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 岐阜県“人間と性”教育研究協議会 (岐阜性教協)
たまゆら2018年9月号巻頭言

「ありがとう」と言えた夏

 今年の夏、私は“膝の靭帯再腱手術”のため、2週間の入院をしました。
 1月からこの半年間、私は膝の靭帯が断裂していたので足に装具をつけながら、不安定な膝で生活をしていました。
 今回の再腱手術を受けることで、以前と同様な動きやスポーツができるようになるので、手術がとても待ち遠しくてたまらなかったのです。だから、入院の前日は、まるで修学旅行やキャンプに行くかのような、ちょっとドキドキワクワクな気持ちで入院準備をしました。もちろん、手術の日は、私は病室で見送ってくれた家族にご機嫌に手を振り手術室に入りました。
 でも、手術台に上がって麻酔が体に入っている時に、ふと家族のことを思いだし「お母さん、がんばってね。」と、少し不安気に言ってくれた二人のわが子達の顔が頭に浮かんだかと思ったら、目に涙がジワリとにじみ胸がバクバクし始めました。目をつむるとわが子の笑顔“ああ、心配かけてしまうね・・・”と。そして、そこで初めて“この半年間、私一人で頑張ってきたのではなく、家族に支えてもらっていたんだな。”と、はたと気がつき、家族への感謝の気持ちで胸がいっぱいになったのです。そして、“絶対に手術を乗り切ろう、そして早く元気になろう”と、心に決めました。
 日々の生活の中で、私にとって家族というものは、当たり前の存在になっていたのだと思います。でも、その当たり前の毎日の中で、見えないところで支えあっているのが家族なのではないかな。だからこそ、家族をしっかり見つめ大切にして感謝をしながら生きていたいと思いました。
 術後、病室に戻った時、夫と子ども達と父の目を見て「心配してくれて、ありがとう。」と、素直に言うことができた自分を少しだけ誇りに思いました。
 手術は無事に終わり、今は装具をつけて生活をしています。日常生活に復帰したけれど、まだ階段の上り下りはゆっくりで、これからリハビリを重ね徐々に回復をめざします。これからも、家族や周りの人の支えが必要であることを忘れずに、周りの人に感謝し謙虚にやっていこうと思います。

 最後に・・・入院中「お母さん、まだ、帰ってこなくていいよ。お母さんいないと、テレビ見放題、おやつ食べ放題やで~」と、ニコニコ笑顔で話す子どもの言葉を、6月の総会記念講演で松林先生に教えていただいた“思春期用語翻訳機”で変換し「お母さん、ゆっくり入院してね。お母さんが家にいなくて寂しいけど、テレビとおやつで何とか紛らわすから!」と、翻訳してご機嫌に入院をすることができました。