人権があり市民として平等に扱われるべきだ」と、法的に認める決定を出していた。
・トランプ大統領は、トランスジェンダーについて、米軍への新規入隊を禁じるよう国防総省に指示した。多額の医療費や軍の混乱を避けるためという。米軍では、現在最大1万5000人のトランスジェンダー将兵が軍務に就いている。

<情報交流>   
・長年のかなりの重労働で、中年になり複数の重い病気にかかった。数年かけて治療した。最後の病は明確ではなく、ホルモンのバランスの変化からか、数ヶ月前から女性らしいことをしたくなった。この症状をこの数ヶ月間自分でかなり調べた。今は、自分がどのようにしていきたいか等、自然にまかせている。いつの間にか、そう思うようになった。
・大変なこと。自分で状態を分析し、よく落ち着かれている。 
・いやいや、かなり葛藤があっただろう。大変だったね。
・他(LGBT)の人は、いつ頃から気付くのだろうか。
・人による。人それぞれだ。
・私は、幼稚園の頃から。女の子の制服の丸い襟がいいなあと思った。中学は丸坊主も制服も嫌だった。同級生にも近所にも言っていない。この会だけ、自分らしくなれる。
・これから、少しずつ自分の時間が持てるようになる。自分らしく過ごせるように考えていけるといい。
・八百津町のMtFの人が、町に印鑑証明書の性別欄をなくすよう要請したよ。
・画期的だ。
・9/16の『虹色どまんなかパレード』で、「Queer+s(クイアーズ)」の人と会った。
・「クイアーズ」にはトランスジェンダーの人が多い、「ライズ」にはゲイの人が多いよ。
・岐阜にも、LGBTの人はいるんだから、レインボーぎふの他にも、気軽に集まる場所を作らなくては。相談したい人もいるから。
・岐阜大学の「にじねこ」と、連絡を取り合えるといい。
・ホームページに、「レインボーぎふ」の会の掲示板を作ったよ。

・・・・・・・・・いつものように話はつきません。

*9/16の虹色どまんなかパレードで歩いてきました。パレード中、マイクで通行人にずっと力を込めて呼びかけている「自分らしく」「人それぞれ」「生き方は決まっていないよ」「理解して」「それぞれの個性だ、みんな一緒だ」・・・よかったです。来年も行きます。行きましょう。

*MtF=身体の性は男性、心の性は女性 GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。 レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。 FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもない。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、12月3日(日) ・2月4日(日)です。

<LGBTに関するお知らせ>
・12月3日に映画「彼らが本気で編むときは、」の上映会が有ります。
https://e-able-nagoya.jp/lec/4781/
・ANGEL LIFE NAGOYAが運営しているRISE(ライズ) @rise_aln
「ライズ」は週末に開場。木・金曜日20:00~23:00 土曜日 16:00~22:00 日曜日14:00~20:00 月曜~水曜日は休館日。
〒460-0008 名古屋市中区栄4-18-16 NEWSビル3F rise内 TEL052-784-6363 市営地下鉄 東山線/名城線「栄」駅12番出口より徒歩8分
・LGBTの家族と友人をつなぐ会の次回の名古屋ミーティングは11月にも予定がありますが、日時は現時点で決まっていません。http://lgbt-family.or.jp/archives/2250
・岐阜市内にも「LGBT支援センターぱすぽーと(運営:行政書士大橋事務所)」があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」


 75回目の集い 2017年8月6日
喋りたくても喋り場を知らずにじっと耐えてる当事者がいるだろう。
せめてレインボーの会を知ってくれるといい・・
 
新聞記事です。
・トランスジェンダー(MtF)の学生を受け入れることについて、朝日新聞社が全国の女子大にアンケートを取ったら、「検討すべき課題だ」と答えた女子大が6割強あった。それらの大学は受け入れに前向きだ。また、性的少数者の人権を学生や教職員に知らせている女子大は、全体の1/4であった。
・性的少数者の(LGBT)の権利擁護を訴える恒例の「プライド行進」がニューヨークとサンフランシスコで行われた。トランプ大統領やスパイサー報道官の写真を掲げ「抵抗しよう」と書かれた横断幕などを掲げる参加者の姿があった。
・Xジェンダーの鈴木信平さんは、「性」を手放す葛藤を「男であれず、女になれない」という本に描いた。
・名古屋市の「オンザグラウンドプロジェクト」というLGBT支援団体は、企業に対して「LGBTの人がどんなことに困るのか」等の研修会を開いている。「カップル割引」って、男女のペアが前提で同性愛者にとっては寂しい思いをすること、見た目が男性でも女性らしい名前のカードを使うと不振がられる等。
・ライフネット生命保険では、原則、死亡保険金の受取人は配偶者か二親等内の血族だったが、指定の書類を提出すれば同性パートナーも可能になった。
・「誰もが何かの少数派ではありませんか」とトランスジェンダーを公表して、入間市議に当選した細田智也さん。
・ドイツ連邦議会では、同性カップルの結婚と養子を引き取る権利を認める法案を可決した。
・窃盗罪で実刑判決を受けた性同一性障がい者(MtF)が、ホルモン治療の継続や女性刑務官による対応などの配慮を求め法務省と札幌地裁に申し入れ書を提出した。健康上のリスクから性別適合手術が完全ではないが、「国は手術の有無にかかわらず柔軟に対応すべきだ」と、岡山大の中塚教授は指摘している。
・名古屋市議会で、LGBTに対する市の対応や取り組みを求めたところ、河村市長は「同性パートナーシップに取り組むつもりだが時間が欲しい」と答えた。
・女性の体で生まれ男性として生きるトランスジェンダーの薬師実芳さん。9才まで米国で過ごし10才で日本に帰国。帰国後、性別に違和感を持つようになった。中高では優等生の女子を装い、家では毎晩布団の中で泣いていた。大学生になって、「ReBit」を設立し、生徒に一番寄り添ってほしい人知ってほしい人は先生だと、学校に教材を作って無料配布をしたり出前授業をしたりしている。LGBTの成人式を始めてから6年目になる。教材は中学の教員には無料、ホームページで申しこめる。
・室井舞花さんと遠藤まめたさんは、2014年に「教科書にLGBTを!ネットワーク」を発足し、新学習指導要領への多様な性の記述を求め活動してきた。今年、「国民に理解がない」等の理由で意見は反映されなかった。
<情報交流>   
            ・性教育は大事だね・・。命のことや生命誕生、人権のこと、LGBTのことなんかを科学的に学べる。どんなことを大事にしていくか等の生き方学習だからね。
・新宿の「からーず。」という店は、普段はギャラリーバーだが、日曜日の夜はNPO法人「パブリング」がパブリングバーを開く。その時の店のスタッフはゲイ等のセクマイの人で、カミング・アウト等をアドバイスしてくれるそうだ。
また、「からーず。」では、月に1度、身体に障害があるガールズのスタッフがカウンターに出る「ブッシュドノエル」というイベント(予約制)もある。行ってみたんだ。手がない子や足がない子等、欠点を長所にしていたり接客して明るくなったりという子いろいろだ。
・東京だからできるのかなあ・・。
・いつでも気軽に集える場所があるといいなあ・・。喋りたくても喋り場を知らずにじっと耐えてる当事者がいるだろう。せめてレインボーの会を知ってくれるといい・・。
・8月19日・20日に、名古屋大須でにじいろ映画祭2107がある。
・9/16〜9/24までは『NAGOYAレインボーウィーク』。2017年『虹色どまんなかパレード』開催日は9月16日(土)にある。今年で6回目。ナディアパーク2Fアトリウムで受け付け、 矢場公園でやるんだ。
・行ってみよ。

・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*性は全くグラデーションです。みんな、ちがうみんなと生きている。

*MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。 レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。 FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもない。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、10月1日(日) ・12月3日(日)です。           (文責:中村 一惠) 

・PROUD LIFEでは、偶数月の第3土曜日に「虹色ラウンジ」を開催しています
・ 岐阜市内にも「LGBT支援センターぱすぽーと(運営:行政書士大橋事務所)」があります。
 問い合わせは「 http://gifu-passport.com」


 74回目の集い 2017年6月4日
中2の時、男が好きだと気付いてきた。その気持ちは高1で強くなった。
周りにいる男女のカップルがうらやましかった。
自分はゲイだからカップルになれないと思った。
今まで我慢して誰にも言わなかったんだ。
 

新聞記事です。
・「従業員の多様性を高め、誰もが働きやすい職場を作りたい」「独自製品の開発に繋がるようなアイデアを持つために、従業員の多様性を高めたい」と、LGBTの採用に積極的な中小企業が増えている。更衣室や制服について相談しても理解されなくて理解してくれる職場に転職した人がいる。
・全国の都道府県と政令指定都市教員会にLGBTについての教員研修の実践について調査した結果、6割の40教委が行っていたが、参加率の平均が7%。文科省から手引きが出ているが、各地域の独自で発行している教委もあった。
・市民の為の「ReDEMOS(リデモス)が「みんなが生きやすい社会へ“LGBTQ+”×制度」というイベントを開いた。「異性愛の人は、それが多様な性のうちの一つのあり方だと自認することが大事」と強調した。
・養育里親に、大阪市が30代と40代の男性カップルに認定していた。厚労省は「保護が必要な児童への愛情があり、経済的に困窮していないこと」などが認定要件で、同性カップルを除外する規定はないという。
・日本女子大ではトランスジェンダー(MtF)の学生を受け入れる検討を新年度から始めるとのことだが、他の女子大学も検討を始めつつある。戸籍が女性なら出願資格があるという大学があるが、高校卒業までにするのには難しい条件だ。
・LGBTを題材にした映画祭の成功に力を注いでいる男性同性愛者。新宿2丁目でお酒を飲んでいただけの自分が、当事者として行動しようと、実行委員になった。
・5月17日は、LGBTに対する差別や嫌悪に反対する国際デー(IDAHOアイダホ)。国内外で「多様な性にYES!」とアピールするアクションが取り組まれた。
・「LGBTの研修講師になれる」「自分らしく稼げる」という宣伝でLGBT当事者が、当事者を高額のセミナーや自己啓発ビジネス等に勧誘し、問題になっている。
・アメリカシカゴの連邦高裁は、職場や雇用でLGBTを差別することは公民権法で禁じられているとの判決を出した。米連邦高裁がこうした趣旨の判断を示したのは初めて。
・同性婚反対が2001年57%から近年では賛成が57%になり、2015年には連邦最高裁が同性婚を憲法上の権利として認めた。しかし、オバマ前政権下ではLGBT擁護政策進展したが、トランプ政権は共和党保守派に配慮し締め付けへの懸念が高まっている。
・台湾で司法院大法官会議が、同性婚を認めない民法を「違憲」と判断した。2年以内に法整備をするよう認めた。
・アイルランドでは、同性愛者のレオ・バラッカーが首相に当選した。
・1970年代にLGBTの権利を訴える旗「レインボ―フラッグ」の考案者ギルバート・ベーカー氏がニューヨークの自宅で死去。65才。
<情報交流>   
            ・みんなの居場所になればいい。気楽にして。
・MTF。小学校の時からスカートが好きだった。MTFと気付いたのはレインボーぎふの会に参加するようになってから。家族や会社の一部の人に、カミングアウトしている。いじめも辛さもあまりない。ひげの脱毛をしてから女性として見られやすくなった。トイレも普通に女性用。今はホルモン治療をしている。以前は、ホルモン治療に抵抗があった。気持ちが悪くなるし体温も上がったから。ホルモン治療を勧めてはいないが、私自身女性らしい身体になるにはホルモンが必要だと考えてる。しないと見た目が毛深くなるなど支障が出る。若い時に治療していたら、もっと女性らしくなれただろう。ホルモン治療は保険がきかない。精巣を除去したら、男性ホルモンがほとんどなくなって性欲もなく、身体が楽になった。戸籍も変えたいが更に手術しないといけない。
・親にどのように告白されたの?
・女性服を並べるなどアピールした。普段はスカートをはいていたが、母が部屋に来る度にズボンにはきかえていたから、えらくなって告白した。
・大学生だ。小学校5年生くらいから、なんか違うと気付いた。男の子を見ていいなと思った。中2の時、男が好きだと気付いてきた。その気持ちは高1で強くなった。周りにいる男女のカップルがうらやましかった。自分はゲイだからカップルになれないと思った。今まで我慢して誰にも言わなかったんだ。隠すのが辛くなって、信頼できると思った中学校の時の先生に話した。男は弱みを見せてはいけないと思っていたから、悩みを話せなかった。先生には話してもいいと思って話した。カミングアウトをするのに、8年かかった。
・先生で、会員。たまゆらで知っていたからこのレインボーぎふの会に彼を誘った。彼は、同年代の仲間がほしいと思っている。名古屋で、レインボーのイベントがあったから行ってみた。NF大学のサークルがいた。
・自分のもっているパンフレットには、ゲイバーの地図があるが・・。
・友だちがほしい。集まりが知りたい。
・ゲイの集まりがある日がある。大学の教授も来るから行くといい。たくさんのパンフレットがあるから、参考にして。
・小学校から「多様な性」について教えなくちゃいけない。幼保の先生を育成する所でも教育しなくちゃ。
・我々の会も紙芝居を作った。是非活用してほしい。
・LGBTが「普通」と思わなかったが、今は「普通」と思えるようになりつつある。
・LGBTの啓発活動をしているのには、驚いた。LGBTについて学習することが、こんなにたくさんあるとは知らなかった。

・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*大学生の彼が告白した人は、中学時代の先生。抵抗なく聴いてくれると予感したそうです。先生は、性教協の会員です。たまゆらを読んでいたからと・・。
性は全くグラデーションです。みんな、ちがうみんなと生きている。

*MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。 レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。 FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもなく中性。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、8月6日(日) ・ 10月1日(日)です。           (文責:中村一惠) 

<LGBTに関するお知らせ>・・・(性教協MLに寄せられた情報です。) 
・東海テレビのLGBTをテーマにしたCMです。
http://genxy-net.com/post_theme04/6303317l/
・LGBTの家族と友人をつなぐ会をやります。通常の名古屋ミーティングは、7月30日、13:30~16:00 イーブルなごや、2階の第2研修室で、参加費は¥500です。
・PROUD LIFE
日時:2017年7月22日(土) 14時から16時30分(受付開始13時30分)
会場:名古屋YWCA 404会議室(地下鉄「栄」駅下車)名古屋市中区新栄町2―3    参加費:会員500円/一般(非会員)1000円
・岐阜市内にも「LGBT支援センターぱすぽーと(運営:行政書士大橋事務所)」があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」


 73回目の集い 2017年4月2日
 健康診断などいろんな検査には、服は脱ぎたくないから行かない。
イギリスに長年住んでいたが、普段から周りに様々な性の人たちがいて、
誰も何も言わなかった。そのイギリスも大昔は同性愛を禁止していた

 新聞記事です。
・民医連の尼崎医療生活協同組合を職場とする岸本貴士(旧姓杉山)氏は、十数年前からゲイであることを公表し、多用な性のあり方への理解を得られるように努力してきた。将来救急車に乗る時や部屋を借りる時、法的に「家族」になることが必要と就業規則変更を求めた。職場では、「法律婚」に「事実婚」と「同性婚」を加え、この規定におけるパートナーは配偶者に準ずるものとするとした。
・戸籍上の性別を変えるのに「不妊手術」を義務付けた性同一性障がい特例法は違憲だと訴え、女性から男性への性別変更を求めた家事裁判で、岡山家裁津山支部は「手術要件は合憲」と判断し申し立てを却下した。申し立て者は「特例法ではカバーし切れない、法が現実とかけ離れていると感じる」と語った。国際的には性別変更要件から手術要件を外す国が増えている。英・米の一部の州・アルゼンチン・独・仏等では手術は不要だ。
・LGBTへの理解を広げようと、性の悩みを抱え保健室を訪れる子の姿や授業の取り組みが日教組の全国教育研究集会で紹介された。
・京都市の性同一性障がいと診断され女性として生活する人は、国民健康保険証の名前を戸籍変更せずに、日常使う女性名に記載することが認められていた。
・性同一性障がいで国内の医療機関を受診した人は、2015年末までに延べ22,435人であった。2012年末には15,105人であった。
・日本女子大ではトランスジェンダー(MtF)の学生を受け入れる検討を新年度から始める。
・LGBT当事者や支援者、専門家や国会議員が一同に会し、「レインボー国会」が開かれた。
・ニューヨーク市では、性別変更した人が2014年までは20人だったが、従来の変更要件の性適合手術を外した2015年1月以降、5歳~76歳まで731人となった。
・ドイツでは、1994年に廃止された同性愛を禁じた刑法の条文で、過去に有罪となった男性(約5万人)の名誉を回復し補償する法案を閣議決定した。
・自分の望む性別のトイレ使用を認めたオバマ前米政権の通達を、トランプ政権が破棄したことに、トランプ大統領就任式で国歌を斉唱したジャッキー・エバンコさんが抗議した。
・本の紹介記事。「LGBTを知っていますか?“みんなと違う”は“ヘン”じゃない」(少年写真新聞社)・「LGBTなんでも 中・高生が知りたいホントのところ」(子どもの未来社)・「思春期サバイバル2 Q&A編 10代のモヤモヤに答えてみた」(はるか書房)・「先生と親のためのLGBTガイド もしあなたがカミングアウトされたなら」(合同出版)・「セクシュアル・マイノリティの法律相談」(弘文堂)・「LGBTsの法律問題Q&A」(LABO)・「セクシュアル・マイノリティの法律相談」(ぎょうせい)・「『LGBT』差別禁止の法制度って何だろう?」(かもがわ出版)

<情報交流>   
・某市で夜の店を営んでいる。ネットでトランスジェンダーの人を募って仕事の世話をしている。自分の店で働く人もいる。昼間働いているFTMの人が、更衣室が辛いなどいろいろ支障があると言う。カミングアウト(カミ)をすると、変な目で見られるし、カミしないと支障はそのままあり続ける。
・昼間に自分らしく気軽に仕事をしたいと望んでいる気持ちが切実だと気付いた。当事者の望むような仕事場を作りたいと思うようになり、LGBTについても勉強の必要性を感じた。
・以前よくレインボーぎふの会へ参加していたMTFの人は、家族にカミし、職場でもカミし、今でも頑張り続けている。学校も家族も応援して、当事児のために努力したところもある。なかなか当事者の思いが届かなく試行錯誤の繰り返しの学校もある。
・人間と性教育文化センターでは、様々な性があるということを幼い頃から伝えるために、幼児~低学年、中学年、高学年~中学生くらいまでの3種類の紙芝居を作った。
・自分の仕事でLGBTの人を支援できることがしたい。気軽に立ち寄れる店を開きたいが、接客について手伝ってもらえるといい。LGBTの人たちは、田舎では暮らしにくいので、都会へ行ってしまう。地方で、生活の基盤が置ける所、悩みが話せる所を作りたい。
・その通りで、LGBTの人たちは、夜の店で働きたくない人が多い。
・昼間、自分らしく働くのが理想的だ。
・G大学に昨年サークルができた。愛知県のNF大学にも、LGBTの大きなサークルがある。
・母親の介護をしている。毎日マッサージやトイレ介助で筋肉がついた。週1のデイサービスで入浴してもらっている。医者でホルモン剤をもらっている。
・女性でもない男性でもない人もいる。
・FTMでも職場で女性らしさを求めるところがある。
・雇用時、身分証明書を作るために、免許証(写真)の提示を求めると嫌だと言う。配慮しようとしても、どう配慮していか分からない。
・障がい者用トイレをLGBTも使えるとすると、(目に見える)障がい者ではなかったらLGBTと分かってしまう。
・「みんなのトイレ」としたり全部個室にしたりするといいのだが。
・トイレマークに虹色も使っては・・・。
・ホルモン剤は2週に1度、2500円ほどかかる。
・健康診断などいろんな検査で、服は脱ぎたくないから行かない。
・自分はイギリスに長年住んでいたが、普段から周りに様々な性の人たちがいて、誰も何も言わなかった。そのイギリスも大昔は同性愛を禁止していた。しかし、イギリスの植民地はいまだに同性愛を禁止(死刑)しているところがある。
・100年前には、イギリスのオスカーワイルド事件もあった・・。
・日本ではいつになったら・・・。
・オリンピックを機会に同性婚の法制化が進むといい。
・結婚して老いてくると子どもに面倒を見てもらう人が多い。LGBTの人たちだけではないが、子どもがいないと老後を心配する人が多くなる。老後の資金がないと不安だ。
・東京では、LGBTの中高年の集まりである「パープルハンズ」がある。LGBTの人たちの老後や同性パートナーシップの情報センターだ。
・いいことだ。若い人たちは相談するが、中高年はひたすら我慢して生きてきたし乗り越えてきた世代だからなあ。
・この地域にも、頼りになる人たちはいる。

・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*「彼らが本気で編むときは、」という映画を作成した荻上直子監督が、20代の6年間と12年後の1年間ロサンゼルスですごす間、パパ2人と子どもの家族や女性の恋人同士、トランスジェンダーの人などがセクシュアル・マイノリティと同じ割合で、当然のように監督の周囲に存在していたという。日本でも同じはずなのに・・・と。性は全くグラデーションです。みんな、ちがうみんなと生きている。
*MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。 レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。 FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもなく中性。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、6月4日(日)・8月6日(日)です。 

<LGBTに関するお知らせ> 
・PROUD LIFEでは、偶数月の第3土曜日に「虹色ラウンジ」を開催しています
・奇数月の第3土曜日にも、「虹色カフェ」を開催することにしました。場所:ナディアパーク7階「7thカフェ」 http://www.bunka758.or.jp/shisetsu/seisyo/7thcafe.html
参加費:無料。ただし、会場でドリンクを注文してください(コーヒー260円~)
・LGBTの家族と友人をつなぐ会ミーティングの予定です。
名古屋ミーティング5月21日1時半~4時 
場所:イーブルなごや 3階第7研修室  https://e-able-nagoya.jp/ 
参加費500円お申し込みは080‐3865‐2423 またはnagoya@lgbt-family.or.jp まで。
・岐阜市内にも「LGBT支援センターぱすぽーと(運営:行政書士大橋事務所)」があります。問い合わせは「 http://gifu-passport.com」


 72回目の集い 2017年2月5日
様々な国の人たちや様々な性の人たちがいたり、様々な家庭(パパが2人等)があると教えられたりした。いろんな人がいるのが当然。日本でもいろいろな人がいて当然ということを知って、そんな社会に慣れないと。
 新聞記事です。
・名古屋市で同性愛のパートナーが殺害され被害者と同居していた男性が、犯罪被害者遺族として遺族給付金を愛知県公安委員会に申請した。男性の弁護団によると、同性愛者が配偶者として遺族給付金を申請したのは全国初とみられる。
・東京都渋谷区や三重県伊賀市など全国数箇所の区や市で、同性カップルに「結婚に相当する証明書」を発行する条例が成立しているが、受刑者に同性パートナーが面会を求めたが拒否された(LGBT法連合会東京による)など刑事司法分野の取り組みに遅れを指摘する声も上がっている。
・アメリカロサンゼルスでは、50年前からLGBTの支援や権利獲得に取り組んでいる。同市には6万5千人のLGBT高齢者がおり、約7割が一人暮らしという。2007年には、LGBT高齢者向け(自立して生活できる低所得者が対象)のアパート(104室)を作った。プールや談話室、スポーツジムもある。
・サンフランシスコでは、LGBT高齢者を支援するボランティア組織「オープンハウス」がある。60歳以上の一人暮らしを中心に自宅や施設を訪ね、家に閉じこもりがちになるのを防ぎ社会との繋がりを維持する狙いだ。日本の「虹色ダイバーシティ」のスタッフは、日本の公的機関での窓口でもLGBTの高齢者への対応を学ぶなど自治体で安心して相談できる体制を作って欲しいと訴えている。
・全寮制高校に入学した四郎は、同室の男として接してほしいという性同一性障碍(FtM)の未来に恋をしてしまうという、森橋ビンゴ著「この恋と、その未来」の本の紹介。

<情報交流>   
・LGBTの人を社員として雇用している会社がある。経営者から話を聴いた。LGBTだからという理由は問わない。仕事ができれば関係ないことだ。うちへ来る前はいじめに遭っていたそうだ。トイレも更衣室も希望通りだ。社内にはハラスメントを許さない雰囲気がある。トラブルがあれば、原因を探って改善する。上司の指示の仕方を直せばよくなるものだ。誰かが急に出張になると、休みだという人が代わりにやると言ってくれる雰囲気がある会社だ。どんな人も慣れだ。が、障害者がいるといって、会社を辞めていく人もいる。
・トランスジェンダーの薬師実芳さん(FtM)は、アメリカの小学校で過ごす間、誰にもいじめられなかった。日本に戻った時に、男なの?女なの?といじめられたという。薬師さんが過ごしたというアメリカの町には、様々な国の人たちや様々な性の人たちがいたり、様々な家庭(パパが2人等)があると教えられたりした。いろんな人がいるのが当然。日本でもいろいろな人がいて当然ということを知ってそんな社会に早く慣れないと。
・毎年行なわれるLGBT成人式は、今年は2月26日(日)11時から。場所は、名古屋YWCA  名古屋市中区新栄町2-3  栄駅、オアシス21から徒歩5分。
・5月27日(土)~28日(日)池田公園で「NLGR +2017」がある。ステージイベントや無料HIV検査、18のブース巡り、夜はクラブで踊ろう!
・パートナーシップ条例が発行される地域が少しずつ増えているが、同性愛者のパートナーとしての証明書があれば、「病人に会える(病状を聞くことができる)」「財産管理ができる」「相続も受けられる」。証明書がないとできにくい。
倒れる前に話しておきたいことだ。できれば親に話す機会を持つといい。何もないと、家に住めなくなる場合もある。パートナーという公正証書を作る手もある。任意後見・成年後見制度を利用する手もある。
  ・誰でも遺言書を書くといい。遺言書があれば、パートナーが3/4(兄弟姉妹がいない場合)もらえる。法定相続について、パートナーシップ条例の証明書では機能しない。
・男女の夫婦ではローンが組めるが、今の日本では、同性カップルはできない。どちらかの名義でしか組めない。パートナーシップ条例がある地域では、銀行が承諾すれば組める。某ネット保険は、同性愛者のどちらかが亡くなった時もう片方に保険金が入るようになっている。
  ・札幌市で、パートナーシップ条例を作ろうとネットで同意者を募ったらあっという間に大勢の署名が集まったという。委員会は通ったので間もなく市議会も通るだろう。
  
・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*性は全くグラデーションです。みんな、ちがうみんなと生きている。
*MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。
レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。
FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもなく中性。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、4月2日(日)、6月4日(日) です。


 71回目の集い 2016年12月4日
辛かったら学校へ行かなくてもいいという選択があることを
知らせたいな。MtFの子は、「乙女塾」へ行くと、MtFの子ばかり
が普通にいるから安心できる。普通でないといじめられる。
安心できる場所があるといい。
 
新聞記事です。
・LGBTを身近な存在として認め、味方になる「アライ」を増やそうキャンペーンが広がっている。国内の大学で「アライ・ウィーク」が初めて開催されたのは昨年の12月。その後、幾つかの大学で学生たちが呼びかけている。トイレや健康診断、名前の呼び方学生証、卒業証明書などの配慮できている大学は、まだ少ないながらも勧めている大学はある。
・LGBTを支援するNPO法人REBIT(代表薬師実芳)が、LGBTも自分らしく働くためのあり方を当事者と企業が共に考える会「REINNBOW CROSSING TOUKYOUが東京で開かれた。
・憲法13条前段は「すべて国民は、個人として尊重される」と定めていることから、公権力の行使に当たる者として、無関心であることや知識がないことは許されることではない。国会では、LGBT差別解消に関する法律制定に向けて議論が始まっている。
・岐阜市の加納小の5年生の教室で、性的少数者の課題に取り組んだ授業があった。
・ソフトバンクは、社内規定の配偶者の定義に同性パートナーを加えると発表した。
・ラテンポップス界のリッキー・マーティンさんが、芸術家の男性と婚約したと明らかにした。
・千葉市は、LGBTの職員が同性パートナーと同居している場合、法律上の結婚や事実婚のカップルに認めているのと同じ休暇制度を来年1月から利用できるように就業規則を改正する。

<近況報告の交流>   
 今回は、「LGBT」という話題が以前よりいくらか広まっているが、苦しむ子どもがいる学校現場でどれだけの先生が理解しようとしているかということから始まりました。
スタッフ1 LGBTについて子どもたちに話す必要がある。岐阜市でLGBTの子どもがいることが分かり、職員も親も子どもたちもみんなで学習をした小学校がある。教育は大切だ。それを避ける理由の一つに、「性」は「性器」だと結びつけて、学習することを避けている傾向があるのかもしれない。
M1   小2のFtMの子がいる。幼児期から母親が悩んでいた。女の子の服装が好きでプリキュアが好きだった。母親は入学前に女の子として育てようと決心された。また学校にもLGBTについて勉強するよう要請された。学校ではまずこの子のために何ができるか学びたい。明るく元気で、男女とも仲良く遊んでいるが、孤立しているようにも見える。周りの子は、本人の服装や持ち物について何も言わない。
スタッフ1 幼い頃に、自分の性に違和感を持つ子が多い。
F1   子どもの相談を受けているが、人権の感覚に乏しい先生がいると子どもが辛い。 学校のいじめの様子を聞いていると、先生の意識がまだ足りないような気がすることがある。防止するためのいじめアンケートは、先生を守るためにしている気がしなくはない。相談に来るお子さんの中には「先生に言っても言っても聞いてもらえない」という子がいる。
スタッフ1 学校で、みんながLGBTについて学習したというMtFの子も、中学校に入り毎日の生活で困難な事がよくあった。一人ひとり違うから、一つ一つの問題に向き合わなくてはならない。
F2   LGBTについて学習する機会があり、初めて問題を知った。以前は女性は子どもを産んで・・幸せと思った。が、いろいろな子がいる。LGBTの子たちを早くからとらえて対処していくことが必要であり、小学校からの学習が必要だ。思春期を迎える頃、二次性徴の体の変化にも対応がいる。今は、二次性徴を止める薬があるからその間に自分の性を見極め、治療に向かえばいい。
ゲイ  今のところ、精神面も生活面も落ち着いている。少しずつ作業所で働くようになった。
スタッフ2 先日、趣味の歌の発表会や精神的ケアの会のトーク会も聴かせていただいたが、堂々としてとてもすてきだった。
ゲイ  レインボーの会の事も話したね。
スタッフ2 いつも参加されるMtFさんから連絡があり、出がけに問題が発生し参加できなくなり残念とのこと。親さんを介護されてることもあるから。
M2   名古屋や大学のいろいろなLGBTの活動に参加し、大人の人の悩みを聴いている。
    できることを支援していこうと思っている。仕事の関係でもLGBTについて学習したことを発表することになっている。LGBT については、メディアで結構騒がれているが、まだまだ知られていないことが分かった。否定する人の考えも聞いてみたい。LGBTを支援している企業も決まっていて、広がりは少ない。
スタッフ1 小さな会社でも支援している会社もある。
M2   S市には、「アライ」だと言ってレインボーの旗を掲げる店が結構ある。
スタッフ1「あの旗は何?」と会話することからでも広がる。
M2   昨年にかけて各国で同性婚がメディアに上がっている今が「アライ」だということが広がる時期だ。同性婚で祝い金を出すなど、どんどん広がるといい。学習もしてもらいたい。学習しなくて「アライ」だといってもすたるから駄目だ。「LGBT」という言葉を最低限知ってもらいたい。
スタッフ1 「LGBT」について教える前に、みんな一人ひとり違うんだということを話すことが大事だし、それはかけがえのない命を持つ自分という人間が自立することにも繋がる。
スタッフ2 「LGBT」だけでは、他人の話になってしまう。男性女性と言っても、らしさなんて決まっていないしみんな違うのだから、人の生き方を2つに分ける必要がない。更に様々に性があり、みんなそれぞれに違うのが当然。「性はグラデーション」ということ等を子どもたちに伝えている。
M2   大人は、レインボーの会に参加したりお酒を飲んだりして、もやもやを発散できるが、小中学生は辛いだろうなあ。辛かったら学校へ行かなくてもいいという選択があることを知らせたいな。学校の仕組みも変えないと解決は難しい。MtFの子は、「乙女塾」へ行くと、MtFの子ばかりが普通にいるから安心できる。安心できる場所があるといい。普通でないといじめられる。少数派どうしの集まりならいい。「サードプレイス」が必要だ。
ゲイ  「子ども食堂」もサードプレイスだ。
M1 学校でのMtFの子は明るくなっている。母親がとても心配している。
F1   子ども相談の事例を見ていると、子どもが気にしていなくても、母親が一人で心配すると、その気持ちを子どもが受け止め不安になることがある。母親が理解し安定することが必要だ。
・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*性は全くグラデーションです。みんな、ちがうみんなと生きている。
*MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。 レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。 FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもなく中性。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、2月5日(日)、4月2日(日) です。 


 70回目の集い 2016年10月2日
 LGBTの人たちがいつでも立ち寄れるカフェのようなところを岐阜にも作りたい

新聞記事です。
・岐阜県関市では、8月10日性的少数者(LGBT)を尊重し、性の多様性を認める「LGBTフレンドリー宣言」をした。今後、具体的支援を検討していく。
・8月中旬に、岐阜県主催のLGBTへの理解を深めるセミナーがふれあい福寿会館であった。人権に関わりの深い仕事をする市町村職員や教員らが聴講した。講演をした当事者は「相手の心の性別を尊重し話を聴いてくれる大人が増えることが大事」と話した。
・住宅設備最大手のLIXIL(リクシル)は、東京五輪に向けて、LGBTに配慮した公共トイレの設計の助言に乗り出し、普及を目指すという。また、学校や職場などの特性に合ったトイレを提案する方針だ。
・9月中旬名古屋栄で、LGBTの存在をアピールする「虹色まんなかパレード」があり、当事者や賛同者ら300人が思い思いの姿で町を歩いた。「自分に素直に」という看板や「LGBTはあなたのそばにいます」とマイクで呼びかけたりした。
・9月下旬名古屋で、昨年から始まったLGBT関連の映画を紹介する「大須にじいろ映画祭」が始まった。9月初旬の「あいち国際女性映画祭」でもLGBT関連の映画が5本上映された。その他いろいろな映画館で、「キャロル」や「リリーのすべて」「ハンズ・オブ・ラブ」「ハイヒール革命」「ジェンダー・マリアージュ」など上映されている。「ハンズ・オブ・ラブ」は11月26日から名古屋ミッドランドスクエアシネマで上映される。
・8月下旬、インドネシアの憲法裁判所で、同性愛を非合法化する刑法改定の請願が審理された。閣僚らからLGBTを敵視する発言が続出。LGBT活動家から「政府は人権を理解していない」と批判の声が上がっていた。

<近況報告の交流>   
  今回は、最近「LGBT」という話題が以前よりいくらか広まり、理解しようとする人も少しずつだが増えてきた気がするということから始まりました。
F    9月中旬の名古屋栄のLGBTのパレード(300人参加)にも、名古屋のセクシュアル・マイノリティの女の子のグループ「NSM=」やFTMの男の子のグループの「シークレット・ガイズ」なども、イベントに参加していた。
スタッフ 名古屋には、「LGBTの家族と友人をつなぐ会」という支援するところがある。
F    また、「LGBTIQA Mix Dining & Bar“ Queer+s” 」では、関連映画の上映など様々なイベントをしている。「FTM諸事情カフェ」や「レインボー∞とPROUD LIFE」、「レインボー・ホットライン」もいろいろある。
スタッフ 講演会で、LGBTのことを話しても、まだまだ知らない人が多いと感じる。当事者は、13人に1人はいるという調査結果がある。自分たちの周りにいるんだよね。
この地域でも、今も悶々としている人がいると思うと・・・。
新聞にもあったが、トランスジェンダーの子が、学校で男女別のみんなが使用しているトイレに行きにくければと、体育館や4階の離れたトイレを使ってもいいと言われても、自分だけ行くのはちょっと辛い感じがするのじゃないかな。
F    東京やアメリカのカルフォルニアでは、全て個室のトイレにした小学校がある。小さい頃から誰が使っても構わないというトイレに使い慣れていけばいいのかもしれない。
MTF  親をひとりで介護しているが、前回この会で勧められたようにヘルパーさんについて相談してみたら、何らかの支援が受けられそうでよかった。
F    一人では大変だ。今は支援を受けられるのだから利用したほうがいい。 休日に、いろんなイベント会場や研修会に参加し勉強している。仲間にも知らせている。やがて、LGBTの人たちがいつでも立ち寄れるカフェのようなところを岐阜にも作りたい。
スタッフ みんなで作っていけるといい。

・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*性は全くグラデーションです。みんな、ちがうみんなと生きている。
*MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。 レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。 FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもなく中性。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、12月4日(日)、2月5日(日) です。  


 69回目の集い 2016年8月7日
何かにつけて、男を女だと言わないと進んでいかない今の生活が辛い。

<新聞記事より>
・大手企業や議員秘書職等を経て、NPO法人「虹色ダイバーシティ」を設立したレズビアンの村木真紀さん。自ら研修や講演に立ち、分かりやすく話せる若手当事者の育成も始めた。また、性的少数者には、LGBTだけではなく、同性も異性も性的に好きにならない人や自分を男女どちらとも思わないXジェンダーなどいろいろだということも説明している。
・アメリカフロリダ州で、同性愛者が集うナイトクラブで銃乱射事件が発生した。
・ニューヨーク・マンハッタンで、LGBTのパレードが行われた。「LGBTを取り巻く環境は前進したが、差別も残る。皆が平等であることを訴えたい」と。ヒラリー・クリントンもある区間行進に参加した。カリフォルニア州ロスアンゼルスでも同性愛者のパレードが行われた。
・同性婚の法制化から1年。オバマ大統領は、LGBTの権利拡大の出発点になったニューヨークの老舗ゲイバー「ストーンウォールイン」とその周辺を国定史跡に指定した。
・厚生労働省は、職場でのLGBTへの差別的な言動はセクハラに当たることを、男女雇用均等法に基づく事業主向けの「雇用指針」に明記することを決めた。
・「愛知ヤクルト工場」に勤務する会社員が、性同一性障がいを社内での公表を強要され、不当な対応で精神的苦痛を受けたとして、名古屋地裁に提訴する。
・楽天は、社内規定の配偶者の定義を見直し、同性のパートナーを加えると発表した。
・産婦人科医の早乙女智子さんは、年間100人ほどの当事者の診療に当たってきた。見た目が男性として社会生活を送っている当事者は「背広を着て婦人科の待合室にいるだけで肩身の狭い思いをする。」「性別を意識させられるために症状があっても受診したくない」と、我慢した挙句に症状が悪化するケースもあるという。性別が分からないようにする等の配慮をしているうちに、当事者だけでなく他の患者もよく見えるようになり、病院全体がやさしい雰囲気になってきた。
・小学校で「性の多様性」を学習した後、「業だから仕方がない」と思っていたけど「障がいではない。違いを受け入れる」と考えが変わったという児童がいた。

<近況報告の交流>   
最近、当事者の他に支援者も参加されますが、今日はLGBTについて研究している2人の高校生も加わりました。
F1 LGBTの人も、より生きやすい社会になるよう研究している。
F2   身内でLGBTに嫌悪感を持っている人がいるが、その家族が当事者だったらどうするんだろう。学ばないといけない。
ゲイ   昔は、今のようにLGBTについて知れ渡っていない時代だったから、自分は精神的な病に罹り、今も障がい者年金を受けている。最近週に1度仕事に通えるようになった。
MTFの母 娘の学校では、宿泊研修やトイレのことなどでいろいろ問題がある。学校側の意向を強要される。娘の意向を聞いてほしいのだが・・・。高校進学についても・・・。
MTFの父 娘が乙女塾に行って、女装したり、モデルになったりして楽しんできた。何かにつけて、男を女だと言わないと進んでいかない今の生活が辛い。
F3   家族では、LGBTに対して男性が抵抗をもつ傾向にある。親しくしている知人が当事者であれば受け入れられるが、一般としては抵抗をもつ。メディアからのイメージもあるだろう。
M1   パートナーシップ条例などが出てきたので、仕事柄自分にも何ができるか学んでいる。同職で東京のゲイの方が本を書かれたので、読んだ。
F2   トランスジェンダーの人たちだけ用のトイレを作るのはどうなんだろうか?
ゲイ   女子トイレか男子トイレか、誰でも人によって入りたいところは違う。
スタッフ 「みんなのトイレ」もあるが、そこに入りたい人もいれば入りたくない人もいろいろではないか。東京には、私立で全て個室のトイレにしたという小学校がある
スタッフ  愛媛では、「プラウド愛媛」という団体が、ものすごく活動をしている。パンフも作っている。
M1   名古屋でも、8月中にも会合があるし、9/17にパレードがある。 
スタッフ  親しい人なら受け入れられるのなら、だんだん理解できる人が増えていけばいいんだが。 性はグラデーションだから、みんな個性だと受け入れてくれるといい・・。 
ゲイ   だからと言って、安心してカミすると、去っていく人がいる。
M1   東京で、友だちにカミ(カミング・アウト)して、カミされた人が驚いて自分だけで収めきれずに、ラインでばらまいてしまった。カミした人は自殺した。
スタッフ  カミされた人は、それまでの学校で学習していなかった。少しでも学習していれば、動揺も少なかったのではないか。
MTF1  小学生の頃、母の出す女の子らしい服を着ていたが、だんだん着られなくなった。誕生日プレゼントにセーラームーンのような服を買ってくれそうだったが、自分はラジコンや仮面ライダーがほしく、父親が買ってくれた。母に申し訳ないと思う一方、男っぽい自分を見る母の目が怖かった。小学校では男っぽい遊びや服をみんなが受け入れてくれた。赤いランドセルも仲のいい子と交換した。中学校では、ジャージで過ごしていたが、他の小学校から来た子に陰で悪口を言われて、中学校へ行くのが不安になり、居づらくなって不登校に・・・・・。  
MTF2  親の介護で来るのが遅くなったが、2ケ月に1度のこの会が楽しみだ・・・。


・・・・・・・・・いつものように話はつきません。
*性は全くグラデーションです。みんな、ちがうみんなと生きている。
*MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。 レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。 FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもなく中性。性的指向=性的に好きになる性
SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
 カミ=カミング・アウト=告白
*次回は、10月2日(日)、 12月4日(日) です。

<イベントのお知らせ>
・http://www.machitera.net/aichi-kuonji/542/  
・http://www.nishi.or.jp/contents/0003942200040009600583.html
・https://www.evernote.com/l/AVB7OuMc1t1BtYbqbeyg5gmz15h7YPC5w5A
・今年も中部学院大学の大学祭で、LGBT啓発活動を行います。
 日時は10月22日(土)になります。ご来場お待ちしています。



 68回目の集い 2016年6月5日
陰口を言う人もいるが、自分は自分だと思っている。
当事者か当事者外かという感覚でなく、みんな誰もが一人一人ちがって、
グラデーションなんだという気持ちが大事と思う。


新聞記事です。
・中国湖南省長沙の男性カップルが、婚姻届けの受理を求める行政訴訟を起こし、敗訴したが「同性愛をめぐる中国初の訴訟」として国内外の注目を集めた。今後も自由と平等の権利が認められるために活動をしていくそうだ。 
・5/8に、渋谷の代々木公園でLGBTへの理解を求めるイベントが開かれた。5万人の参加、4500人のパレード、ケネディ米国大使もスピーチをした。
・イタリアで同性カップルに男女の夫婦に準じた権利を認める法案が可決された。
・アメリカオバマ政権は、全国の公立学校にトランスジェンダーの生徒本人が望む性別のトイレを使うことを認めるよう通達を出した。この通達に反発をする州がある。 
・韓国で男性カップルが婚姻届の受理がされなかったとして訴訟したが、敗訴した。今後上訴する予定。
・国際人権非政府組織は、日本の学校におけるLGBTの生徒へのいじめに関する報告書を発表した。86%が「学校の先生や生徒がLGBTの人たちに暴言や否定的な言葉を言うのを聞いた」と答えた。教員に研修の義務化などを国に提言する方針だ。 
・企業にLGBTへのセクハラにも対応するよう、厚労省は男女雇用機会均等法に「被害者の性的指向や性自認にかかわらない」と新たに明記する方針だ。 
・文科省は、LGBTの子どもへの理解を深めるため、昨年出した通知を更に具体化し、小中高の教職員向けの手引き書を公表した。「性同一性障がい」だけでなく「同性愛」や「両性愛」も明記。 
・「多様な性のあり方」を学校教育でどう扱うかを考えるシンポジウムが開かれた。「学校でみんなで学ぶ機会をつくることが重要」と。

<近況報告の交流>   
今日は、MtFさんたちや支援者とスタッフらと、伊賀市のパートナーシップ条例の話題から始まりました。
スタッフ 伊賀市が始まった。もうすぐ宝塚市も。体や家族とのこと、仕事場で、医療のことなど様々な相談に対して、受け入れ側の対応はどのようだろうか? 
M1   どの程度の相談か分からないが、受け入れ側も様々な相談を受けながら少しずつ前へ進むのだろう。当事者か当事者外かという感覚でなく、みんな誰もが一人一人ちがってグラデーションなんだという気持ちが大事と思う。自分ができることは何かを考え、これからも理解していきたい。
M2   教育関係でLGBTについての取り組みが活発になるので、自分も勉強していきたい。
MtF1  高齢の親の介護があって大変だけれど、2か月に1度のこの会には必ず参加している。ホルモン投与で女性らしい体になって誰も疑わないのだけれど、親の介護で力がいるので最近腕の筋肉がもりもりついてきて、複雑・・・。
MtF2  この春、職場で異動があり、新しい部署では打ち明けていないが、なんとなく知られている。でも、しっかり女性として見られている。陰口を言う人もいるが、自分は自分だと思っている。
スタッフ さっきも言われたけれど、一人一人違っていろんな人がいる中にLGBTもグラデーションのように一人一人いる。みんなグラデーション。
MtF2  そうだよ。

・・・・・・、・・・・。いつものように話はつきません。

*性は全くグラデーションです。みんな、ちがうみんなと生きている。
*MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。レズビアン=女性同性愛者 性的指向=性的に好きになる性 SRS=性適合手術 
バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない

*次回は、8月7日(日)10月2日(日) です。



 67回目の集い 2016年4月7日
    伊賀市のパートナーシップ条例は、全国で3例目。岐阜市ではどうなのか

新聞記事です。
・企業や教育の現場でLGBTの研修会を行う取り組みが広がっている。活動するLGBT支援団体「オンザグラウンドプロジェクト」の代表市川氏によると、月7~8回の研修依頼があり、実施企業は百社を超えている。LGBTを支援するNPO法人「プラウドライフ」の安間氏は、一過性の取り組みで終わらせないことが大切だと訴えている。検定結果が公表された高校教科書の「家庭基礎」や「家庭総合」で、「LGBT」が初めて取り上げられた。性的少数者への理解を訴える記述が増えている。  ・東京弁護士会は性の多様性を考える授業づくりをテーマのした学習会を開き、教育関係者らが参加した。同弁護士会では、性的マイノリティに関する電話法律相談を行っている。(毎月第2と第4木曜日の午後5~7時まで。無料) ・GID(性同一性障害)学会は、心と体の性が一致しない人たちに適切な医療を提供する「認定医」9人を初めて決定した。今後も人材育成を進め、性別適合手術など公的医療保険の適用に繋げる考えだ。 ・パナソニックは就業規則などの社内ルールを変更し、社員の同性婚を認める方針を決めた。  ・三重県伊賀市は、4月から同性カップルをパートナーとして認定する公的書類を発行することを決めた。東京都の渋谷区世田谷区に続く全国で3例目になる!

<近況報告の交流>
今日は、FtMFさんや数人のMtFさんとスタッフらと、伊賀市のパートナーシップ条例の新聞記事に注目し、全国で3例目がなぜ伊賀市なのかという話題から、
岐阜市ではどうなのか、全国のLGBTへの支援団体についてや、LGBTに対する世間の関心の実態、障碍者の思い、子どもやシングルマザーの貧困、若者だけでなくあらゆる世代の非正規雇用の実態、参加者の近況報告等々の話題で、あっという間の2時間半の語り合いになりました。結局、伊賀市の疑問はわからず仕舞い?
・・・・・・、・・・・。
*いつものように話題は尽きなく深い話になりました。性は全くグラデーションです。ちがうみんなと生きている。
*FtM=身体の性は女性、心の性は男性。 MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。
FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもなく中性。
性的指向=性的に好きになる性 SRS=性適合手術 
バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない

*次回は、6月5日(日) 8月7日(日)です。


 66回目の集い 2016年2月7日

みんな違うんだし、
実際にこのように生まれているんだから、
単なるLGBTなどの区分けでなく、
今をどうしていったらいいかを考えていけばいい。
マイノリティで自殺未遂や自殺する人がいる。
ありのままで生きていけるんだったら自殺しないはずだ。

 新聞記事です。・超党派の国会議員でつくるLGBTに関する課題を考える議員連盟は1月27日の総会で、性的指向や性自認による差別を解消するための法律の制定に向けて、チームを設置した。 ・「LGBT成人式」が今年で5年目を迎え、1~3月までに全国で過去最多の11か所の県で開かれる。東京では、当事者や友人、家族ら180名が参加した。 ・中東などから難民らが押し寄せているドイツ南部のニュルンベルクで2月1日、同性愛者向けの難民滞在施設が国内で初めて開所された。 ・性同一性障碍の当事者としてカミングアウトし、多様性が認められる世の中にしたいと願い、悩みや体験を多くの人に伝えようとしている結城愛さん。
近況報告を交流し合う。
FtX 1  同じようなFtXの人と付き合い始めた。以前、いつも自分が相手に合わせて振る舞うところがありそのうちに辛くなって別れた。今付き合っている人は、ツイッターで知り合った自分と同じようなFtXの人なので互いに理解でき無理に振る舞わなくて済み楽になった。親には無理せずに自分らしくできる。仕事場では、女らしくしないと客から仕事がもらえないと言われて辛い。
MtF 1   レインボーの会の最初から関わっている。皆に理解してもらおうと思い、講演会にも出て話をしている。偶然故郷の母校で話すことになり、出向くと校長が同級生だった。また、地元で話す機会がある。何十年ぶりに同窓会にも行くことになった。都会に出て仕事をし始めた若い頃には、変態扱いやバッシングされて苦しかった。今は昔と比べて暮らしやすい世の中になった。
スタッフ 「百聞は一見に如かず」というように、当事者が話すことはとても理解されやすい。地域や学校、役所の人たちにも随分何度も話してもらった。
M    セクシュアル・マイノリティの人たちにどんな支援ができるか勉強したいと思っている。
F1    学校のマイノリティの子どもたちの役に立ちたいと思っている。
F2    男女のジェンダー意識払拭の活動をしているが、男女だけでなくマイノリティの人たちがいることに気付き、理解したいと思っている。
FtMF  ずっと、女っぽいことに関心がなかった。思春期の頃も男子の服装で男の子といた方が自分らしくできた。親が女らしくしなさいと言わなかったからよかった。性教協のマイノリティの話を聞いたのは、結婚して子どもがいる頃だった。もっと早く聞いていれば人生が変わっていた。環境が変われば自分も変わると思ったが、結婚しても子どもができても自分は変わらなかった。世間に合わせようとしていた。本当は自分らしくした姿を世間が認めてくれるといい。以前の仕事をしていた頃には、男女の役割を決められていたり「女は出しゃばるな」という声があったりする時には、逆に「やったる」という気持ちで向かっていた。その仕事を辞めた今は、自分らしくできて幸せだ。まだまだ男女の役割を頑固に主張する人がいるかと思うと、変えていきたい。そう言われて悩んでいる人もいる。
MtF 2  近所も親戚も認めてくれる雰囲気はない。中高生の時セーラー服を着たかった。保育園時でも丸襟に憧れた。大人になって、やっと自分のことが分かった。最初はボイストレーニングをしていたが、ホルモンを飲むようになったらしなくて済むようになった。
FtM   精神科の紹介でジェンダークリニックへ行っている。親からは言われないが、学校や職場では自分の性に違和感を持っていた。中学校で男子と遊んでいたら女子から悪口を言われ、そのうち男子からもいじめられ、飛び降りをし長い間入院していた。兄弟4人とも男で、自分は女らしく育てられなかった。女の子の気持ちが分からなくてなぜこんなだろうと孤立していた。
FtMF   セクシュアリティの悩みがあったり拒絶されたりしてたけど、せっかく気の合う子といたのをいじめられて辛かったね。
FtM   声がわりの時も辛かった。女子のパートが歌い辛かった。
FtMF   中学の時声が出ないと言ったら先生が男子のパートでいいと言われた。
スタッフ 性同一性障碍者は仕事探しが困る。ハローワークの人も当事者はいるのだからどういう声かけをしたらよいかを学んでほしい。
FtX 1 自分も窓口の人からひどいことを言われた。その後障碍者対応の人と変わったら、良かった。何十年も生きてきてよくこんなことを言うなと思った。
スタッフ 自分も学んでいなかったらどうなのかな。学びは大切だ。
MtF 1  アパートの住人全部にカミングしている。自分の身の回りから理解を求めている。大家さんには最初に言ったら、洗濯物は外に干してはいけないと言われたが、今は干している。「人は人」と思わないと。世間体を気にしていると自分らしく楽に生活できない。焦ってカミング・アウトをして友だちをなくしたこともあるから、タイミングも考えないと。隠して生きるより、カミングした後の方が支援してくれる人もできる。
F1 カミングした方が楽しくなるのかな?
MtF 1 楽になる。
MtF 3 会社で仕事をしているうちに発症して、障害年金者になった。コンビニのレジで「女性」と打ち込まれる。女性風呂へ入った事がある。男風呂へ入ったら「女が入ってきた」と言われた。タオルをあてるし。
MtF 2  岩盤浴へ行ったら、女性用の部屋の鍵を渡されたのでそのまま入った。
F 1 どんなことが希望か。
FtX 1  養子を育てることができるようにしてほしい。自分では産まないが、今つき合っている人と一緒に育てたい。
FtMF  理解を深めてほしい。みんな違うんだし、実際にこのように生まれているんだから、単なるLGBTなどの区分けでなく、今をどうしていったらいいかを考えていけばいい。マイノリティで自殺未遂や自殺する人がいる。ありのままで生きていけるんだったら自殺しないはずだ。
FtX 2 自分が何者か分からなくて。友だちもいない。悩みを先生に話したらレインボーの会を紹介してくれた。でも、悩みを話した後の先生の自分に対する態度が変わった。どうしていいか分からないようだ。今日、自分のようなXという人がいることが分かった。

・・・・・・、・・・・。
*このレインボーの会に参加することによって、少しでも癒される人がいる。いつものように話題は尽きなく深い話になりました。性は全くグラデーションです。ちがうみんなと生きている。
*FtM=身体の性は女性、心の性は男性。 MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。レズビアン=女性同性愛者 FtMF=身体の性は女性、心の性は男性か女性か。
FtX=身体の性は女性、心の性はどちらでもなく中性。
性的指向=性的に好きになる性 SRS=性適合手術 
バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない

*次回は、4月3日(日)、6月5日(日) です。



 65回目の集い 2015年12月6日

自分らしくやりたいこととこうあるべきことが近づいていけばいく程、その2つの重なりが大きければ大きい程、生き生きと生きやすい。


新聞記事です。・渋谷区、同性カップルに証明書交付第1号。証明書には法的拘束力はないが、条例は病院や不動産業者に夫婦と同等に扱うように求め、是正勧告に従わない事業者名を公表する規定も盛り込まれている。 ・LGBTの問題はジェンダーや家父長制度、性別役割分業の問題でもあること。また、抑圧と迫害に悩む少数者を受け入れることを拒む多数者にとって、この社会に必要なのは他者と出会うことの喜びを分かち合うことだ・・。 ・性同一性障がい(MtF)の職員が、彼女に女性トイレ使用を認めないことは人格権の侵害で差別だとして経産省に訴訟を起こす。彼女はここ数年間名前も含め女性として仕事をしているが、皮膚疾患などで性別適合手術が受けられないでいる。 ・2013年末までに日本での性別適合手術を受けて戸籍上の性別を変更した人は、性別違和の受診をした人(1万5105人)の2割だ。 ・世界保健機関(WHO)では、生殖機能の喪失を強いるのは人権侵害だとして廃絶を求めている。世界には性適合手術を強いていない国がイギリス等数か国ある。 ・性的少数者の求職者と人手不足に悩む介護業界とを結びつける就労説明会が大阪で開かれる。 ・同性パートナーを死亡保険金の受取人にする保険会社、携帯電話大手各社も「家族割」のサービスを、パートナーの子も家族として認める企業等が増えてきている。 ・同性婚に賛成の人が過半数になったという調査結果。 ・海老名市や岐阜市の職員や岐阜県議が、サイトやヤジで同性愛者を中傷した。

近況報告を交流し合う。
MtF A  母校の生徒に講演をしてきた。なんと校長が同級生だった。当事者の生徒と一緒に給食を食べた。彼は、昨年は引きこもりをしていたが、校長を中心に学校中のいろいろな配慮のお陰で、トイレも他も暮らしやすくなり生き生きと生活できるようになったそうだ。今までの自分がしてきた中で一番心に残る講演だった。この講演が新聞に載り、記事を見て電話をかけてくれる友もいて嬉しかった。苦しむことも多いがいいこともある。世間にどうやって広めていくかと悩んでいたが、少しずつ広めていきたい。健康診断で結果はあまりよくないが、楽しみであるカラオケにも頑張っていきたい。

FtMF  生活や生き方は両性だと思う。性指向は女性。思春期の頃は知識が全くなかった。女性のきれいな人に憧れていたように思う。かっこいい男の子に憧れていたのかも。友だちのようでも気があったら結婚しないといかんと思った。親も喜ぶし、結婚したら女性そのものになるのだと思った。性教協のセクシュアル・マイノリティの話を聞いた時は、既に自分に子どもがいた。世の中にはいろいろな人がいるが、自分は外れているのかな?結婚しなくてもよかったのかもと思った。死を迎える患者さんを看取り、最後まで人としておくってあげられる看護師になりたかった。自分らしくやりたい事とこうあるべき事が近づいていけばいく程、その2つの重なりが大きいほど生き生きと生きやすい。何が自分なのか患者さんと考え合っている。何十年も前に自分の性と真剣に向き合うという性教協の話を聴いてから、今にきている。

スタッフ つぐみの森(不登校の子どもたちの集まり)の高垣忠一郎さん(自己肯定感という言葉を最初に使った人)が、講演会で「あなたは自分の心に従って生きていますか?」と言われドキッとしたことがある。今(FtFMさん)の話を聴いてなるほどと思った。もう年なので私なりにそう思って生きていきたい。

MtF B  何も知らずにきた。自分でピルを飲み始めた。ホルモン注射をしたらいっきに女性化した。4年間ほど親の介護をしている。薬を飲ませるのに10分から1時間以上かかる時もある。朝、背骨マッサージをしてからトイレに連れて行くので、筋肉もついてきた。    

MtFの親 2才の頃から女の子と分かっていたので女の子として育ててきた。可愛いものを欲しがっても拒否せず思うようにさせた。小学校ではいじめられるかもしれないよと言いながらしたいように、中学校になると周囲の子がおかしいと言いだし、その頃から自分の行動をセーブし始めた。子どもセンターを通して性教協を知り、学校でのトイレ等のいろいろな問題を乗り越えてきた。今まで頑張り続けてきたけれど、中2の水泳学習で問題が出てからは、修学旅行や体育祭への参加など対応する内に何だか疲れてきた。やりたくないものはやらなくていいと思うようになってきた。 

スタッフ1 一休みの時期かもしれないね。

MtF C  自宅から車で3時間かかる。1年余り振りの参加だ。ホルモン投与3年。体にあまり執着はないが、昨年性器除去した。若い頃には手術の機会がなかったが、やってよかったと思う。効果が薄れないように注射を10日に1度することになっているが忘れることもある。自分のことを親と一部の友人と会社の上司は知っている。以前髪の毛を切れと会社から言われたが、抗議すると許可が出た。会社では女性としては働いていない。病院でも。最初はお化粧をしていたけれど今はしない。ありのままだ。指向は女性。服をコーディネートしたりして助けてくれる女友だちがいる。

MtF A  一般の人は偏見をもっている。最初から「なんでそうなの?」「女物のパンツをはいているのか?」等ひどい言葉を散々言われる。

FtX 性自認が中性だ。女性にも男性にも性同一性障がい者にも好意をもつ。今は女性のパートナーがいる。生きづらかった。幼稚園でも低学年の時にも死にたいと思った。小3で発達障害と診断された。コミュニケーションが取りづらいと言われた。生きづらさは発達障碍だからだと思っていた。小学生の時から弟が羨ましかった。漠然と男になりたかった。ある時、同性愛のことを知り自分は同性愛かなと思った。トランスジェンダーかなとも。中性かなとも。今は女性だが、男性として生きたいと思う。就活のスカートが嫌だ。発達障碍もあり就職が難しい。二重苦、三重苦だ。男性として生きられないのが苦しい。
参加者 障がいがあるように見えない。

FtMF  制服もなく、男として女として意識しなくて済むような枠のない仕事につけるといい。

FtX   小学校の修学旅行では、パニックが出るかもしれないからと母について行ってもらわなくては困ると言われた。自分の班に先生がついていたので、同級生に楽しくないと言われた。

FtMF  子どもに寄り添っていればパニックは起きない。学校側は、寄り添うより〇〇すべき等と押し付けるからパニックを起こすんだ。

FtX   修学旅行に行かないという選択があったんだ。そうすれば楽だったかも。

MtF C  高校で友がいなかったから辛かった。先生から「ああしろ、こうしろ」とよく言われた。
・・・・。

*今日は学校時代の話題が多かったです。誰もが生きやすい学校や社会にしたいです。今日も話題が尽きなく深い話になりました。性はグラデーションです。
*FtM=身体の性は女性、心の性は男性。 MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。Gゲイ=男性同性愛者。Lレズビアン=女性同性愛者 性的指向=性的に好きになる性 SRS=性適合手術 
Bバイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない

*次回は、2月7日(日) 、4月3日(日)です。        
 


64回目の集い 2015年10月4日
お互いに言い合わないから、周りにマイノリティはいないと
思ってたけれど、結構いるんだと思うようになった。
話せてよかった。分かってくれる人がいてよかった。
 

新聞記事からです。同姓婚について英・仏・米が全州に渡って認めているが、日本の法制化はまだ。渋谷区をはじめとして数区が人権尊重を盛り込んだ条例を施行し始めている。全国の同性愛者455人は、弁護士会に人権救済を申し立てた。
・厚労省の研究事業としてのネットでの調査に、全国の11才~71才の同性愛者・両性愛者2万人から回答を得た。10代の44%がいじめを受け、23%が不登校の経験をしている。同性愛についての小中高での学習経験は2005年より増えている。よりそいホットラインは(24時間無料 0120・279・338)。
・性的少数者への支援として、オークローマンマーケティングは、同性カップルの社員に結婚祝い金を出す制度を始めた。・サンフランシスコのミラロマ小学校は男女別トイレを廃止し、数年内に全て男女共用のトイレにすることに着手した。
・同性カップルを家族として認めるという法制化できるまでに、どちらかが病院に担ぎ込まれた時のために「医療における意思表示書」を作ったり、遺産を贈与できるように遺言を書いたり、養子縁組をしたりしているカップルがいる。詳細は(http://purple-hands.net/)。

近況報告を交流し合う。
MtF A  首のけがを隠すためと髪を伸ばしているが、それからずいぶん月日が経ち家族に対して髪を伸ばす理由がなくなってきた。中学時代は丸刈りだったから嫌だった。自分は男の子なのにセーラー服に憧れていたからなんで憧れるんだろうと不思議だった。皆と自分は違うなとも。昔は情報がないから、いったい自分は何なんだろうと思ってた。20才位の時にコスプレで女の子になる機会があって嬉しくてはまった。周りの人も似合うと言ってくれた。カルーセル麻紀くらいしか知らなくて自分に似ているなあと思っていた。30歳くらいからピルを飲みだした。ピルが貰える産婦人科があり胸が出てきたし腰の骨格も変わり始めた。ホルモン剤を投与したら胸がもっと大きくなり女性らしい体になった。20歳の頃、女子トイレにいくのが不安だった時、イベント会場で案内されたのが女子トイレだったから安心して行けるようになった。
FtX   子どもの頃、女の子のアニメが好きで、女の子と遊んでいた。小学校の頃は男である弟が羨ましかった。中学校では漠然と男になりたかった。制服がスカートだったから嫌だった。体操服のジャージも男女で色が違うから漠然と嫌だった。初恋は女の子も男の子も好きになり、両性愛かと思った。制服はブレザーに憧れた。コスプレで男装していた。成人してFtXもいると知って自分もそうなのかもと思った。FtXの友だちと仲良くしていた。どちらかと言うと女の子が好き。母は理解してくれて、何でも言える。父は理解できないようだ。はるな愛とか・・と言うことは言うが、いつ結婚するんだとも言う。・・。
MtF A  家族に言えるなんて、いい時代になった。
FtX   男の子のままでいたい。大人の女性・男性になりたくない。どちらかというと男性かな・・。
MtF A  家でも近所でも女性として生活できないからスカートは持っていないけど、女性用のジーンズをはいてるし、下シャツも女性用だ。 
FtX   胸がなければいい。手術したいと思ってる。スカートよりパンツがいいし、就活用の服もメンズスーツがいい。
お互いに言い合わないから周りにマイノリティはいないと思ってたけれど、結構いるんだと思うようになった。話せてよかった。分かってくれる人がいてよかった。
スタッフ1 いいよ、いいよ。人それぞれみんな違うことは自然だし、いろいろな人がいるのも自然だし、男性か女性か揺れてもいいし。以前来ていた人が「ありのままの自分でいいんだよ、自分の思いのままでいい・・」といつもみんなに言ってくれていたよ。
・・・・・・、・・・・。
*今日は参加者が少なかったのですが、話題は尽きなく深い話になりました。  性は実に複雑なものです。
*FtM=身体の性は女性、心の性は男性。 MtF=身体の性は男性、心の性は女性GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。レズビアン=女性同性愛者 性的指向=性的に好きになる性 SRS=性適合手術 
バイセクシュアル=両性愛者 X=性別・性自認が流動的?

*次回は、12月6日(日)、2月7日(日) です。



63回目の集い 2015年8月2日

お母さんがありのままを認めてそれを受け入れたことが素晴らしい。
生物学的の性別を押し付けなかった。


今回もLGBTについての新聞記事が多量でした。アメリカで州によって判断が異なる同性婚を、連邦最高裁は全米で認めるという判決を出した。世界各地でLGBTパレードが行われ、アメリカ各地のパレード、トルコでは数万人集まったが強制解散させられ、韓国では16回目のLGBT祭典が3週間にわたり行われ最終日に3万人のパレードがあった。中国でも女性活動家が同性結婚式を挙げた。日本でも同性婚の法制化を勧告するよう455人が日弁連に申し立てた。ローマ・カトリック教会の法王が市民との対話集会にLGBTの団体の代表を招待した。インドで差別されているトランスジェンダーのこと、等でした。
*同性婚問題・・戦前女性の意志が尊重されない家父長制度から、女性の地位を解放しようとした日本国憲法の草案執筆を担当したメンバーの一人であるベアテ・シロタ・ゴードンが憲法24条に「両性の合意のみ・・」とした。その「両性」の言葉も同性婚成立の障害の一つになっているのか・・、それは単なるいい訳であって・・。

今日も近況報告を交流し合う。
L1   世間にはカミング・アウトはできない。目立つことが嫌だ。同性婚が認められれば養子縁組も増えて、むしろ増子化になると思う。auがパートナー割を作った。もっと進むといい。

L2   父の暴力もあって、男はイヤという思いがある。はっきり自覚する訳ではないが、男っぽい女性に惹かれるところはある。男女であっても同性であっても結婚は必要だろうか?

スタッフ 制度として結婚を考えると、国家を保つための家族制度(家父長制)の復活を望む人がいる。

L1   現在の婚姻制度があるならその権利が認められメリットを使える方がいい。遺族年金がある。扶養家族としても・・。

スタッフ 一方で何のために、いつからのためかなど考えていく必要がある。

MtFの母うちの子は2歳の頃から女っぽいと感じていた。3歳の時、保育士から男の子がそんな服を着ていたらおかしいと言われた。保護者懇談会にも隠さずに「うちの子は男だけれど女の子だ」と正直に言っていた。いじめに遭ったら心配だと思っていたが、学校やスタッフに助けられた。ケース会議を行い配慮してもらった。中1の時の宿泊研修では、とても楽しみにしていたのにみんなと一緒に泊まれないことになり子どもは・・。中2の宿泊研修では、部屋での寝る場所決めについて子どもが納得せず、レインボーのスタッフに相談し「決めるのは親でも教師でもなく本人だ」とのアドバイスで、子どもたちのグループに任せることになった。子どもたちはじゃんけんで決め、結局友人の間で寝ることになって解決した。将来は手術をしたいと思っている。ホルモン治療をしている。今は女の子の友人と遊んでいる。

スタッフ 以前相談を受け、教員へのレクチャーをしたが、すぐにはなかなか理解されることは難しい。

L1   お母さんがありのままを認めてそれを受け入れたことが素晴らしい。生物学的の性別を押し付けなかった。
MtF  女性として強い女性が好き。自分の思春期にはこんなに性的マイノリティについて話題にならない時代だったので、ずっと言わないできた。30代でピルを開始し今はホルモン注射をしている。家族にはカミング・アウトをしていない。今は家族介護で大変だ。

G   2~3週間前に胆石の手術をし、実父も亡くした。いろいろ相次いで受難。パートナーはいるが、結婚は意識しない。大学の時に精神疾患発症、障害年金受給中だ。

L3  パートナーと5年付き合っている。ただ一緒にいたいと思うだけだが、権利的なことも調べたいと思う。現在パートナーは様々な悩みを持ってうつを発症している。彼女を守りたいと思う。その頼みの綱になるのではと考えることもある。   

L1  困難な人の傍にいるのは辛いが、自己犠牲的に尽くしても自分がすり減ってしまう場合もある。うつは病気なので治療が必要。本人の選択を尊重しながら見守ってはどうか。

G 社会資源を活用するのも一つ。長引く場合は障害年金をもらって生活していくことも考えては?

F1  同性婚は賛成だ。仮に自分の子どもの相手が同性だからと親に言えないでは自分こそが寂しい。どちらにしても祝ってあげたい。テレビなどでセクシュアル・マイノリティの人が多く取り上げられることで、世の中の人の認知度を上げてくれることはいいと思う。

スタッフ 多様な人がいて当たり前という感覚になるといい。

F2  高校時代は国際科という環境に属していた。セクシュアル・マイノリティはその人の1つのパーツに過ぎなく全てではない。同性婚も選択肢がないと始まらないので賛成だ。 

スタッフ 世界でも日本でも世の中は確実に動いていることを、心に刻みつけておこう。

* FtM=身体の性は女性、心の性は男性。MtF=身体の性は男性、心の性は女性。GID=性同一性障碍者。ゲイG=男性同性愛者。レズビアンL=女性同性愛者
  性的指向=性的に好きになる性 SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない F=女性 M=男性

* 次回は、10月4日(日)12月6日(日) です。          



62回目の集い 2015年6月7日

どういう人なんだと詮索せずそっとしておいてほしい。
性はグラデーションだ。自分を拒否してもいない。
こういう自分だと肯定している。
いろいろな人間がいていいと思って生きていきたい。

「性同一性障碍児者への配慮を」と文科省から全国の都道府県教委への通知やアイルランドやルクセンブルク等世界各国の同性婚について、ろうあ者の同性愛者、性同一性障碍者への配慮で印鑑証明書の性別欄をなくした自治体が全国で183ケ所、戸籍の性別に違和感を持ち自認する性で仕事をしている人にとって性別記載のマイナンバーカードは普段と異なる性が知られてしまう、日本弁護士連合会に同性婚法制化の申し立て等、今回もLGBTについての新聞記事が多量で6社から20余りの記事がありました。

今日も近況報告を交流し合う。
MtF A 近所には目上の人が多く、家族も高齢なので自分のことを内緒にしている。

X    性教協には以前から入っている。自分はFtMかもしれない。男の子とばかり遊ぶのが好きだった。周りはサッカー部の男子がかっこいいと言っていたけれど自分は思わなかった。女子高へ行ったが、制服は着るものだと思っていた。昔はLGBTの情報はなかったし。学校へ行くとすぐに体操服に着替えると心が落ち着いた。昔は男・女はこういうものという時代なので、いつかは結婚して親に孫を見せてあげたいと思っていたので、結婚したが円満離婚した。成人式にも和服は着たくなかった。妻・母の立場も嫌だった。離婚したら自分を取り戻したかのようになった。
 今つき合っている彼女は男大嫌いの人。自分は男になりたいと思わないし、女らしい女になりたいとも思っていない。どういう人なんだと詮索せずそっとしておいてほしい。性はグラデーションだ。自分を拒否してもいない。こういう自分だと肯定している。いろいろな人間がいていいと思って生きていきたい。

L    高校の頃、性について悩んだ。男性と付き合ってもうまくいかない。女性と付き合ったらうまくいった。母に言うと思春期のものだと言われて、それ以後話さなくなった。悩んでいたら、話を聴いてくれたのが今の彼女だ。性の問題は触れてほしくないことだと思っていたが、マイノリティの人も生きやすくするためには法的に守られないといけない、だから勉強しようと思った。同性婚の賛否意見を聞きたい。「結婚はまだですか?」と言われたくない。

スタッフ1 言われたことない?

MtF A  よく言われた。女の子と付き合っても結婚したいと言い出さないから、別れた。セックスしても気持ちよくなかった。

X    今の子は、お母さんにみんなと違う自分のことを少しでも言えるが、私は言えない。でも、母にスカートをはきなさいとか女らしくしなさいと言われなかったから良かった。自分には子どもがいるけれど自立しているから、私のことを分かってくれると思う。

L   ネットから情報が入る。コスプレにも興味がある。性を超えた話題がある。二次元の話と現実を混同しているんじゃないかとも言われる。「セクマイ」のジャンルで男装して人気をとっている人もいる。軽く考えている人もいる。

スタッフ1 女装する人の中には性同一性障碍ではなく趣味だという人もいるが、何年かたって、性同一性障碍だと言い出す人もいる。心はいろいろ揺れる。いろいろだ。
男女のトイレでなく、みんな個室にすればいい。社会の中で、振り分けられるのは苦痛だ。
スタッフ1 性別二分法は間違いだ。内閣府の指針にもちゃんと書いてある。

X    昔からマイノリティはいたのだったら、今の時代にいてよかった。子どもの頃は分からなくて自分の性の原因を見つけたかったが、30代になって生まれつきなもので個性として備わっているんだと知って安心した。分からないまま無理なことをして年を取らなくてよかった。

スタッフ2 マイノリティの石川大我さんのラジオ番組に投稿した80代の男性が、MtFなんだが今まで誰にも話さず生きてきた。子どもも孫もいるのでこのまま死ぬまで誰にも言わないで生きていく。皆さんは頑張ってくださいという内容だった。聴いていて辛かった。

X   自分も若い頃はネットがないから苦しんだ。

L   自分はネットで知っているから自分はこうなのかもと思っていた。

* 現代は、情報が入るいい時代になりました。同じ親から生まれても同じ人はいません。一人ひとり皆違います。性は全くグラデーションですね。
* FtM=身体の性は女性、心の性は男性。MtF=身体の性は男性、心の性は女性。GID=性同一性障碍者。ゲイG=男性同性愛者。レズビアンL=女性同性愛者
  性的指向=性的に好きになる性 SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
* 次回は、8月2日(日)  10月4日(日)です。  



61回目の集い 2015年4月5日

二人が知り合ったきっかけがどんなであろうと、今2人が喋り合って 互いに元気が出し合える仲なら、別にいいのだと思った。 

今回は、多量の新聞記事です。
・2/8英国の化粧品会社の日本法人「ラッシュジャパン」は、正社員が同性をパートナーとして届け出れば「配偶者」として見なし、祝い金や慶事休暇、パートナーの親の介護等を保証するとした。
・2/11マレーシアの野党指導者元副首相が「同性愛」で有罪判決。支持者1000人が抗議。
・2/12東京都渋谷区は、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認め、証明書を発行する条例案を3月区議会に提出することを決めた。アパート入居や病院での面会を、証明書を持つ同性カップルも夫婦と同等に扱われるよう区民や事業者に協力を求める。これまでは家族ではないとして断られるケースが問題に・・。男女平等や多様性の尊重をうたった上で「パートナーシップ証明」を定めた条項を明記。
・2/23「パートナー証明書」があっても、年金や健康保険など法的補償は、まだまだ解決する必要がある・・。
・2/27・28 薬師実芳さんが始めたLGBT成人式(第4回)が東京都内で開かれ300人が参加し、ありのままの自分を祝った。今年は、岩手、愛知、など8都道府県でもLGBTの成人式が行われる。
・3/2 愛知のLGBT成人式は南山高校で開催され、160人が参加した。
・3/3文科省が性的少数者への対応の必要性を明記した文書を学校や教育委員会向けにまとめた。性的少数者の6割が学校時代にいじめに遭い、3割が自殺を考えたという。全ての教職員が正しい知識と対応を身につけられるよう学校現場の研修を急ぐべきだ。
・3/5ベトナムでは同性婚を禁止する規定が撤廃され、今年から同性婚の結婚式が公然とあげられるようになった。3/6京都の春光院では、5年前から同性婚の結婚式を仏式で行っている。
・3/18性的少数者への差別解消を目指す超党派の国会議員連盟が「LGBTに関する課題を考える議員連盟」の設立総会を開いた。差別解消案の検討を始めたが、保守系議員は同性婚は家族の形が変わると警戒感を抱き、自民党議員の「同性愛は公序良俗に反する」「証明書があっても嫌だと言う権利もある」という発言もあったという。
・3/22性同一性障碍(GID)の専門知識を持つ医師を養成するためGID学会が専門医の認定制度を創設する。医療の質を高めトラブルを防ぎ、適合手術の保険適用を目指す。
・3/25同性婚をしている国連事務職員の待遇を改善する方針を示した(賛成80ケ国)国連に、ロシアなど43ケ国がその方針の撤回を求めたが、反対多数で否決された。
・4/3名古屋市議選で、MTFの安間優希氏が女性として中区選挙区に立候補した。選挙管理委員会は女性として受理した。(9人中3人合格の激戦区)

新聞記事を読みながらいろいろ語り合い、今日も近況報告を交流し合う。
MtF A  自分がMTFと思っていても女性と恋愛し始めてから、女性装への思いが減少してきた。彼女のかわいい服装を見るだけで満足だ。女性になりたいと言う思いが無くなってきた。子どもの頃、おっぱいがほしいと思っていたことは確かだ。
MtF B  自分は女性の服装をして妻とデートする。自分の性器を傷つけることは妻も知っている。
MtF C  純愛的な幻想とアダルトビデオの幻想が重なって、現実の楽しみ方を知った。と言うより、性の楽しみ方は、人それぞれだ。マニュアルなんてない。決まっていない。二人で話し合って作っていくものだと知った。
MtF B 妻とは、自分がMTFとして了承してくれて結婚した。服も女性用だ。
MtF A  ドレスアップして可愛い女の子になった写真を見ると、嬉しい。また、そうしたい。
MtF C  二人が知り合ったきっかけがどんなであろうと、今2人が喋り合って互いに元気が出し合える仲なら、別にいいのだと思った。
MtF B  体は脳梗塞。転ばないように気を付けている。デイサービスでリハビリをしている。
ゲイ   渋谷区の「パートナーシップ証明」条例はよかった。岐阜にも早く広がってこないかな。法律の結婚の項目に「両性の合意が必要」とあるが、ゲイには当てはまらないが・・。
スタッフ 法律の「両性の合意」とある両性は当の2人のことだ。家族親戚が本人たちの意思を尊重せずに結婚させることがあったという時代の2人ということなので、両性とあるが同性でも憲法に合っていると思う。  
ゲイ   ロリコンと言われる性愛の中には、権力者の男の少年愛がある。弁慶と牛若丸、鞍馬天狗と・・。
     自分は、恋人とはちょっと距離をおいてつき合っている。
スタッフ 結婚制度をなくしてしまった方がすっきりする。パートナーシップ制でいいのではないかな。ただ、男女平等が実現していないと女性は困るが。
スタッフ 新聞で、文科省や教育委員会などが性的少数者について現場へいろいろ文書を配布している。管理的な指示は広まりやすいが、人権的な内容については、学校現場によって広まりにくい面がある。教育委員会も校長も重く受け止めて職員を教育してほしい。
ゲイ   なぜ「おかま」という言葉が消えないのだろう。文科省や放送用語等の「使っていけない言葉」の中に入っていないのだろうか。
スタッフ インドでは、子どもが親に黙って結婚すると「村の恥」と言われ、親が子どもを殺さなくてはならない地方がある。国では禁じられているのに。村では昔からの習慣だ。やはり教育が大事だ。自分の頭で考えることが大切なのに、何も考えないで言われたことをそのままやると言うのはおかしい。一部の人間の言うことを聞いていればいいと言う社会になる。残業代0は対象が高収入者と言っているが、そのうちに対象者が広がって、いつの間にか一部の人間が高収入で、後は言うことを聞いていればいいという社会になりかねない・・。 

* 今日も話題は尽きなく、深い話になりました。性は複雑なものです。
* FtM=身体の性は女性、心の性は男性。 MtF=身体の性は男性、心の性は女性。GID=性同一性障碍者。ゲイ=男性同性愛者。レズビアン=女性同性愛者
  性的指向=性的に好きになる性 SRS=性適合手術 バイセクシュアル=両性愛者 X=性別が明確でない
* 次回は、6月7日(日)、8月2日(日) です。



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